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庭を整地する方法!DIY手順や業者に頼む費用相場を解説

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最終更新日: 2023年10月04日

整地を行う前の土壌は雑草が生えやすく、水はけが悪くなることがあります。庭の整地をDIYで行う方法や後処理の仕方をチェックして、きれいな庭を目指しましょう。整地に使う道具や、業者に依頼する場合の相場も紹介します。

庭の整地に必要な道具

庭 整地 道具

雑草が生えて石が転がっているなど、手入れを怠ってしまうとせっかくの庭が台無しになります。荒れ放題の庭に芝生を張りたいと思っても、整地を行っていなければきれいに張れません。

芝生を張る前の準備としてだけではなく、整地すれば庭の見た目も格段によくなります。自分で整地を行う前にまずは整地作業に必要な道具について、特徴や使用目的を知っておきましょう。

鎌、熊手

庭の雑草や小石、落ちている葉などを取り除く作業に使うのが、鎌や熊手などの道具です。鎌は生えている雑草や不要な木を刈るために使用します。

柔らかい草を刈るための薄刃のものや、硬い茎や木を切れる刃の厚いもの、ギザギザしたのこぎり刃のものなど、目的に合わせた鎌があると便利です。草の根を刈るための草取鎌・草削り鎌やねじり鎌なども役立ちます。

刈った後の雑草や葉、小石などをかき集めるためには熊手を使いましょう。先端が熊の手のような形で、扇状に広がっている道具です。竹製のものなどがホームセンターや園芸用品店で手に入ります。

熊手と同じようなも使用方法の、レーキと呼ばれる道具もおすすめです。土の塊を砕いたり、小石をならしたりと整地に役立ちます。

シャベル、鍬(くわ)

庭の土や石を掘り起こしたり、地中に埋まった根を切断したりするなど、取り除く目的で使用するのがシャベルです。整地に使用する場合は、刃の部分に足をかけ体重を乗せられるものが使いやすいでしょう。

先端が尖った剣型のシャベルは土壌を掘るのに適していて、先端がまっすぐになっている四角い角型のシャベルは土をかき集めるのに適しています。地域やメーカーによってスコップとも呼びますが、長さ1m前後の足がかけられるものを使いましょう。

熊手やレーキのようにも使える、先端がフォーク状になった鍬(くわ)も、あると重宝する道具です。地中に埋まった石や固い土を掘り起こし、かき集める作業に使用できます。

トンボ

トンボは雑草や根、石を取り除いて掘り起こした土壌をきれいにならすために使用します。レーキと近い見た目ですが、先端部分が平らな板になっていて地面を平らに整えるための道具です。

土を平らにならしてくぼみをなくすことで、水がたまったり水はけが悪くなったりするのを防ぎます。水はけが悪くなりそうなところは、排水升(ます)やU字溝があればその方向に、緩い勾配をつけておくことも整地の作業の大切なポイントです。

土壌を整地する手順

土壌 整地

庭の整地は根気が必要な作業です。しかし正しい手順でひとつずつ行えば初心者でもきれいに整地が可能です。

庭の土壌を整地する作業について、詳しいやり方や作業のポイントをチェックしてみましょう。

雑草や石を取り除く

整地作業の中でも特に丁寧にするのが雑草や石を取り除く作業です。

雑草は地表に生えている部分だけ刈り取っても、生命力が強いため根が残っていることで再び生えてきてしまいます。雑草が生えてこないためにはしっかりと根ごと掘り起こして取り除くことが大切です。

また石が残っていると、ならしても凸凹として土が平らにならないため、その後の作業にも影響が出ます。注意しながら熊手やレーキ、鍬を使って除去しましょう。

関連記事:草むしりを楽にする便利道具を厳選して紹介!作業を効率化するコツ|ミツモア

土を耕す

雑草や石を取り除いた後は、シャベルや鍬を使って土を耕していきましょう。

家庭菜園を目指す場合は20~30cm、芝生や植物を植えたい場合は10〜15cmを目安に表土と入れ替えるイメージで掘り起こします。

土を耕していると、地中に埋まっていた大きな石や根なども出てくるため、これも取り除くようにしましょう。掘り起こした土は塊になっている部分もあります。

固まっている土や硬くなっている土は、先端で突き刺すようにしながら砕きます。できるだけ細かく粉砕することは、後にひびくため大切な作業です。

場合により土壌改良

天然芝を張る場合や植物を植えようと考えている場合は、土壌改良を行います。土壌改良剤という、植物に栄養を与え成長を促進させるための資材を土に混ぜましょう。

土壌改良材は栄養を与える目的で施す肥料とは異なり、土壌そのものの質を良くする資材です。土壌改良剤を混ぜると、土の通気性や保水性が改善されます。保水性が良くなることで、微生物が増えて植物が育ちやすい土壌ができあがります。

病害を予防する効果も期待できるため、植物を育てたい場合は使用するとよいでしょう。

勾配をつけて水はけを促す

土壌が整ったら全体的に土をならしていきますが、水はけの悪い土壌は植物の成長に影響します。より水はけをよくしたいなら「水勾配」をつけるようにしましょう。

勾配をつけて水はけを促すことで、余分な水がたまりにくくなります。排水升や側溝に向かって緩やかに傾斜をつけ、水が排水されやすいように整地します。

逆に水はけのよい土地であれば、勾配は気にしなくても構いません。

整地の仕上げ

レーキで整地する

雑草取りや小石の処理、土壌の改善などが終わったら、次は仕上げ作業を行います。整地作業の仕上げにやっておくべきことを確認しておきましょう。

仕上げ作業を丁寧にすることで、その後の作業の出来栄えも変わります。特に整地後に芝生を張りたいと考えている人は、仕上げの土ならしを欠かさず行うようにしましょう。

土を平らにならす

土を平らにならすことは仕上がりの美しさを左右します。レーキやトンボを使って土をならし、盛り上がった部分なども平らにしていきましょう。

後から芝生を植えたり砂利を敷いたりする場合を考慮して、2cmほど低くなるようにならしていきます。ここで水勾配をつけることも忘れないようにしましょう。

へこみがある場所には、盛り上がっている場所からスコップなどで土を移動させ、全体を馴染ませていくとうまく整地されます。

土壌を固める

土ならしを終え凸凹のない平らな状態になったら、土壌をしっかりと固めていきます。転圧機やハンドダンパーを使うことで、土を固められて仕上がりのムラもありません。

転圧機は整地した場所が広範囲の場合に役立つので、ない場合はレンタルもおすすめです。

道具をそろえるのが難しいときは、大きめの木の板を敷いて上から足で踏み固めるという方法もよいでしょう。狭い範囲なら足だけで踏み固めることもできますが、ムラになりやすいためできればベニヤ板を用意しましょう。

庭を整地した後の作業

防草シート

庭の整地作業を終えた後、気になるのが土や小石などの廃棄物の処理です。整地作業で出た廃棄物は、山や川などに勝手に投棄してはいけません。

的確な方法で正しく処理できるように、後処理の方法を紹介します。また芝生を張る前に行いたい雑草の対策方法についても見ていきましょう。

廃棄物は自治体や業者に処理を依頼

庭の整地作業で出た土や石などは、そのままゴミに出せるかを自治体に確認する必要があります。住んでいる市区町村のホームページを確認するか、問い合わせをして処分方法を聞きましょう。

ゴミに出せない場合は自分で廃棄物処理業者に持ち込むか、造園業者などに引き取り依頼をします。回収は有料ですが確実に処理してもらえるため、業者に依頼すると手間がかかりません。

他にも園芸用品を購入した人を対象に、ホームセンターで回収してくれるサービスもあります。近くの店に土や石の回収サービスがあるか、事前に確認しておくとよいでしょう。

除草シートで雑草対策

庭づくりの中でも、特に厄介な問題が雑草への対策です。せっかく整地をしてきれいに雑草を除去しても、風や鳥のふんなどが原因で再び雑草の種が運ばれてきてしまいます。

雑草が生えないように対策を取るなら、除草シート(防草シート)を活用するとよいでしょう。除草シートは水分や酸素は通しながら日光を遮り、雑草が根付かないように予防するシートで、不職布や織布、ビニールなどさまざまな素材があります。

整地後に人工芝を張りたいという人は、あらかじめ除草シートを張っておくとその後の作業が楽になります。天然芝や植物を植えたり、砂利などを敷いたりする場合も次の作業を行うまでの間、除草シートで対策をすると安心です。

庭の整地を業者に依頼する場合

電卓

整地作業の手順は分かったものの、自分で行うのはハードルが高いと考える人も少なくありません。休日になかなか作業の時間が取れない人や、広範囲の場合は体力的に厳しいという人もいるでしょう。

自分で整地を行えない人は、専門の業者に依頼しましょう。依頼するときは事前に予算の相場を確認しておくと安心です。

庭の整地を業者に依頼するときの、選び方のポイントも併せて紹介します。

業者に頼んだ場合の費用相場

庭の整地を業者に依頼するとき、まずはどの程度の規模になるか確認し、仕上がりの希望も決めておく必要があります。雑草の生え方が著しい場合や石や木など撤去するものが多い場合など、作業が多くなるほど費用は高くなると考えましょう。

一般的な住宅の庭の整地は、1平米あたり400~600円が基本的な料金です。この金額は撤去の必要がない場合の相場で、樹木の伐採や雑草の除去などの作業がある場合は2,000円ほどかかります。

大掛かりな地盤改良などが必要な場合は、さらに費用がかかり5,000円ほどが相場です。整地した後の庭に砂利を敷く場合は、どのようなものを敷くかにもよりますが2,500~5,000円ほどを目安にして検討しましょう。

実績と見積もりを確認

業者を選ぶときのポイントは、見積もりをしてもらい明確な料金の内訳を確認することです。見積もりの内容を見て、実際の施工費の他に掛かる廃棄物処理費用や出張費用などもチェックしましょう。

安くて信頼できる業者を選ぶためには、ホームページや実際に整地を依頼した人の口コミなどを見ておくと安心です。電話応対や見積もり依頼時のスタッフの対応なども、業者選びにおいて重要なチェックポイントでしょう。

整地した後のアフターフォローを行ってくれるような業者であれば、安心して依頼できます。手入れの仕方を教えてくれたり、実際に保証や定期的なメンテナンスをしてくれる業者であればなお安心です。

整地して庭づくりを始めよう

芝生

美しく整地された庭は、家の印象を格上げしてくれます。作業後に芝生を張るのはもちろん、園芸目的や庭づくりの土台を整える意味でも整地は欠かせません。

荒れ放題の雑然とした庭よりも、きれいに整地された庭のほうが見ていても気持ちがいいものです。正しい手順や道具、後処理の方法をチェックして、ぜひDIYで庭の整地を行ってみてはいかがでしょうか。

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