トイレの便器が汚れやすくなったと感じたら、コーティングの剥がれが原因かもしれません。
コーティングの方法や業者に頼むときのポイントを押さえて、トイレの便器をきれいに保ちましょう。剥がれ防止のコツとおすすめのコーティング剤も紹介します。
コーティングで便器をきれいに保とう
トイレの中でも便器は特に汚れやすい場所です。できる限り汚れが付きにくい状態でなければ、衛生的に不安になるでしょう。便器の清潔を保つのに役立つのが、表面に施すコーティングです。
コーティングによって得られる効果や使えるアイテムの種類、実際にコーティングする方法を紹介します。
便器をコーティングする必要性
コーティングの主な目的は便器に汚れや傷を付きにくくすることです。材質の表面を被膜で覆い、保護する働きがあります。
便器が汚れやすくなる原因の一つが、材質に付いた傷です。傷によってできた溝にたまった排せつ物や紙のくずなどは、凹凸がない状態と比べて流れ落ちにくくなってしまいます。傷に汚れが残ると雑菌が繁殖し、臭いや黄ばみを引き起こす原因になるのです。
新品の便器にはコーティングが施されていますが、長く使っているうちにコーティング材が剥がれてきます。落ちにくい汚れや臭い・黄ばみが気になってきたら、コーティングがダメージを受けているかもしれません。
トイレの衛生環境を保つためにも、汚れやすくなった便器は再びコーティングで保護しておきましょう。
市販されているコーティング剤の種類
便器の保護に使えるコーティング剤は、主に「スタンプタイプ」「スプレータイプ」「液体タイプ」の3種類です。それぞれの特徴を知ってニーズに合ったアイテムを選びましょう。
スタンプタイプは便器の中に貼り付けて使う、ジェル状のコーティング剤です。流したときの水流と便器内に残った水によって、成分が広がり皮膜が作られます。手間がかからず手軽に取り入れられますが、効果が出る期間が短いのは難点といえます。
スプレータイプは便器表面に霧状の溶剤を吹きかけて使うコーティング剤です。スタンプタイプよりも効果が持続しやすいのが特徴で、シンクや洗面台にも使用できます。
液体タイプは溶剤を手作業で塗っていくコーティング剤です。専門業者が使用する溶剤の家庭版となっており、高い効果を期待するユーザーも満足できるでしょう。
液体のコーティング剤を染みこませた布タイプもあります。ただし作業に慣れるまでは、塗りムラができてしまうかもしれません。
コーティングを施す方法
スプレータイプと液体タイプを使ってコーティングする場合、方法はほぼ同じです。コーティング剤の他に次のアイテムも用意して、作業を始めましょう。
- バケツと灯油ポンプ
- 雑巾や布巾
- ゴム手袋
コーティングの手順は次の通りです。
- 便器の底にたまっている水を灯油ポンプでバケツに汲み出す
- 便器表面の水気を雑巾で拭き取る
- コーティング剤を便器に塗布する
- 全体に溶剤を塗ったら3~6時間ほど放置する
水分があるとコーティング剤の成分が流れてしまうため、塗布する前に便器の水を抜き乾いた状態にしておくのがポイントです。スプレータイプの場合はまんべんなく吹きかけ、液体タイプならゴム手袋をはめコーティング剤を付けた布巾で塗っていきます。
塗った後に放置することでコーティング剤が硬化し、材質の表面に層を作る仕組みです。完全に硬化するまでトイレを使わないようにしましょう。
スタンプタイプのコーティング剤であれば、面倒な作業はほぼありません。ジェル剤をセットした筒状の容器を便器の内側にぴったりと当て、筒を押しつけて中身を貼り付けるタイプが一般的です。
確実にコーティングしたいならプロへ依頼
スタンプタイプと比べてスプレータイプや液体タイプは長く効果が続きますが、失敗してムラができると剥がして塗り直す必要があります。
便器をきれいにコーティングしたい場合は、プロの業者に頼むのがおすすめです。業者にトイレクリーニングを依頼すれば、併せて便器のコーティングもしてもらえます。費用の相場と業者の選び方をチェックしておきましょう。
トイレクリーニングの費用相場
ハウスクリーニング業者にトイレクリーニングを依頼すると、便器だけでなく壁や床・タンク周辺まで徹底的な清掃が可能です。業者によっては基本作業のメニューにない部分も、オプションとして頼める場合もあります。
料金設定は業者ごとに違いますが、基本メニューの相場は6,000〜10,000円です。ただし汚れの状態やトイレの構造などの要素によって、費用には大きな差が出ます。依頼先を決める前に必ず見積もりを取りましょう。
クリーニング業者選びのポイント
トイレクリーニングを依頼する業者を選ぶときは、作業内容が細かく設定されているかをチェックします。できるだけ必要な部分のみに絞って清掃を頼めれば、無駄な費用がかかる心配が減るでしょう。
オプションとして頼める作業の内容も、事前に確認しておくのがベターです。分解が必要なタンク内や温水洗浄のパーツなど、本格的なクリーニングも希望する場合は併せて依頼するのがよいでしょう。
納得のいく価格で作業を依頼するためにも、複数社から見積もりを取って比較しましょう。ミツモアは地域の業者とユーザーをマッチングできるプラットフォームで、頼みたい作業や必要な情報を入力していくと最大5社から見積もりが提示されます。
便器のコーティング剥がれを防ぐ掃除のコツ
新品の便器やコーティングを施した後の便器は、皮膜が剥がれないように掃除をしましょう。コーティングの剥がれを最小限に抑えられる掃除のコツを紹介します。
コーティング効果を弱める掃除は避ける
コーティング剤は掃除するときの摩擦や薬剤の成分によって、剥がれやすくなるのを覚えておきましょう。効果を弱めてしまう代表例に、硬い道具で汚れを削り取る掃除方法が挙げられます。
コーティングした便器の掃除には、スチールウールやメラミンスポンジなど研磨作用のあるアイテムは向きません。汚れを落としたいときは柔らかい布で拭きましょう。
キッチン用の塩素系漂白剤も成分が強すぎるため、便器の掃除には不向きです。コーティング剤の成分が影響を受けて、皮膜が分解されてしまいます。せっかく施したコーティングの効果が弱まらないように、洗剤の成分は使う前にチェックしましょう。
しつこい汚れは「クエン酸」で落とそう
通常の洗剤で取れない汚れを掃除するときは、塩素系漂白剤の代わりにクエン酸を使うのも一つの手です。クエン酸であればほとんどのコーティング剤の効果を弱めずに使用できます。酸性のクエン酸はアルカリ性の尿石や水アカに効果を発揮します。
掃除を始める前にスプレーボトルを用意して、500mlの水にクエン酸25g溶かしましょう。便器の中全体にまんべんなくスプレーして3分ほど放置すると、頑固な汚れが浮き上がってきます。
おすすめの便器用コーティング剤
業者に頼むまでのつなぎとして便器をコーティングしたい人や、まずは自力でやってみたいという人には、手軽に手に入れられる市販のアイテムがおすすめです。インターネット通販でも手に入るコーティング剤を、タイプ別に紹介します。
スプレータイプ「ラグロン トイレ撥水コート」
月に1回を目安に便器内側にスプレーするだけで、表面に丈夫な被膜を形成してくれる商品です。強力な撥水効果で気になる汚れをシャットアウトします。
高い効果を備えていながらも、トイレへの負荷を抑えた掃除ができます。便器の素材の質感や色味に影響を与えず、汚れにくいトイレに仕上げることが可能です。
ただし水の流れで自動的に汚れを落とす「親水加工」が施されている場合、親水効果がなくなってしまうため材質のチェックが必要です。
液体タイプ「ラミコン 汚れしらず」
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約3カ月間にわたって効果をキープする耐用期間の長さが魅力です。一度塗布してしまえば、しばらくは汚れの付着や便器の変色を気にせず使用できるでしょう。
180mlの商品には、原液3回分が1本のボトルに入っています。別に付属されている希釈ボトルに水を入れ薄めてから使う仕様です。トイレの便器だけでなく、浴室や洗面所・シンクといった水まわりの汚れが気になる各所にも使えます。他の場所にもコーティングを施したい人は、多めに買っておくと便利かもしれません。
スタンプタイプ「ジョンソン スクラビングバブル トイレスタンプ」
トイレを流すたびに濃縮ジェルが広がり、水たまり部からトイレの隅々まできれいにしてくれます。防汚効果が優れており、汚れを予防したい場合も効果的です。1日に10回トイレの水を流す場合、およそ12日間は効果が持続します。
事前に便器を掃除したら、ジェルが入った容器のボタンを持ち手の一つめに付いている穴にカチッとはめ込みましょう。ジェルが便器に密着するように容器を押し付け、ボタンを押します。そのまま2番目の穴にはまるまで、持ち手をグッと押し込めばスタンプ完了です。
便器のコーティングをしてトイレをきれいに
便器のコーティングは材質を保護して、傷が付いたり汚れが付きやすくなったりするのを防ぎます。年数がたって落ちない汚れや臭い・黄ばみが出てきたら、コーティングをしましょう。
市販されているコーティング剤には、タイプ別に多くの種類があります。それぞれの特徴を理解した上で、欲しい機能や使いやすさを満たしたアイテムを選ぶのがポイントです。
「便器のコーティングを失敗したくない」「確実にコーティングを施したい」という場合は、ハウクスクリーニング業者にトイレの清掃を頼むのがおすすめです。相場とポイントを押さえた上で業者を選び、トイレの便器をコーティングできれいにしましょう。
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