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家の基礎塗装は行うべき?メリット・デメリットを解説

最終更新日: 2020年11月25日

住宅を建設するにあたって、外壁や屋根の塗装には注意深い視線が注がれるものです。一方、一見するとあまり目立たない基礎も、塗装すべきか迷う人がいます。そこで、基礎塗装のメリットやデメリットについて解説しましょう。

基礎塗装とは

基礎塗装「基礎」は、住宅を支える下部構造を指しており、安全性にも大きく影響するとても重要な部分です。

あまり人目につく場所でもないため、かつては塗装することはまれでしたが、近年は塗装を施すケースもあります。

住宅を建築するにあたって、「基礎塗装」の是非に迷う人もいるようです。そこで、基礎塗装の初歩について触れてみましょう。

基礎塗装とは、塗料により基礎をコーティングすること

基礎は住宅そのものを支える部分です。高い耐久性を実現するために、鉄筋とコンクリートを組み合わせて構築されています。

基礎を作るにはまず、「捨てコンクリート(通称:捨てコン)」と呼ばれるコンクリートを地盤上に流します。その面を平らにならし、鉄筋を組み上げるのが一般的です。

さらにその上から、再度コンクリートを流し込みます。すると鉄筋が芯棒の役割を担うので、コンクリートをより強固にすることが可能です。

ところで、コンクリートには、10%程度の吸水率があるのをご存じでしょうか。雨水を吸収して乾燥するサイクルは、膨張と収縮を繰り返すことでもあります。

その結果、ひび割れなどを引き起こし、耐久性が低下することも考えられるでしょう。基礎塗装の狙いは表面をコーティングすること、そして水分の吸収による劣化を防ぐことだといえます。

基礎の重要性

基礎は、建物と地面をつなぐ、「土台」となる部分です。土台が脆(もろ)いと、家が傾いたり、強い衝撃で崩れたりしかねません。およそ100tともいわれる一般的な住宅を支えるには、極めて強固な基礎が望まれるでしょう。

基礎の種類は、3つに大別されます。1つ目の「ベタ基礎」は、最もオーソドックスなタイプです。まず鉄筋を組んでからコンクリートを流すことで、強度が高まります。

2つ目の「布基礎」は、立ち上がりと呼ばれる部分のみ鉄筋コンクリートで造られた基礎です。

そして3つ目の「独立基礎」は、コンクリートを柱部分にだけ打ち、基礎部分が独立しています。これらの中から、地盤の状態や設計に応じた基礎が採用されるのです。

塗装費用の相場

基礎塗装を行う場合は、追加費用が発生するケースも珍しくありません。そのため、金額が気になる人は多いものです。相場について触れる前に、基礎塗装の工事の流れを見てみましょう。

まず、下地処理として高圧洗浄を行い、表面の汚れを落とすことからスタートです。乾燥させてから周囲を養生し、作業に取り掛かります。

乾いた基礎部分を塗装し、作業を終えたら養生を撤去し、清掃をして終了です。

以上のような手順で行う基礎塗装ですが、使用する塗料の価格は、性能や使用する量によって異なります。1万~3万5,000円が相場です。

塗装の手間賃に関しては、平米あたり4,000円前後と考えられます。

基礎塗装を行うメリット

基礎塗装基礎塗装については、施している住宅もあれば、行っていない場合もあります。ここでは、基礎塗装の利点について紹介しましょう。

基礎の劣化を防ぐ

基礎の劣化が進む大きな要因に、鉄筋の腐食があります。この腐食を引き起こすものが、中性化と呼ばれるものです。

基礎に用いるコンクリートはアルカリ性ですが、大気中の二酸化炭素に触れることで、次第に中性へと変化していきます。

中性化したコンクリートは、「不働態被膜」と呼ばれる、鉄筋が腐食に抵抗する働きを失わせてしまうのです。結果として、中性化は鉄筋の腐食につながり、基礎が劣化してしまいます。

基礎の表面を塗装すると、コンクリートは大気にある二酸化炭素に触れにくくなります。そのため、鉄筋の腐食を防ぎ、基礎の劣化を抑えられるのです。

美観を保ちやすい

屋根や外壁と比較すると、基礎部分の様子を気にしないという人もいます。確かに、地面に近い基礎は、意識が向きにくい場所といえるでしょう。

しかし、住宅に近づいて眺めると、基礎の汚れや無配慮な状態は気になるものです。そのように感じる人は増加傾向にあり、基礎塗装の需要の増加にもつながっていると考えられます。

基礎がきれいに塗装されている住宅を見てみると、美観的に優れていることが分かります。住宅の下部が丁寧に塗装されていることで、スマートな見映えにつながるのです。

近年は、基礎部分をスマートに見せるための、ワンランク上の基礎塗装用の塗料も登場しました。好みの塗料を選ぶことで、基礎をおしゃれに仕上げられるのです。

防水性が高まる

日本の住宅で基礎に使われる一般的な素材は、コンクリートやセメント、モルタルなどです。それらの共通点としては、防水性が低い点が挙げられます。

水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮するという状態が交互に訪れると、コンクリートに負担が生じます。そして、かかる負荷によって、ひび割れを引き起こしやすくなるのです。

ひび割れはいうまでもなく、基礎の安全性や耐久性を脅かす大きな原因になります。ひび割れが極力起きないようにする対策は、とても大切です。

塗装で基礎の表面を覆うことで、防水性を確保できます。そのため、コンクリートの水分の吸収を抑え、ひび割れ防止にもつながるのです。

デメリットも確認

塗装道具

基礎塗装には、利点もある反面、注意しておくべき点もあります。塗装してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、デメリットについても把握してくことが大切です。

費用がかかる

住宅建築を依頼した場合、屋根や外壁は塗装するのが一般的です。しかし基礎塗装に関しては、別料金が発生するケースも少なくありません。

「追加の費用に困惑した」という思いをしないためにも、コストの増加には留意しておきましょう。

新築ではない場合、再塗装については数カ所の塗装がパックになった料金体系を備えている塗装業者もいます。しかし、「基礎塗装は別料金」となるケースもあるので注意が必要です。

基礎塗装は広がりを見せているとは言え、料金を別途請求される可能性については理解しておきましょう。

基礎のトラブルに気付きにくい

基礎塗装を行うと、コンクリート部分の状態が目視しにくくなります。

そのため、ひび割れに代表される「基礎トラブルの初期症状」を見落としてしまい、早めの対応が取れないかもしれません。

基礎に使われるコンクリートは、水漏れが表面に表れることで配管の劣化などを教えてくれます。

しかし、基礎塗装では表面を塗料で覆ってしまうため、このようなサインを見逃してしまう場合もあるのです。

塗装の劣化で美観が損なわれることも

塗装の劣化によって、かえって美観が損なわれるケースもあることを知っておきましょう。

基礎塗装を行うと、表面には「塗膜(とまく)」と呼ばれる薄い保護膜ができます。保護膜には基礎の劣化を防ぐ効果がある一方で、膜自体が劣化しやすいというデメリットを抱えているのです。

基礎が位置する地面のそばは、劣化を促す要素が特にたくさんある場所といえます。地表に近いため、雨の跳ね返りや地中の湿気をふんだんに受けて、劣化が進むケースも珍しくありません。

多湿な環境は、保護膜にダメージを与え、塗装も剥がれやすくなります。そのため、基礎の上の外壁よりも早く、剥離やひび割れが生じやすくなるというわけです。

塗装が劣化した基礎の表面は、未塗装の基礎よりも見た目が悪くなるリスクを含んでいます。

基礎塗装はするべき?

ペンキ基礎塗装の必要性については、いろいろな意見が聞かれます。実際のところ、基礎塗装はするべきなのでしょうか。

専門業者でも意見は分かれる

基礎塗装については、外壁塗装の専門業者の間でも意見は分かれています。絶対に必要だとも言い切れませんし、意味がないとすることも難しいのです。

施主が基礎塗装を依頼しても、仕事を受ける塗装業者から「必要ない」と断られるケースもあります。そのような場合は、次のような考えに基づいているようです。

基礎は地面に接しているため、塗装したとしてもすぐに汚れてしまいます。地面に埋め込まれた部分があり、塗装した部分としない部分に分かれることも、不必要だとされる材料のひとつです。

地面の振動を強く受けることで、剥離が生じやすいことも理由に挙げられます。また、表面を塗膜で覆い、基礎の通気性が低下することに不安を抱く声もあるようです。

実施は早めがおすすめ

基礎塗装をするならば、建物が建築されてから、早めの段階で実施することをおすすめします。

もし基礎に、ひび割れが起きていたとしましょう。その場合は、修繕してから塗装をする必要があります。するとその分、コストも余計にかかってしまうのです。

基礎塗装は、劣化を防ぐ一定の効果は見込めます。しかし、損傷を補修したり建物の土台としての働きを強化したりするためのものではありません。

基礎の劣化予防という観点からすると、建築後、早期の対応が望まれます。

自分で基礎塗装することは可能?

塗装をする男女日曜大工を趣味としている人は、基礎塗装もDIYでやってみようと考えるかもしれません。専門家でなくても、基礎塗装は自分で行えるのでしょうか。

DIYは難易度が高い

DIYによる基礎塗装は、難易度が高いものです。その理由として、湿気の多さが挙げられます。

地面に近い基礎部分は、とても湿気が多い場所です。雨水が染み込んだ土のそばは湿度が高く、地面に落ちた雨の跳ね返りなども受けます。

湿気の多い場所は、塗装が剥がれやすく、本来、塗装に不向きな場所です。長持ちするようにしっかりと塗るには、高い技術や経験が求められます。

塗装前に基礎の状態確認が必要

基礎塗装をする前には、塗装できるコンディションにあるかどうかを確認する必要があります。このチェックは、素人ではなかなか判断がつきません。さまざまな要素を考慮して、内部に損傷や劣化が生じていないか判断する必要があります。

経験豊富な専門家なら、基礎の様子を見ればトラブルの有無も判断できるでしょう。基礎内の鉄筋の腐食などについても、プロならその危険性を読み取れるのです。

業者に依頼するポイント

基礎塗装DIYでは難しい基礎塗装は、専門業者に依頼するのがおすすめです。業者を選定する際のポイントについて、掘り下げていきましょう。

建物の基礎に詳しい業者から選ぶ

基礎塗装の依頼においては、基礎に関する「知識」が豊富な業者を選びましょう。

基礎の種類や状態を見極められ、現状に見合った塗料を用いて適切な作業をしてくれる業者でなければ、大切な基礎部分の作業は任せられません。

ひび割れだけを取り上げてみても、縦割れか横割れかによって対処は異なります。また、ひびの深さや幅も的確に把握して、適切に処置する必要があるのです。

相見積もりを取る

業者を決めるにあたっては、必ず相見積もり(あいみつもり)を取りましょう。2社以上から、それぞれの作業内容とその金額を提示してもらい、比較をするのがおすすめです。

塗装には、「定価」が存在しません。作業内容や使用する材料などが異なるため、決まった金額を設定しにくいためです。

しかし、内容に応じた「相場」はあります。1社からの見積もりだけでは、示された金額が、作業内容に応じた適正な相場かどうか判断できません。

また、比べてみないことには、施行内容が必要か不必要かも判断が難しくなります。残念ながら、専門知識を持たない依頼主を言いくるめようという業者も、中にはいるのです。

信頼できることが重要

基礎は、建物の安全性を担う部分です。そこに関わる作業ですので、信頼できる業者を選ぶことが重要だといえます。

一つの基準としては、地域密着型の、地元に根差した業者を選ぶ方法があります。地域での実績が高い業者は、「顧客との信頼」を重視しているケースが多いからです。

悪評はすぐに広まってしまうため、地域で長く営業している業者は、慎重で丁寧な仕事を心掛けています。地域密着型企業であれば、事後のトラブルなどにも迅速な対応が期待できるでしょう。

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