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家の基礎は塗装するべき?失敗しないための注意点、メリットやデメリットを徹底解説

最終更新日: 2021年03月17日

住宅を建設するにあたって、外壁や屋根の塗装には注意深い視線が注がれるものです。

一見するとあまり目立たない基礎部分も、塗装すべきか迷う人がいるでしょう。そこで、基礎塗装のメリットやデメリットについて解説します。

家の基礎(巾木)は塗装するべき?

基礎塗装「基礎」または「巾木(はばき)」は、住宅を支える下部構造を指します。

外壁や屋根には、塗装でメンテナンスするのが一般的です。しかし、基礎の部分に塗装すべきかどうかは、業者によっても意見が分かれるところ。

家の基礎を塗装するときのメリット・デメリットを挙げながら、施工するときの注意点や費用感なども紹介していきます。

そもそも基礎(巾木)とは

住宅 基礎

そもそも基礎とは、建物と地面をつなぐ「土台」となる部分です。土台がもろいと家が傾いたり、強い衝撃で崩れたりしかねません。

「巾木(はばき)」と呼ばれることもありますが、巾木は本来なら基礎の室内部分にあたる箇所を指します。

家の基礎は、鉄筋とコンクリートを組み合わせて作られるのが一般的です。芯棒の役割を担う鉄筋の周囲にコンクリートを流し込むことで、強固な基礎をつくります。

基礎の種類

ベタ基礎

ベタ基礎は、最もオーソドックスなタイプです。まず鉄筋を組んでからコンクリートを流すことで、強度が高まります。

防湿シートを使うため床に湿気が伝わりづらいという特徴があり、白アリの発生を防ぐという効果も。

布基礎などに比べるとコストはかさみますが、耐震性が高くて安全性に優れている基礎です。

布基礎

布基礎は、「立ち上がり」と呼ばれる部分のみが鉄筋コンクリートになっているものです。

ベタ基礎よりも使用するコンクリートが少ないので、コスト面には優れています。

しかし防湿シートを使わないため、湿気が伝わりやすいというデメリットが大きく現在は主流ではありません。

独立基礎

独立基礎は、住宅にはあまり使われることのない基礎です。

建物の柱1本につき1つの基礎が独立している作りで、地中に梁(はり)を用いることで柱を支え強度を出しています。

家の基礎、塗装はするべき?メリット・デメリットを紹介

ペンキ

基礎の塗装は必要ないという意見

家の基礎を塗装する必要がないという意見の場合、以下のような理由が考えられます。

  • 綺麗になるのは表面だけなので、基礎自体劣化は防げない
  • 表面を塗装することで内部の劣化に気づけない
  • 基礎の通気性が悪くなってしまう
  • 塗装したとしてもすぐに劣化する

コンクリート部分の状態が目視しにくくなります。そのため、ひび割れに代表される「基礎トラブルの初期症状」を見落としてしまい、早めの対応が取れないかもしれません。

基礎にもっとも求められるのは、建物の安全性を担保することです。いくら外観がきれいだからと言って、いつのまにかボロボロになっていては本末転倒。

基礎が位置する地表近くでは、雨の跳ね返りや地中の湿気をふんだんに受けて、塗装部分がすぐに汚れたり剥がれたりしまいまう可能性は高いです。地面の振動による剥離も起こりやすいため、コストパフォーマンスが悪いかもしれません。

また地面に埋め込まれた部分は塗装できない、塗膜によって通気性が低下する、といった不安の声もあります。

基礎の塗装をするべきという意見

家の基礎を塗装するべき理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 外観がよくなる
  • 防水性が上がり、基礎の劣化を防げる

基礎の塗装は必要ないという意見の中で、最大の不安要素は「基礎自体の劣化が防げない」という点だと思われます。しかし「塗装をすれば防水性が上がるってことは、矛盾していない?」と疑問が挙がりますよね。

たしかに塗装は基礎の表面だけに施すものなので、基礎自体の劣化は防げません。重要なのは、施工の順番を間違えないことです。

基礎自体の補強をした後なら、塗装をしてもよい場合がほとんどです。ひび割れ(クラック)などを見逃して表面だけを塗装すると、内部の劣化は防げないし、劣化の進行状態が見えなくなってしまいます。

裏を返せば、基礎自体の劣化を補修してさえいれば、塗装によって防水性が上がり表面の保護ができるので、基礎自体の劣化も防げると言えるのです。

ただし基礎の塗装は汚れやすく剝がれやすいことには変わりありません、。また立地条件や地域の気候などにも注意が必要になるため、まずは専門業者に判断を仰ぐのがよいでしょう。

基礎の補修

塗装する前に基礎の補修が必要かどうかをしっかり確認しましょう。ひび割れのおもな補修方法は以下。

補修方法 費用相場(㎡)
リバコン工事 3,000~4,000円
Uカットシール工法 4,000~6,000円
ビックス工法 10,000~20,000円
アラミド繊維シート 20,000円前後

リバコン工事は、コンクリートを内部から改質する液体を浸透させることでセメント結晶の生成を行います。施工期間が1日程度と短いのでおすすめの方法。

Uカットシール工法は、ひび割れ部分を専用の工具でカットし、シーリング材などを埋めて補修する工法。

ビックス工法はひび割れ部分にゴム製の注射器を埋め込み、そこからエポキシ樹脂などで補修していく工法。

アラミド繊維シートは非常に強度がある素材で、これを張り付けた上からモルタルなどで基礎を平らにすることで補修します。

基礎の劣化症状

ひび割れた外壁

基礎自体をきちんと補修したあとなら、塗装しても問題はないということが分かりました。では補修すべき劣化症状には、どのようなものがあるのでしょうか。

基礎の劣化の原理で知っておくとよいのは、おもに「ひび割れ」と「中性化」です。

コンクリートには10%程度の吸水率があり、雨水を吸収して乾燥することで、膨張と収縮を繰り返すことに。その結果、ひび割れを引き起こします。

またアルカリ性のコンクリートは、酸性雨や大気中の二酸化炭素に触れることで、次第に中性へと変化していきます。これを中性化といいます。

中性化したコンクリートは、「不働態被膜」と呼ばれる働きを失い、鉄筋が腐食してしまいます。その結果、錆が膨張していくことで基礎の内部から割れていくのです。

塗装費用の相場は?

費用 電卓

住宅建築を依頼した場合、屋根や外壁は塗装するのが一般的ですが、基礎塗装を行う場合には追加費用が発生するケースも珍しくありません。

おもに、基礎を塗装する手順は以下です。

  • 下地処理、高圧洗浄
  • 乾燥、養生
  • 塗装

下地処理として高圧洗浄を行い、表面の汚れを落とすことからスタートです。乾燥させてから周囲を養生し、塗装作業に取り掛かります。

基礎塗装を業者に依頼する場合の費用相場は、3,500~4,000円/㎡くらいと覚えておきましょう。

基礎の専用塗料を使ってもらおう

基礎塗装専用の塗料が存在します。基礎の機能を考慮した塗料なので、それらを使って施工するとよいでしょう。

以下は、主要メーカーが販売している一例です。

日本ペイント 水性シリコン浸透ガード
エスケー化研 ベースプロテクト
関西ペイント アレスキソハバキコート
菊水化学 基礎ガード
アステック ベースガード
スズカファイン スズカファイン ビーズコート基礎用P/S

そのほかにも種類がありますので、業者に最適な塗料を使用してもらうようお願いしてみましょう。

基礎の塗装をDIYすることは可能?

塗装をする男女

結論からいえばDIYによる基礎塗装は、難易度が高いためおすすめできません。おもな理由は湿気の多さと、状態確認の難しさです。

湿気が多い基礎部分

地面に近い基礎部分は、とても湿気が多い場所です。雨水が染み込んだ土のそばは湿度が高く、地面に落ちた雨の跳ね返りなども受けます。

そのため塗装が剥がれやすく、本来、塗装には不向きな場所なのです。長持ちするようにしっかりと塗るには、高い技術や経験が求められます。

基礎の状態や立地条件を確認する必要がある

基礎塗装をする前には、塗装できるコンディションかどうかを確認する必要があります。

素人が判断するのはかなり難しいものです。さまざまな要因を考慮して、内部に損傷や劣化が生じていないか判断する必要があります。

プロの業者なら、目に見えない基礎内の鉄筋の腐食などについても読み取れることができます。

また立地条件によって基礎を塗装できない建物もあるので、まずは業者に相談することをおすすめします。

基礎の塗装を業者に依頼するときのポイント

基礎塗装DIYでは難しい基礎塗装は、専門業者に依頼するのがおすすめです。業者を選定する際のポイントについて、掘り下げていきましょう。

基礎にも詳しい業者から選ぶ

基礎塗装の依頼においては、外壁だけでなく「基礎」に関する知識と実績が豊富な業者を選びましょう。

基礎の種類や状態を見極め、現状に見合った塗料を用いて適切な作業をしてもらえないと、劣化の進行速度や出来の悪さにつながります。

ひび割れだけを取り上げてみても縦割れか横割れか、また、ひびの深さや幅も的確に把握して、適切に処置する必要があるのです。

相見積もりを取る

業者を決めるにあたっては、必ず相見積もり(あいみつもり)を取りましょう。2社以上から、それぞれの作業内容とその金額を提示してもらい、比較をするのがおすすめです。

塗装には、「定価」と言えるものが存在しません。作業内容や使用する材料、また施工面積などが異なるため、決まった金額を設定しにくいのです。

しかし内容に応じた「相場」はあります。1社からの見積もりだけでは、示された金額が適正な相場かどうか判断できません。

信頼できることが重要

基礎は、建物の安全性を担う部分です。そこに関わる作業ですので、信頼できる業者を選ぶことが重要だといえます。

1つの基準としては、地域密着型の、地元に根差した業者を選ぶ方法があります。地域での実績が高い業者は、「顧客との信頼」を重視しているケースが多いからです。

悪評はすぐに広まってしまうため、地域で長く営業している業者は、慎重で丁寧な仕事を心掛けています。

また地域密着型企業であれば、事後のトラブルなどにも迅速な対応が期待できるでしょう。

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建物の「基礎」部分について、塗装する場合のメリットやデメリットを紹介してきました。

基礎を塗装するときには、基本的には専門知識をもった業者に依頼することで、最適な施工になります。家の土台となる重要な部分なので、まずは業者に相談するのがよいでしょう。

ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロに外壁塗装の見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?

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