塗装を美しく仕上げたい場合、塗装前に行う下地処理が重要です。しかし下地処理の正しい方法について、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
下地処理の詳しい工程や、下地処理を行わなかった場合に起きるデメリットについて、詳しく解説します。
下地処理の重要性
塗装前に行う下地処理は、何のために必要なのでしょうか。下地処理をする理由や下地処理をしなかった場合のデメリットについて説明します。
美しい塗装のポイントは下地処理にあり
「塗装しよう」と思った時、まず必要になるのが下地処理です。下地処理とは、塗装面に付着した汚れを落とし、ひび割れなどを補修する作業のことをいいます。塗料が塗りやすく、密着しやすい状態を作ることが可能です。
しっかり下地処理を行えば、塗装面の凹凸や亀裂、余計な汚れがなくなるため、均一できれいな仕上がりになります。
「どうせ色を塗るのだから」と、ついつい軽視してしまいがちな作業かもしれませんが、このひと手間は仕上がりに大きな影響を与えます。
下地処理を行わないデメリット
下処理を行わない場合、塗装面には汚れや古い塗料が付着したままです。その上にいきなり塗装すると、仕上がりも美しくなく、付着した汚れの種類によってはムラが生じます。
塗装面に無駄な凹凸があれば、塗料も剥がれやすくなり、耐用年数も低下するでしょう。また亀裂を放置すれば、そこからダメージが深まっていく可能性もあります。
短期間で比べれば、問題ないように感じるかもしれませんが、長期的に見ると、仕上がりや耐久性に大きな差が生まれます。
下地処理の方法とは?
下地処理の重要性が分かったところで、下地処理の方法についても、細かく確認していきましょう。作業内容を理解しておくと、業者に依頼する際もスムーズに行えます。
ほこりや細かな汚れを落とす「高圧洗浄」
下地処理の第一歩は、塗装面に付いた汚れを落とすことです。まずは高圧洗浄機を使用して、塗装面の「高圧洗浄」を行います。
高圧洗浄機から噴出する水は、家庭用ホースから出る水の何倍もの水圧があり、塗装面に付着したゴミ・砂・ほこり・カビなどを、強い力で吹き飛ばすことが可能です。
高圧洗浄機の種類によっては、劣化した古い塗装を吹き飛ばせるほどのパワーがあるものも存在します。
高圧洗浄で塗装面に余計な汚れがない状態を作ったら、しっかりと乾燥させることが大切です。
塗料の接着効果を高める「ケレン作業」
次に行うのが、高圧洗浄で落としきれない汚れを落とす「ケレン作業」です。
ケレン作業は、剥離剤で付着したサビ・カビ・古い塗料などを落とします。
サンドペーパーやワイヤーブラシ、ナイロンブラシを使いますが、手作業なので地味で手間がかかる作業です。
面倒だからとケレン作業を省いてしまうと、塗料の粘着力が落ちすぐに剥がれる可能性が高まります。丁寧に作業することで、塗装の寿命を大幅に伸ばすことが可能です。
数年後の外壁の状態に差が出る「補修作業」
塗装面の掃除が終わったら、最後に補修作業を行います。全体をよく見渡し、クラック(ひび割れ)がある部分を補修します。
クラックの段階は髪の毛ほどの細いものから、奥深くまで割れた大きなものまでさまざまです。割れ方によって補修方法が異なるため、クラックの状態に合わせた補修方法を選ぶことが大切です。
クラックの処理を怠れば、雨やゴミが内部に侵入することになり、最悪の場合には家が傾く危険性もあります。
大切な我が家を守るためにも、小さなクラックまで忘れずに処理しましょう。
下地処理に使われる塗料の種類
下地処理に使用する塗料は、主に3種類です。
最初に使用するのは「プライマー」と呼ばれる、下塗り塗料です。始めに塗ることで塗料の吸い込みを防ぎ、後に塗る塗料と、塗装面の密着性を向上させる役割を持っています。
次に使用するのが「シーラー」です。シーラーもプライマーとほぼ同じ効果があり、塗装面を覆うことで、細かな傷を修復し、塗料の吸い込みを抑制します。
「フィラー」はシーラーよりも粘性が高いのが特徴です。塗装面の凹凸やひび割れも、しっかりと覆い隠すことができるため、より劣化が激しい外壁などでは、シーラーよりもフィラーが用いられます。
下地作業はプロに依頼しよう
下地処理は膨大な手間と、知識が必要な作業です。広範囲の下地処理が必要な場合には、無理せずプロに依頼しましょう。
優良業者を見極めるポイント
下地処理は塗装の良し悪しを決める重要な作業です。「見えない部分だから」と手抜きすることなく、丁寧な作業を行ってくれる業者を選ぶことが最大のポイントです。
業者を選ぶ際には、過去の実績や口コミをホームページ等で確認すると共に、下地処理の方法や工程について、詳しく説明してくれる業者を選びましょう。
技術力や実績がある業者なら、塗装面の状態に合わせて、適切な方法を提案してくれます。曖昧な説明や、不親切な対応を受けた場合は、安易に依頼せず、他の業者を検討することおすすめします。
まずは見積もりを依頼しよう
業者選びのコツがわかったら、次は見積もりを取ってみましょう。下地処理は処理する範囲や、使用する処理剤などによって価格が変動します。
適正価格がどのくらいか確認する意味でも、複数の業者から見積もりを取ると安心です。
見積もりを依頼する業者選びに迷った際は、ミツモアの利用がおすすめです。ミツモアなら、簡単な質問に答えるだけで、最大5件の業者から、一括で見積もりを取ることができます。
余計な手間をかけず比較できるので、一度利用してみましょう。
優良業者を見極め、手抜きのない下地作業を
塗装をきれいに仕上げるためには、下地処理が欠かせません。下地処理を行うことで塗料の密着性が高まり、美しい見た目と耐久性が長持ちします。
下地処理は見えない部分だからこそ、依頼した業者の「質」が現れる部分でもあります。そのため依頼の際には、ミツモアを利用して慎重な業者選びを心がけ、トラブルや後悔のない下地処理を行いましょう。
ミツモアで塗装の見積もりを依頼しよう
ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロに外壁塗装の見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?
ミツモアで簡単な質問に答えて見積もり依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
最大5件の見積もりが届く
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
チャットで見積もり内容の相談ができる
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。