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25坪の外壁塗装費用相場はいくら?概算と塗料別の相場で詳しくわかる

最終更新日: 2024年11月11日

外壁塗装を検討する際、まず気になるのは費用です。25坪の一戸建て住宅の費用相場を塗料の種類に合わせて簡単に解説していきます。

合わせて、一般的な外壁塗装費用の計算方法と、25坪の住宅の外壁塗装における塗料選びのポイントを解説していきます。自宅に合った塗料を選び、最適なコストで美しく長持ちする外壁塗装を実現しましょう。

25坪の外壁塗装費用相場は?

25坪(約82.5㎡)の住宅の外壁塗装費用の相場は、60万円から120万円が相場です。使う塗料や施工内容、範囲によって費用が変わってくるため、25坪の家で外壁塗装工事をする場合は大体この範囲内におさまると思っておくと良いでしょう。

外壁塗装の費用は以下の要素によって変わってきます。

塗料の種類:安価なアクリル塗料から、耐久性の高いシリコン塗料、フッ素塗料など、種類によって価格が異なります。アクリルは安価ですが耐久性が低く、シリコンやフッ素は高価ですが長持ちします。

施工内容:外壁の下地処理や、塗装前の洗浄作業といった付帯工事の有無によっても費用が変わります。例えば、クラック(ひび割れ)の補修が追加で必要な場合、その分の費用が発生します。

職人の技術料:地域や業者によって異なりますが、熟練の職人が行う塗装は質が高く、多少高額になることがあります。

外壁塗装の費用の計算方法

外壁塗装の費用は、1㎡あたりの塗装単価と施工する外壁の面積を掛け合わせて計算されます。以下は基本的な計算方法です。

まず、外壁の面積を計算します。建物の延べ床面積に、外壁の面積を求める係数(一般的には1.2倍)をかけて算出します。

⚪️外壁の面積の計算方法

延べ床坪数 × 3.3(1坪=3.3㎡) × 1.2

たとえば、25坪の場合、25坪 × 3.3㎡ × 1.2 = 99㎡が外壁面積となります。

次に、使用する塗料の種類によって1㎡あたりの塗装費用が決まります。安価なアクリル塗料では1㎡あたり1,500円〜2,500円程度ですが、シリコンやフッ素塗料では3,000円〜5,000円程度が目安です。

上記の施工面積と塗装単価を掛け合わせて総費用を算出します。たとえば、99㎡の外壁に1㎡あたり3,000円の塗料を使用する場合、99㎡ × 3,000円 = 297,000円が塗料代となります。ここに、足場代や施工費などの各種工事費が加算され、最終的に60万円から120万円程度が見込まれます。

25坪の外壁塗装費用の内訳

続いて、外壁塗装費用をする際の内訳をみていきましょう。それぞれの工事内容についても簡単に解説していきます。

工事種別 平米単価 25坪の工事費用
足場代 500〜700円/㎡ 49,500円〜69,300円
飛散防止ネット 100〜300円/㎡ 9,900円〜29,700円
養生 150〜300円/㎡ 14,850円〜29,700円
高圧洗浄費 200〜300円/㎡ 19,800円〜29,700円
下地処理費 500〜700円/㎡ 49,500円〜69,300円
塗料代 1,500〜2,500円/㎡ 148,500円〜247,500円
施工費 10〜20万円

足場代

外壁塗装の作業を安全に行うためには足場の設置が必須です。費用は、1㎡あたり500円〜700円が目安です。足場は職人の作業効率を上げるだけでなく、安全性の確保にも繋がりますので、必ず必要になる費用です。

飛散防止ネット代

足場を組む際に、周囲の家や道路に塗料が飛び散らないようにするため、飛散防止ネットを設置します。特に住宅密集地や風の強い場所では欠かせません。費用は1㎡あたり100円〜300円程度で足場が設置された後に設置します。

養生費

養生は、塗装しない部分(窓や玄関、植栽など)をビニールシートやテープで保護する作業です。これにより、塗料の飛散や不要な場所につくのを防ぐことができます。

高圧洗浄費

外壁塗装の前には、汚れやカビ、苔を取り除くための高圧洗浄を行います。洗浄が不十分だと塗装がうまくのらず耐久性が落ちるため、必要になる工程です。費用は1㎡あたり200円〜300円となっています。

下地処理費

ひび割れや剥がれた部分を補修する下地処理の費用です。外壁の状態が悪いほど手間がかかり、費用も高くなりますが、外壁の下地が綺麗な場合はこの費用は不要です。一般的には5万円〜10万円ほどの費用がかかってきます。

塗料代

使用する塗料によって費用が大きく変わります。次の段落で解説するので詳しくみていきましょう。

上塗り・中塗り・下塗りの施工費

塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。施工費は職人の技術や塗料の種類によって異なりますが、10万円〜30万円が目安です。丁寧に塗り重ねることで耐久性が向上します。

25坪の外壁塗装費用を塗料別に解説

続いて塗料の種類別に25坪の外壁塗装費用を解説します。それぞれの塗料の特徴についても書いているので、詳しくみていきましょう。

塗料 平米単価 25坪の工事費用
アクリル塗料 約1,200〜1,500円/㎡ 約118,800円〜148,500円
ウレタン塗料 約1,600〜2,200円/㎡ 約158,400円〜217,800円
シリコン塗料 約2,500〜2,800円/㎡ 約247,500円〜277,200円
フッ素塗料 約3,500〜5,000円/㎡ 約346,500円〜495,000円
光触媒塗料 約3,500〜5,500円/㎡ 約346,500円〜544,500円
無機塗料 約3,500〜5,500円/㎡ 約346,500円〜544,500円

アクリル塗料:耐用年数5〜7年

合成樹脂にアクリル樹脂を使っている塗料です。軽量で重ね塗りしやすい特徴があります。

費用が最も安い点が特徴的ですが最も耐用年数は安く、現在はあまり使われていない塗料です。とにかく施工費を安く抑えたいという方にはおすすめです。

ウレタン塗料:耐用年数8〜10年

主成分にウレタン樹脂を採用している塗料です。柔らかいため密着性に優れており、動きのある下地や表面が滑らかでない下地との相性が良いです。モルタル・鉄・コンクリート・木材など、さまざまな素材の外壁に使えます。

アクリル塗料と比べて耐用年数は長いですが、それでもやはり耐用年数自体は短いので、比較的コストをかけたくない方向けの塗料となっています。

シリコン塗料:耐用年数10〜15年

シリコン塗料は現在最も多く使われている塗料です。

汚れや色落ちに強いことや、防カビ性・防藻性・防水性にも優れています。費用と性能のバランスが優れているため、住宅保存にかかるトータルコストを最大限に削減できる塗料といわれています。

フッ素塗料:耐用年数12〜18年

主成分にフッ素樹脂を使った塗料です。耐用年数が約12~18年と長く、樹脂の中では最も高い耐久性を誇る塗料です。また防汚性が高く自浄機能も有しており、綺麗な状態に保ちやすいという特徴もあります。

光触媒塗料:耐用年数15〜22年

光触媒塗料は、太陽光などの光を受けて活性化することで、汚れを分解・除去する特性を持つ塗料です。主に酸化チタンが使われ、外壁の表面に付着した汚れやカビ、菌類を分解し、雨水で洗い流す「セルフクリーニング効果」があります。耐久が高くメンテナンスの頻度を減らせるため、長期的なコスト削減につながります。

無機塗料:耐用年数17〜25年

無機塗料は外壁塗料の中でもトップクラスの耐久を誇る塗料です。無機質(シリカや酸化チタンなど)を主成分にしており、紫外線や雨風による劣化が少なく、長期間にわたり美観を保つことができます。また、防火性や防藻・防カビ性にも優れているため、メンテナンスの手間が減るのが大きなメリットです。

25坪の外壁塗装を安く・高品質でやるためのポイント

最後に、25坪の外壁塗装工事を安く、でも高品質にするためのポイントを解説します。

相見積もりをとって適正価格を見極める

相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取得し、価格やサービス内容を比較する方法です。相見積もりを取ることで不当な価格で施工する業者を避け、適正な価格と施工内容を見極めつつ工事を依頼することができます。

なお、相見積もりを取る際には、最低でも3社以上の業者に依頼することをおすすめします。同じ塗料を使用する場合でも業者によって提示される金額は異なるため、複数業者から見積もりをとって施工内容・工事費用を比較することが大切です。

また、見積もりに含まれる内容にも注意しましょう。塗料の種類や施工回数(通常は下塗り、中塗り、上塗りの3回)、工事の内訳が明確に記載されているか確認することが必要です。不透明な項目がある場合は、事前に業者に説明を求めましょう。

丁寧な施工ができる業者を選ぶ

丁寧な施工業者を選ぶ上で、実績や評判のチェックは欠かせません。過去に施工した実例や口コミ、インターネットのレビューを参考にして業者の評判を事前に確認しておくようにしましょう。

また、業者との打ち合わせの際には工事の詳細な流れや保証内容についてもしっかりと確認し、信頼できるパートナーとして選ぶようにしてください。

施工ムラが起きづらい時期を選ぶ

外壁塗装工事の質を高めるためには、適切な施工時期を選ぶことも重要です。施工ムラが発生しやすいのは、気温や湿度が不安定な時期や、雪や台風といった極端な天候条件下で作業をするケースです。

逆に、天候が安定した時期を選ぶことで、施工ミスや塗膜の不具合を防ぎ、仕上がりのクオリティを高めることができます。

理想的な塗装時期は、春(3月〜5月)や秋(9月〜11月)です。これらの季節は、気温が15℃〜25℃程度であり、塗料が乾きやすいため、安定して高品質な施工をしやすくなっています。

ただ、これらの時期は予約が集まっている時期でもあるため、半年以上前から早めに相談しておくようにしましょう。

助成金や補助金制度を利用する

外壁塗装工事を安く済ませるために、助成金や補助金制度を活用することも大きなポイントです。

自治体によっては、住宅の外壁や屋根のリフォームに対して補助金を提供している場合があり、数万円〜数十万円ほどの費用を抑えることができます。

助成金や補助金が出るかどうかを知りたい場合は、自治体が提供している助成金や補助金の情報を確認しましょう。

各自治体の公式ウェブサイトや、市役所、区役所の窓口で確認することができます。助成金の対象となる工事には、断熱塗料や遮熱塗料の使用といった塗料の指定があるケースも多いため、工事を依頼する前に事前に確認しておくようにしましょう。

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外壁塗装に使う塗料を選ぶ際は、自宅の外壁や外的環境にマッチした製品を選ぶことが重要です。

業者の種類や特徴、選び方のポイントについても理解を深め、適切な外壁塗装で心地よい住環境を整えましょう。

そこで重要なのが、相見積(あいみつもり)です。複数の業者から提示された見積額を比較検討し、納得できる費用で依頼をしましょう。

ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロに外壁塗装の見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?

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