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ネモフィラの育て方・栽培環境!切り戻し(剪定)や失敗しない管理方法などを解説

最終更新日: 2021年04月30日

ネモフィラは小さなブルーの花がその場を覆うように広がる人気の植物。とても可愛い上に、ガーデニング初心者でも育てやすい丈夫なお花です。

しかしネモフィラは室内での栽培が難しい・根の傷に弱いなどの注意点もいくつかあります

この記事ではそんなネモフィラを育てる上で知っておくべきことを解説していきます。年間に必要な手入れなども分かるので「可愛い花を咲かせたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

ネモフィラの育て方!年間の成長や管理のスケジュール

ガーデニング

まずネモフィラの年間成長スケジュールと管理を一覧で見ていきましょう。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料(鉢植え)
開花
剪定
採種

ネモフィラは一年草。つまり一年で終わりを迎える植物なので、毎年同じように花を咲かせるには採種と種まきが大切です。ネモフィラの一年は秋に始まって夏前に終わります。

次から年間の管理を詳しく紹介しますね。

種まき

ネモフィラの増やし方には「種まき」「挿し木」「株分け」の3つの方法があります。しかし成功率が高いのは、種まきのみ。そのため基本的には種まきで増やしていきます

種はホームセンターや通信販売などで購入可能。初秋の9月から10月ごろにまき、軽く土をかけて光が当たらないようにしましょう。土をかけるのは種が嫌光性だからです。耐寒性は高いですが霜には弱いので、冬場は霜よけのためにカバーなどをかけてくださいね

なおネモフィラはこぼれ種でもよく咲きます。そのため一年草ではありますが、特に何もしなくても同じ場所に毎年咲くという庭もありますよ。

植え付け

苗をホームセンターなどで買ってきた場合、花壇やプランター・鉢などに植え付けをします。この時注意しなければならないのは、根をできるだけ触らないことです。

ネモフィラは移動を非常に嫌う直根性の植物ですので、苗を植え付ける時には根を崩さないように注意が必要。

※直根性:根が枝分かれして横へ広がらず、まっすぐ下へ深く伸びていく性質

ネモフィラの太い根を少しでも痛めると大きなダメージを負います。うまく根付かず花も咲かせません。そのため買ってきた苗は、根をほぐさすにそっと花壇やプランター・鉢植えの土にうつしましょう。そのまま浅めに土に埋め込む感じにしてください。

根を痛めるとすぐにダメになってしまうため、増やし方も「挿し木」や「株分け」だと失敗が多くなるのです。できるだけ動かさない方がよく、また一年草であるといった理由から、植え替えも特に必要ありません。

採種

ネモフィラの種

ネモフィラは春に次から次へと花を咲かせます。採種が希望ならいくつかの花はそのままに残しておき、実を付けるのを待って採種しましょう。

ここで注意しなければならないのが、採種と同じ時期に行う剪定(せんてい)です。ネモフィラを綺麗に咲かせるためには剪定作業が必要になります。しかし剪定時に花を取りすぎてしまうと、今度は種を採れなくなってしまうのです。秋に種まきをするなら花がらは全て取らず、いくつかの花はそのまま残しておき実をつけさせましょう。剪定方法は後述します。

ネモフィラの実は赤くて小さなもの。その実を太陽に当てておくと、乾燥して茶色く変化します。そのまま新聞紙などの上にのせておき、さらに乾燥させましょう。カラカラになったら乾燥剤を用意して空き瓶などに種を入れておきます。秋になったら取り出して、種まきを行ってください。

ネモフィラは室内で栽培可能?

ネモフィラを室内で栽培することは少々難しいでしょう。冬場にまいた種を霜から守るために、一時的に玄関などに入れておくことは構いません。けれども病害虫を避けたり健康に育てたりするには、十分な日当たりとほどほどの冷気が必要。室内では暖まりすぎ、たとえ発芽してもひょろりと長く伸びて倒れてしまう可能性が高くなります。

栽培は外で行うことがおすすめですよ。

ネモフィラを綺麗に咲かせるには?栽培環境・日々のお手入れ方法・注意点

白いネモフィラ

可愛いネモフィラの花をたくさん咲かせるために、以下4つのポイントについて説明します。

  • 栽培環境(用土・日当たり)
  • 水やり
  • 肥料
  • 剪定(花がら摘み・切り戻し)

栽培環境(用土・日当たり)

ネモフィラは日当たり・風通しともによい場所に植えましょう。水はけがよく乾燥気味で、栄養が少なめの土だとよく育ちます。半日陰でも育つことは育ちますが花数は少なくなるでしょう。

鉢植えやプランターは市販の草花向けの土で十分。ただし肥料分が少なめのものを選んでください。

水やり

ネモフィラは乾燥した土地を好むため、鉢植えやプランターの場合は土の表面が乾いて白く見え始めてから水やりをしましょう。基本的には乾かし気味で、水やりの時にたっぷりと与えます。

路地植えや花壇であれば自然の降雨で十分。根腐れの可能性が高くなる上、夏までに寿命が来るので特に水やりをする必要はありません。

肥料

施肥の時期は春と秋。開花時期・植え付け時期と同じタイミングですね。

ネモフィラは肥料を与えすぎると葉が極端に茂り、見た目が悪くなってしまいます。そのため特に路地植えや花壇では施肥は不要。肥料を与えると、ひょろりと伸びて軟弱に育ってしまいますので気を付けてください。

鉢植えで育てる場合には、生育の様子をみて液体肥料を与えましょう。花が次々と咲く時に、液体肥料を少々で大丈夫です。植え付けの時も、鉢植えの場合だけ液体肥料を少々与えましょう。

剪定(花がら摘み・切り戻し)

ネモフィラは草花なので、剪定とは花がら摘みと切り戻しを指します。

「花がら摘み」とは咲き終わった花を摘み取ること。そして「切り戻し」とは背丈の半分程度の茎部分でざっくりと切ることです。

ただし種を採りたいのであれば、花はある程度残しておく必要があります。逆に種を採らないのであれば花が終わったものは次々と取り、下の方で茶色くなっている葉も見かけるたびに取りましょう。その作業を行うとどんどん花が咲いてくれる上、開花時期も長くなります。全てを残すと新しい花が咲かなくなり、全てを摘み取ると実ができなくなってしまうので、バランスを考えながら行いましょう。

またネモフィラは成長すると葉が混み合います。そのまま放置すると病害虫発生の原因になることも。ですから葉が混み合ってきたなと思ったら、全体の3分の2程度を残して上の部分を切り取ってください(切り戻し)。通常切り戻しでは背丈の半分程度にしますが、ネモフィラは花自体が小さいため上部分を切るだけで大丈夫です。

ネモフィラの育成失敗?花が咲かない時に考えられる原因と対処法

ネモフィラ

ネモフィラの花が咲かなかったり、枯れてしまったりした時に考えられる原因としてはどのようなものがあるでしょうか。以下3つの原因を対処法とともに説明します。

  • 成長してから移植した
  • 水のやりすぎによる根腐れ
  • 病害虫

原因①:成長してから移植した

前述しましたがネモフィラは根を傷つけられると途端に弱ります。そのため購入した時点でかなり成長している苗を、庭やプランター・鉢植えへ移植すると根が傷ついてしまう可能性が高いでしょう。

1度根が傷つくと、もう根付きません。そのまましばらくは耐えていてもそのうち倒れてしまうでしょう。ですから苗は若いうちに購入し、早目に移植します。その時にもできるだけ根には触らないようにしてください。

原因②:水のやりすぎによる根腐れ

ネモフィラは程よい乾燥を好みます。他の植物への水やりと同じ頻度で水を与えると、根腐れを起こしやすいでしょう。

また水やり頻度は守っていても、長雨に当たると傷んで元気がなくなってしまうことも。鉢やプランターなど動かせるものは、屋根の下などに置くようにしましょう

原因③:病害虫

ネモフィラは丈夫な植物ですが、以下の病害虫には注意が必要です。

  • うどん粉病
  • 灰色カビ病
  • アブラムシ

それぞれの症状と対策を一覧で紹介します。

種類 名前 原因 症状 対策
病気 うどん粉病 カビ(糸状菌) 葉の表面が白く粉を被ったようになり栄養を取られる ・日当たりのよい場所へ移す(鉢植え)

・花がらを摘む

灰色カビ病 カビ(糸状菌) 葉や茎などが灰色・褐色になってその後腐敗、表面にカビが密生する ・花がらを摘む

・風通しをよくする

・水は根本にやり葉や花を濡らさない

害虫 アブラムシ 新芽やつぼみに群生して汁を吸い生育を阻害 ・見つけ次第捕殺

・木酢液をかける

いずれにしても早めに発見すると、対処も簡単でネモフィラも生き残れます。水やりの時に葉などをじっくり観察する習慣をつけてくださいね。

ネモフィラに出てくることがある白い斑点は何?

ネモフィラを育てていると、出てきた葉に小さな白い点がついている場合があります。最初はカビか何かと慌ててしまう方もいるのですが、これは生理反応です。病気ではありません

白い斑点が葉に出るのはブルーの花が咲くネモフィラの特徴。他の色の花には出ないため、初めてネモフィラを育てている方は驚いてしまうのですね。

うどん粉病でも葉の表面が白い粉をかぶったようになりますが、斑点ではありません。しっかり観察すれば見分けは付くはずですよ。育て方が悪いわけではありませんので安心してくださいね。

ネモフィラは鳥に食べられることもある

庭の花壇に植えていたネモフィラが、ある時突然頭を垂れていたり花がなくなっていたりすることがあります。このような時疑われるのは犬や猫などの動物ですが、多くの場合、犯人は鳥です。カラスなどがネモフィラをつつくというケースもあるようなので、被害がひどいようなら鳥用のネットなどを設置してみてください

野良猫などが糞尿をした場合にも、植物は被害を受けます。ただしネモフィラは地面を這うように広がるため隙間がなく、動物が足を踏み入れることは少ないでしょう。対策をするなら鳥に対して行いましょう。

ネモフィラの特徴や花言葉などの詳細情報を紹介

ネモフィラ

では最後にネモフィラの特徴や花言葉・原産地などを紹介しておきますね。

  • 園芸分類:草花
  • 科名:ムラサキ科
  • 属名:ネモフィラ属
  • 原産地:北アメリカ
  • 草丈:10㎝~20㎝
  • 耐寒性:やや強い
  • 耐暑性:弱い
  • 栽培難易度:やや簡単
  • 和名:瑠璃唐草(ルリカラクサ)

ネモフィラは這うようにして広がる性質を持っています。プランターやハンギング・路地への直まきなど多くの条件に適応し、育てやすく花付きもよいでしょう。乾燥や寒さに強いため、ポイントを押さえれば初心者でも失敗することなく育てられます

特に花壇や路地植えでは場所があればどんどん横へ広がっていきます。日本では国営ひたち海浜公園が有名ですね。日当たりのよい丘などに種をまくと一面に広がって小さな花を咲かせ、壮大な光景を作り出しますよ。

鉢植えでも鉢からこぼれるように葉と花がせり出すため、可憐ながらも豪華な見栄えになります。

ネモフィラの花言葉は「可憐」「どこでも成功」「あなたを許す」などいくつもあります。中でも「どこでも成功」はイギリス由来の花言葉で、どこにでも花を咲かせるネモフィラの適応能力の高さから付けられたそうです。

ちなみに英語名では「baby blue eyes」です。代表的品種の「ネモフィラ・インシグニス」の花が美しい青色をしているため、「赤ちゃんの澄んで愛らしいブルーの瞳」と命名されました。

ネモフィラの種類

ネモフィラにはいくつか種類があります。花の色や模様がさまざまなので「これもネモフィラ?」と驚く方もいるほど。ここでは代表的な品種や人気の高い品種を紹介しますね。これから種や苗を購入しようと考えている方は、花色などから好きな品種を選んでください。

【ネモフィラ・インシグニス(メンジェシー)】

メンジェシーとも呼ばれ、青い花を咲かせる代表的な品種です。花径は2㎝程度。花の中心部はくっきりと白くなっていて、花びらの青色が際立ちます。

【ネモフィラ・ペニーブラック】

インシグニス(メンジェシー)の変種の1つでディスコイダリスの品種。やや小輪の花で、色は黒に近い紫と白い縁取りがあります。

【ネモフィラ・スノーストーム】

インシグニス(メンジェシー)の変種の1つでアトマリアの品種。花は白色で細かい斑点が散っています。緑色の葉との対比が美しく、人気の品種です。

【ネモフィラ・マクラータ】

ファイブスポットという別名を持っています。白地で花びらの先端にネイビーブルーの斑点が入っている、爽やかな印象の品種です。

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