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マットレスに効果的なダニ対策8選!素材に合わせて、駆除・予防を徹底しよう

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最終更新日: 2024年06月28日

ベッドのマットレスは、毎日使うので寝汗や髪の毛などの汚れがたまり、ダニが繁殖しやすくなります。

しかも昔ながらの敷布団と違って、マットレスを天日干しすることはできないので、どうやってダニ対策をすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ベッドのマットレスにダニ対策をするときの方法や、ダニ予防に適したアイテムなどを紹介します。

マットレスのダニ退治はどうすればいい?

ダニを退治するには布団乾燥機を使ったりダニとりシートを使ったりする方法がおすすめです。 しかしマットレスにはウレタン製やスプリングコイルなどたくさんの種類があり、種類によって適切なダニ退治の方法が異なります。ウレタンやファイバーは熱に弱く、布団乾燥機をかけてしまうと傷んでしまうので注意しましょう。

マットレスのダニ対策方法は?

普段から寝室の窓を開けて換気を行ったり、掛け布団をめくったりと小まめに防湿する習慣を付けましょう。2~3週間ごとにマットレスを天日干しするのも効果的です。 シーツや敷パッドは週に1~2回のペースで洗濯をするとよいでしょう。

マットレスでもダニは繁殖する

マットレスはダニにとって天国

ダニをズームアップ

ダニは「気温20~30度」「湿度60%以上」の高温多湿の環境で、繁殖が活発になります。とくに梅雨の時期には、大量発生するものです。

室内に多く生息しているダニは、ヒョウヒダニという種類。ヒョウヒダニは、人間のアカやフケ、髪の毛などをエサとします。

マットレスは、人間の寝汗や体温でちょうどいい環境になり、人のフケやアカが豊富という、ダニにとって天国のような場所なのです。

同じく、敷布団の場合にもダニ対策を心がける必要があります。

関連記事:布団・ベッドにいるダニの駆除方法6つ&予防方法5つを紹介 | ミツモア

ダニ被害の多くはアレルギー

ヒョウヒダニを含む「チリダニ」と呼ばれる種類は、人を刺しません。

しかしチリダニ類の死骸やフンは、アレルゲン(原因物質)となって、喘息や皮膚炎、鼻炎、結膜炎などのアレルギー症状を引き起こしてしまいます

また、ヒョウヒダニに対処をせず放置すると、ヒョウヒダニを捕食する「ツメダニ」が繁殖。ツメダニは人間を刺すため、被害が大きくなってしまいます。

関連記事:ツメダニを駆除する方法!噛み跡や症状の見分け方、発生原因など | ミツモア

マットレスの種類によって対策方法は変わる?

マットレスの構造・種類のイメージ画像

ひとくちにマットレスとは言っても、実際にはウレタン製のものだったり、スプリングコイルだったり、たくさんの種類があります。

マットレスの種類によっては、NGなダニ対策方法もあるので、まずはそれぞれの特徴を確認してみましょう。

おすすめ対策 NGな対策
ウレタンマットレス(低反発・高反発)
  • 掃除機がけ
  • ダニシート
  • 熱による駆除
  • 水洗い
スプリングコイル
  • クリーニング依頼
  • 布団乾燥機
  • 防ダニシーツなど
  • 水洗い
ラテックス
  • カバーの洗濯
  • ダニシート
  • 水洗い
  • クリーニング依頼
ファイバー
  • 水洗い
  • ダニシート
  • 熱による駆除

基本的にファイバー以外のマットレスは、水洗いができません。スプリングコイルの場合は、物理的に考えても難しいです。

またウレタンやファイバーは熱に弱いという特徴があります。布団乾燥機やスチームアイロンを使用するのは避けましょう。

ラテックス製品は、ゴムが使われているため、もっとも手入れが難しいマットレスです。そのぶん、もともとダニを寄せ付けにくいという特徴がありますが、万が一にもダニが繁殖し始めると厄介。ダニシートなどを使って、ちょっとずつ駆除していくしかありません。

ちなみにいずれのマットレスも、もともとダニが寄り付きにくい設計にはなっているので、普段からのダニ予防が大切です。

【1】ダニ対策の基本は掃除と除湿

普段からダニを防ぐためにできるのは、マットレスの掃除と、除湿です。

ダニのエサとなるようなフケ、アカ、髪の毛などのゴミを減らしておくことで、繁殖しにくい環境にできます。

またダニの死骸やフンなどがベッドに溜まってしまうと、アレルギーの原因になります。アレルゲン(原因物質)を除去するという意味でも、1カ月に1回は掃除機をかけましょう。

除湿する方法は、陰干しです。窓を開けて換気しながら、マットレスを上げて、立てかけておきましょう。とくにウレタンなどの素材は直射日光で傷むため、天日干しは避けましょう。

【2】マットレスの側生地は洗濯、乾燥

マットレスの側生地

シーツだけでなく、マットレスの側生地(がわきじ)も洗うと、ダニ対策として効果的です。

側生地とは、マットレスを覆っているカバーのこと。製品によって取り外し可能なものがあるので、確認してみましょう。

側生地を外せる場合は、60~70℃のお湯で洗濯するか、乾燥機で30分以上熱を加える方法がおすすめです。

ダニは熱に弱く、50℃なら20~30分で死滅、60℃以上なら即死します。

自宅の洗濯機が高温に対応していない場合は、コインランドリーの乾燥機を活用しましょう。

ただしマットレスの側生地にも、高温乾燥に耐えられない種類の素材が使われていることがあります。事前に品質表示タグなどを確認しておきましょう。

【3】ダニ駆除スプレーを散布

とてもお手軽なダニ対策として、ダニ用の駆除スプレーを使用するという方法があります。

しかし殺虫成分を含んでいるため、使用方法には注意しましょう。

スプレーを散布するときは部屋を換気しながらおこなうこと、そして十分に乾いてから対象部分に触れることが、おもなポイントです。気になる方は、シーツの上からではなく、マットレスに直接スプレーを噴射しましょう。

寝具に使用できる殺虫スプレー製品の多くは、アレルギーや肌刺激へのテストが行われているため、安全性にも問題ありません。ただし、敏感なアレルギー体質の人は症状が起きる可能性もあるため、注意しましょう。

【4】布団乾燥機を利用する

スプリングコイルのマットレスにおすすめ ウレタン(低反発・高反発)、ファイバーはNG

布団乾燥機で乾燥させたり、熱で駆除をする方法が有効です。とくに「ダニコース」などが搭載されている製品なら、高温設定ができます。

ただしウレタンやファイバーのマットレスは熱で傷んでしまうので、使用するのはオススメできません。

布団乾燥機を使うときには、使っているベッドより大きいサイズのものが効果的です。シングルベッドに対してシングルサイズの布団乾燥機を使うと、マットレスの端部分に熱が行きわたらないからです。

より効率的にダニを駆除したい場合は、布団乾燥機を使う前に1時間ほど部屋の電気を消します。夜行性のダニは暗くするとマットレスの表面に出てくるためです。

また、1度ですべてのダニを駆除しきるのは難しいものです。とくに梅雨など湿気の多い時期であれば月1回以上のペースで、定期的に布団乾燥機を使用するとよいでしょう。

【5】クリーニングを依頼

クリーニング専門店の店員

スプリングコイルのマットレスにおすすめ

ウレタン製のマットレスに対応している店もある

ラテックスは、クリーニングを断られることがある

マットレスのクリーニングを、専門店に依頼するという方法は、手っ取り早くて効果が高い方法です。ダニ駆除のオプションをつけて、依頼しましょう。

1万円前後の費用はかかりますが、時間や手間をかけずにダニを駆除できます。ダニ駆除だけではなく、蓄積した汚れも落とせるので、快適な睡眠を確保できるのもメリットです。

マットレスのクリーニングは、2年に1回程度が目安と言われています。カビ対策としても重要なので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、ラテックス製品の場合は取り扱ってもらえない可能性もあります。まずは自宅のマットレスに対応してくれる専門店を探してみましょう。

【6】ダニシートを設置する

ベッドのマットレスの足元

どのマットレスでも使用可能

ダニシートは、布団やマットレスの足元に設置するグッズ。ダニをとらえるタイプのものと、ダニを寄せ付けないタイプのものがあります。

熱に弱いウレタンマットレスや、水洗いなどの対策が難しいラテックスマットレスにも使用できるので、汎用性が高いのがポイント。

ダニ取りシート

ダニ取りシートは、ダニが好むニオイを使って誘引し、粘着シートで捕獲する仕組み。定期的にダニシートを交換するだけのカンタンな対策法です。

画像の「バルサン」の製品なら、捕獲したダニのアレルゲンを低減する機能も備えています。日本アトピー協会も推薦しているという安心感もポイントです。

ダニよけシート

ダニよけシートは、捕獲機とは逆に、ダニを寄せ付けない効果があるグッズです。

こちらも、「バルサン」のダニよけシートがおすすめ。1年間つづく忌避効果に加えて、抗菌作用もある優れもの。

使用開始日をメモしておく欄もあるので、交換時期の目安も把握できます。

【7】除湿シートを敷いておく

清潔なベッドルーム

どのマットレスでも使用可能

除湿シートは、最もカビが生えやすいマットレスの一番下に敷くのが一般的です。体のすぐ下に除湿機能のあるものを敷きたい場合は、除湿機能付きの敷きパッドをおすすめします

除湿シートは大きく分けて「シリカゲル」と「モイスファイン」の2種類です。

シリカゲルの除湿シート

シリカゲルは軽量で持ち運びしやすく、小まめに天日干しを行う人におすすめです。

画像のように、布団メーカーとして有名な「西川(Nishikawa)」からも除湿シートが販売されています。

モイスファインの除湿シート

よく汗をかく人は吸湿性の高いモイスファインを選びましょう。シリカゲルと比べて2~3倍の吸湿効果があり、吸湿と放湿を繰り返しながら寝やすい環境を整えます。

こちらも、画像の製品は「西川(Nishikawa)」から販売されている高評価の除湿シート。メーカー自ら、「シリカゲルを超える吸湿力」とうたっています。

【8】防ダニ加工の寝具を使う

寝具を選ぶときには、「防ダニ加工」がされているかどうかを確認するとよいでしょう。マットレスやシーツなど、幅広い製品で防ダニ加工が採用されています。

「防ダニシーツ」なら、既存のマットレスの上からでも対策できるので、オススメです。

防ダニシートの種類はおもに3つ。薬剤でダニを寄せ付けない「薬剤加工防ダニシーツ」、高密度な繊維でダニの侵入を防ぐ「高密度織り生地シーツ」、防水膜で水分とダニを通さない「防水加工シーツ」があります。

薬剤加工防ダニシーツは人体への安全性が認められた薬剤を使用しているため、安心して使用できます。

ダニを駆除した後の対処も重要

駆除の後は掃除機がけ

ベッドに掃除機がけ

ダニを退治しただけではアレルギーを防ぐことはできません。退治した後は放置せず、丁寧に掃除機をかけるのがポイントです。なぜ掃除機をかける必要があるのか、布団たたきで衝撃を与えない方がよい理由を解説します。

ダニを死滅させてもアレルゲンとなる死骸やフンは残ったままです。薬剤や高熱で退治した後は、マットレスに掃除機をかけましょう。

特に髪の毛が落ちやすい頭の部分やマットレスとベッドのすき間・キルティング(外カバーの縫い目)の部分は、ダニアレルゲンが集まりやすい場所です。他の部分よりも入念に掃除する必要があります。

マットレスの表面だけでなく裏面や側面もまんべんなく掃除機をかければ、ダニアレルゲンを除去しやすくなります。

布団たたきは避けた方が無難?

布団たたきでマットレスをたたくと、ダニの死骸やフンが細かく砕けて表面に出てきてしまうため逆効果です。寝ている間にダニアレルゲンを吸い込んでしまう原因になります。

表面にいるダニがたたいた衝撃で奥に隠れてしまい、除去しにくくなるのも問題です。たたくことでマットレスのクッションや断熱材を壊し、機能性を落としてしまうというデメリットもあります。

干したマットレスに布団たたきを使うときは、なでるように優しく動かしましょう。衝撃を与えることなく表面に付いている死骸やフンを除去できます。ただし掃除機ほどの効果はないため、本格的な除去の前段階として行うのがおすすめです。

定期的なお手入れを欠かさない

普段からダニが住みにくい環境を整える心掛けも大切です。寝室の窓を開けて換気を行ったり、掛け布団をめくったりと小まめに防湿する習慣を付けましょう。2~3週間ごとを目安にマットレスを天日干しするのも効果的です。

シーツや敷パッドは週に1~2回のペースで洗濯をして、汚れをためないようにします。特に夏の暑い時期は寝汗をかきやすいため、小まめに寝具を洗いましょう。日頃の心掛けでダニ駆除の手間を減らせます。

マットレスのダニ対策で快眠を守ろう

眠る子供

ダニは高温多湿な環境を好み、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の原因になります。マットレスにダニが発生したら、高温洗浄や布団乾燥機・ダニ駆除剤を使って早急に駆除しましょう。

クリーニング業者に頼めばダニだけでなく、他の汚れも取り除けます。2年以上クリーニングしていないマットレスを使っている人は、一度クリーニングに出した方がよいかもしれません。

湿度も温度も高くなりやすいマットレスは、小まめにお手入れしないとダニのすみかになってしまいます。防湿対策をしっかりと行って、快適な睡眠を守りましょう。

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マットレスのダニについて紹介してきました。マットレスの種類などを把握したうえで、自分に適した駆除・予防方法を選びましょう。

しかしダニがわいているとき、マットレスだけとは限りません。部屋全体で繁殖してしまうと駆除が大変になるので、専門業者に依頼して、早期解決をはかるのが無難と言えるでしょう。

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