全国の自治体を見てみると、外壁塗装をする世帯に対して助成金を交付しているケースがあります。高槻市もその一つで、条件に合っていれば工事費の一部負担が受けられる制度を持っているのです。制度概要や申請方法について見てみましょう。
最新の情報は各自治体の公式サイトを確認してください。
高槻市では外壁塗装に助成金がおりる?条件や助成金額は?
住宅の外壁は、単にきれいな外観にするためだけのものではありません。外壁塗装を良好な状態に保つことで、壁材の耐久性を高め、ひいては住宅そのものの耐用年数も長くなります。
また遮熱効果などにより快適な暮らしにもつながるため、とても重要な役割を果たしているといえるでしょう。
塗り替えなどメンテナンスにかかる費用は安くありませんが、高槻市では、外壁塗装に助成金が利用できます。まずは、制度についておおまかに確認してみましょう。
自治体名 | 制度名 | 助成金額 |
---|---|---|
高槻市 | 3世代ファミリー定住支援事業 | 対象経費の1/3(上限20万円) |
令和4年度 3世代ファミリー定住支援事業/高槻市ホームページ
※最新の実施状況や詳細は各自治体の公式サイトをご確認ください。
※2022年5月時点の情報となります。
外壁塗装で助成金を受け取るための条件
一般的に公金で予算化された助成金を受け取るには、目的に応じた条件が設定されているケースがほとんどです。
これは高槻市の外壁塗装に対する助成制度でも同様で、規定された条件をクリアしていると自治体に判断されたとき、交付対象となります。
申請にあたっては制度に適合しているかどうかを、しっかりと理解しておく必要があるのです。そこで、高槻市の「3世代ファミリー定住支援事業」のあらましをチェックしましょう。
制度名
高槻市が予算化している「3世代ファミリー定住支援事業」は、多世代が支え合う環境を整えるために、各世代が同居もしくは近居するために必要な費用を助成するものです。
近年、地方都市の多くでは、人口減少とそれにともなう高齢化が大きな課題となっています。高槻市も同様で、地域活力を失わせるこれらの問題に対して、さまざまな手立てを講じているのです。
同支援事業もその一環として施行されているもので、多世代がサポートし合うことで、子どもを生み・育てやすい環境につなげ、出生率の向上や人口流出の抑制などへの効果が期待されています。
助成金額
上限を20万円として、工事費の1/3に相当する額が交付されます。
対象者
3世代のうちで子世帯が転入して同居・近居する住宅に助成を受ける際は、申請前1年以上継続して、市外に居住・住民登録している場合に対象となります。
また子世帯が、令和4年2月25日以降に市外から転入していることも必要です。
加えて子世帯が、中学生以下の子ども(出産予定を含む)と同居している必要もあります。さらに同居する親世代(祖父母も含む)については、1年以上継続して同市内で暮らし、住民登録していることも求められる条件です。
対象住宅
同居・近居を予定する3世代世帯の構成員のいずれかが、市内に所有する住宅が助成対象です。世帯員の誰かの名義で所有権保存登記もしくは所有権移転登記をしている必要があります。
申請する住宅は、建築基準法をはじめその他の法令に基づいて適正に建築されたものでなければなりません。法令をクリアしていない建物は、対象外となってしまいます。
対象となるのは、戸建て住宅だけでなく、マンションも含まれます。世帯員のいずれかが区分所有する場合も申請可能です。
助成対象工事
3世代世帯の世帯員のいずれかが契約した工事が対象になります。工事の当初契約日については、令和3年4月1日以降でなければなりません。
施工は、市内に本店もしくは主たる事務所を持つ事業者や個人事業者が行う必要があります。また、対象経費の税込み合計額が10万円以上であることも要件です。
具体的な助成対象工事は、次の通りです。
- 居住部分の増築・改築など
- 外装工事(屋根、雨樋、柱、外壁の修繕・塗装など)
- 内装工事(床・内壁・天井等の内装替え、畳の取替えなど)
- 建具工事(雨戸、戸、サッシ、ふすまの取替えなど)
- 電気・ガスなどの各種設備工事
- 給排水工事(トイレ・風呂・キッチンの水周り改修など)
対象とならない工事
以下の工事は、助成対象外になります。見込んでいた補助が交付されないようなことが生じないように、しっかりと確認しておくことが大切です。
- 敷地造成、門、塀その他の外構工事
- 物置、車庫などの設置
- 家具、家庭用電気機械器具などの購入、設置
その他備考
同助成制度の趣旨は、3世代が同居・近居することで支え合いの環境を整え、暮らしやすさが定住や人口流入につなげようとするものです。その目的を果たすには、補助対象となった住宅は、3世代が確実に同居・近居することが求められます。
申請する3世代は同市に住民登録する必要があります。もしも助成金交付決定から3年以内に助成対象となった住宅から転居してしまうと、補助金の返還請求がなされる可能性もあるので注意が必要です。
複数の住宅を所有して近居を予定する場合、いずれかの住宅が既に同ファミリー定住支援補助金を受けていると、交付対象外となります。同市の「住宅取得補助金」との重複申請もできません。
問い合わせ先
制度の詳細は、以下の担当課に問い合わせることで相談・確認できます。
- 高槻市都市創造部住宅課
- 大阪府高槻市桃園町2番1号 高槻市役所本館5階
- TEL:072-674-7525
高槻市の外壁塗装助成金の申請方法
助成を希望する世帯は、以下の書類を用意して窓口に提出します。
- 交付申請書
- 子と親の関係がわかる書類(戸籍全部事項証明書・謄本の原本など)
- 子世帯が1年以上継続して市外に居住していたことがわかる書類(戸籍の附票の写し、住民票除票の写し、など)
- 母子健康手帳の写し(対象となる「子ども」が出産予定である場合)
- 建物登記簿の全部事項証明書
- 工事の契約書のコピー
- 施工前・施工後の写真
- 対象工事が確認できる平面図、立面図など
- アンケート
上記書類を添付して申請した後、同市によって審査が行われます。問題なしと判断されると交付決定がなされ、その旨が通知される流れです。
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