ダニによる咳やくしゃみ、鼻炎などのアレルギー症状や身体のかゆみに悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ダニの駆除方法を詳しく紹介していきます。きちんとダニを死滅させたうえで、掃除機などを使って死骸やフンも処理しましょう。
もし手っ取り早くおすすめのダニ駆除グッズだけを知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
ダニを退治する効果的な方法は?
ダニを退治するには場所にあった方法を行うと効果的です。 部屋全体のダニ駆除なら燻煙剤(くんえんざい)、カーペットや畳なら殺虫スプレーやダニとりシートを使うとよいでしょう。
布団や寝具のダニ退治はどうすればいい?
布団やベッドマットレスにひそむダニを駆除するなら、「布団乾燥機」「ダニとりシート」がオススメです。 殺虫剤が寝具に付着する心配がないので肌が敏感な方や小さいお子さんがいる家庭でも安心ですね。
【場所別】ダニの駆除方法5つまとめ
ダニを退治するには主に以下の方法があり、場所にあった方法を行うと効果的です。
駆除方法 | 場所 | 特徴 |
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くん煙剤 | 部屋全体 |
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ダニ取りシート | 布団、カーペット |
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ダニ駆除スプレー | ソファ、ラグマット、畳 |
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布団乾燥機 | 布団、マットレス |
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害虫駆除業者に依頼 | 部屋全体、床下、天井裏 |
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駆除スプレーやダニとりシートはソファやラグマットなど、局所的なダニ退治に向いています。一方で部屋全体のダニを退治したい場合にはくん煙剤を用いるのがおすすめです。
またどんなに自分でダニ対策しても、駆除しきれなかったという方は1度業者に頼んでみるのがよいでしょう。
【手軽さ・効き目の早さ・安全性】で比較
それぞれの方法に特徴があるので、かかる手間や即効性、安全性を考慮して自分にあった駆除方法を選びましょう。
手軽さ | 効き目の早さ | 安全性(人体への影響) | |
くん煙剤 | ☆ | ☆☆☆ | 低い |
ダニ取りシート | ☆☆☆ | ☆ | 高い |
ダニ駆除スプレー | ☆☆☆ | ☆☆ | 低い |
布団乾燥機 | ☆☆ | ☆☆☆ | 高い |
害虫駆除業者に依頼 | ☆☆ | ☆☆☆ | 比較的高い |
※☆が多いほど評価が高い
布団のダニを駆除する場合、ダニとりシートや駆除スプレーは手軽ですが、表面のダニしか退治できないため布団乾燥機の方がよいでしょう。
業者に依頼する方法は業者選びや依頼の手間はありますが、徹底的にダニを駆除することができます。また方法として薬剤を用いてダニを駆除することが多いです。肌が敏感な方は業者に相談すると適切な薬剤に変えてくれるでしょう。
寝具のダニ駆除や子供がいる方に殺虫剤はおすすめしない
即効性があり簡単にダニを駆除できる「くん煙剤」や「駆除スプレー」には、殺虫成分が含まれています。
そのため寝具などのデリケートな場所には使わず、床やカーペット、ソファなどに使うのがおすすめです。
もし子供がいる家庭などで、家族がカーペットで寝転がる機会が多ければ、ダニ取りシートや布団乾燥機など、なるべく化学成分を散布しない方法を選ぶとよいでしょう。
布団やベッドも、顔や肌がたくさん触れる場所なので駆除スプレーやくん煙剤は使わずに、ダニ取りシートや布団乾燥機を使うのがオススメです。
ダニはどの家にも存在する!増やさないことが大切
前提として、どの家にも必ず一定数のダニが存在しており、全滅させることはできません。ホコリ1gの中にはおよそ1,000匹のダニが存在しているとも言われます。
住宅によくいるツメダニは人を刺さないので、普通に生活していても気づきません。ただし増えすぎるとアレルゲンになったり、チリダニをエサにする人を刺すダニが発生したりという問題が発生するのです。
すでに繁殖していると思われる場合はもちろん、気になる被害がない場合でもダニ駆除アイテムを活用するのがおすすめです。
布団・ベッドには布団乾燥機やダニとりシート
布団やマットレスは、人の体温と汗のおかげでダニにとって最適な環境。人間は一晩でコップ約1杯分の汗をかくといわれており、身体から落ちたフケやアカもたまりがちです。
こまめに洗濯しないとダニが大繁殖してしまうでしょう。
布団、ベッドのマットレスにひそむダニを駆除するなら、「布団乾燥機」「ダニとりシート」などがオススメです。殺虫剤が寝具に付着する心配がありません。
布団のダニ退治方法 | こんな人におすすめ |
①布団乾燥機 | 確実にダニを退治したい |
②コインランドリーの乾燥機 |
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③ダニとりシート | 手間なく簡単にダニを退治、予防したい |
④布団クリーニング |
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①布団乾燥機を使って確実に駆除
布団乾燥機を使うと、高熱によってダニを死滅させることができます。ダニは「50℃以上の熱なら20~30分で死滅、60℃以上の熱で即死」するほど熱に弱いのです。
布団乾燥機なら50℃以上の熱を出すことができるので、ダニ退治にもってこいです。「ダニ駆除コース」がついている乾燥機であれば、高温設定にもできます。布団乾燥機を使う場合、下記のポイントをおさえておきましょう。
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布団乾燥機を使って30分以上のあいだ布団を熱するのがコツです。
また布団やマットレスの隅には乾燥機の熱が行きわたりにくいので注意しましょう。布団よりワンサイズ大きい乾燥機を使うか、2回以上に分けて広範囲に熱を与えるのがポイントです。
ダニを退治したあとは、掃除機で死骸を吸い取りましょう。ダニの死骸は放置すると、アレルギー性疾患の原因となります。
おすすめの布団乾燥機:アイリスオーヤマ「カラリエ」
アイリスオーヤマの「カラリエ」という布団乾燥機なら、掛布団をマット(袋)代わりにするので、ノズルを差しこむだけの簡単お手入れができます。
専用のアタッチメントをつければ、ブーツや靴にも使用可能。押入れにノズルを向けて除湿することも可能です。
おすすめの布団クリーナー:アイリスオーヤマ「布団クリーナー」
こちらのハンディクリーナーは、布団やマットレスをたたきながらゴミを吸引してくれるので、繊維の隙間に入り込んだダニの死骸などを一網打尽にできます。しかも1.6kgと軽量なハンディタイプなので、普段のベッド掃除にも便利です。
たたき回数が1分間に5,800回のタイプは6,631円、たたき回数が1分間に14,000回のタイプは11,780円という風にいくつかグレードがあります。(※2022年4月25日現在の値段です)
②コインランドリーの高温乾燥機にかける
布団乾燥機をもっていない、新しく購入することが負担であるという方はコインランドリーの高温乾燥機で代用できます。また汗や汚れが気になるという方はコインランドリーで洗濯することも可能です。
コインランドリーの高温乾燥機は70~80℃にまで達するのでダニ退治には非常に効果的です。
布団を自分でコインランドリーまで運ぶ必要はありますが、300~600円程度の費用でダニ退治ができます。
時間としては30~40分程度、乾燥機にかけるのがおすすめです。
しかし素材によっては乾燥機や洗濯機の使用ができない布団もあるので、事前に確認しましょう。
③赤ちゃんの布団にはダニとりシートがおすすめ
ダニとりシートは、ダニが好むニオイなどを使って、殺虫効果のあるシートまでおびき寄せます。殺虫成分を布団・ベッドにふきかける必要がないので、赤ちゃんや小さな子供がいる方、肌刺激や薬剤アレルギーが心配な方におすすめの方法です。
ダニとりシートを使用するときには、下記のようなポイントに注意しましょう。
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枕元ではなく足元に設置することで、ダニの死骸などを誤って吸引することがなくなります。
ダニとりシートには使用期限があるので注意しましょう。ずっと放置してしまうと、シートに溜まった死骸がアレルゲンになってしまいます。使用期限が過ぎたら、新しいシートと交換するのを忘れないようにしましょう。
おすすめのダニとりシート:日革研究所「ダニ捕りロボ」
日革研究所は、ダニ対策について20年以上の研究を重ねているメーカーです。アレルギー対策にもとことんこだわり、「ダニ捕りロボ」に使われているのは天然由来成分だけ。
閉じ込めたダニを、乾燥の力で死滅させます。フンや死骸が飛び散らないので、アレルギー症状が強い方にもおすすめです。3カ月の有効期間が過ぎたら、新しいものと交換しましょう。
Amazonでの販売価格(2022年4月現在)は2,013円と若干高めですが、3カ月という長い使用期間と安全性の高さを考えると、むしろお得と言えるでしょう。
おすすめのダニとりシート:「ママのための置くだけ簡単ダニシート」
小さな子供やペットがいる家庭におすすめなのは「ママのための置くだけ簡単ダニシート」。こちらも食品添加物由来の誘引剤を使用しています。
おびき寄せたダニは、粘着シートで捕獲します。「ママのための」という文言があるだけでも安心感の強さが違いますね。有効期間は3カ月です。
2022年4月現在の販売価格は、10枚入りで2,848円。1枚あたり約300円なのでかなりコスパがいい製品と言えます。
④布団クリーニングに出す
忙しくて布団のダニ対策ができない方はクリーニングに出すという方法もあります。また臭いや汗汚れが気になっている方もクリーニングに出すと一石二鳥です。
布団クリーニングではダニのエサとなるアカやフケ・ほこりをしっかり洗い流してから、大型乾燥機にかけます。そのためしっかりとダニ退治ができるでしょう。
またクリーニング業者によってはダニを繁殖しにくくする防ダニ加工を依頼できるところもあります。
布団をクリーニングに出す際の費用相場は以下の通りです。
羽毛掛け布団 | 4,000円~ |
敷布団 | 4,000~8,000円 |
防ダニ加工(オプション) | 500~1,500円 |
素材や大きさによって費用は異なるので業者に確認しましょう。
押し入れの中にダニが発生している可能性も
布団は冬用、夏用など季節によって使いわけますが、使わない間は押し入れに入れっぱなしになっているという方は多いのではないでしょうか。
押し入れはホコリや湿気が溜まりやすく、ダニが繁殖しやすい環境になっています。定期的に布団を出して天日干しするようにしましょう。天日干しする際は黒いビニールや不織布をかけて干すと温度があがるので効果的です。
また押し入れにダニがすみついてしまっていることもあります。その場合は布団のダニを駆除してもまたダニが布団に移ってしまうので注意しましょう。
以下のような方法でダニがすみつきにくいような押し入れの中の環境を作ることが大切です。
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すのこを敷いたり、ゆとりをもった収納を心がけることで風通しを確保することができます。
またダニとりシートやダニ予防の防虫剤を使うのもおすすめです。ダニが大量発生してしまった場合はくん煙剤を用いて部屋全体のダニを退治しましょう。しかし寝具類には効果が期待できない点は注意が必要です。
部屋全体のダニを駆除したいなら、くん煙剤(くんえんざい)
部屋中のダニを駆除するには「くん煙剤(くんえんざい)」がオススメです。煙が部屋中に充満するので、隅々まで殺虫成分がいきわたり、ダニの生息数を減らすことができます。
くん煙剤にはいろいろな種類があり、ゴキブリにも効果的な製品や、シロアリにも効果的な製品もあります。そのなかでダニへの効果が明記されている製品を使うようにしましょう。
くん煙剤(くんえんざい)の使用方法・注意点
くん煙剤(くんえんざい)を使うときは、以下の準備をしておきましょう。
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くん煙剤に含まれる薬剤や微粒子は、精密機器に入り込むと故障の原因になります。冷蔵庫やテレビ、パソコンなどの電化製品などにカバーをかけましょう。また火災報知器が反応しないように保護する必要もあり、準備には少し手間がかかるのが特徴です。
寝室用ではないくん煙剤を使う場合は、強い殺虫成分が使われているので布団・ベッドなどには使用できません。もしも寝具のダニが気になっている場合は、「寝室用」のくん煙剤を使うか、別の駆除方法を試しましょう。
また水槽で飼っている魚や、そのほかのペット、観葉植物にも悪影響があるので注意。あらかじめ室外へ移動させておきましょう。
くん煙剤を使ったあとは、掃除を忘れずに!
くん煙剤(くんえんざい)を使うと、部屋中にダニの死骸が転がっている状態になります。そのためくん煙剤を使ったあとは必ず掃除機やコロコロなどで掃除しましょう。ダニの死骸を放置してしまうと、アレルゲン(アレルギー症状の原因物質)となって、人体に悪影響を与えてしまいます。
またダニが舞い上がってしまうので、吸い込まないようにマスクをしたり、窓を開けて換気したりしながら掃除しましょう。
【お子さんがいる家庭に】「アースレッド 寝室・子供部屋用」
「アースレッド」シリーズには、寝室・子供部屋用のくん煙剤があります。こちらの製品なら、寝具に潜んだダニにも効果的です。
通常のくん煙剤は、ゴキブリなどのしぶとい害虫にも効果が出るように、強めのピレスロイド系薬剤が使われています。
しかしこの製品に使われている「フェノトリン」という成分は、ピレスロイド系の成分のなかでは人体への影響が少ないのです。たとえばシラミ駆除剤の場合は、フェノトリンを直接人体に使うこともあります。
【賃貸物件の方におすすめ】「バルサン プロEX」
バルサンの「プロEX」シリーズは、3種類の殺虫成分を組み合わせているのが特徴で、高い駆除効果を発揮できます。こちらは寝具に使うことができないので注意してください。
ダニだけでなく、ゴキブリやノミにも効くので、部屋全体の害虫を駆除したい方にオススメ。煙を抑えることができる「水タイプ」もあるので、マンションなどの賃貸でも使いやすいのがうれしいポイントです。
ソファやカーペットにはダニ駆除スプレー
布製のソファや毛足の長いカーペットはダニの温床になりやすいので注意しましょう。
また子どもが遊ぶぬいぐるみも要注意。皮脂汚れや汗でダニが発生しやすい上に、子どもがダニによるアレルギーや可能性も高いです。
これらの場所に幅広く使えるのがダニ駆除用のスプレーです。目的によってさまざまな効果のスプレーを使い分けましょう。
ダニ駆除スプレーの使い方・注意点
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布製のソファは駆除スプレーを使うと簡単にダニ退治が可能です。しかし革製のソファはスプレーを使うと傷んでしまうため使用は避けてください。
ダニ駆除スプレーを使うときには、殺虫成分の強さに注意しましょう。「ダニよけスプレー」の場合には忌避効果がメイン、「ダニ駆除スプレー」の場合には殺虫効果がメインです。
肌が触れる機会の多いソファやクッションには、天然由来成分の「ダニよけスプレー」がおすすめ。とくにカバーを外して選択できない製品なら、スプレーをかけるだけなのでお手軽です。
肌で触れる範囲の少ないカーペットなどの場合は、「ダニ駆除スプレー」がおすすめ。スプレーを散布した後で、死骸を掃除しましょう。または粉状の殺虫剤をふりかけておき、掃除機でまとめて吸い取る方法が便利です。
いずれのスプレー製品も、使えない素材があるので注意してください。とくに革製品や絹、レーヨン、ウレタンなどは要注意です。詳しくはスプレー製品の注意書きを参考にしてみてください。
おすすめのダニよけスプレー:天然由来ダニよけスプレー
アースの「ナチュラス」シリーズ。天然由来成分を使用しているので、ソファや寝具にも安心してつかえるダニよけスプレーです。緑茶成分が使われているので、消臭効果も期待できます。ダニよけ効果は1.5カ月持続するので、定期的に散布しましょう。
おすすめのダニ駆除スプレー:ダニフマキラー
ダニフマキラーの有効成分は「フェノトリン」という種類で、殺虫効果のある成分のなかでは比較的人体に優しいのが特徴。製品のパッケージには布団・枕などへも使用できると記載されています。約2カ月間の防ダニ効果も得られるので、ダニ退治&予防にオススメです。
カーペットにおすすめの粉末タイプ:「スミスリン粉剤 SES」
フェノトリンという殺虫成分を粉状にした製品です。カーペットなどの使用場所に均一に散布して、一定の時間放置したあとで死骸を掃除するだけ。使用する際には肌刺激などのリスクもあるので、かならずゴム手袋などの保護具を装着しましょう。
畳には天日干し・ダニ駆除スプレー
和室に敷いている畳は、室内の湿度を吸い込んだり吐き出したりしています。高温多湿な日本では、いわば「天然の除湿器・加湿器」として重宝されてきました。
ただ湿度が上がった状態の畳は、ダニにとって絶好の住み家となってしまいます。天日干しなど、畳の湿気対策をしておくのが重要です。
関連記事:畳のダニ発生原因と対策方法 | ミツモア |
畳のダニ退治方法・注意点
畳のダニ退治は、「湿気を逃がす」のが最重要ポイントです。おもに以下のような方法でダニ対策ができます。
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畳の除湿をするには、上記のような方法があります。
天日干しをするときには、畳が日焼けしないように黒いビニールや黒い不織布で包んでおくのがポイント。半年に1回、5時間ほどを目安にして、定期的に干すのがおすすめです。
天日干しが難しい場合には、室内で畳を上げて、風を通すだけでもやっておきましょう。畳の片側を上げてペットボトルなどを挟ませておけば、床との隙間から湿気を逃がすことができます。
湿気が溜まりやすい部屋なら、畳の下に除湿シートをしいておくのも有効。そのほか、畳の専門店に熱処理を依頼するなどの対処法もあります。
畳に挿し込みできるスプレーもおすすめ!
殺虫スプレーで手軽にダニ退治をしたいなら、「ダニアース」がオススメ。ノズルを差し込んで畳に直接注入することができるので、殺虫成分を直接内部に散布できます。
畳以外に使用するときは、ほかのダニ駆除スプレーと同じようにノズルから噴射できるので、和室・フローリング両方の部屋に使えるのがうれしいポイント。
ダニの駆除を業者に依頼する方法も
ダニを徹底的に駆除したいなら、害虫駆除業者に依頼するのもひとつの手段です。以下のような場合にはプロにダニ駆除を依頼するのがおすすめです。
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ダニ駆除の施工は約2~4時間で済むので、意外とお手軽です。素人では対処しにくい屋根裏や床下にも施工できるので、徹底的にダニ退治ができます。
また保証期間内にダニが再発したら、無料で駆除をお願いできる業者も多いので、「自分で何度も対策しているのにダニが出る」という場合でも安心です。
ダニ駆除を依頼する際の料金相場
業者によるダニ駆除費用の相場は、50㎡ほどで50,000円前後になるくらいが目安です。50㎡を畳数に換算すると約30畳ほどなので、「6畳の部屋が5つある物件で50,000円ほど」と考えるとよいでしょう。1畳増えるごとに5,000~10,000円ほどの追加料金がかかることが多いです。
ダニ駆除スプレーやくん煙剤を使った方が安上がりですが、プロに依頼するメリットは徹底的なダニ駆除と、長期的な防ダニ効果を得られることです。スプレーやくん煙剤の効果は1~2カ月が限界ですが、プロの場合は徹底的にダニを死滅させるうえ、その後に「〇年間までは2回目の施工が無料」など定期管理を行ってくれます。
とくに畳の部屋はダニの温床になりやすく、畳の下の床などまでダニ対策をするのは素人にとって骨が折れます。プロのダニ駆除を利用すれば、短時間で施工が完了し、かつ防ダニの持続効果も期待できるのです。
失敗しない業者選びのコツ!
安心してダニの駆除を任せられる業者かどうか判断するために、以下のポイントを参考にしながら複数の業者の見積書を比較してみましょう。
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見積書に明確な施工内容が記載されていない業者は避けましょう。事前に聞いていた料金とは異なる金額を請求されるなど、トラブルに繋がる業者の可能性が高いです。
信頼できる技術力をもった業者かどうか判断するには、ホームページに実際の施工例を記載している業者か確認しましょう。
アフターサービスの有無も、ダニが再発したときに備えて確認してください。無償保証期間を設けて、保証期間内に再発生したダニには無料で対応してくれるかチェックしておきましょう。
ダニ駆除をプロに依頼するまでの流れ
ダニ駆除の業者選びから施工が完了するまでの流れは以下の通りです。
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業者によって流れが異なる場合がありますが、順番が入れ替わるだけで内容は変わりません。
とくに大事なのはヒアリングです。現状どんな被害があるのか、薬剤に対するアレルギー反応など心配なことはあるか、どの施工内容にするか……。などなど駆除業者に希望を伝えて、自宅に合った施工をしてもらいましょう。
業者が行うダニ駆除の方法
プロのダニ駆除方法は、おもに「清掃」「薬剤の使用」「高熱処理」の3種類。清掃はダニのエサや死骸などを処理する手順で、薬剤や高熱処理などの駆除とセットでおこないます。
薬剤を散布する場合は、部屋を閉め切った状態でプロ専用のダニ駆除剤を噴霧。床や畳の下まで徹底的に薬剤をまくので、徹底的に死滅させることが可能です。
ダニの侵入を防ぐことはほぼ不可能ではありますが、侵入経路となりそうな屋外に防虫剤をまくなど、予防対策まで行ってくれる業者も。
薬剤の種類によってはアレルギー反応を起こしやすい成分もありますが、業者に伝えれば別の薬剤を使うこともできるので、事前に相談しておけば安心できます。
高熱処理の場合は、専用の加熱車などに畳を入れて熱でダニを退治したり、スチーマーを使って局所的にダニを死滅させたりする方法です。
簡単にできるダニの予防方法3つ
ダニを駆除するだけではなく、再び繁殖するのを防ぐために日ごろから予防対策をしておきましょう。
室内でダニが増えるのは、おもに以下3つの理由があります。
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上記のようなダニが繁殖しやすい環境をつくらないことが大切です。
予防法①:こまめに掃除をする
薬剤を使用した定期的な対策も重要ですが、こまめに掃除をするのがダニ予防に大切です。こまめに掃除をすることで、ダニのエサとなる人のアカ、髪の毛、汗、ホコリを除去できます。
ただし生きているダニは繊維にしがみつくので、掃除機だけでは吸い取ることができません。もしすでにダニが発生している場合には、スプレーやくん煙剤などで死滅させてから予防対策をはじめましょう。
また室内のカーペットや寝具の繊維には、ダニが隠れる場所がたくさんあります。掃除機で吸うだけだと生きているダニは駆除できないので、定期的に天日干ししたり、布団乾燥機で熱を与えるという対策をとることも大切です。
予防法②:湿度を低く保つ
ダニが過ごすのにちょうどいい温度は20~30℃、そして湿度は60~80%以上と言われています。室温に関してはあまり対策できることがありませんが、湿度を下げることでダニの繁殖を抑えることが可能です。梅雨~秋までの時期がとくにダニが繁殖しやすいので、除湿を心がけるとよいでしょう。
湿度・気温ともに高くなる夏はもちろん、冬場でも定期的に窓を開け、部屋の空気を入れ替えることがダニ対策には有効です。エアコンの除湿機能や、除湿器などをうまく使って湿度を下げるのもよいでしょう。
ただし室内で暖房や加湿器を使っていると、時期に関係なく年中ダニが発生する可能性はあります。除湿だけではなく、やはりこまめな掃除をしてダニのエサを減らすことが大切です。
予防法③:ダニ予防グッズを活用する
ダニ予防ができるグッズを活用すると簡単にダニ予防ができます。
①【ダニよけスプレー】ダニクリン Wケア
ダニクリンは、スプレーするだけで防ダニ効果が1カ月持続します。寝具、畳、カーペットなどに使用可能です。
殺虫成分が使われていないため小さい子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
またハウスダスト抑制効果もあり、日本アトピー協会推薦の製品になっていることもポイントです。
②【ダニよけシート】レック バルサン ダニよけシート 半畳サイズ
バルサンのダニよけシートは、ダニよけ効果が1年持続する優れものです。
押入れや布団、タンス、カーペットなど幅広い場所に設置してダニが住みつくのを予防してくれます。
ハサミで切って使用場所に合ったサイズに調整できるので使い勝手が良い商品です。
③【ダニよけ洗剤】
布団や枕カバー、衣服などを洗濯する際にはダニよけ効果のある洗剤を使うとよいでしょう。
「アリエール ダニよけプラス」のように、ダニよけ効果のある洗剤を使って洗濯するのがオススメです。肌刺激などのパッチテスト済みなので、安心して使用できます。
「ダニクリン」という、日本アトピー協会が推薦する洗濯用の防ダニ剤もあります。普段から使っている洗剤・柔軟剤と一緒に洗濯してOKなので使いやすく、防ダニ効果は約1か月持続します。
洗濯後は熱乾燥するのがおすすめ
コインランドリーなどで乾燥機を使えば、熱風で衣類や枕カバーを乾かすことができるので、ダニ駆除効果が得られます。コインランドリーの乾燥機でダニを予防するには、40~50分以上を目安にしましょう。
また洗濯機の中には「ダニ対策コース」という温風が出る機能がついているものもあります。
ダニが発生しやすい場所は?
ダニが発生しやすい場所を知っておき、普段からこまめに掃除したり、換気などで湿度を下げたりすることが大切です。
【布団・ベッド】
家の中で最も多くダニが潜むのは「布団」。ダニの餌である人の皮膚やアカが豊富だからです。また人の体温で湿気もたまるので、ダニにとって居心地のいい場所と言えます。
また就寝中に寝返りをするたびに、アレルゲンとなるダニの死骸やフンが、空気中に舞い上がります。そのため布団は、人間がアレルギー反応を起こしやすい場所でもあります。
【和室・畳】
和室もダニが多く発生する場所なので注意が必要です。
和室に敷かれた畳にはイ草と呼ばれる素材が使われていて、イ草には部屋全体の湿気を吸収する効果があります。
吸収された湿気はイ草の中に留まるので、湿気が大好きなダニは畳の中に身を隠すのです。
【カーペット・ソファ】
リビングに敷いているカーペットや、ソファなどの布製品もダニの巣窟です。カーペットやソファには、ダニの餌となる髪の毛やホコリ、食べカスが落ちていることが多く、ダニにとって好都合な環境。また人の皮膚が直接触れることも多いので、ダニは餌に困りません。
カーペットやソファは湿気を含みやすい構造です。また繊維の間にダニが隠れやすいので、繁殖にも最適な場所と言えます。
【ペットの皮膚】
犬や猫などのペットもダニが発生しやすいです。ペットにダニが発生する原因は、散歩中に草むらや茂みに潜んでいたダニが、ペットの毛や皮膚に付着して住みつくから。またペットの体毛付近は湿度が高く、皮膚についた汚れはダニの餌になります。
こまめにブラッシングをしたり、定期的にシャンプーをしたりすることで、ダニの繁殖を予防することができます。またペットの寝床に敷いている布製品にも注意しましょう。
ダニの唾液には、かゆみを引き起こす成分が含まれているので、ペットが体を掻きむしり、皮膚炎になる可能性があります。ペットにダニが発生したら、獣医に診てもらいましょう。
家にダニがいるとどんな被害がある?
「ダニが発生しているかも?」と感じるのは、おもに「ダニに刺されたとき」か「アレルギー反応が強まったとき」ではないでしょうか。それぞれ、以下のようなサイクルで症状があらわになります。
【ダニの発生サイクル】
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じつはダニにもいろいろな種類がいるのです。アレルギー症状だけ気になる場合は、人を刺さない「チリダニ」などのダニが繁殖しているでしょう。この場合は部屋をきちんと掃除して、湿度を下げるよう意識すれば徐々にダニの発生は抑えられるかもしれません。
チリダニを食べるツメダニが増え始めると、ダニに刺されるケースが出てきます。この状態はかなりダニの繁殖が進行している証なので、部屋全体のダニ駆除を検討してみるとよいでしょう。
すでにダニに刺されている場合
ダニに刺されると、かゆみは数日~1週間ほど続くと言われています。もしダニに刺された箇所のかゆみが引かなければ、皮膚科で薬を処方してもらうのがベストです。
自分で手軽に済ませたい場合は、患部を洗って清潔に保ちつつ、かゆみや炎症を抑える「ステロイド剤」が入った薬を塗りましょう。
かきむしった箇所をそのまま放置すると、色素が沈着してシミのように残ってしまうので、早めの対処が大切です。
ダニ駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ
地域のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
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気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。