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猫の葬儀費用はいくら?火葬や供養方法別の費用相場と葬儀の流れを紹介

最終更新日: 2024年02月02日

家族の一員である猫が亡くなった際、猫の葬儀を行おうと思っても葬儀費用の相場はどれくらいなのか、どのような方法があるのかについて知らないという方が多いかと思います。

猫が亡くなったら、安置→火葬→葬儀→供養の流れで見送ることになりますが、費用は主に火葬方法と供養方法によって決まります。それぞれの内容やメリット・デメリット、費用相場をご説明するので、最適な方法を選べるように参考にしてみてください。

猫の葬儀費用の相場と費用の決まり方

猫の葬儀費用は主に、火葬方法と供養方法によって決まります。

火葬方法は、自治体火葬、合同火葬、訪問火葬、一任個別火葬、立会個別火葬があり、それぞれの方法によって1,000円〜27,000円と幅があります。また、火葬の費用は猫の体重によって異なることが多いです。

そして供養方法も、合同のお墓に埋葬する、個別のお墓に埋葬する、納骨堂に納骨する、人と一緒のお墓に埋葬するなどの方法があり、費用相場は5,000円から人と一緒のお墓に入れる場合には130万円と種類によってかなり大きく変動します。

自宅の庭に埋葬する、散骨する、手元供養するなど、費用を抑えられる選択肢もあります。

既に愛猫が亡くなっているという方は、猫の葬儀についての記事もお読みください。

火葬方法別の費用相場はいくら?

猫の火葬方法は、主に以下の5種類です。費用相場は種類によって異なり、1,000円〜27,000円と幅があります。費用が安い順に記載します。

  • 自治体火葬 1,000円~10,000円
  • 合同火葬 10,000円~20,000円
  • 訪問火葬 15,000円~20,000円
  • 一任個別火葬 20,000円~25,000円
  • 立会個別火葬 22,000円~27,000円

火葬方法によって、立ち会いができるか、お骨上げができるか、遺骨を受け取れるかなども異なります。それぞれの内容と費用相場を理解して、最適な方法を検討しましょう。

自治体火葬

自治体火葬の費用相場は1,000円〜10,000円です

自治体火葬とは、亡くなった猫を自治体で引き取ってもらうことです。例えば東京都港区では、重量が25キログラム未満のペットとして飼われていた猫の遺体を有料で引き取ってもらえ、火葬・埋葬を行ってもらえます。

猫の火葬方法の中では最も費用を抑えられますが、立ち会いやお骨上げはできず、遺骨も受け取れません。そのため、しっかりと供養したい方は民営の火葬業者がおすすめです。

また、自治体火葬は基本的に平日日中の受付となるため、他の日時を希望する場合は民営を選んだ方が良いでしょう。

合同火葬

合同火葬の費用相場は15,000円〜20,000円です

合同火葬とは、猫以外の動物も含めた他のペットと一緒に火葬する方法です。民営の火葬の中では、費用を抑えられることがメリットです。

ただし自治体火葬の場合と同じく、立ち会いやお骨上げはできず、遺骨を受け取ることもできません。遺骨は他のペットと一緒に埋葬されることが一般的です。

遺骨の返却を望んでいない方や費用を抑えたい方、他のペットたちと一緒に送り出したい方は、合同火葬を選ぶと良いでしょう。

訪問火葬

訪問火葬の費用相場は18,000円〜20,000円です

訪問火葬とは、火葬設備のある車で葬儀業者が自宅を訪問し、その場で火葬する方法です。車に搭載された火葬炉で火葬してもらえるので、葬儀場に出向く必要がありません。自宅でお骨上げを行うことができ、遺骨を受け取ることもできます。

近くに葬儀場がない方や事情があって出向けない方、自宅で最期の時を見届けたい方は、訪問火葬を選ぶと良いでしょう。

一任個別火葬

一任個別火葬の費用相場は20,000円〜25,000円です

一任個別火葬とは、火葬の全ての手順を業者にお任せする方法です。業者に自宅まで遺体を迎えに来てもらい、個別で火葬してもらえます。立ち会いやお骨上げはできませんが、後日遺骨を受け取ることができます。

一任個別火葬は、葬儀の全てを業者に任せたい方や、費用を抑えつつ遺骨を受け取って供養を行いたい方に適した方法です。

立会個別火葬

立会個別火葬の費用相場は22,000円〜27,000円です

立会個別火葬とは、人間の葬儀と同じように火葬からお骨上げ、納骨まで立ち合うことができる方法です。火葬前にお別れの時間をつくることができ、希望すれば遺骨も受け取れます。

火葬の中で最も手厚い方法のため費用は高額ですが、家族同然である猫の最期を一緒に過ごしたい方は立会個別火葬が最適です。

お住まいの地域のペット火葬・葬儀社を探してみよう

以下のリンクより、各地域のペット火葬・葬儀社を見つけることができます。プロの情報や口コミも見られます。

地域 都道府県
全国 ペット火葬・葬儀トップ
関東 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 茨城県
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供養方法別の費用相場はいくら?

猫の葬儀費用は火葬した後の供養方法によっても異なり、相場は5,000円〜1,300,000円と変動の幅が大きいです。

供養方法の種類は以下のとおりです。費用が安い順に記載します。

  • 合同のお墓に埋葬する 5,000円~30,000円
  • 個別のお墓に埋葬する 100,000円~300,000円
  • 納骨堂に納骨する 年間で10,000円~数十万円
  • 人と一緒のお墓に埋葬する 700,000円~1,300,000円

また、費用を抑えられる方法として以下のような選択肢もあります。

  • 自宅の庭に埋葬する
  • 散骨する
  • 手元供養する

それぞれの内容と費用相場を理解して、お気持ちに合った方法を選択してください。

合同のお墓に埋葬する

猫を他のペットと合同のお墓に埋葬する場合の費用相場は、5,000円〜30,000円です。この場合、ペット専用の霊園で他のペットと一緒にお墓へ入ります。

合同のお墓なので、お供え物や写真を飾ることや墓石の掃除はできません。その分、費用を抑えることができます。

費用を抑えながらもお墓へ入れてあげたい方は、合同のお墓に埋葬する方法を選ぶと良いでしょう。

個別のお墓に埋葬する

ペット専用の霊園にて、合同ではなく個別のお墓に埋葬する場合の費用相場は、100,000円〜300,000円です

費用は合同のお墓と比較し高額になり、別途で管理費や維持費がかかる場合もあります。しかし、管理はペット霊園にお任せできます。

また、さまざまな大きさやデザインがある墓石の中から、お好みの墓石を選べるほか、お供え物や掃除を行うことも可能です。

個別のお墓に埋葬する方法は、費用がかかったとしても人間と同じように供養したい方に適しています。

納骨堂に納骨する

ペット専用の納骨堂に納骨する場合の費用相場は、年間で10,000円〜数十万円です。

ペット専用の納骨堂は、大きな棚の一つを使用するものやロッカーのような形式になっているものがあり、1匹ずつ個別に骨壺を納めます。お供え物をしたり、写真を飾ったりすることも可能です。霊園と違って室内なので、天候の影響を受けずにお参りできることもメリットです。

遺骨を手元に置くことを望んでいない方や、費用を抑えつつ個別に納骨したい方におすすめの方法です。

人間と一緒のお墓に埋葬する

人間と一緒のお墓に埋葬する場合の費用相場は、700,000円〜1,300,000円と高額になります。

自治体が管理する公営墓地では人間のお墓に猫を埋葬することはできません。民営でも、猫を人間と一緒のお墓に埋葬できる霊園は少ないですが、近年は増えてきています。

「日本最大級の霊園・墓地検索サイト お墓さがし」で検索すると、東京都ではペットと一緒に埋葬できる霊園は79件見つかりました。

家族の一員である猫を人間と同じお墓に入れたい方は、霊園に対応可能か確認してみると良いでしょう。

自宅の庭に埋葬する

費用がかからない供養の方法として、自宅の庭に埋葬するという選択肢もあります。自宅の庭で埋葬すれば遺骨を近くで保管でき、いつでもお参りすることができます。

私有地の場合、自宅の庭に猫の遺骨を埋葬する行為は、法律上問題ありませんが、引っ越すときにトラブルとならないか、近隣にお住いの方へ迷惑をかけないかなど注意が必要です。

霊園や納骨堂ではなく、近くで見守りたい方は、自宅の庭に埋葬することも選択肢として考えると良いでしょう。

散骨する

海や山に散骨して供養する方法もあります。猫を自然の中に還してあげる供養です。

また、樹木を墓石の代わりにする樹木葬という方法も存在します。樹木葬では、遺骨を埋葬した場所に苗木を植えます。

自然の中に散骨する場合は、地権者の許可が必要です。自治体によっては条例が定められている場合もあるので、必ず事前に確認しましょう。

猫を自然の中に還してあげたい方は、事前に確認を取り周囲の方へ配慮したうえで、散骨する方法を検討してみてください。

手元供養する

骨壺を自宅で保管する、仏壇に置く、遺骨をアクセサリーにして身につけるなど、手元で供養することもできます。手元で供養したのちに、気持ちの整理がついたら霊園や納骨堂に遺骨を納める方もいます。

遺骨を自宅に保管しておくとカビが生えてしまう可能性があるので、天日干しや乾燥剤による湿気対策のお手入れが必要です。

自宅から離れた霊園や納骨堂ではなく、近くで供養したい方、大事な猫を身近に感じていたい方は手元供養がおすすめです。

猫が亡くなってから供養までの流れ

猫が亡くなったら、以下のような流れで見送ることになります。

  • 安置する
  • 火葬を手配する
  • 葬儀を行う
  • 供養する

それぞれの方法と注意点をご説明しますので、家族の一員である猫を、適切な方法で送り出せるように参考にしてみてください。

安置する

猫が息を引き取ったら、死後硬直が始まる前に手足を胸の方に優しく折りたたんで、目と口を閉じてあげましょう。猫の場合、死後硬直は2時間ほどで始まると言われています。

次に体を拭き、ブラシで毛並みを整えましょう。体液が漏れる可能性があるので、タオルで包んだのちに棺やダンボールに入れてあげてください。そして、腐敗が進みにくいように保冷剤やドライアイスを棺やダンボールに入れ、冷暗所で安置しましょう。

火葬を手配する

遺体を安置できたら、ペット霊園やペット葬儀業者、自治体に連絡して火葬を手配します。

既に述べたとおり、火葬には複数の方法があり、立ち会いができるか、お骨上げができるか、遺骨を受け取れるかが異なります。方法により費用も変動するので、家族や業者とよく話し合ってお気持ちに合うものを選んでください。

また、業者を決める際にはホームページや口コミをチェックして、信頼できる業者を選ぶことをおすすめします。

葬儀を行う

業者の手配がついたら、葬儀を行います。遺体の腐敗が進まないように、夏場は2〜3日、冬場は3〜4日以内に火葬することが推奨されています。火葬の所要時間は、30分〜1時間程度です。

花や猫の好きだったおやつを一緒に火葬できる場合もありますので、可能であれば準備すると良いでしょう。

葬儀の際の服装は普段着でも構いませんが、霊園で行う場合は喪服や黒を基調とした服が望ましいとされています。

供養する

火葬を行ったペット霊園にてお墓や納骨堂に遺骨を納めてもらうか、遺骨を受け取ってその他の方法で供養します。既述のとおり遺骨を受け取れない火葬方法もあるので、事前に確認が必要です。

お墓の場合は、合同か個別かを選びましょう。人間と一緒に入れるお墓もあるので、ご希望の方は霊園に確認してみてください。

遺骨を受け取る場合は、自宅の庭に埋葬するのか、散骨するのか、アクセサリーなどにして手元で供養するのかを考えましょう。

関連記事:ペットが死んだらすべきこととは。安置方法から葬儀の手配、供養まで解説

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猫が亡くなったら、安置→火葬→葬儀→供養の流れで見送ることになります。

火葬方法と供養方法はいくつかの種類があり、猫の葬儀費用はどの火葬方法と供養方法を選ぶかによって大きく異なります。

火葬の相場は1,000円〜27,000円、供養方法の相場は5,000円〜1,300,000円と幅が大きいです。費用が異なる分、それぞれの方法にメリットやデメリットがあります。

お一人で葬儀や供養の方法を選ぶのは、非常に難しいです。そのため、複数のペット葬儀サービスに見積もりを取ることをおすすめします。

見積もりを取る際は、「ミツモアのペット葬儀見積比較サービス」がおすすめです。かんたんな情報を登録するだけで、おおよその見積もり目安や他に考えるべきことをプロが確認してくれます。

自分で決めるのがなかなか難しい方は、ぜひミツモアのペット葬儀見積比較サービスをご利用ください。

猫以外のペットの火葬費用について知りたい方は、ペットの火葬費用についての記事もご覧ください。

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