ゴキブリの寿命はどれくらい?
種類によって寿命は異なります。クロゴキブリの寿命は2年ほどで、卵から成虫になるまで約1年、成虫になってからは7か月生きます。チャバネゴキブリはもっと短く、2~3か月で成虫になり、成虫になってから4~5か月で寿命を迎えます。
ゴキブリが死ぬのはどんな環境?
ゴキブリは水やエサがない環境だと2週間程度で死ぬと言われています。冬は10度以下になると活動が鈍りますが死にません。夏は35度以上で動けなくなり、40度を超えると死に至ります。人間の生活環境はゴキブリにとっても適温なので、屋内でよく見かけるのです。
ゴキブリの寿命は長くても2年程
寿命が2年と効くと「長いな」と感じられる方もいるかもしれません。しかし私たちが見るほとんどのゴキブリは成虫です。
成虫になれば、半年程(長くても7か月程)しか生きることができません。種類によって異なりますが、わずか3か月程で死んでしまうゴキブリも多くいます。
クロゴキブリの寿命
クロゴキブリの平均寿命は2年ほどと長い部類に入ります。ただし、成虫の期間は7か月程しかありません。卵から成虫になるまでに、1年以上かかるのが特徴です。
日本全国に分布していて、建物の種類に関係なく、屋内外のどこでも見られます。
幼虫はアリのような外見をしており、翅(はね)を持っていません。そのため初めて見た人は、ゴキブリと判断できない可能性もあるでしょう。数回の脱皮を繰り返して成虫の大きさに近づき、最後の脱皮で翅(はね)が生え、成虫になります。
成虫である期間は7か月程ですが、寿命を迎えるまでに15〜20回ほど卵鞘(らんしょう)をつくるため、1匹だけでも油断できません。1回の産卵で20~30匹ほどの赤ちゃんを生みます。
卵鞘とは、数十個の卵がぎっしり詰まった殻のことです。ゴキブリ以外にはカマキリも同様の方法で子孫を残します。
成長過程 |
期間 |
卵 |
3週間~6週間 |
幼虫 |
1年 |
成虫 |
7か月 |
チャバネゴキブリの寿命
平均寿命 |
成虫期間 |
オス:3か月~5か月
メス:5か月~7か月 |
4~5か月 |
チャバネゴキブリは薄茶色の小さな体が特徴で、体長は12〜15mmほどの大きさにしか成長しません。細かい隙間を通って屋内に侵入しやすいともいえるでしょう。
オスかメスかで、寿命に違いがあり、オスで3か月~5か月・メスで5カ月~7か月が平均的です。ほかの種類のゴキブリよりも寿命は短めですが、幼虫から成虫になるまでの成長スピードが早いので、油断はできません。
一生で3~10回ほど産卵をして、1回の産卵で20~30個ほどの卵が入った卵鞘を生みます。
動きが鈍くなる寒い時期でも、人目のつかない暖かい場所で繁殖をするので、冬でも対処する必要があります。
成長過程 |
期間 |
卵 |
2週間~3週間 |
幼虫 |
2か月~3か月 |
成虫 |
3か月 |
ワモンゴキブリの寿命
ワモンゴキブリは南九州以南の地域に分布していましたが、近年では日本全国で見られている種類です。日本の屋内でよく見られるゴキブリの中で最も大型といわれており、30~40㎜程です。
ワモンゴキブリは、幼虫と成虫の期間を合わせて約2〜3年ほどの寿命です。今回紹介しているゴキブリの中で最も長い寿命を持っています。
暖かい地域を好む傾向にあるのも特徴です。例えば沖縄に生息するワモンゴキブリは、九州の個体よりも長生きしやすいともいわれています。
もちろん個体差や生育環境によって誤差はあると考えられますが、それほどに暖かい気候に向いた種類のゴキブリだということはいえるでしょう。
1つの卵鞘に10~14個の卵が入っていて、一生で500個を超える卵を産むため、発見した場合は早めに手を打つ必要があります。
成長過程 |
期間 |
卵 |
4週間~5週間 |
幼虫 |
3か月~12か月 |
成虫 |
3か月~20か月 |
ヤマトゴキブリの寿命
ヤマトゴキブリの平均寿命は2年半ほどで、北海道・本州に生息しています。大きさは25〜35mmと比較的小型で黒めなのが特徴です。
幼虫の期間は3カ月~12か月ほどの幼虫期間を経て、幼虫の状態で休眠し、約2年で成虫になり3~6カ月生存します。
夏の活動時期を過ぎてから休眠期に入るのも、幼虫期間が延びる要因になっています。温暖な時期に活発化するため、夏に入る前に駆除すると効果的です。
一生で7~19回の卵鞘を生み、1つの卵鞘に12~16個ほどの卵が入っています。
成長過程 |
期間 |
卵 |
4週間~5週間 |
幼虫 |
3か月~12か月 |
成虫 |
3か月~6か月 |
ゴキブリは冬も含め一年中活動している
ゴキブリが冬眠することはありません。生命力が強いので、1年を通して見かける可能性があります。
冬でもゴキブリは生きている
「冬になれば、ゴキブリはいなくなる」と考える方もいますが、冬でもゴキブリは生きています。
例えば、クロゴキブリは、家電製品の裏や下、家具のすき間に棲みついています。外であれば植木鉢の中や下、マンホールの中でひっそりと生活しています。
最近は家の空調設備が整い、冬でも暖かく過ごせるようになりました。さらに地球温暖化が進んだこともあり、年々気温が上昇する傾向にあります。
ゴキブリは暖かい環境を好むため、気温の上昇や気密性の高い家ができたことで、冬も越せられるようになったのです。
ゴキブリは繁殖力が高い
ゴキブリの寿命が短いのに1年中見られる理由は、繁殖力が高いことにあります。
メスのゴキブリは、一生で約15~20回産卵をします。1回に付き20個ほど産卵するため、半年もあれば、300個以上の卵を産みます。
対策をしなければ、ゴキブリは増え続けるため、ゴキブリが生きづらい環境づくりを作ることが大切になってきます。
ゴキブリは水や餌なしで生きられる?寿命を短くするには
ゴキブリは暖かくて湿気のある場所を好みます。生命力が強いため、完全に駆除することは難しいです。
しかし、ゴキブリが棲みにくい環境を作ることで長生きさせないようにしましょう。具体的には以下のような環境です。
- 定期的に掃除されていて綺麗
- ゴキブリが侵入できるスペースがない
- 食器や食品を食べたままにしない
ゴキブリは水や餌がなくても2~3週間生きる
ゴキブリは生命力が強いため、水や餌がなくても2~3週間生き続けることができます。
雑食性の生き物であることから、生ごみや髪・ホコリ・唾液も食べて、寿命を維持します。
気を付けていても、ホコリや抜け毛が床に落ちてしまうのは仕方のないことですが、できるだけ減らして、ゴキブリが棲みつきにくい環境を作りましょう。
また、寿命を短くするには、家を綺麗にして、ゴキブリが食べる餌を減らすことが大切です。以下で対処法を紹介しています。
対処法①こまめに家を掃除する
ゴキブリはホコリや髪の毛を食べて生活できるため、掃除をしていないと、ゴキブリに餌を与えることになってしまいます。
大型家電の裏や下は、ホコリがたまりやすく、ゴキブリの住処になりやすいです。しっかりとどかして掃除をすることでホコリを取り除くようにしましょう。
毎回の掃除が大変という方は、大型家電や家具の隙間にベイト剤(毒エサ)を置いて、ゴキブリ対策をとるようにしましょう。
据え置き型コンロの下は、ホコリや油汚れ・食品カスがたまりやすく、放置しておくとゴキブリのエサになってしまいます。
ゴキブリが好む環境を作らないように毎日使い終わった後は、さっと拭いておくようにしましょう。
排水口を掃除していないと、石鹸や皮脂の汚れがたまってだんだんと臭くなり、ゴキブリが寄ってくる原因になります。
普段から定期的に排水管を掃除して綺麗にしておきましょう。
ゴミ受けやパイプクリーナーを使ってゴキブリの侵入経路をふさぐのもおすすめです。
対処法②食べ残しや食器を食べた後そのままにしない
食後の食器をそのままにしておくと、ゴキブリのエサになってしまいます。
ゴキブリが食品や食器の周りをうろつくことで、病原菌が付着し、健康に害を及ぼす可能性もあります。
水でつけおきをしている方もいると思いますが、食品や食器を食べた後はすぐに洗い物をするようにしましょう。
ゴキブリを駆除・予防しよう
目の前に現れたゴキブリを放置してしまうと、家の中で大量発生してしまいます。殺虫スプレーや毒入りエサを使って駆除しましょう。
状況に応じた適切なゴキブリの駆除方法を知りたい方は、以下の関連記事を参考にしてみてください。
ベイト剤(毒エサ)を仕掛ける
メリット |
デメリット |
- 巣ごと駆除できる
- 1分で設置できる
- 500円~1,100円で購入できる
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ベイト剤(毒エサ)を使うと、巣ごとゴキブリを駆除することができます。コンパクトであるためどこにでも簡単に置くことができるのも、メリットの1つです。
<ベイト剤が効くまでの流れ> |
- ゴキブリがベイト剤の中の毒を食べる
- 巣に帰って糞をする
- 糞を他のゴキブリが食べる
- 毒を食べたゴキブリが死ぬ
- 糞を食べたゴキブリが死ぬ
- 家中のゴキブリが死滅する
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殺虫剤(スプレー)を使う
メリット |
デメリット |
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- ゴキブリ全体の駆除はできない
- 使用箇所が変色する可能性がある
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目の前に現れたゴキブリに殺虫剤をかけることで、ゴキブリを駆除することができます。
費用相場は700~1,100円です。
使用する際は、ゴキブリの頭(進行方向)にめがけてかけるようにしましょう。ゴキブリは「前進」しかできないため、狙いやすくなります。
ゴキブリはたたいてつぶしてはダメ
ゴキブリは、体内に有害な菌をたくさん持っているため、たたいてつぶすと、菌が舞い散ってしまう可能性があります。
菌が人の体内に入ると、下痢や腹痛などの症状も起こすため、ゴキブリをたたいて殺さないようにしましょう。
くん煙剤を使う
くん煙剤は部屋全体に煙を巻くことでゴキブリ全体を駆除できる道具です。費用相場は1,000円~2,000円です。
見えないところに隠れているゴキブリにも効果があるため、生きているゴキブリ全体の駆除に適しています。卵は駆除できないため、巣ごとの死滅が不可能な点に注意しましょう。
ゴキブリの卵を駆除する方法
ゴキブリの卵を見つけたら以下の手順にのっとって処分しましょう。
<卵を処分する手順> |
- 手にゴム袋をはめる
- ティッシュなどで卵を取ってビニール袋に入れる
- ビニール袋の中で殻を割る
- 袋の口を縛って燃えるごみに出す
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以下の関連記事では、ゴキブリに卵を生みつけられやすい場所やゴキブリに卵を生ませないための方法を紹介しています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
忌避剤を使う
忌避剤を使うことでゴキブリが家に侵入するのを防ぐことができます。
スプレーで塗布するだけのタイプもあれば、置くだけで、侵入防止対策になる設置型タイプもあります。
ゴキブリの徹底駆除はプロに依頼するのが確実!
メリット |
デメリット |
- 家中のゴキブリを駆除してくれる
- ゴキブリを見なくて済む
- 30分~1時間で駆除できる
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ゴキブリを駆除するための商品は多くありますが、最も徹底的に駆除ができる方法は業者に依頼することです。
ゴキブリ駆除の費用相場
場所 |
費用相場 |
1部屋 |
8,000円~12,000円 |
50㎡の住宅 |
20,000円~30,000円 |
殺虫剤やくん煙剤、ベイト剤はどれも1,000円程度で変えることがあるため、業者の費用相場を見ると高く感じてしまいがちです。
しかし、費用が高い分、確実にゴキブリを駆除してくれます。駆除後の効果は半年以上続くため、ゴキブリが出ない家で生活することができます。
市販の製品を買って、効果がでないと感じている方は業者に依頼するのがおすすめです。
業者を選ぶコツ
- 見積もり料金が正確であるか
- アフターフォローをしてくれるか
- 迅速に対応してもらえるか
業者を選ぶ際には数社から見積もりを取ることが大切です。1社からしか見積もりをとらないと、自分にあった業者を見つけにくくなります。
最低3社からの見積もりを取ることで、業者選びを失敗しないようにしましょう。
ミツモアは、無料で最大5社のゴキブリ駆除業者から見積もりを取ることができます。複数の業者から見積もりを取るのが面倒という方はぜひミツモアで依頼してみてください。
ゴキブリの種類に合わせて適切な駆除を
ゴキブリの寿命は種類によって違いがあるため、家にいるゴキブリに合わせた対策が必要です。
もし家の中でゴキブリに遭遇したら、それがどの種類なのか、どんな場所で出てきたのかをまずはチェックしましょう。その上で、どのような駆除方法をとるのか、どこに対して処置するのかを考えると無駄がありません。
また、どのゴキブリの駆除に関しても、産卵回数が多いことや生命力の強さから考えて、1度の処置で全滅させることは困難です。定期的に行うことでゴキブリが減り、棲みつかなくなると考え、根気よく対処しましょう。
地域のゴキブリ駆除のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
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