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お通夜では何をする?意味や流れ・葬儀や告別式との違いを解説

最終更新日: 2022年09月20日

葬儀について考えるとお通夜や告別式など、さまざまな用語が登場します。それぞれの違いが明確に分からない人もいるでしょう。お通夜の意味や葬儀・告別式との違いを解説します。流れやマナーも含め、お通夜についてしっかり理解しましょう。

お通夜の意味と仮通夜・本通夜

お通夜に参列する人たちの様子

お通夜の意味と歴史的な背景を解説します。仮通夜と本通夜の違いについても、押さえておきましょう。

お通夜は故人と最後の夜を過ごすこと

お通夜とは故人の家族や親戚、親しい友人が集まり、故人と最後の夜を過ごす儀式です。もともとは夜通し行われていたことから、通夜と呼ばれますが、現代では18時ごろから2時間程度行うのが一般的です。

数時間程度で切り上げる通夜を、「半通夜」とも呼びます。お通夜の最中は、灯明と線香を絶やさないのがしきたりです。

医学が現代ほど発展していなかった昔は、人が亡くなったかどうかを判別するのが困難でした。そのためお通夜には、本当に逝去したのかを確認する意味もあったとされています。

また遺族がお元気なころと折り合いをつけるための時間でもありました。

お通夜には仮通夜と本通夜がある

お通夜には仮通夜と本通夜の2種類があります。仮通夜とは逝去した当日に、家族だけで行うお通夜のことで、何か特別なことをするわけではありません。

本通夜は葬儀や告別式の前日に行われ、一般の弔問客も参列するお通夜です。現代では仮通夜は行わず、本通夜のみを実施するケースが多いでしょう。

もともとお通夜では、多くの飾りつけは行いませんが、現代では時間の都合上、お通夜に参列する人が増えたため、告別式同様に祭壇に飾るケースもあります

お通夜を実施しない地域もある

主に東北地方ではお通夜を実施しない地域もあります。お通夜と似ている儀式は行いますが、僧侶や弔問客は参加せず、納棺の儀の後に、簡素な食事を振る舞うケースが多くなっています。故人のそばにいて線香を絶やさない点は同じです。

なお青森県の一部の地域では、お通夜の前に火葬をするところもあります。故人の顔を最後に一度見たいと思っていても、できない可能性があるので注意しましょう。

お通夜当日の流れ

黒いスーツを着て白い手袋をしている男女

お通夜当日の流れについて解説します。参列者なら葬儀社のスタッフの指示を仰げばよいですが、遺族側は流れを頭に入れておくことが重要です。

受付・一同着席・僧侶入場

開式の30分前から受付を開始します。しかしその前に葬儀社や僧侶との打ち合わせがあるので、1時間半前くらいには、会場に到着しておいた方がよいでしょう。

一般的に受付は故人との関係ごとに分けます。弔問客からはお悔やみの言葉と香典が渡されるので、一言挨拶を返しましょう。

受付が終わったら一同が着席します。弔問客の席順については、焼香の順番の都合で決まっている場合が多いでしょう。係員が案内してくれるので一任します。僧侶が入場するとお通夜の開式です。

読経・焼香・法話

お通夜が始まると読経から焼香、法話の順番で式が進みます。焼香の順番は喪主から始め、家族・親族、その後に一般弔問客です。順番は係員が案内してくれます。

焼香の回数は1~3回が一般的です。右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまんで持ち上げるのがスタンダードですが、浄土真宗では持ち上げないなど、宗派によって違いがあります。

弔問客から礼をしたら、喪主側は座ったまま礼を返しましょう。焼香の後には僧侶が10分程度の法話をしてくれます。

喪主挨拶・通夜振る舞い

僧侶が退場すると最後に喪主が挨拶を行います。主に参列への感謝、逝去の報告、生前の厚誼へのお礼を告げるのが一般的です。お通夜が終わったら、通夜振る舞いに移ります。

通夜振る舞いとはお通夜に参加した弔問客への感謝を込めて、食事を振る舞うことです。通夜振る舞いへの参加は必須ではなく、地域によっては、親族のみで行うケースもあります。

なお通夜振る舞いの扱いは関東と関西で異なります。東京では料理や酒を振る舞う場合が多いですが、関西ではお茶菓子だけで済ませたり、食事券を渡したりと、地域によってしきたりが異なるので、注意しましょう。

お通夜でのマナー

黒いスーツを着て白い手袋をしている男女

お通夜でのマナーを遺族側と弔問客側に分けて解説します。通夜振る舞いでのマナーも紹介します。

遺族側のマナー

遺族は弔問客や僧侶に対応する必要があります。弔問客からはお悔やみの言葉をかけられますが、「恐れ入ります」「ありがとうございます」と短くてもよいので、一言返事をしましょう。

通夜振る舞いに僧侶が参加する場合は、遺族が接待をします。僧侶が通夜振る舞いを辞退するケースもあるので、その際は御膳料を渡すのを忘れないようにしましょう。

御膳料とは食事の代わりとなる、僧侶へのおもてなし(心付け)のことで、相場は5,000~10,000円です。

弔問客側のマナー

弔問客としてお通夜に参列する場合は、遺族からの辞退がない限りは、香典を持参しましょう。また到着時間は早くても、開式の30分前程度にします。あまりに早過ぎる到着はNGです。

遅れてしまった場合でも参列はできますが、そのときは葬儀社の指示に従って行動しましょう。

服装については礼装ではなく、準礼装または平服で参加するのがマナーです。礼装で参加すると、不幸を予期していたような印象を与えることになり、失礼に当たります。

ただし葬儀や告別式には礼装で参加します。仕事帰りに参列する場合には、アクセサリー類は外しておきましょう。

通夜振る舞いでのマナー

通夜振る舞いは一口でも食べることが重要です。食事を口にすることで、故人への供養の意味があるためです。

また「次に」「引き続き」「また」などの、忌み言葉を口にしないよう注意しましょう。これらは不幸が続くことを連想させる言葉のため、葬儀などの場では使用を控えるべきです。

参列者側の場合は誘われたら基本的に断らない、長居をしないようにするという点に、留意しましょう。目安は1時間程度で退席するのが無難です。

この後には遺族の通夜振る舞いが控えているため、長居すると失礼になってしまいます。席ではお酒が振る舞われますが、静かにしのぶのがマナーです。話題も故人に関するもののみに留めましょう。

お通夜の準備のポイント

お通夜は家族や身内が逝去してから最初に行う儀式のため、スピーディーな準備が求められます。お通夜の流れや日程の決め方、葬儀社の選び方を解説するので、しっかりチェックしましょう。

逝去してからお通夜までの流れ

家族や身内が逝去したら、まずは斎場を探して遺体を安置できる場所の確保が必要です。その後は葬儀社や菩提寺、火葬場と連絡を取り、葬儀の段取りを組みます。

スケジュールが固まったら、親族や知り合いに通知をし、当日までには礼装や香典返し、通夜振る舞いを準備しましょう。

お通夜の準備で大変なのが、関係各所との日程調整です。火葬場によっては予約制、先着順の場合もあり、年末年始は長期休暇を取っているところも多いでしょう。

そのほかには僧侶や葬儀社が、こちらの希望する日程で対応してくれるかどうかも、確認が必要です。

日程は逝去した翌日・翌々日が一般的

お通夜を実施する日に決まりはありませんが、一般的には逝去した翌日か翌々日の夜に行います。法律上は逝去されてから、24時間以後でないと火葬ができないため、お通夜や葬儀もその日程に合わせることになります。

また可能であれば六曜の「友引」を避けた方がよいでしょう。友引は本来縁起のよい日であり、それを葬祭に重ねると縁起が悪くなるためです。実際に友引を休みにしている火葬場もあります。

ただし遺体を安置できる日数も限られており、火葬場の予約との兼ね合いもあるので、日程にはあまりこだわる必要はありません。

葬儀社への相談は余裕を持って行う

相談するタイミングによっては、葬儀社の予定が埋まっており、希望通りの日程でお通夜ができない場合があります。かといって焦って探すと、割高な業者や評判の悪い業者に、依頼してしまう可能性があります。

できれば生前から故人と相談し、葬儀社と連絡を取っておけるといいでしょう。葬儀社は最初の1社で決めるのではなく、複数社を比較検討することが大切です。

葬儀社によって価格は大きく変わるので、比較をすることでリーズナブルな業者を見極められます。複数社に見積もりを依頼するなら、ミツモアがおすすめです。

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現代ではお通夜をしないケースも

葬儀を行うに当たり、必ずしもお通夜をするわけではありません。現代ではお通夜を見送るケースもあります。お通夜を実施しない人の事情を把握し、お通夜を行うかどうかを決めるのもおすすめです。

遺族の負担や昨今の情勢から実施を見送る

一般の弔問客を呼ばず、家族だけで葬儀を行う場合や、昨今の情勢から人の密集を避けたい場合は、お通夜を実施しないケースもあります

お通夜を行わないと費用が抑えられるという側面もあります。通夜振る舞いや香典返しを、用意する必要がなくなるためです。

ただし菩提寺によっては、「お通夜をしないと供養できない」と考える僧侶もいます。そうした場合には葬儀をスムーズに調整できない可能性も否めません。お通夜を行わず一日葬を希望する場合は、まずは菩提寺に問い合わせるのが無難です。

お通夜に関するよくある疑問

お通夜について気になる点も多々あるかもしれません。今さら聞けないような疑問も、ここで解消しましょう。

葬儀・告別式との違いは?

葬儀・告別式とお通夜の違いは、行われる時間帯が異なる点です。一般的に葬儀は日中に行われ、お通夜は夕方から行われます。さらには葬儀と告別式は、お通夜の翌日に行います。

一般の参列者が本来参加するのは、葬儀と告別式です。しかし日中は仕事をしている人が多いので、葬儀ではなく、お通夜に参列するケースも増えています。それに伴い葬儀の参加者は、親族が中心になりますが、お通夜は一般客が中心です。

告別式とは葬儀後の出棺前に行われる、故人に別れを告げる儀式を指します。しかし現代では葬儀と告別式を区別せず、続けて実施するケースが多いでしょう。

また葬儀やお通夜と比べて告別式には宗教色が薄く、どちらかというと「お別れ会」に近いイメージです。お通夜は遅れても参加が可能ですが、葬儀や告別式は遅刻や途中退室はNGです。

お通夜への参列基準は?

故人と親しい関係でない場合は、お通夜ではなく葬儀・告別式に参加するのが、一般的ですただし仕事や予定があり葬儀に参列できない場合は、お通夜に参加しても問題ありません。

お通夜は本来は家族や親しい友人のみで行うため、もしどちらにも参加できる場合は、葬儀のみに参加する方が適切といえます。葬儀や告別式は誰でも参加できるので、参列するかどうか慌てて決める必要はありません。

しかしお通夜に参加できないからといって、お通夜前に弔問するのはNGです。遺族は諸々の対応に追われている最中なので、負担を増やす結果になってしまいます。

香典の金額の相場やマナーは?

参列する際に包む香典は、一般参列者の場合5,000円が目安です。

親族の場合は故人との関係が、近しくなるほど金額も上がります。両親の場合は50,000~100,000円、兄弟や祖父母の場合は30,000~50,000円が目安です。それ以外の場合は10,000円程度を包むのが、一般的と考えましょう。

しかしあまりに金額を高くすると、遺族の香典返しを用意する際の負担になってしまうので、注意が必要です。

お札は新札以外を入れる点に注意しましょう。新札は不幸を予期し、用意していた印象を与えてしまいます。

不祝儀袋には表書きをします。「御霊前」は宗教を問わず使えるので、参列先の宗教が分からない場合は無難です。

お通夜のルールを理解して厳かなお別れを

黒い数珠と白い花が置いてある様子

お通夜は故人と過ごす、最後の夜のことを指します。もともとは文字通り夜通し行っていましたが、現在では時間や体力などの都合から、夕方に2~3時間程度行うのが一般的です。

本来は家族や親しい友人で行いますが、現代では多くの人が日中は仕事をしているため、夕方に行われるお通夜に参加するケースが増えています。

お通夜に参列する場合は喪服ではなく、平服で参加する点には注意が必要です。お通夜のルールを理解し、厳かなお別れをしましょう。

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