トイレの消臭スプレーを使えば、気になる臭いをすばやく取り除けます。無香タイプ・香り付き・携帯用のおすすめアイテムを厳選したので、消臭スプレー選びの参考にしてはいかがでしょうか。また、誰でもできる手作りスプレーの作り方も紹介します。
最終更新日: 2024年02月28日
トイレの消臭スプレーの選び方
次に使う人のためにトイレの臭いを消しておくのは、大人のマナーといえるでしょう。臭いケアを習慣にするには、自分にとって使いやすいものであることが重要です。
まずは、消臭スプレーを選ぶポイントについて確認しましょう。
トイレに使えるか確認する
トイレで消臭スプレーを使う目的は、用を足した後の臭いを消すことです。消臭効果を最大限発揮させるため「トイレ用の消臭スプレー」を選ぶことをおすすめします。
ひと口に不快な臭いといっても、場所によって臭いの原因はさまざまです。臭いを取り除くには、その臭いの発生源となる物質に効果のある成分が欠かせません。
トイレの臭いは主に、アンモニアや硫化水素が原因となっています。トイレ用の消臭スプレーは、これらの原因物質に対処できるように作られているのです。
香りの有無で選ぶ
用途を確認した後は、香りの有無についてチェックしましょう。トイレ用の消臭スプレーには、無香タイプと香り付きタイプがあります。
「臭いは消したいけれど、芳香剤は苦手…」という人も少なくありません。そういう人が香り付きを使うのはストレスになりますから、無香タイプを選んだ方が無難です。
また香り付きの場合、もともとトイレに置いてある芳香剤と混ざって、微妙な香りになってしまうこともあります。香りの強さや種類は、購入前に確認しておいた方がよいでしょう。
スプレーヘッドの種類で選ぶ
スプレーヘッドには「エアゾールタイプ」と「ミストタイプ」の2種類があります。
エアゾールタイプとは、スプレー缶にガスが入っているものです。ボタンを押すと1回分のガスの量だけ消臭スプレーを継続して噴射でき、揮発性のおかげで簡単に空間全体を消臭できます。
ミストタイプとは、ボタンひと押し分だけがシュッと出てくるものです。念入りに消臭するときは、何度かプッシュする必要があるでしょう。
消臭成分が空間に広がりにくい、というデメリットもあります。ただし、ガス抜きが必要ないため、捨てるときの処理は簡単です。
無香タイプのトイレ消臭スプレー
無香タイプの消臭スプレーには、強い悪臭を消しきれない商品もあります。香りでごまかせない分、より本当の消臭効果が分かりやすいといえるでしょう。
ここでは、消臭効果の高さに定評ある無香タイプの消臭スプレーを3つ紹介します。
小林製薬「消臭元 トイレ用消臭スプレー 無香料」
「消臭元 トイレ用消臭スプレー 無香料」は、エアゾールタイプです。臭いが気になる部分に向けて、1回1秒を目安に噴射しましょう。
空間全体はもちろん、便器の中に直接スプレーして消臭すること可能です。
なお、無香料タイプは「無香料製品特有の香り」がすることがあります。香料が入っていないために、原料の香りを感じ取ってしまうのでしょう。
こちらの商品は、こうした原料臭がしない点も好印象です。使用後にはどことなく甘いような香りが漂いますが、気になるほどではありません。
エステー「消臭力 トイレ用スプレー 無香料」
「消臭スピード重視！」という人であれば「消臭力 トイレ用スプレー 無香料」がおすすめです。
スプレー剤が立体的に広がるため、1プッシュで広い範囲の消臭ができます。その効果の高さから、人間用のトイレだけでなく、ペット用トイレの周辺の消臭に利用する人もいるようです。
ややアルコール臭がするものの、消臭効果は高めといえるでしょう。除菌剤も含まれているため、ついでに便器内の除菌もできます。
ハル・インダストリ「瞬間消臭スプレー」
ハル・インダストリ「瞬間消臭スプレー」は、トイレ専用ではありませんが、トイレの臭いにも効果的に作用します。
その秘密は、消臭成分の粒子の細かさです。軽いため長時間浮遊でき、トイレに広がった悪臭の原因を逃しません。
株式会社環境科学コーポレーションの調査によれば、ハル・インダストリ製品の使用によるアンモニアの減衰率は、約20分間で100％に達したそうです。
香り付きのトイレ消臭スプレー
同じ香り付きタイプでも、商品によって香りの強さに差があります。いろいろな人が出入りする場所ですから、香りが強すぎるものや個性的なものは避けるのがおすすめです。
ここでは、人気が高く使い勝手のよい、香り付き消臭スプレーを4つ紹介します。
エステー「消臭力 トイレ用スプレー ラブリーブーケ」
臭い成分を分析してみると「よい香り」と感じる花とトイレの悪臭に、共通の臭いが含まれていることがあります。そのため、芳香剤を作るときにわざと悪臭を混ぜることがあるのです。
「消臭力 トイレ用スプレー ラブリーブーケ」は、これを利用した「ペアリング消臭」を行い、悪臭を取り込んでよい臭いの一部に変えてしまいます。
ラブリーブーケは、花とフルーツの香りを組み合わせて作った香りです。「フローラル系の香りが好き」という人は、試してみてはいかがでしょうか。
アース製薬「トイレのスッキーリエア! Sukki-ri air! プレミアムシトラスの香り 」
「トイレのスッキーリエア! Sukki-ri air! プレミアムシトラスの香り 」は、ボタンではなく、レバーを引くトリガーノズルを採用しています。
勢いのよいスプレーで消臭すると同時に、レモンやライムといった柑橘系のみずみずしい香りが広がります。
2019年よりデザインがリニューアルされ、商品名やブランドロゴが目立つシール部分が、簡単に切り離せるようになりました。
小林製薬「消臭元スプレー パルファム ノアール 」
「消臭元スプレー パルファム ノアール 」は、まさに香水のような消臭スプレーです。「高級感の漂う甘い香りがやみつきになる」という意見も多く聞かれます。
香りは好き嫌いが分かれるところですが、普段から甘めの香水を好んで付けている人にはおすすめです。
シンプルなパッケージデザインも、よくある消臭スプレーとは一線を画しています。見えるところに置いたとしても、トイレが野暮ったくならずに済むでしょう。
エステー「シャルダンエース レモン」
「シャルダンエース レモン」は、インパクトのあるレモン柄が特徴です。デザインの印象そのままの、はじけるような爽やかな香りを楽しめます。
1回1秒の噴射を1日2～3回使用して、約2.5カ月使用できます。多くの商品は同じ使用率で1～1.5カ月ですから、取り替える手間も少なく済むでしょう。
このスプレーは手前のボタンを押すと、消臭剤が真上に噴射される仕組みとなっています。付属のアタッチメントを使用すれば、壁に取り付けたまま消臭できて便利です。
携帯タイプのトイレ消臭スプレー
用を足した臭いが気になるのは、自分の家にいるときだけとは限りません。いつもバッグに消臭スプレーをしのばせていれば、自宅以外のトイレを使用したときでも安心です。
ここでは、携帯に便利な消臭スプレーを3つ紹介します。
キンチョー「クリーンフロー トイレのニオイがなくなるスプレー」
「クリーンフロー トイレのニオイがなくなるスプレー」は、1プッシュで嫌な臭いを撃退してくれる優れものです。
「公衆トイレの臭いが嫌」という人も多いでしょう。そのようなときもシュッとひと吹きすれば、悪臭が消えて空気が浄化されます。
手のひらに収まるほどコンパクトでありながら、約200プッシュ使える頼もしさも、リピート率を上げている理由でしょう。
小林製薬「トイレその後に 携帯用」
「トイレその後に 携帯用」は、スリムでポケットに入れても目立たないサイズです。そのため、バッグを持たずにトイレに行く場合でも持ち歩けます。
フレッシュグリーンの香り付きタイプは、消臭成分による分解だけではなく、香りによる消臭効果も期待できます。シンプルな使いやすさを求める人に、ぴったりの商品です。
エステー「消臭力 トイレ用 携帯タイプ」
「消臭力 トイレ用 携帯タイプ」は、女性向け美容雑誌「VoCE(ヴォーチェ)」で、人気ランキング1位を獲得したこともある人気商品です。
マスカラやリップグロスくらいのサイズで、化粧ポーチにすっぽり収まります。シャボン系とフローラル系がありますが、どちらもクセのないよい香りです。
ミストタイプのため噴射したときの音が静かで、ドアの向こうにいる人に気付かれずに消臭できるでしょう。
オリジナルの消臭スプレーも作ってみよう
「消臭効果だけじゃなく、自分の好きな香りを楽しみたい」というこだわり派には、オリジナル消臭スプレーがおすすめです。
香りを使いこなし、ワンランク上の空間作りを目指してみましょう。
用意するもの
まずは、次のものを用意します。
- エタノール
- 精製水
- アロマオイル
- クエン酸
- スプレー容器
エタノールや精製水は、ドラッグストアで手に入ります。精製水がなければ、水道水でも構いません。アルカリ性のアンモニア臭を消すため、酸性のクエン酸も加えます。
おすすめのアロマオイルは、ペパーミント・ラベンダー・ユーカリ・ハッカ・ティーツリーなどです。アロマの知識があれば、好きな香りにブレンドしてもよいでしょう。
また、使いやすさはスプレーボトルの性能にかかっている、といっても過言ではありません。「プッシュしたときに、細かくきれいにスプレーされるか」という点を、よくチェックしておきましょう。
作り方
材料をそろえたら、以下の手順で消臭スプレーを作りましょう。
- スプレーボトルに精製水30mlを入れる
- エタノール20mlを入れる
- クエン酸小さじ1/2を入れる
- アロマオイルを適量入れる
- よく振って、クエン酸が溶けたら完成
エタノールがないときは、その分だけ精製水の量を増やしましょう。アロマオイルは2～3滴くらいが目安です。香りが弱ければ後から足せるため、最初は控えめにすることをおすすめします。
なお、材料を入れる順番に決まりはありません。分量も目安であるため、慣れてきたら目分量で作っても問題ないでしょう。
インテリアにこだわるならカバーを手作り
使い心地や香りは気に入っているものの「いかにも消臭スプレー」というデザインが気になる人もいるのではないでしょうか？
ここでは、インテリアになじむスプレー缶のリメイク方法を紹介します。
リメイクシートを使う
オリジナルカバー作りに使える材料のひとつは「リメイクシート」です。ホームセンターや100円ショップのDIYコーナーをのぞくと、さまざまな柄のリメイクシートが見つかります。
缶に直接貼り付けても構いませんが、おすすめはクリアファイルでケースを作ることです。
スプレー缶に合わせたサイズで、リメイクシートを貼り付けたケースを作っておけば、消臭スプレーを買い替えた後もカバーを使い回せます。
保存容器用のラベルシールを貼ると、さらにおしゃれに仕上がるでしょう。
マスキングテープを使う
もうひとつの材料は「マスキングテープ」です。スプレー缶に直接巻き付けるか、クリアファイルを使うかは、好きな方法を選んでください。
スプレー缶はそれなりに大きいため、幅広タイプのマスキングテープの方が、効率よく貼れます。インターネットで検索すると、人気の北欧柄やポップなタイル柄なども見つけられるでしょう。
あえて無地のテープを選んで「DEODORANT」と手書きしたり、柄物と組み合わせてみたりするのも、オリジナリティが出ておもしろいかもしれません。
自分に合った消臭スプレーを見つけよう
「自分が使用した直後に、トイレに他人が入るとソワソワする」「臭うトイレは落ち着かない」といった日々の小さなストレスも、消臭スプレーを使えばすっきり解消できます。
自宅のトイレに置いておけばお客様への配慮になりますし、携帯スプレーを持ち歩けば出先での心配事も減るでしょう。スプレー音が気になる場合は、ミストタイプが便利です。
消臭効果や使い心地はもちろん、デザイン性にもこだわって、自分にぴったりの商品を見つけましょう。
