最愛の猫を亡くされてしまった方は、きっと深い喪失感の真っ只中と思います。そうした中でも、ずっと生活をともにしてきた愛猫ときちんとお別れをするため、人間と同じく葬儀を行う方が増えています。
感謝の気持ちを込めて愛する猫をおくりだすため、この記事では猫の葬儀を行うための方法やかかる費用、補助金や保険をつかえるかといった内容についてご紹介致します。
愛猫とお別れをするための最初の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
猫の最期と向き合う…
ペットの最期に立ち会うことは、飼い主にとって非常に難しい瞬間です。特に猫との絆が深い場合、別れは悲しいものですが、最期を看取ることができないと後悔に繋がります。
死期が近い事に気づき、亡くなった後もそのままにすることなく大切に葬儀を迎えるために必要なことを知っておきましょう。
死ぬ前の兆候を見逃さない
猫が病気や老化によって弱っているサインはわずかなものかもしれません。食欲の変化や活動量の低下など、日常の変化に敏感に注意しましょう。
また、定期的な獣医の診察により、猫の健康状態をチェックすることが重要です。病気などの早期発見と治療を行うことで、愛する猫に長生きをしてもらえるように努めましょう。
亡くなった後の死亡確認や安置方法について
まずは、猫の死亡確認を行う必要があります。死亡確認は、呼吸をしているかや脈はあるかといった人間と同じ方法でも確認ができますが、難しい場合は死後硬直があるかどうかで判断しましょう。
死亡確認の結果、亡くなっていると判断される場合には、大切に葬儀を行うためにも遺体の安置を行う必要があります。
完全に硬直しきってしまう前に、体を丸めてブラッシングをしてキレイに整えます。その上で、棺か代わりとなる箱を用意し、保冷剤やドライアイスを入れて腐敗することを防ぎましょう。
猫の葬儀方法には何がある?
猫との最後を迎えるためにも、埋葬の方法について知っておくと良いでしょう。
猫を火葬してお別れする
猫の葬儀では、人間と同じように火葬を行うことができます。火葬を行うためには、民間の葬儀社に依頼するパターンと自治体が運営する火葬場で火葬するパターンの2種類があります。
自治体に依頼する方が費用はずっと安くすみますが、とても簡易的な方法での火葬のみとなります。丁寧にみおくるためには、民間の業者を見つけて依頼すると良いでしょう。
土葬する際は埋める場所に注意
もう1つの方法としては、猫を燃やさずに土に還す方法です。ただし、土葬する場合には埋める場所に注意が必要です。私有地に埋めることはできますが、それ以外の場所に埋めることは法律上禁止されています。
ペットは亡くなった後は廃棄物として処理されることになりますので、どこに埋めても良いということはありません。
今では土葬だけするということは減ってきていますので、多くの場合は火葬してお別れをすることになります。
猫の葬儀にかかる費用はいくら?
多くの方はペットが亡くなった際には火葬を行うことになります。火葬と一口に言ってもいくつかの方法がありますので、方法別に費用についてご紹介します。
合同火葬の場合の費用
合同火葬は、複数のペットが一緒に火葬される方法のことです。合同火葬の場合、費用は安く抑えることができますが、他のペットと遺骨が混ざってしまうため骨は返ってこないと考えておく必要があります。
自治体でもペット火葬を請け負っているところは多くありますが、ほとんどの自治体がこの合同火葬の形式となります。
費用の目安としては、自治体に依頼した場合が1,000円~3,000円程で、民間に依頼した場合は10,000円~14,000円程と考えておくと良いでしょう。
個別火葬の場合の費用
個別火葬は、一度に一匹のペットだけが火葬される方法です。個別火葬を行う場合は、合同火葬とは逆に費用が高額になるものの、遺骨を持ち帰ることができる上、様々なサービスやオプションをつけることが可能となります。
また、個別火葬の場合、一任と立ち会いで分かれますので、それぞれにご説明します。
個別一任火葬
一任の場合、葬儀から拾骨までを業者に全て任せて自身は参加しないことになります。悲しみのあまり火葬する様子を見ることができないという方や仕事の都合により火葬はしたいが自身の参加は難しいという方におすすめです。
費用の目安としては、自治体に依頼する場合で10,000円、民間に依頼する場合でおよそ15,000円から30,000円となります。
個別立会火葬
立ち会いの場合、一任とは異なり最初から最後まで飼い主も葬儀に参加します。最後までしっかりとおみおくりしたいという方におすすめです。
葬儀社によっては、セレモニーといった盛大な葬儀を行えるところもありますし、お経を読んでいただけることもあります。
費用の目安としては、どこまでオプションをつけるかなどによっても異なりますが、17,000円~70,000円となります。
猫の葬儀で感謝を込めておくりだすためには
愛する猫とお別れをするためにも、様々な形で感謝を伝えたいですね。この章では、愛猫をおくりだす際のアイディアについていくつかご紹介したいと思います。
手紙やメッセージを棺に添える
葬儀の際、愛猫への手紙やメッセージを書いて棺やお花に添えることで、感謝の気持ちを伝えることができます。
棺に入れる際には、水分が入ったものや金属製・ガラス製の装飾品など入れては行けないものもありますので、事前に入れて良いものを確認すると良いでしょう。
個別のセレモニーを行う
葬儀社が提供するオプションを利用すると、別途費用はかかりますが、セレモニーという豪華な葬儀を行うことができます。
単に火葬を行うだけでなく、しっかりとお見送りをしたいという方におすすめです。
音楽や花を選んでおみおくりする
音楽や花を愛猫の好みや特徴に合わせて選ぶことで、葬儀に心温まる雰囲気を与えることができます。
好みのお花や音楽を使うことは人気があり、葬儀社にどういった演出が可能かについて相談をしておくと良いでしょう。
遺品の保存やアクセサリーへの加工
飼い主が大切にしていた愛猫の遺品を保存するサービスもあります。爪や毛の一部や遺骨をアクセサリーに加工することもできます。
遺骨については、火葬方法によっては残すことができないこともありますので、残されたい方は必ず葬儀社に事前確認を行うようにしましょう。
補助金やペット保険を活用して費用を抑える
急に猫が亡くなってしまった際、費用を工面することが大変であることもありますよね。
ペット火葬には、一部補助金やペット保険を利用することもできます。そうした手段を用いて費用を安く抑えられるようにしましょう。
自治体の補助金を利用する
一部の自治体では、ペット葬儀に対する助成金が設けられていることがあります。
例えばですが、福井県美浜町では、ペット火葬料金助成事業というものがあります。猫の場合には約5,000円の助成金が出ることになっていますので、お住まいの方はぜひご利用ください。
こうした助成金出る場合もありますので、動物愛護センターや市区役所に問い合わせてその地域特有の助成金について確認すると良いでしょう。
一般財団法人の補助金を利用する
一部の一般財団法人でも補助金を利用できる場合があります。
一般財団法人全国福利厚生共済会では、1頭あたり1回に限って一定金額の振込をしています。
このように、補助金を利用できる共済などがあるかを探してみると良いでしょう。
ペット保険を利用する
もしもペット保険に加入されているようでしたら、ペット葬儀に関連する費用をカバーすることがありますので、契約内容を確認してみると良いでしょう。
例えば、PS保険ではペットセレモニー特約として30,000円まで費用を負担します。
大事に猫とお別れをするためにも優良業者を見つけましょう
愛猫とお別れをする際、大切なのはどの葬儀業者に依頼するかという点です。場合によっては、高額請求や敬意のない対応をされてしまうような業者と出会うこともあるので、慎重に葬儀社は選ぶ必要があります。
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