8月は学校や幼稚園が夏休みであることから、ファミリー層の引越しがやや多いシーズンです。ただし全体的に引越し需要は落ち着いているため、繁忙期と比べると安く引っ越せます。
8月に引っ越す場合、猛暑日の熱中症対策が欠かせません。またお盆の引越しは縁起を気にする人もいて注意が必要です。
8月の引越し費用相場や安い日、料金を安く抑える方法、8月ならではの注意点を紹介します。
8月の引越し料金の相場
8月の引越し料金のシミュレーション
人数と距離、引越し月に「8月」を入力すると、引越し料金の平均値、最安値、最高値のシミュレーションできます。計算結果はミツモアの依頼データから算出しています。
※ ミツモアにおける引越し依頼への応募価格から算出しています。(2023年5月1日~2024年3月20日)
8月の単身者の引越し費用相場
単身者が8月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県なら2万5800円~2万6700円が相場です。
移動距離 | 単身 |
---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
25,800円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
26,700円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
37,700円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
67,200円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
135,800円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年8月時点)
引越し費用は移動距離が長く、荷物量が多いほど高くなります。正確な費用を知りたい場合、実際に見積もりを取って確認するのがオススメです。
8月の家族の引越し費用相場
2名以上の家族で8月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県内なら3万7400円~7万5000円が目安です。
移動距離 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人以上の家族 |
---|---|---|---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
37,800円 | 43,500円 | 43,100円 | 47,800円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
37,400円 | 50,000円 | 57,900円 | 75,000円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
56,500円 | 68,900円 | 64,100円 | 96,000円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
98,800円 | 87,700円 | 124,500円 | 111,100円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
168,300円 | 166,300円 | 186,200円 | 160,400円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年8月時点)
ファミリー引越しは世帯によって荷物量も異なり、料金に差が出やすいです。8月は休みの期間を利用して遠方へ引っ越す家族も多いでしょう。
引越し先が1000km以上離れていて、荷物量が2トントラック2台分の場合20万円近くかかるケースもあります。正確な料金を知るためには、実際に見積もりを取ってみることをオススメします。
8月の引越しは9月や7月より安い?
8月の引越し費用は7月よりやや高く、9月よりは安い傾向です。
8月はお盆休みがあるため、家族引越しの需要が7月よりも高まります。そのため引越し料金も7月より高めです。9月は新学期や転勤シーズンに入るため、引っ越す人が増えて料金も8月より高くなります。
引越し料金はひと月ずれるだけでも価格が異なります。7月、9月の引越し料金については、以下の記事で詳しく紹介しています。
月ごとの引越し費用を比較したい人は、以下の記事を参照ください。
2024年8月の引越し料金が安い日程
8月で引越し費用が安い日は、上旬から中旬の平日です。9月に近づくと引越し需要が増すことから、下旬は若干高くなります。
8月は月末に近づくと引越し料金が上がる
8月の場合、3人家族を除き、下旬の引越し費用が上旬、中旬と比べて高めです。
時期 | 単身 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|---|---|
上旬 | 25,900円 | 37,800円 | 44,000円 | 41,900円 |
中旬 | 24,900円 | 37,500円 | 43,300円 | 42,400円 |
下旬 | 26,600円 | 38,000円 | 43,100円 | 44,600円 |
※ミツモアにおける15km以内の引越しの平均見積もり価格(2023年8月時点)
8月は家族引越しも多く、家財の量によって料金が大きく変動します。あくまで参考価格として確認しましょう。
2024年8月の引越し料金カレンダー
大手引越し業者等の料金予測や、ミツモアでの料金の傾向をもとに、引越し料金の予測カレンダーを独自で作成しました。
2024年8月は6日(火)、7日(水)、13日(火)、15日(木)といった上旬から中旬の平日が、安く引越しできます。
一般的に土日は平日よりも料金が高いです。ただしお盆の8月15日~18日は帰省や旅行などのイベントと被るため、引越し需要が少なく比較的安く設定されています。
お盆以降は、9月の新学期や人事異動に合わせて引っ越す層が増えるため、料金が高めの日が多いです。業者の予約も取りにくくなる点に注意しましょう。
8月の引越し費用を安くおさえるコツ
「引越しの時期は変えられないけど、費用をなるべく安く抑えたい」という人も多いかと思います。8月の引越し費用を安くおさえる方法を紹介します。
8月の引越し費用を安くする方法 | 節約できる料金 |
---|---|
8月上旬~中旬の平日に引っ越す | 1000円~3万円 |
山の日(8月12日)を含む連休は避ける | 1000円~3万円 |
早朝か19時以降の作業がねらい目 | 5000円~2万円 |
使わないレジャー用品などを処分し荷物を減らす | 5000円~2万円 |
学生の夏休み中の引越しなら学割パックが使える | 1万円~数万円 |
年間を通じて使える引越し費用を安くする方法は、以下で詳しく紹介しています。
8月上旬~中旬の平日に引っ越す
8月の中でも安く引越しするなら、8月上旬~中旬の平日に予約しましょう。引越し閑散期である8月でも、土日の料金は平日と比べてかなり高くなります。また8月の下旬は新学期に備えて引っ越す人が増えるため、避けた方が無難です。
平日の中でも、仏滅や赤口など縁起が悪いとされる日は、引越し需要が下がり安い可能性があります。2024年8月の仏滅は8月7日(水)、13日(火)、19日(月)、赤口は9日(金)、15日(木)、21日(水)、27日(火)です。引っ越す日に融通が利く人は、意識してみましょう。
山の日(8月12日)を含む連休は避ける
8月前半でも8月12日(月)の山の日を含む3連休は、引越し依頼が急増し料金が割高になるため避けるのがオススメです。
とくに最終日にゆっくり荷解きできる、連休の前半は人気があります。どうしても連休t中に引っ越す必要がある人は、最終日の12日に依頼すれば比較的安くなるでしょう。
早朝か19時以降の作業がねらい目
引越しは荷物の運搬から荷解きまで1日で完了する、午前中の作業が人気です。早朝や夕方以降の作業は依頼する人が少ないため、割引してもらえる可能性があります。
8月は日照時間が長く、朝6時から18時半まで空が明るいです。早朝であれば日の光も強くなく、19時以降であれば日が落ちているため、比較的涼しい間に引っ越し作業ができます。
夜間の引越しの場合、新居に家財を搬入できるのが翌日や翌々日になる可能性には注意しましょう。別日にあらためて荷解きをする日を作る必要があります。
使わないレジャー用品などを処分し荷物を減らす
引越しを機に、長い間使っていないレジャー用品を整理するのもおすすめです。古くなったテントやキャンプ用品、傷んだ浮き輪などは思い切って処分しましょう。もちろん、新居では使わない家具や家電、着なくなった衣類も対象です。
荷物が減れば、引越し費用を抑えられるだけでなく、新居でのスッキリとした暮らしにもつながります。処分に迷う物は、リサイクルショップやオークションサイトで売却するのも1つの方法です。
学生の夏休み中の引越しなら学割パックが使える
新学期に備えて夏休みに引越しを考えている学生なら、「学割パック」の利用がオススメです。学生向けの割引サービスを用意している引越し業者も多く、通常よりもお得な料金で引っ越せます。
学割パックを利用する際は、学生証の提示が必要です。荷物の量が多すぎると、学割の適用外になったり、追加料金が発生したりする可能性がある点に注意しましょう。
学割パックを上手に活用するには、不要な荷物を事前に整理し、荷物の量を最小限に抑えることが大切です。
8月に引越しする場合の注意点
8月に引っ越すときに注意しておきたい点をまとめました。
引越し日の熱中症対策や食材管理が必要
8月は連日の気温が35℃を超えることもある、1年で最も気温が高い月です。猛暑の中で作業することになるため、こまめに水分・塩分補給や休憩を取り入れ、体調管理に気をつけましょう。
食材管理にも注意が必要です。移動中は常温に置かれることになるため、当日中の搬入であっても状態が悪くなったり、腐ったりする可能性があります。引越し前に冷蔵庫内の食材を可能な限り消費し、残った食材は処分しておくのがおすすめです。
お盆前後は業者の休業日と重なる可能性がある
お盆の期間中は、ガス会社や電力会社の営業所が休業したり、営業時間が変更になる場合があります。また作業員の人数も限られているため、工事スケジュールが通常より埋まりやすいです。
8月13日~16日のお盆期間に引っ越す人は、引越し業者のみではなくライフライン関係の業者のスケジュールも早めに確認しておきましょう。
なお引越し業者は、お盆休みでも休業せず対応してくれる場合が多いです。
夏土用やお盆の引越しは縁起を気にする人もいる
7月末から8月初句は、土の力が強くなる『夏土用』と呼ばれる時期です。土用の時期は、土いじりにあたる建築工事や引越しは避けるべきと言われています。
またお盆は亡くなった先祖を迎える時期です。霊が家に帰ってくるため、家を空ける引越しは良くないと言われることもあります。
引越し自体は禁止ではありませんが、縁起を重んじる地域や家の場合は気を付けると良いでしょう。
8月の引越し料金を安く抑えるには相見積もりがオススメ
引越し料金は業者を変えるだけで、5万円~10万円もの差が出ることもあります。複数の見積もりを比較して、安い引越し業者を見つけましょう。
複数の見積もりを取るときは、一括見積もりサービスを利用すると手間がかかりません。8月は夏の真っ只中なので、引越しと同時にエアコン設置をしてれる業者を選ぶと大変便利でしょう。
ミツモアなら最短2分で、最大5社から引越し見積もりが届きます。口コミも見れるので、安くて信頼できる引越し業者を見つけられます。