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血圧60以下は危険な状態。危篤時の対応について知っておこう

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最終更新日: 2023年03月15日

一般的に成人の健康な血圧は「上が120、下が80」、高齢者の正常値は「上が140、下が90」とされています。

もし血圧が60以下であることを医師から伝えられたら、容態が危険な状態であることを把握しておきましょう

血圧60以下の意味や、家族がとるべき対応について解説します。

この記事を監修した専門家

城北さくらクリニック
副院長 犬丸真理子

血圧60以下は危険な状態?

白衣を着た人

血圧が60以下になったら、一般的に危篤状態と判断されます。死期が近く回復する見込みが薄い状態のため、容態としては危険といえるでしょう。

高齢者の血圧の正常値は?

血圧とは血液による、血管への圧力のことです。血液が流れ出る勢いは心臓の動きで変わるため、血圧にも最高値と最低値が生じます。

成人の理想的な血圧数値は、最高血圧が120mmHg未満、最低血圧が80mmHg未満です。「120/80mmHg未満」と表記されます。

高齢者の場合、正常値とされる血圧は「140/90mmHg未満」です。成人よりやや高めの数値で、成人の場合は高血圧と診断されるでしょう。

上の血圧が60mmHg以下は危篤と判断される

血圧は人が生命を維持するための重要な要素です。大半のケースでは、死が近づくにつれ、血圧が下がっていきます

一般的に最高血圧が70mmHgを下回ると、危険な状態です。60mmHg以下になると、目を開けるのも難しくなってきます。生命の維持が難しい危篤状態と判断されるでしょう。

また心臓が疲れていき心拍数が減少すると、血圧もさらに低下していきます。心拍数が40回/分を下回れば、血圧も測定できないほどに下がっているでしょう。

危篤になったら回復の見込みはある?

医師に危篤と判断された場合、回復の見込みはほとんどありません。最期を迎えるまでの期間に差はあるものの、ほとんどのケースでは、そのまま亡くなってしまいます。

家族が危篤状態になったら、死期が迫っていることを理解し、心の準備をしておきましょう。

危篤時に起こるその他の症状

心電図と聴診器

死が近づいている人には、血圧が低下する以外に以下の症状が見られます。

  • 呼吸が浅くなり、無呼吸な状態が10~30秒間不定期に発生する
  • 意識が保てなくなり、反応が薄くなる
  • 尿を調整できなくなくなり、漏らす、または少なくなる

呼吸機能が低下することで、酸素を十分に取り込めなくなり、肌や爪の血色が悪くなるといった変化も見られるでしょう。

なおこうした声明の兆候を示す情報は「バイタルサイン」と言われてます。血圧・心拍数・体温・呼吸などの変化をデータ化するため、医師が現状や緊急性を客観的に把握可能です。

いよいよ臨終が近づいてくると、バイタルサインの数値が大きく振れ不安定になります。

危篤と言われたときにできること

人さし指を立てる人

危篤の連絡を受けたら、どのような行動を意識すればよいのでしょうか。危篤と言われたときに、すべきことを紹介します。

できるだけ早く病院へ

大切な人が危篤状態であることの連絡を受けたら、すぐに病院へ向かいましょう。準備に時間をかけていると、臨終に間に合わない恐れがあります。

最期の瞬間に立ち会うことを最優先に考え、できるだけ早く病院へ向かうことが、重要です。お見舞いの品も必要ありません。

病院に行き医師と話せば、現状を細かく説明してもらえます。病院に泊まり込みたい場合も、医師と話をしてから、準備をするかどうか決めましょう。

なお昨今のコロナ禍の中で面会がスムーズにいかないことが多いです。入院中に、病院に面会の有無について確認しておきましょう。

親戚や近しい人に速やかに連絡

近しい人に危篤状態であることを連絡するのも重要です。第三親等までの親族を中心に、本人と親しい方に電話で連絡しましょう。

いつ亡くなるのかは予測できないため、家族や親族に連絡する際は、時間帯を気にする必要はありません。電話がつながらない場合はメールをしておきましょう。

感謝の気持ちを言葉にしよう

危篤状態に陥っている人には、できるだけ声を掛けてあげましょう。人は意識が無くなった後も、聴力は残っていると言われています。

感謝の気持ちを伝えたり、思い出話をしたりすれば、本人も安心して最期を迎えられます。普段から本人に使っていたような、自然な口調で話しかけましょう。

意識がないからといって、本人のいる場所で亡くなった後の相談を行うのはNGです。家族や親族で話し合う場合は、病室から出て、本人に聞こえない場所で話しましょう。

関連記事:家族が危篤になったらどうする?準備や対応を順を追って説明

葬儀社の検討を始める

危篤と言われたときには、葬儀社の検討も始めておくとよいでしょう。病院が紹介してくれる葬儀社が、希望にあった葬儀を行えるとは限りません。

葬儀社を選ぶ際は、葬儀費用を明確に提示してくれるかを確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り、総額や内訳を比較すれば、適正料金で葬儀を行ってくれる業者を見つけやすくなります。

複数の業者から素早く見積もりを集めたい場合は、ミツモアの利用もおすすめです。簡単な情報を入力するだけで、相見積もりをすぐに集められます。業者と直接チャットでやりとりできるので、忙しい中電話がかかってくる心配もありません。

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血圧低下の連絡を受けたら心の準備を

病室の様子

上の血圧が60mmHg以下のときは危険な状態であり、回復の見込みはほとんどありません。こうした症状を告げられた際には、できるだけ早く病院へ向かい、心の準備をしましょう。

危篤を迎えたら、周囲の親しい人に速やかに連絡し、亡くなる前に本人に声をかけることが重要です。

亡くなった後に慌てることがないよう、葬儀社の選定も始めておくとよいでしょう。

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監修者:犬丸真理子

在宅療養支援診療所・在宅緩和ケア充実診療所
東京都練馬区練馬1-1-12
城北さくらクリニック 副院長

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ご自宅や施設でのお看取りも同様で、葬儀屋さんの選定は先にしておくべきです。辛い話にはなりますが、故人を敬うために必要なことになります。