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錆止め塗料はどの種類を選ぶべき?それぞれの効果やメリット・デメリットをまとめて紹介

最終更新日: 2021年03月16日

手すり、シャッター、フェンス、配管、屋根などなど。住宅の金属部分や鉄骨部分には錆(さび)がつきものです。

そんな劣化を防ぐ手段として、錆止め塗料があります。様々な色や効果があり、種類によって用途や耐久性などが異なります。

今回は、錆止め塗料の種類や適切な選び方、おすすめ商品も紹介していきます。

錆止め塗料とは?

錆止め塗料の種類と効果や錆の上から塗れるか

錆止め塗料とは、おもに住宅などの建造物のなかにある金属部分の腐食を防ぐ効果がある塗料を指します。錆は、水や酸素に触れて酸化することによって起こり、放っておくと腐食してしまうことも。

そこで錆止め塗料を塗ることで、対象部分に被膜をつくり、錆の原因である水や外気との接触を防ぐことができるのです。

しかしひとくちに「錆止め塗料」とはいっても、樹脂系や油性などの素材の違いや、塗ることができる場所の違いなどたくさん注意点があります。今回は錆止め塗料の種類を中心に解説しつつ、どれを選ぶべきかなどを紹介していきます。

とくに失敗してしまいやすいポイントは、錆の上からそのまま塗っても効果がないという点です。錆の上から塗れる塗料も販売されてはいますが、基本的には錆の上からは塗らないものと覚えておきましょう。

錆止め塗料のカラーバリエーション

かつて錆止め塗料には色の種類が少なく、鉛系の原料が由来となっていたため赤さび色が主流でした。

近年では公害問題への配慮もあり、鉛を含まない塗料が増えたために色の種類が豊富になっています。

白やグレー、黒などの基本的な色はもちろん、アイボリーやブルー、グリーンなどをそろえているメーカーも。

ただし錆止め塗料の色を選ぶときには、仕上げ塗装の色に合わせる必要があるのでご注意ください。

錆止めを塗るタイミング、箇所

住宅も車などの機械も、使用すれば経年劣化は免れません。定期的なメンテナンスは必要不可欠ですが、錆止め塗料を塗る時期の目安はどれくらいなのでしょうか?

たいていの場合は屋外が3~4年、屋内が5~6年ほどだと考えるといいでしょう。

表面の光沢がなくなったり、白い粉が発生するチョーキングという現象が現れたりしたときには、塗り替え時です。

錆止め塗料の種類

錆止め塗料の種類は、大きく分けて油性系とエポキシ樹脂系に分かれます。さらに油性系のなかでも、成分によって1(油性系)2(合成樹脂系)に分類。

種類によっては錆止め効果の他、密着性、速乾性、耐候性などが含まれています。

最近では乾燥に時間がかかる油性系はあまり好まれず、性能バランスのよいエポキシ樹脂系の需要が増えています。

主成分 メリット デメリット
油性系 1:油性系 乾性油 密着性・防錆性が高い 乾燥に時間がかかる
2:合成樹脂系 合成樹脂(フェノール、ウレタン、アクリル、アルキド等) ・紫外線に強い
・速乾性がある
防錆性では油性系より劣る
エポキシ樹脂系 エポキシ樹脂 ・水に強く耐久性が高い
・速乾性がある
・環境に優しい商品も豊富

・紫外線に弱い
・塗料と相性が悪いと耐久性が落ちる

錆止め塗料は通常シンナーや水で薄めて使用します。

シンナーで希釈するものを溶剤系(強・弱溶剤)、水で希釈するものを水性といい、溶剤系の方が耐久性はある分刺激も強めです。

さらに希釈するだけで塗れる塗料を1液型、硬化剤と混ぜて使う塗料を2液型といいます。以下に種類をまとめました。

希釈方法 密着性・耐候性 臭い
溶剤系塗料 強溶剤 強溶解度シンナー(ラッカー、ウレタン系等)で希釈 非常に高い 臭いは強く刺激もあるので既存塗膜を剥がすことも
弱溶剤 弱溶解度シンナー(塗料用)で希釈 高い 臭いは強溶剤系より少なく既存塗膜にも影響しにくい
水性塗料 水で希釈 やや劣る 臭いは少なく環境にも優しい

このように、錆止め塗料は樹脂系か油性系か、また溶剤性か水性かという種類分けがされています。

たとえば下記のような分類のものがありますが、

  • 弱溶剤2液型エポキシ

これが意味するのは「シンナーで希釈する弱溶剤で、硬化剤と混ぜて使う2液型、そしてエポキシ樹脂系の素材を使っている錆止め塗料」ということが分かります。

費用相場は?

近年、住宅などで使われる錆止め塗料は、エポキシ樹脂系が主流です。

メーカーや機能によって価格帯は前後しますが、15~20kgの量で10,000~45,000円程度が相場と考えるとよいでしょう。

錆止め塗料の最適な選び方

塗装場所や素材に適した錆止め塗料を塗る

錆止め塗料は建物の屋外部分はもちろん、車や屋内の金属部分など幅広い用途に使用されます。

錆止め塗料を使用する時は、塗る場所や環境に適した種類を選びましょう。

屋外で使用する場合

屋外用に錆止め塗料を使用するときには、耐久性を重視して選びましょう。

油性系または合成樹脂系、強溶剤の錆止め塗料をつかうと耐久性に優れており安心です。また基本的には2液型を使った方が、1液型よりも耐久性は上がります。

エポキシ樹脂系も人気ですが、紫外線に弱いという短所があるため、日当たりの良い屋外で使用するにはあまり向いていないのです。

屋内・室内で使用する場合

屋内・室内で塗料を使用する際に必ず気にかけるべきなのが臭いの有無です。

臭いが強い塗料は有毒の可能性があり、屋内で使用すると最悪の場合シックハウス症候群の原因にもなります。

そのためエポキシ樹脂系の塗料で、弱溶剤または水性の種類がおすすめです。

ただしいくらにおいが弱くても、完全に無害ではないのでしっかりと喚起することを忘れないようにしましょう。

費用を抑えたい場合

少しでも費用を抑えようとDIYで錆止め塗装をする人も増えています。

塗料選びのコストパフォーマンスは、きちんと比較検討しましょう。値段と効果はもちろん、錆止め塗料が上塗り塗料と組み合わせ可能かどうかをしっかり調べることで失敗を防げます。

また正しい手順や手法を怠ると2度手間になることもあるので注意しましょう。

劣化が進みすぎている時や劣化範囲が大きい時には、プロに依頼する方が長い目で見て費用を抑えられます。

錆止め塗料の塗り方

錆止め塗料の塗り方とケレン作業

錆止め塗装は、対象となる金属部分の下地づくりとして行う工程です。一連の作業をまとめると、以下の手順になります。

  1. ケレン作業
  2. 養生(マスキング)
  3. 錆塗り塗装(下塗り)
  4. 上塗り塗装(中塗り、上塗り)
  5. 後始末

とくにケレン作業が中途半端だと、取れきれなかった錆がしんこうしてしまい、すぐに塗り替えなくてはいけないので注意が必要です。

塗装の際に準備するもの

ケレン
  • サンドペーパー
  • スクレイパー
  • ワイヤーブラシ
養生(マスキング)
  • マスキングテープ
  • 養生テープ
  • 養生シート
塗料
  • 錆止め塗
  • 溶剤
  • 上塗り用塗料

1.ケレン作業

錆止め塗料を塗る前に欠かせないのが、錆や凹凸を取り除くケレン作業です。錆防止の効果を得るために最も大切な工程と言っても過言ではないでしょう。

ケレンには錆の進行を防ぐほかにも、塗料の密着性を高めるなどの効果がある重要な工程です。

ケレンは作業度合いにより4段階に分類されます。

  • 4種ケレン・・・サンドペーパーで落とす
  • 3種ケレン・・・へら、ワイヤーブラシなどで落とし旧被膜は残す
  • 2種ケレン・・・電気工具を用いる
  • 1種ケレン・・・電気工具と薬品を用いる

DIYでも問題なくできるのは4種ケレン程度で、錆がひどい場合や美しい仕上がりを望むならやはりプロに依頼するのがベストです。

2.養生(マスキング)

養生(マスキング)は、塗装がはみ出したり錆止め塗料が他の場所に着いてしまったりするのを避けるためにを行う下準備です。

作業後剥がしやすくベタつきも残らないように、マスキングテープや養生テープを使います。

広範囲の養生が必要な場合には新聞やゴミ袋も活用できますが、養生シートとテープが一体になった「マスカー」も使い勝手がよくおすすめです。

養生できているか念入りにチェックしないと、思わぬところに飛散してしまう可能性があるので注意しましょう。

3.錆止め塗装(下塗り)

塗装の工程は、下塗り、中塗り上塗りの3回セットが基本で、錆止め塗装は下塗りにあたります。

溶剤とよく混ぜてから均一に塗りましょう。錆びの目立つ箇所には2度塗りするのも効果的です。

4.上塗り塗装

錆止め塗料のあとに、仕上げ塗料を塗ります。「中塗り」と「上塗り」の2回に分けて行うのが一般的です。このとき使用する仕上げ材は同じもので大丈夫です。

上塗りにはきれいに仕上げると同時に塗面全体を補強する効果があります。

錆止め塗料との相性が悪く、組み合わせNGの種類もあるのでよく確認しましょう。

5.後始末

塗装後はハケに着いた塗料を新聞紙を使って落とし、洗います。水性塗料なら水と中性洗剤で、油性塗料ならうすめ液や灯油の後に中性洗剤で洗うとよいでしょう。

塗料の処分や保管に関しても注意が必要です。希釈済みの錆止め塗料は保管できません。

また余った塗料を処分するときには、新聞紙に染み込ませ、固まる処理剤などを利用したうえで各自治体指定のゴミとして捨てる必要があります。

錆止め塗料のおすすめ商品10選

錆止め塗料のおすすめ商品を紹介

錆止め塗装をDIYでしたいと考えている人に、通販でも購入できる錆止め塗料のおすすめ商品を10点紹介します。

なかにはDIYにも使いやすいサイズの塗料や、1缶で錆止めから仕上げまでできる優秀な塗料も。

部分的な錆止めメンテナンスから思い切った広範囲の塗り替えを検討している人もぜひチェックしてください。

商品は比較検討しやすいよう、塗料の種類や価格、色、適用素材をピックアップしています。
(※価格はAmazon参考価格です)

マイルドサビガード(エスケー化研)

マイルドサビガード(エスケー化研)
マイルドサビガード 4kg 赤サビ 【メーカー直送便/代引不可】エスケー化研 さび止め塗料 錆止め 

優れた密着性と速乾性により、時短作業を実現できます。無公害型顔料を採用した1液型塗料ですが防錆効果は抜群です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
4kg 4,889 エポキシ樹脂系 5 鉄、ステンレス、アルミニウム

油性高耐久鉄部用(アサヒペン)

油性高耐久鉄部用(アサヒペン)
アサヒペン 油性高耐久鉄部用 こげ茶 1.6L 

錆の上から塗れる1回塗りタイプの錆止め兼用塗料。扉、シャッター他屋内外に幅広く使えます。色展開も豊富です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
1.6kg 3,590円 合成樹脂系 全16色 鉄、ガルバリウム 鋼板、ステンレス他

水性速乾さび止め(ニッペホームプロダクツ)

水性速乾さび止め
ニッペ 水性速乾さび止め 0.7L 透明 

強力な密着力と錆止め力をもつ塗料。水性なので低臭でシャッター、門戸などに伸びがよく扱いやすいと好評です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
0.7L 1,656円 エポキシ樹脂系 透明 鉄、アルミ、ステンレス、トタン、木

速乾油性さび止め(カンペパピオ)

速乾油性さび止め(カンペパピオ)
カンペハピオ 速乾さび止ペイント グレー 2L 

塗りやすくて密着性に優れた錆止め塗料で、上塗り素材の性能も高めます。早いと3時間で乾く速乾性も長所です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
0.5L 703円 油性 全3色

強力サビ止メ塗料(ロックペイント)

強力サビ止メ塗料(ロックペイント)
ロックペイント 強力サビ止メ塗料 グレー 0.7L H61-1631-03 

旧塗膜への密着性に優れ、その日のうちに上塗りできる速乾性も長所です。環境に優しいタイプの錆止め塗料。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
1.6L 3,425円 エポキシ樹脂系 全3色 鉄、亜鉛メッキ、トタン

さび止・鉄部用 (アトムハウスペイント)

さび止・鉄部用 (アトムハウスペイント)
アトムハウスペイント 【さびの上から塗れる】 水性さび止・鉄部用 200ML ブラック 

錆の上から濡れる錆止め塗料。これ1本で錆止めから仕上げまででき、速乾性もあるので時短作業が叶います。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
200ml 988円 エポキシ樹脂系 全8色 鉄、アルミ、ステンレス他

スーパー水性カラーさび止め(サンデーペイント)

スーパー水性カラーさび止め(サンデーペイント)
サンデーペイント スーパー水性カラーさび止め 白 0.7L 

錆止めから仕上げまでできる下・上塗り兼用塗料。低臭で窓枠、鉄骨など幅広く使えシルキーなツヤも上品です。   

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
700ml 1,355円 水性 6 金属、鉄、トタン

サビキラープロ(BAN-ZI)

サビキラープロ(BAN-ZI)
BAN-ZI サビキラー プロ 1KG 

錆の上から塗れ錆の進行も防ぐことができる塗料です。密着しにくい亜鉛メッキにも塗装でき幅広く使えます。

内容量 Amazon参考価格 種類・成分 適用素材
1kg 5,182円 水性 シルバー 金属各種

必殺錆封じ(染めQテクノロジィ)

必殺錆封じ(染めQテクノロジィ)
小分け 必殺錆封じ 500ml/染めQテクノロジィ そめQ サビ止め

ナノ密着技術が錆の深部に浸透し、錆を徹底阻止する防錆プライマーです。再発防止力の高いもちの良さが評判です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
500ml 2,679円 防錆プライマー ブラウン スチール鋼板、ステンレス、アルミ他

水性錆転換剤ラストブロック(タカラ塗料)

水性錆転換剤ラストブロック
水性錆転換剤 タカラ ラストブロック 1kg タカラ塗料 

錆落としが困難な場所にも使える、上から塗って錆を止める転換剤。速乾性に優れあらゆる上塗り塗料と好相性です。

内容量 参考価格 種類・成分 適用素材
1kg 5,980円 水性(錆転換剤) シルバー トタン、壁、車他

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錆止め塗料は、金属部分のメンテナンスに有効です。錆の進行を防ぐことで家の外観を守ったり、雨漏りを防いだりできます。

もし自分でDIYするなら、ケレン作業を念入りに行いましょう。ただし錆止め塗料にはたくさんの種類があるため、事前の丁寧な下調べは必須です。

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