「室内にダニがいるかも?」
そう思って駆除を検討するものの、目には見えないダニを駆除するにはどんな方法が効果的なのか、意外と分かりにくいですよね。
そこでこの記事では「ダニ対策をしたい場所に効果的なのはスプレーなのかシートなのか」といった疑問を解消しつつ、具体的なオススメ商品を厳選して紹介していきます。
場所ごとの効果的なダニ対策は?
ダニがいることのリスク
ダニは、1組のつがいを放置しておくだけで、4カ月後には450万匹にまで増えるとも言われています。
驚異的な繁殖力で大量発生したダニの死骸や糞は、アレルギーを引き起こすことに。ぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの約7割は、ダニが原因と言われています。
アレルギーを引き起こすダニは人を刺しませんが、そのダニをエサとする「ツメダニ」という種類は、人を刺します。たいていの場合、このツメダニが人を刺すことで、「ダニがいるかも?」と気づく方が多いのでは。
ダニの対策方法はいろいろあるけど……
「アレルギー症状やダニ刺されを解消したい」と思っても、ダニ対策の方法はいろいろありすぎて分かりにくいですよね。
そこで、場所ごとに効果的な対策方法をまとめます。
布団 |
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ベッドのマットレス |
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ソファ |
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カーペット |
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畳 |
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上記を見ると分かるように、ほとんどの場所でダニ駆除にオススメなのは、殺虫スプレーとダニ取りシートです。
「どこでも対策方法は変わらない」とも言えますが、それは以下の手順でダニ駆除をおこなうのが効率的だからです。
- 発生しているダニを駆除
- ダニの死骸を掃除
- ダニ予防で再発防止
①の「駆除」の段階では、熱を使う方法や、部屋を乾燥させて徐々に死滅させていく方法もありますが、薬剤を使って殺虫するのが最も効率的なのです。
ダニスプレーの効果・おすすめグッズ4選
ダニ用の殺虫スプレーには、「ピレスロイド系」の薬剤が使われていることが多いです。
「ピレスロイド系」は、ゴキブリ駆除などにも使われる強力な殺虫成分。しかしダニスプレーを使用する場所はベッドやカーペットなど、人体が触れる機会が多いため、「フェノトリン」という人体に影響の少ない成分が使われています。
また防虫菊など天然由来の成分や、アルコール、エタノールなどを主原料として使われている製品もありますが、これらは駆除よりも予防に適しているので、成分表示を見て選びましょう。
アース製薬などの大手メーカー製品であれば、寝具などにも使えるように、アレルギーテストはクリアしています。しかし、アレルギー反応が強い方や、寝具に殺虫剤を使うのに抵抗がある方は、ダニ取りシートを使うのがオススメです。
1.布団・枕に「シラミ・ダニ退治スプレー」
成分 |
など |
対象の害虫 |
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アースの「シラミ・ダニ退治スプレー」は、ダニだけでなくシラミにも効果が明記されている製品です。
ダニもアタマジラミも、枕や布団にわきやすいので、寝具に使うスプレーとしてオススメできます。
ダニも厄介ですが、小学校などで集団発生しやすいシラミも、かなり嫌な害虫。そのどちらにも効果があるというのは、うれしいポイントです。
メーカーが「布団・枕用」とお墨付きしている製品なので、その点でも安心できますね。
2.畳・カーペットに「ダニアース」
成分 |
など |
対象の害虫 |
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和室の畳や、カーペットなどにオススメなのが、こちらの「ダニアース」。3種の薬剤を配合しているため、強力な殺虫効果が期待できます。
カーペットなどに対しては、そのまま噴射してスプレーとして使うことができます。
畳に使うときには、ノズルを伸ばして畳に挿しこみ、薬剤を注入することができる点がポイントです。
関連記事:畳のダニ発生原因と対策方法 | ミツモア |
3.幅広い場所に「ダニフマキラー」
成分 |
など |
予防期間 |
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害虫駆除メーカーとして知られる「フマキラー」から出ている、「ダニフマキラー」という製品。ムラなく散布でき、従来製品よりも1プッシュあたり10cmほど広い範囲に薬剤を付着させることができます。
フェノトリンという殺虫成分を使用しているので、人体に優しく、布団や枕、シーツをはじめとして、畳、カーペット、ソファなどへ使用可能だと明記されています。
駆除効果に加えて、2カ月間の繁殖防止効果があり、予防にも役立つのがうれしいポイントです。
4.幅広い場所に「ダニアーススプレー」
成分 |
など |
予防期間 |
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場所を限定せずに使うなら、「ダニアーススプレー」がオススメです。殺虫成分がフェノトリンなので、人体への影響が抑えられます。
畳やカーペット、ソファ、クッション、布団や枕など幅広い場所に使えることが明示されています。
またダニ駆除効果だけでなく、1カ月間の予防も期待できるというのもポイントです。
ダニ取りシートの効果・おすすめグッズ2選
ダニ取りシートは殺虫剤が使われていないので、寝具のまわりや、子供・ペットがいる家庭などでも安心して使用できるのがポイント。
ダニが好むニオイによっておびき寄せ、粘着シートで捕獲するという仕組みです。ダニが溜まったら、そのままゴミ箱に捨てるだけなので、掃除もラクちん。
布団やマットレスの足元に敷いておいたり、カーペットの端で下敷きにしたり、といった使用方法です。
1.日革研究所「ダニ捕りロボ」
特徴 |
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予防期間 |
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日革(にっかく)研究所は、創業から20年来、ダニ対策製品の開発のみを行っている企業。なんでも、創業者の初孫が極度のダニアレルギーだったことが、開発のきっかけだったそう。
「ダニ捕りロボ」は、科学性殺虫剤を一切使用せず、「乾燥」によってダニを駆除できるという製品です。
食品粉末などのニオイでダニを誘引して、マットの中に閉じ込め、あとはダニが苦手とする「乾燥」で殺虫効果を得ます。
ベッドはもちろん、ソファやカーペット、畳などに使用可能です。
2.バルサン「ダニとりシート」
特徴 |
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予防期間 |
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ダニ取りシートを検討中の方にオススメなのが、こちらのバルサンの製品です。
3カ月のあいだ効果が持続するという、防ダニ効果の高さ。それだけでなく、捕獲したダニの死骸が持っているアレル物質を低減する機能があるのです。
通常、ダニを捕獲するだけでは、アレル物質は残ってしまいますが、「アレルバスター」という成分を配合することで、アレルギー症状の緩和にもつなげています。
そのため、布団やベッドに使う際には、とくにオススメです。日本アトピー協会の推薦も明示されているのも、うれしいポイントですね。
ダニ用の燻煙剤の効果・おすすめグッズ3選
燻煙剤といえば「バルサン」などが思いつくのではないでしょうか。
殺虫成分を含ませた煙で室内を充満させて、部屋全体の虫を駆除するグッズです。ゴキブリやノミなどの虫も、一緒に退治できるのがメリット。
駆除効果は高いですが、家電やベッドにカバーをかけておく必要があるため、寝具には効果が得られません。また、魚や昆虫などのペットにも影響してしまうため、事前の準備が大変というデメリットも。
しかし部屋全体にダニがわいているときや、発生源が突き止められないときには、効率的に駆除できます。
おもに、カーペットやソファあたりにダニが発生したときにオススメの駆除方法です。
1.寝室のダニ退治なら「アースレッド 寝室・子供部屋用」
成分 |
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特徴 |
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寝室や子供部屋で燻煙剤を使うなら、それに適した「アースレッド」があります。
なにが寝室・子供部屋向けかというと、殺虫成分にフェノトリンを使っているので、ベッド・布団にも使用可能という点です。
通常の燻煙剤では、より強い殺虫成分が使われているため、布団・ベッドにもカバーをかける必要があります。そのため、寝具にいるダニは駆除できないのです。
このアースレッドであれば、寝具にも使うことができるフェノトリンが使われているので、ダニ駆除に適しています。
ただし、その代わりゴキブリに対する駆除効果はない点は留意しましょう。
2.賃貸の居間なら「アースレッドW マンション・アパート用」
成分 |
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特徴 |
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「アースレッドW」は、2種類の殺虫成分を配合した、強力な燻煙剤です。ノンスモークタイプなので火災報知器に反応せず、マンションなどに使いやすい設計。
ダニ以外には、トコジラミ(ナンキンムシ)やノミ、ハエや蚊の成虫に対して殺虫効果があります。
家具やベッドはカバーで覆ってから使用する必要があるので、寝具のダニ駆除には向いていません。おもに居間・リビングのカーペットに発生したダニ対策にオススメです。
3.強力な殺虫効果なら「バルサン プロEX」
成分 |
など |
特徴 |
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「バルサン プロEX」シリーズは、ダニだけでなくゴキブリにも悩んでいるときにオススメです。3種の薬剤が組み合わさることで、しぶといチャバネゴキブリへの効果も期待できます。
ただしこちらも、布団・ベッドにはカバーをかけて守る必要があるため、居間やリビングのカーペットなどに使用するのがオススメです。
ちなみに「プロEXシリーズ」は、煙タイプ以外にも、水タイプ、霧タイプも登場しています。マンション・アパートなどで使用する際には、これらのように使いやすいタイプを選びましょう。
ダニ予防に効果的なおすすめグッズ4選
1.ダニクリン Wケア
成分 |
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予防期間 |
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特徴 |
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ダニクリンは、スプレーするだけで防ダニ効果が1カ月持続する製品。寝具はもちろん、畳やカーペットに使用するのもオススメです。
殺虫成分は使っておらず、肌への刺激も少ない成分を使用しているので、小さい子供がいる家庭でも安心して使用できます。
また、ハウスダストを包み込んで、抑制する効果があるのもポイント。日本アトピー協会推薦の製品です。
2.アリエール ファブリック
成分 |
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特徴 |
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洗濯用洗剤として有名な「アリエール」から、ダニよけ効果のある防臭スプレーが登場しています。
屋内ダニの70%を占めると言われる「チリダニ」を寄せ付けない効果があり、皮膚科医が監修のもとで肌テストもクリア。シーツやタオル、衣服などの布製品に使用できます。
革製品や和服には使えないので注意しましょう。また防水加工製品に使用すると、シミの原因になることもあります。詳しくは製品ページをご覧ください。
3.バルサン ダニよけシート
成分 |
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特徴 |
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予防期間 |
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バルサンのダニよけシートは、効果が1年もあり、長持ちする製品。抗菌効果を明示しているのも嬉しいポイントです。
押入れや布団、ベッド、衣装ケース、タンス、カーペットなど幅広い場所に使用可能です。
大きめサイズの布になっていて、ハサミで切ることで、使用場所に合ったサイズに調整できます。
4.アース 天然由来成分のダニよけシート
成分 |
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特徴 |
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予防期間 |
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アースのダニよけシートは、天然由来成分の安心設計。消臭効果・防カビ効果があるのも嬉しいポイントです。
布団、ベッド、押し入れ、カーペット、クッションなど幅広い箇所に使えます。
しかしプラスチック素材の衣装ケースや、フローリング床、ビニール床には使用できないので、注意しましょう。
ダニ予防で気をつけるべきこと
ダニが最も繁殖している場所は、布団や枕などの寝具です。
寝具には餌となるフケや垢がたくさん付着しているばかりでなく、寝ている最中にかいた汗がシーツ・布団・マットレス・枕にも染み込みます。その結果、寝具内の湿度が高まり、ダニが繁殖しやすい環境となります。
また寝具を干す際には、布団たたきなどでたたくのはやめましょう。日光に当たって乾燥した死骸をたたくと砕けて細かい粒子になり、呼吸とともに吸い込んでしまうためです。
高温多湿に気を付ける
ダニは高温多湿の環境で繁殖しやすくなります。部屋の温度を常に低めに維持するのが難しい人は、エアコンなどを利用して湿度を低めにキープしておきましょう。湿度を下げるだけでも、ダニの大量発生を予防できます。
秋〜冬にかけては、外気も乾燥しています。ダニは湿度60%以下が苦手なため、窓を開けてこまめに換気をするだけで、部屋の湿度も低くなりダニ予防になるでしょう。
しかし梅雨などの湿度が高くなる季節には、換気は逆効果となる可能性が高いので、エアコンを使って除湿するようにしましょう。
こまめに掃除をする
一般的な家庭内にあるホコリ1gには、ダニが1000匹いるとも言われています。ホコリ内のフケ・垢・髪の毛などの餌には不飽和脂肪酸が含まれています。それをダニが食べると元気になって卵をたくさん産み、大量発生してしまうので要注意です。
万が一ホコリを見つけたら、水気を絞った雑巾できれいに拭き取りましょう。
また髪の毛はカーペットの上に落ちると、繊維に絡まって掃除機では吸い取れません。そのため粘着テープなどを使用して取り除くようにしましょう。
さらにお菓子などの食べかすやペットの毛にも注意が必要です。この場合も掃除機や粘着テープなどで、掃除をこまめにするようにしましょう。
ミツモアでダニ駆除の無料見積もりを依頼できます
どんなに対策をしている家庭でも、ダニの侵入を完全には防げません。ダニが発生しやすい環境を作らないためには、駆除・予防を徹底しつつ、普段から掃除や除湿を心がけましょう。
もしダニが大量発生してしまい、手に負えなくなってしまったら、ダニ駆除業者に依頼してみるのがオススメです。
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