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シーリングファンの取り付け方法!DIYでは落下するリスクあり

最終更新日: 2024年06月28日

シーリングファンは一般的な照明器具に比べると落下のリスクが高いため、取り付ける際は天井のチェックや確実な作業が必要です。シーリングファンが落下する理由や取り付け方、取り付けられない天井について理解し、適切な方法で安全に設置しましょう。

シーリングファンが落下する理由

ファン稼働時は振動や遠心力で本体重量以上の負担が天井にかかり、落下の原因になります。シーリングファンは一般的な照明器具に比べて重量があるため、強度が足りない天井に設置すると、本体が天井材ごと落下する恐れがあります。取り付けの際は十分に注意しましょう。

ほかにも取り付ける配線器具が破損している、ぐらついているなどの場合も落下するリスクが高まります。この場合は配線器具を交換しなければなりませんが、交換作業には電気工事士の資格が必要です。

天井の配線器具の交換を依頼する

取り付けには配線器具で天井への穴開けが必要なことも

シーリングファンを安全に取り付けるために、まずは天井に付いている配線器具の種類を確認しましょう。天井に設置されている配線器具には、『シーリング』と『ローゼット』があります。配線器具の種類によっては、天井への穴開けが必要になります。

ローゼットが設置してあれば天井の穴開けは不要

シーリングファンを設置したい天井に、両サイドに爪が付いているローゼットが備えてあれば、天井に穴を開けずに設置可能です

ローゼットの耐荷重は10kgあり、引っ掛け埋め込みローゼット、フル引っ掛けローゼットなどの種類があります。

シーリングが設置してある場合は天井の穴開けが必要

天井に設置されている配線器具が両サイドに爪が付いていない『シーリング』の場合、天井にねじでシーリングファンを固定するために、穴開けが必要になります

シーリングには丸型引っ掛けシーリング、丸型フル引っ掛けシーリングのように丸いものや、角型引っ掛けシーリングのように四角いのものがあります。シーリングの耐荷重は5kgとローゼットよりも軽く設定されているため、取り付けるシーリングファンの重量に注意が必要です。

シーリングファンが設置できない天井

天井の状況によっては、シーリングファンを設置できないケースがあります。まずは取り付け可能な天井かどうかを確認しましょう。

強度が低い天井

強度が低い天井には、シーリングファンを取り付けられません。補強されていない天井にシーリングファンを取り付けると、ねじ止めが弱くなり、落下の原因になるためです。シーリングファンによっては、補強材の大きさや厚みが指定されているため、あらかじめ確認しておきましょう。

天井に設置されている配線器具が、ローゼットかシーリングかによって耐荷重が分かります。しかし念のため、取り付け前に天井の強度をチェックしましょう。押しただけで簡単にたわんだりへこんだりする天井は、強度が低いと判断できます。

シーリングファンを取り付ける際に、天井にねじで固定が必要になるシーリングが設置してある場合、『下地探しチェッカー』で天井の下地をチェックする必要があります。

傾斜がある天井

シーリングファンは水平な天井と比較して、天井面が斜めに傾いている天井には取り付けられません。傾斜がある天井は、傾斜天井や勾配天井といわれることもあります。

シーリングファンは製品ごとに取り付け可能な『最大傾斜角度』が設定されています。最大傾斜角度以内なら、天井が傾いていても設置可能です。最大傾斜角度が39度未満の製品が多いため、それ以上の傾斜がある天井には取り付けられません。

なお天井に傾斜がある場合、傾斜天井に対応したシーリングファンか、別売りのパイプを購入する必要があります。メーカーがアナウンスしている角度以上の傾斜がある天井に取り付けると、『つり下げ用フランジ』にパイプが当たり、本体が傾いて危険です。

低い天井

シーリングファンは製品ごとに、天井と床の距離が決まっています。面を考慮し、床と天井の距離を最低2.0~2.2m程度としている製品が多いため、低い天井には取り付けられません

シーリングファンを決められた距離よりも低い位置に設置すると、人に当たる恐れがあるため、メーカーが指定する高さを必ず守りましょう。

なお壁と羽根の先端との距離は、風量確保や振動防止のために、0.4~0.7m以上必要です。取り付ける天井と床の距離だけでなく、壁と羽根の先端との距離も製品ごとに指定されているため、シーリングファンを購入する前に確認しましょう。

簡易取り付け式のシーリングファンならDIYで取り付け可能

シーリングファンの中でも、プラグをはめるだけで取り付けられる『簡易取り付け式』なら、自分で取り付け可能です

配線器具がローゼットなら、ローゼットの左右に出ている爪にシーリングファンのアタッチメントをねじで固定するだけです。とはいえシーリングファンの組み立て作業が発生するので、自信がない人は業者に依頼するのも一案です。

配線器具がシーリングの場合は、天井に直接ねじでアタッチメントを固定する必要があります。天井の下地チェックが必要な上、自分で天井にくぎ穴を開ける作業があるため、DIYに慣れていない人は業者に依頼するとよいでしょう。

シーリングやローゼットを外し、配線を直接つないで取り付ける『電気工事取り付け』のシーリングファンは、設置に『電気工事士』の資格が必要です。無資格での取り付けは漏電や感電などのリスクがあるため、業者に依頼しましょう。

シーリングファンの設置を依頼する

シーリングファンの取り付け費用

業者にシーリングファンの取り付けを依頼した場合、作業費用は約3,000~8,000円が相場です。設置する天井によっては、高所作業料や配線器具取り付け工事が発生します。業者によっては出張料がかかる場合もあるため、依頼前に見積もりを取り、内容を確認しましょう。

またシーリングファン本体の価格は、約5,000~7万円と製品によって大きく幅があります。リーズナブルなものから機能性があるもの、デザイン性が高いものなどさまざまな種類があるため、好みや予算に合わせて購入しましょう。

シーリングファンの設置の見積もりを取る

シーリングファンを安全に取り付けよう

シーリングファンはシーリングライトのような照明器具に比べて重量があり、ファンの遠心力が発生します。照明器具よりも落下のリスクが高いため、しっかり取り付ける必要があります

シーリングファンを安全に取り付けるためには、天井の強度や角度、高さなど、さまざまな部分を確認しなければなりません。

ローゼットが設置してあり、水平で下地の強度がある天井なら、簡易取り付け式のシーリングファンを自分で設置できます。しかしそれ以外の場合は、落下のリスクを避けるためにも、業者に取り付けを依頼するとよいでしょう。

シーリングファンの設置を業者に依頼する