引越しの初期費用が払えないときの7つの解決策
引越しには多くの費用が必要とします。ときにはトラブルが重なってしまい、入居審査に通り、初期費用の振込期限が迫っているのに手元にお金がなく支払えないということもあるでしょう。
引越しの初期費用を払えないときに取れる対処法は7つあります。
1. 不動産会社に期限延長や分割払いを交渉する
初期費用を払えないかもしれないと気づいたときは早めに不動産会社に相談してみましょう。大家さんとの間に立って、支払期限の延長や分割払いができないかを確認してくれます。
重要なのは具体的な日にちを挙げて、支払う意思が強いことを伝えることです。具体的な日付もなくただ延長してほしいだけでは交渉にならないのでご注意ください。
2. 自治体の助成金が使えないかを確認する
新婚夫婦やファミリー世帯であれば、自治体の助成金を利用できることがあります。詳細は各自治体によって異なるため、まずは自治体のホームページを確認しましょう。
収入が著しく低いなど、困窮している家庭であれば公営住宅への入居を検討しても良いでしょう。倍率が高いため必ずしも入居できるとは限りませんが、子育て世帯やひとり親家庭、障害を持つ人がいる世帯は抽選時に優遇措置を受けられることがあります。
3. クレジットカードで分割支払いをする
原則的に初期費用は指定の口座に振り込みます。しかし近年はクレジットカード払いに対応している不動産業者も増えています。
クレジットカードで分割払いをすれば、とりあえず初期費用を払うことができます。支払い方法や支払回数によっては高い利息が発生することがあるためご注意ください。
4. カードローンを利用する
親族など知り合いからお金を借りられない、バイト等でお金を工面することも難しいのであれば、カードローンや消費者金融からお金を借りましょう。
利用時には無理なく返済できる計画を立て、できる限り早めに完済できるよう心がけてください。
一部金融機関は「引越しローン」という名称で、比較的低金利でお金を融資してくれます。借金をしなければならない場合は金利や条件をきちんと調べ、どの金融機関からお金を借りるか決めましょう。
5. 身内にお金を借りる
初期費用があと少しだけ足りないというのであれば、親や親族など身近な人にお金を借りられないか打診しましょう。
見知った相手だからといって不誠実なことはせず、きちんと借用書を作成しいつまでに返済するかを明確にすることが大切です。
昔から「金の切れ目が縁の切れ目」というように、金銭の貸し借りに対して強い拒否感を抱く人もいます。断られたら引き下がり、別の手段でお金を工面しましょう。
6. 一時的にアルバイトをする
引越し日まで数日でも時間があるのならば、日払いのバイトをして少しでもお金を工面しましょう。
飲食店やコンビニでの勤務経験がある人はその経験を活かして、ヘルプスタッフ的に働くこともできます。その場合、相場よりやや高めの給料を得られることが多いため、複数日働けば数万円程度は稼げるでしょう。
7. 物件を探しなおすも実はあり
初期費用の工面が難しい場合は、現在の物件をキャンセルし、別の選択肢を探ってみましょう。契約書にサインをしていなければ、違約金なしで入居申し込みを取り下げられます。
次に新たに探す物件は、敷金と礼金を免除しているアパートなどを優先的にチェックしましょう。特に6~8月のように借り手が少ない時期や長期間空室が続いている物件は、初期費用が比較的安く抑えられる傾向にあります。次の「引越しの初期費用を抑える6つの節約術」で詳しく説明していきます。
引越しの初期費用を抑える6つの節約術
まだ物件を探している段階であれば、初期費用を安く抑えるための工夫ができます。契約後でも引越し業者に支払う金額を下げられます。そこで「家賃が安い物件を探す」以外の節約術を6つ紹介します。
1. 敷金・礼金が0円の物件を探す
初期費用のうち大きな割合を占めるのが敷金と礼金です。この2つを合わせると家賃2か月分の出費になることが一般的です。
敷金や礼金が0円の物件を探すことで、初期費用の出費を抑えることができます。どちらか片方が0円であっても、数万円単位で支払金額が変わります。
ただし敷金・礼金が0円の物件には注意点もあります。初期費用が安くなる代わりに月々の家賃がやや割高になっていたり、清掃費など別の名目で費用が発生したりします。2年間住んだ場合にどちらがお得かを比べると良いでしょう。
2. フリーレント付き物件を探す
フリーレントとは、特定の条件を満たすと一定期間の家賃を免除するサービスのことです。免除される家賃は1~2か月分のことが多いですが、3か月分免除する物件もあります。
一定期間の家賃を免除する代わりに、1年未満で退去する場合には違約金がかかるなどの規約があることが多いです。契約前にきちんと確認しておきましょう。
3. 家具付き物件を探す
単身者向けの物件であれば備え付けの家具や家電を使える物件もあります。家具や家電を揃える費用が少なくなり、引越し時にかかる費用を大幅に安くできます。
ただし、インテリアが大家さんの好みによるため、自分にとって使い勝手のよいものではない可能性がある点には注意が必要です。ある程度自分で家具や家電を選びたい場合は、リースを利用するのもひとつの手段です。
4. シェアハウスを探す
シェアハウスは家具や家電が備え付けてあったり、敷金や礼金、不動産会社への仲介手数料がかからないことが多いため初期費用を抑えるにはぴったりです。
ひと言でシェアハウスといっても規模や環境は様々です。大規模なシェアハウスであれば人付き合いが苦手な人でも問題なく生活できることが多いため、「人付き合いが苦手だからシェアハウスはハードルが高い」という方でも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
5. 安く引っ越せる日程を選ぶ
引越しの予約が集中しやすい日時を避ければ、いくらか節約になります。
土日・祝日や午前中はどの月も予約が集中するため料金が高くなります。なお繁忙期のうち特に3月は月を通して料金が高く、時間帯や曜日による価格の差は小さいです。
関連記事:【2024年】引越し料金が安い時期はいつ?月別の平均料金や曜日別で割安になる日
6. 格安な引越し業者を選ぶ
引越し作業には定価がないため、業者次第で料金が大きく変わります。なるべく安く引っ越すには相見積もりをとって業者の比較検討を行いましょう。一括見積もりサイトを利用すると簡単に複数社から見積もりを取れます。
大手業者だけでなく中小規模の引越し業者の利用も視野に入れると、ぐっと料金が安くなります。
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