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ドラム式洗濯機が臭い時の対処法10選!においの原因や予防策を知って快適に使おう

最終更新日: 2024年11月07日

ドラム式洗濯機からカビ臭さや下水・ドブのような臭いがする場合、その原因やカビや汚れ、封水の減少などが挙げられます。

臭いによって原因が異なるので、悩みにあった対処法を試す必要があります。

本記事ではドラム式洗濯機からする悪臭の原因と対処法、臭いの予防策を解説しています。

関連記事ではタテ型洗濯機からするイヤな臭いについて解説しています。あわせてご覧ください。

洗濯機の悪臭をプロのクリーニングで解決する

ドラム式洗濯機が臭い5つの原因

ドラム式洗濯機が臭くなる原因は5つあります。使用者側のお手入れで解消できるものもあれば、修理業者など第三者の力を借りないと解決できないものもあるので、「ドラム式洗濯機が臭い」と感じたら原因が何か特定することが大切です。

ドラム式洗濯機が臭い原因 臭いの種類 臭いへの対処法
洗濯機内部でカビが繁殖している カビ臭
排水関連の不具合・つまり 下水・ドブ臭
衣類に付着した雑菌が繁殖している 雑巾・生乾き臭
購入直後で臭いが強く感じられる ゴム・プラスチック臭
洗濯機が故障している 焦げたような臭い

ドラム式洗濯機のカビ臭対策

ドラム式洗濯機が臭いと感じたとき、多くのケースでその原因は洗濯機内で繁殖したカビです。カビの胞子は空気中にも漂っていて、ありとあらゆる場所にいます。

洗濯機内部のように温かく湿った、栄養分が豊富な環境に付着すると爆発的に繁殖し、目に見える黒カビなどに変貌します。

ドラム式洗濯機がカビ臭いのであれば、以下の対処法をお試しください。

洗濯槽洗浄を行う

ドラム式洗濯機がカビ臭いと感じたときに、まず試してほしいのが洗濯槽の洗浄です。

塩素系漂白剤を使って通常の洗い運転をするだけでカビの臭いが気にならなくなることも少なくありません。塩素は高い殺菌・消毒作用を持つため、カビの繁殖防止に適しています。

洗濯槽の洗浄というと、槽洗浄モードを使わなくてはいけないと思っている人も多いですが、通常の洗い運転でも十分な効果を得られるので空いた時間にもできます。槽洗浄後は槽内を乾燥させることを忘れないでください。

関連記事では塩素系漂白剤を使った槽洗浄の方法やおすすめする理由などについても詳しく解説しています。

洗濯機内部の掃除をする

ドラムを含めた洗濯機の内部にはホコリや衣類からの糸くずなどのゴミが溜まってしまうことが多いです。洗濯時に発生したゴミは排水と共に流れていきますが、残ってしまったものをそのままにすると悪臭の原因になります。

月に1度程度を目安に洗濯機の中を確認し、固く絞った濡れ雑巾でドラムの中の拭き掃除をしましょう。ほかにも扉のゴムパッキンに挟まっているゴミなどを綿棒などでこそげとるなどの掃除も効果的です。

隅々まで掃除しようとしてドラム式洗濯機を無理に分解すると故障やケガの原因になります。掃除が不十分だと感じるのであればドラム式洗濯機のクリーニングを依頼することをおすすめします。

ドラム式洗濯機クリーニングを依頼する

槽洗浄や掃除を行っても臭いが取れないのであれば、ドラム式洗濯機クリーニングを依頼してすみずみまできれいにしてもらいましょう。

業者が行うクリーニングでは、ドラム式洗濯機を分解して清掃をするため普段のお手入れでは届かない部分の汚れも除去できます。

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ドラム式洗濯機の下水・ドブ臭対策

ドラム式洗濯機が下水臭さやドブのような臭いを感じるときは、排水フィルターなど排水関連のパーツに原因があることが多いです。以下の対策を取ると臭いが解消する可能性があります。

排水フィルターのお手入れをする

洗濯をするときに発生した排水をそのまま排水管に流してしまうと糸くずなどのゴミが原因で詰まってしまう可能性があります。排水管つまりを防ぐためにドラム式洗濯機本体には排水フィルターが装着されています。

排水フィルターは大きなゴミをブロックする役割を持っているので、フィルターが目詰まりすることもあります。また排水フィルターは湿度が高く、ゴミなどの栄養も豊富なのでカビが繁殖しやすいです。

排水フィルターの掃除は以下の手順で行います。

  1. 脱水運転をする
  2. 排水フィルターのつまみを回す
  3. 排水フィルターをゆっくり引き出す
  4. フィルターに付着しているゴミを取り除く
  5. 排水フィルターをもとに戻す

排水フィルターは週に1度のお手入れが推奨されています。気付いたときにすぐ掃除ができるよう、ドラム式洗濯機の横に掃除用具を用意しておくと良いでしょう。

洗濯機の排水口を掃除する

排水口に汚れが溜まっていると、その汚れが悪臭を発することがあります。排水口の掃除をして汚れやつまりを取り除くと悪臭が改善される可能性が高いです。

排水口の掃除をするのであれば市販のパイプクリーナーを使うことをおすすめします。手軽に洗浄ができるうえ、つまりも解消できます。もし強い薬剤を使うことに健康上の不安がある場合は重曹を使ったナチュラルクリーニングがおすすめです。

どのような掃除方法であったとしても、排水口掃除をするときはゴム手袋とマスクの着用を推奨します。ゴム手袋があれば薬品から皮膚を守れるだけでなく、手が汚れることを心配せずかき出した汚れを処理できます。マスクは悪臭から身を守るために有効です。

排水ホースの掃除をする

排水ホースの内側が汚れている場合も悪臭や水漏れの原因になります。

排水ホースの掃除をするときには以下のアイテムを用意しましょう。

  • 雑巾
  • 古歯ブラシ
  • 食品用ラップ
  • 輪ゴム

排水ホースを取り外すときは必ず雑巾を用意しましょう。ホース内に水が残っている可能性があり、外したときに水が出ることがあります。

排水ホースを取り外す手順は以下の通りです。

  1. 脱水運転をしホース内の水を減らす
  2. 洗濯機の電源を切りコンセントとアース線を抜く
  3. ホースクリップを緩める
  4. 排水ホースを外す

ホースを外せたら浴室などで掃除をしましょう。掃除の手順は以下をご参照ください。

  1. ホース内から水が出ないか確認する
  2. 片方のホースの口を食品用ラップで覆い輪ゴムで止める
  3. ホースに水を入れる
  4. もう片方のホースの口を食品用ラップで覆い輪ゴムで止める
  5. 何度かホースを動かして水を移動させる
  6. 水を捨て汚れが出なくなるまで繰り返す
  7. 細かい汚れは古歯ブラシで優しくこする

汚れがなかなか取れないときは塩素系漂白剤を使うと効率よく掃除ができます。

乾燥運転時の除湿方式の設定を変更する

乾燥運転時に下水の臭いがする場合は、除湿方式の設定が臭いの原因である可能性が高いです。

日立やパナソニックの一部製品は、乾燥運転時に発生した暖かく湿った空気を排水管に逃がしています。排出された空気の勢いや圧力、熱によって排水管内にある封水が減ってしまい、下水の臭いが排水口から戻ってきてしまいます。

日立製品の場合は、除湿方式を「空冷除湿方式」から「水冷除湿方式」に変更しましょう。なお2021年8月以降に発売された機種はすべて水冷除湿方式で除湿しているためモード切替はできません。

パナソニック製品の場合は除湿方式の切り替えができないため、封水を減っている状態をなるべく短くしましょう。乾燥運転後に洗いと脱水運転を行うことが効果的です。

ドラム式洗濯機の雑巾・生乾き臭対策

雑巾臭や生乾き臭の原因は服に付着している雑菌が繁殖することです。モラクセラ菌やマイコバクテリウムなどの雑菌が代表的です。

ドラム式洗濯機から雑巾のような臭いがしたり、洗濯した衣類の生乾き臭が気になるときは以下2つの対策を試してください。

雑巾臭対策:洗い終わった洗濯物はすぐに取り出す

洗濯が終わったあとの洗濯物を洗濯機に入れたままにすると、衣類から洗い流した雑菌が戻ってきてしまいます。洗濯機内部は細菌が繁殖しやすい環境であることが多く、1時間ほど放置しただけでも大量に増殖してしまいます。

衣類乾燥運転をしたから大丈夫と考える方も多いですが、衣類乾燥運転をして衣類を乾燥させても洗濯機内部は湿気の高い状態であるため、そのままではドラム内部に湿気が戻ってきてしまいます。

洗い終わった衣類はすぐに取り出すようにすることで、洗い流した細菌が衣類に戻ることを防げます

生乾き臭対策:乾燥運転の設定を見直す

生乾き臭の原因も細菌なので、原因菌の繁殖を抑えることが大切です。

ドラム式洗濯機の乾燥運転を利用していてもなお生乾き臭が気になるのであれば、乾燥運転の設定を見直しましょう。乾燥時の温度変更をすることが効果的です。

製品によっては温度を調節するのではなく「しっかり乾燥モード」などのモード切替での対応になります。設定変更をする前に取扱説明書に目を通しましょう。

ドラム式洗濯機の化学臭対策

ゴムやプラスチックのような臭い、運転中に焦げたような臭いを感じたときの対処法は2つです。

ゴム・プラスチック臭対策:ドラム式洗濯機の扉を開き換気する

ドラム式洗濯機の扉を開けるとゴムやプラスチックのような臭いがする原因は、パーツの臭いが強く感じられることです。購入直後の製品にはよくあることなので、故障や不良品ではありません。

2~3週間ほど使っていると臭いが気にならなくなることが多いですが、少しでも早く臭いを薄くしたいのであれば、ドラム式洗濯機の扉を開いて換気することをおすすめします。

1ヶ月ほど使ってもゴム・プラスチック臭が気になる場合は故障や不具合が疑われます。まずはメーカーに問い合わせてみましょう。

焦げ臭さ対策:修理を依頼する

運転中に焦げ臭さを感じる場合は発火・発煙など重大な事故が発生する可能性があるので、すぐに運転を中止しメーカーや購入した店舗に連絡しましょう。

焦げ臭くなる原因は複数ありますが、共通しているのはモーター周辺に何らかの問題がある点です。高速で振動するモーターの近くに乾いたホコリなど燃えやすいものがあると発火・発煙のリスクが高まります。

ドラム式洗濯機を含む家財や家・家族を守るためにも、焦げ臭さを感じたらすぐに運転を中止しましょう。

ドラム式洗濯機の臭い対策に効果的な洗剤

ドラム式洗濯機から嫌な臭いをさせないためには、こまめに掃除をすることが重要です。臭い対策に有効な洗剤をご紹介します。

洗濯槽のカビ対策だけでなく、排水口からの臭い戻りを防ぐために排水口掃除ができるクリーナーもチェックしましょう。

カビ対策には塩素系漂白剤が効果的です。塩素系漂白剤はカビに対して非常に有効ですが、十分な換気をしないで使用すると気分が悪くなるなどの健康被害が発生します。

また酸性洗剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生するので注意が必要です。洗剤だけでなく、クエン酸などナチュラルクリーニングで使われるものも酸性です。もし塩素系漂白剤と酸性洗剤を使うのであれば、塩素系漂白剤を使ったあとに十分に水で流して、酸性洗剤を使っても有毒ガスが発生しないようにしましょう。

洗濯槽のカビ対策:ジョンソン「洗たく槽カビキラー」

洗たく槽カビキラーは塩素系の力で洗濯槽で繁殖するカビを分解します。雑菌もしっかり除菌・消臭するので洗ったばかりの洗濯物が臭いという悩みにも効果的です。

液剤を入れたらつけ置きせずに回すだけで効果があるので、仕事や家事・育児で忙しい人でも使いやすいのがポイントです。

ドラッグストアでも販売されているうえ、価格も比較的安価です。月に1度の定期的なお手入れをするときにも使いやすい値段設定なので、いくつかストックを持っておくと良いでしょう。

洗濯槽のカビ対策:メーカー純正品の洗濯槽クリーナー

日立やパナソニックなど、日本の大手家電メーカーは洗濯槽クリーナーを販売しています。メーカー純正品のクリーナーは市販品と比べると高価ですが、1年に1度の使用で効果があるとされているためコストパフォーマンスが高いです。

より洗浄効果を高めるために槽洗浄コースを利用することを推奨していますが、洗濯の標準コースで使用しても効果が得られます。

各メーカーが純正洗濯槽クリーナーを出しているので、洗濯機と洗濯槽クリーナーのメーカーを合わせた方が良いのかと心配されるかもしれませんが、どのメーカーのクリーナーを使っても問題ないとアナウンスされてるのでご安心ください。

排水管からの臭い対策:ジョンソン「パイプユニッシュ」

排水口からの臭いは本能的に「不衛生な環境である」と認識されるため、どうしても気になってしまうものです。

排水口からイヤな臭いがするときは排水管にヘドロ状の汚れがこびりついていることが多いので、粘度の高いゲル状になったクリーナーを使うと効果的に掃除ができます。

「パイプユニッシュ」はヘドロ状の汚れのほか、髪の毛で詰まっている排水管の洗浄も可能です。

パッケージ側面に使用量の目安を示した目盛りがあるのでいつでも手軽に使えます。

ドラム式洗濯機の臭い予防策4選

ドラム式洗濯機からイヤな臭いを発生させないためには、以下4つの予防策が効果的です。

毎日の使い方にちょっとした工夫を加えるだけで臭いの発生確率を大幅に下げられます。さっそく今日から試してみませんか?

洗濯洗剤などは適量を使う

洗濯物をよりきれいにしたいと考えて、洗濯洗剤を多めに入れていませんか?規定量以上の洗剤を入れても水に溶けきらないので洗浄力は変わりません

溶け残った洗剤は皮脂などとともにカビ菌の栄養になってしまいます。きれいにするための洗剤でカビが繁殖してしまったら元も子もありません。

洗剤や柔軟剤は規定量を守って使用しましょう。

使用後は洗濯槽内を乾燥させる

洗濯と衣類乾燥をセットで行う場合は槽内が乾燥するので問題ありませんが、洗濯のみで運転を終えるのであれば使用後は槽内を乾燥させることを忘れないでください。

槽乾燥モードを使うほか、扉を開けっぱなしにしておくことでも槽内を乾燥させられます

もし扉を開けて乾燥させるのであれば、槽内に子供やペットが入り込まないように定期的に見に行きましょう。

扉が閉まらないようにするにはドアストッパーの利用が効果的です。なお機種によっては閉じ込め防止機能がついているものがあり、万が一扉が閉まってしまっても中から開けることができます。

月に1度を目安に槽洗浄を行う

月に1度を目安に洗濯槽の洗浄や排水口の掃除をすると、きれいな状態をキープできます。

普段から定期的に掃除をしていれば汚れが溜まりにくく、仮に汚れが溜まったとしても総量が少ないので簡単に汚れを除去できます。

普段は月に1度、洗濯槽クリーニングや排水口の掃除をして、臭いなどの不調が気になってきたらドラム式洗濯機クリーニングを依頼するのがおすすめです。

洗濯機クリーニング業者は排水パンの掃除等も受け付けていることが多いので、ドラム式洗濯機クリーニングとあわせて依頼してドラム式洗濯機の周りもまとめてきれいにすることも可能です。

残り湯は洗いにのみ使う

お風呂の残り湯を洗濯に利用している家庭は少なくありません。ただし残り湯の使い方によっては洗濯機や洗濯物に悪臭がついてしまう原因になるので、1度使い方を見直してみましょう。

残り湯はきれいなように見えても、皮脂などの汚れが含まれています。そのため残り湯を洗濯物のすすぎに使ってしまうと、せっかく綺麗にした洗濯物に再び汚れを付着させてしまうことになります。残り湯は洗いのみに使い、すすぎ運転では水道水を使いましょう。

残り湯を洗い運転で使うことにはもう1つメリットがあります。洗剤の成分が溶けやすくなる温度は40~50度です。お風呂に入った直後のお湯の温度とほぼ同じなので、お風呂上りに洗濯をすることで節水しながら洗濯物をよりきれいにできます。

ミツモアでドラム式洗濯機クリーニングを依頼しよう

様々な対処法を試しても悪臭が改善しないのときは、ドラム式洗濯機クリーニングを依頼しましょう。

クリーニングの依頼先を決めるときは、一括見積もりをとって作業料金とサービスをよく比較することが大切です。相見積もりで比較をすればどの業者が自分の抱えている悩みにあったサービスを提供してくれるか一目瞭然です。

ミツモアであれば質問に答えるだけで最大5社からの見積もりが届きます。洗濯機クリーニング業者とのやり取りはチャットで行われるため、じっくり相談して作業内容を決めたいという方にもおすすめです。

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