住宅のアルミ塗装は可能？塗装のタイミングや業者選びのコツ

サッシや玄関扉などアルミ製の箇所の劣化が気になり始めたら塗装できるのでしょうか？アルミ塗装の基本的な知識と併せ、適切な塗装のタイミングや、DIYで塗装できるかなどを解説します。

住宅のアルミ部分は塗装できる

非鉄金属の一種であるアルミは塗料が付きにくいため、塗装できない素材だと以前はいわれていました。

しかし塗料の進化により、アルミでできている箇所でも、専用の下塗り材を塗ることで塗装ができるようになりました。

アルミ専用の下塗り材や塗料を使う

アルミに塗装をするときには、「下塗り材」と「塗料」を重ねて使います。下塗り材のみや塗料のみでは、塗り直してもすぐに剥がれてしまうため、両方を使うのがポイントです。

また下塗り材も塗料もアルミに付きやすい専用のタイプを選びます。容器に「アルミ用」もしくは「非鉄金属用」と表記されていれば間違いありません。

アルミは建材として主に外装に使われる

アルミが使用されている身近なものには、１円玉やアルミホイルなどが考えられますが、住宅の建材としてはどのような場所に使用されているのでしょうか？

• サッシ
• ベランダの手すり
• 階段
• 玄関ドア
• 門扉
• カーポート

など耐久性が高く丈夫な材質であることから、外壁の見える部分に使用されることが多い建材です。

しかし、ステンレスやチタンの建材と比べると耐食性が劣るため定期的にメンテナンスする必要があると言えます。

劣化が目立ちはじめたら塗装のタイミング

アルミでできている箇所の塗装には、適切なタイミングがあります。劣化のサインが出ているときや、前回の塗装から時間が経過しているときが塗装のタイミングです。

アルミ塗装をするタイミングについて詳しく解説します。

アルミを長い期間使い続けていると、雨水や空気中の汚れなどの影響で徐々に劣化します。劣化することで表れる代表的な変化は以下の通りです。

• 傷
• へこみ
• さび
• 色あせ・変色・汚れ
• 雨漏り
• 塗膜の剥離・チョーキング(塗料が剥がれ粉末になること)
• 白い斑点

アルミでできている箇所をチェックしたとき、見た目にこれらの変化があるようなら、塗装のタイミングといえます。

前回の塗装から10年たったら

素材の耐久性によって適切なメンテナンスの頻度が異なります。

メンテナンスが必要になるまでにかかる期間を「塗装周期」といい、アルミの場合は「10年」といわれています。

ただし塗装周期は、アルミ製品のメーカーによって異なりますし、同じメーカーでも使われている箇所によってさまざまです。そのため最終的に塗装をするか決めるのは、実際の状況を確認してからになります。

目安として10年ごとにチェックしていれば、劣化が進行し過ぎる前にメンテナンスできるでしょう。

色を変えたくなったら

住宅の印象を変えたいと思い始めたときも、アルミ塗装に向いているタイミングです。

アルミそのもののシルバーから、ブラウンやブラックへ塗り直せば、全体が落ち着いた雰囲気に見えるでしょう。

外壁や屋根の色に合わせるのもおすすめです。

住宅全体の塗り直しには費用がかかりますが、サッシや玄関ドアなどアルミ部分のみの塗装であれば比較的手頃な価格でできるため、手軽に印象を変えたいときに向いています。

アルミ塗装のDIYは難しい

アルミの建材は比較的使用される範囲が狭いため、できれば自分で塗装したいという方もいるのではないでしょうか。

ご自身で塗装も可能ではありますが、作業工程が多く素人には難しいため、塗装業者への依頼をおすすめします。

DIYでの塗装は難易度が高い

アルミ塗装をきれいに仕上げるには、まず汚れをしっかり落とさなければなりません。例えばサッシであれば、たまった砂やほこりを隅々まで取り除く必要があります。

高圧洗浄機を使えば汚れは落ちますが、デリケートな部位が破損するかもしれません。汚れを落としきらずに下塗り材や塗料を塗ると、きれいに仕上がらない上に持ちも悪く、短期間で剥がれる可能性もあります。

技術力が問われる作業であることに加え、道具や塗料など準備するものが多いことからも、アルミ塗装をDIYで行うのは難易度が高いと言えます。

業者への依頼が安心

仕上がりのきれいさや持ちの良さを重視するなら、アルミ塗装は業者へ依頼するのがおすすめです。

自分で行うときと比べて、塗り直し前の洗浄段階から作業内容や仕上がりが異なります。

塗装業者は複数あるため、相見積もりで比較しながら選ぶのがおすすめです。見積もりの確認によって価格設定が適切か判断でき、業者ごとの対応も比べられます。

アルミ塗装の依頼はミツモアを利用しよう

業者を選ぶときは、アルミ塗装の経験があるかを確認しましょう。悪徳業者に引っかからないためには、相見積もりを取り、費用相場を把握することも大切です。ミツモアを利用して、納得のいく業者を選びましょう。