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外壁塗装のトラブル例!起きた場合の解決方法・回避するための予防策を解説

最終更新日: 2024年06月28日

外壁塗装に関して「悪徳業者を選んでしまった」「手抜き工事をされた」といったネガティブな話題に触れることがあります。残念ながら外壁塗装業者の中には悪質な業者も紛れており、さまざまな場面でトラブルが発生していることも事実です。

今回は外壁塗装のトラブルを回避するための方法や、万一巻き込まれた場合の解決方法をご紹介します。どういったケースでどんなトラブルが起こる可能性があるのか、そして優良業者を選ぶ際はどんなポイントを確認すべきなのか、といった点もチェックしましょう。

外壁塗装の契約に関するトラブル

ひび割れた外壁

金銭的なトラブルが多発するタイミングは、契約の前後です。契約を交わす前に悪徳業者かどうかを判断するポイントもあるので、内容を詳しく確認しておきましょう。

業者がしつこく契約を迫ってくる

契約する意思がないのに、業者がしつこく契約を迫ってくるというパターンです。なかには「今すぐ契約すれば値引きする」「特別料金で案内する」といった文句を使うこともあるでしょう。

この場合は明確にすぐに決断する意思がないことを告げましょう。「主人に相談しないといけない」「家内と話し合うまで契約できない」と伝えるのも有効です。外壁塗装業者はとても多いので、断ったとしても割安な優良業者はすぐに見つけられます。

訪問販売で契約した工事を取り消したいのに、違約金を請求されて困っている

訪問販売で契約をしてしまい、後に解約を告げた際「工事を取りやめるなら違約金の支払いが必要」と告げられるケースがあります。

訪問販売の場合、契約から8日以内にクーリングオフの申し入れをすれば無料で解約が可能です。これに応じない場合、警察に相談するなどの方法で解決を目指しましょう。

前金の支払い後に、業者と連絡がつかなくなった・倒産した

悪質な業者は計画倒産を企てることがあります。残念ながら契約した会社が倒産してしまった場合は、前金を取り戻すことができません。

事前に契約していた保証も適用外となるため、こういった事態でも保証を受けられる「リフォーム瑕疵保険」を適用できる業者を選びましょう。また事前に口コミや実績などの情報を集めて、信頼できる業者かどうかを確認することも大切です。

施工業者が契約書や工程表をなかなか持ってこない

契約後に契約書や工程表がなかなか提示されない場合、悪徳業者・手抜き業者の可能性が高いと言わざるを得ません。

口約束ばかりの業者との契約を避けることで、こういったトラブルを予防できる可能性は高まります。なかなか話が進展しない場合はキャンセルを申し出て、それに応じない場合はクーリングオフの適用を申請しましょう。

保証を受けたいのに業者と連絡がつかない・倒産していた

塗装が剥がれてきたときなどは、施工した業者が優良だった場合は保証を受けられ、無料で修正・追加工事を依頼可能です。しかし保証を希望するための連絡を入れたところ、業者と連絡がつかなかったり、すでに倒産していたりするケースも存在します。

こういったトラブルを防ぐためには、業者が持っている資格や営業許可の内容、そして組合への加入の有無などを確認して、優良業者を選ぶことが大切です。

外壁塗装の工事に関するトラブル

外壁のひび割れ

工事の最中にも多くのトラブルが起こりがちです。予防策や解決方法などを詳しく見ておきましょう。

高圧洗浄の水が室内に入ってきた

窓を閉め忘れていたときや、業者が洗浄ミスを起こした場合に、高圧洗浄の水が室内に入り込むことがあります。

特にトイレの小窓などは閉め忘れが多い場所なので、洗浄前に詳しく確認しておきましょう。またミスを起こす可能性の低い、実績のある業者を選ぶことも重要です。水によって生じた汚れや破損は、基本的にすべて自分で対処しなければなりません。

塗装回数が守られていない(少ない)

塗料が乾燥するまでには最低でも4~5時間が必要で、1日の間に2工程ぶんの塗装を施すことはまずできません。塗装回数が少ない場合、手抜き工事をされていると考える必要があります。

これに気付いた場合は、現場の作業員ではなく、契約した業者に問い合わせましょう。工程ごとの記録写真を用意してもらったり、中塗りと上塗りの色を変えてもらったりすることも対策として有効です。

天気・天候は問題ないのに、スケジュールがかなり遅れている

天候などの問題とは無関係に工期が伸びている場合は、業者の段取りが悪いと考えなければなりません。この場合、消費者センター等に相談しても、是正勧告をしてくれる可能性は低いため要注意です。

まずは業者と話し合いの機会を設けて、工事完了までの期間を再度提示してもらいましょう。旅行や出張などが控えている場合は、契約時に工期の希望を強く伝え、必ず守るように伝えることも大切です。

外壁塗装の仕上がりに関するトラブル

外壁

続いて、仕上がりに関するトラブルをまとめました。納得のいく仕上がりにならなかった場合でも泣き寝入りせず、これより紹介する対処法を試しましょう。

仕上がり・色味がイメージと違う

業者から事前に説明を受けていた仕上がりや色味と、完成後のイメージが違うことがあります。カタログなどの見本と実際の塗装後の色合いが異なるのはよくある話で、明確な色の間違いなどのミスが起きていない限り、工事のやり直しには応じてもらえません。

これを避けるためには、カタログだけで色味を決めず、実際の仕上がりに近い素材サンプルの色味を確認しましょう。また下地処理が終わり、上塗りを開始した段階から色味を確認して、イメージと違う場合は塗料を変更してもらうという対策も有効です。

ムラや塗り忘れがある

ムラや塗り忘れが見つかった場合は、足場を外す前に施工業者に伝えて、塗装のやり直しを依頼しましょう。優良業者は完成時に施主に対して確認を求めますが、その案内がない場合、施工業者に「仕上がりを自分で確認したい」と申し入れることが重要です。

塗装がすぐ剥げてしまった・色褪せしてしまった

塗装や塗膜が数ヶ月以内に劣化した場合、手抜き工事を請けたと考えなければなりません。まずは保証期間と内容を確認して、保証の対象と考えられる場合は業者にやり直しを依頼しましょう。

こういったトラブルに備えるためにも、保証が充実した業者を選ぶべきです。また塗装の劣化が台風などの自然災害にある場合、加入している火災保険で修理費を賄える可能性があります。

塗装後すぐに鉄部にサビが出てきた

下地処理がじゅうぶんに行われていないと、塗装から1年以内にサビが出てくる場合があります。これも塗装の剥がれと同様に保証の対象となる可能性が高いため、施工業者に問い合わせて対応を求めましょう。

必要ない部分まで塗装されてしまった

たとえば雨樋やサッシ、エアコンのような、塗装を希望していない部分も外壁と一緒に塗装されることがあります。業者側がマスキングに手間をかけることを嫌うことが原因で起こる場合が多く、この場合は自然な見た目になるように塗装のやり直しを求めることが可能です。

このようなトラブルを避けるためには、まず塗装予定箇所を明確に書面等で示してもらいましょう。口頭の場合は録音をしておくことで水掛け論を予防できます。

外壁塗装の塗装部以外に関するトラブル

外壁 クリーニング

外壁塗装の工事を受けたがために、塗装部以外の問題が起こるというケースも少なからず発生しています。大切なものが壊れたときはどのようにして対処すべきなのか解説しましょう。

花や花壇を汚された・壊された

花や花壇のように屋外に出しているものが塗料を浴びて汚れたり、壊されたりしたというケースです。養生が完璧なら起こらない問題ですが、最悪の場合は車などの高級な物が汚されたり、壊されたりする場合があるため注意しましょう。

保険に加入している業者であれば、保険から保証してもらえる可能性が高いため、まずは業者に弁償を求めることが先決です。明確に業者側の過失であるにも関わらず補償に応じない場合、弁護士等への相談を視野に入れましょう。

エアコンやテレビ、給湯器が使えなくなった

作業中にエアコンの配管を外したり、給湯器のスイッチを切ったり、テレビアンテナがずれたりしたことが原因で起こるトラブルです。基本的にはすぐに解消できる確率が高い問題なので、異常が発生した場合はすぐに業者に報告して改善してもらいましょう。

外壁塗装の施行費用に関するトラブル

電卓と家

外壁塗装の費用は、ある程度の前金を支払い、完成後に残りの料金を支払うというケースが多く見られます。必然的にトラブルが発生しやすくなるため、あらかじめ問題点を詳しく確認しておきましょう。

見積もりの説明がなく、金額に納得がいかない

施主の多くが塗装に関する専門知識を持っていないため、見積もり書の内容を正確に判断できません。まずはどんな作業にいくらかかるのかを確認して、納得できるまで繰り返し説明してもらいましょう。

追加工事費を要求された・見積もり書と異なる金額を請求された

契約どおりの工事を行っているにも関わらず、追加工事費を要求されたり、見積もりとは違う金額を請求されたりするケースもあります。これは典型的な悪徳業者の手口と考えなければなりません。

契約どおりの内容で工事を進める場合、仮に追加工事が必要でも、それは業者側の見積もりのミスであるため追加料金の支払いは不要です。毅然とした態度で話し合い、解決できない場合は国民生活センターに報告・相談しましょう。

外壁塗装による近隣住民とのトラブル

塗装が剥がれた外壁

外壁塗装の工事中、近隣住民とのトラブルが発生するリスクもあります。せっかく住宅リフォームが上手くいっても、その地域に住みにくくなる恐れがあるので、万一に備えて対処法を知っておきましょう。

工事の騒音・臭いに対して苦情が入った

足場を組み立てる際や高圧洗浄作業中は騒音が発生しやすく、塗装作業に移った後もペンキの臭いが発生し、苦情が入ることがあります。これは外壁塗装作業において避けられないことであり、業者側に対応を求めることはできません。

工事を始める1日~2日前に、自分自身で近所へ挨拶に伺い、あらかじめお詫びを入れておきましょう。工期がわかっている場合は、騒音や臭いが発生しやすい日時を伝えておくと親切です。

塗料の飛び散りについて苦情が入った

業者側のミスで作業中の塗料が飛び散り、近所の家やその周りを汚してしまったというトラブルです。業者は基本的に保険に加入しており、この保険は近隣の破損にも対応できるため、慌てず冷静に対処しましょう。

迷惑をかけてしまったことは事実なので、まずは業者の代表者と一緒に挨拶に伺い、お詫びすることが第一です。その際に補償について説明し、適切な修理を受けられることを伝えて、理解してもらえるように努めましょう。

喫煙や話し声など、職人の態度について苦情が入った

「職人の話し声がうるさい」「喫煙されていて迷惑」といった苦情が入る可能性もゼロではありません。施主側に責任は一切ありませんが、近隣住民との関係性を維持するために責任を持って対処しましょう。

この場合は、苦情が届いていることを業者側に伝えて、改善を求めることが第一です。柔軟に対応する姿勢を見せる業者ならば、苦情を入れた家に直接謝罪に行ってもらいましょう。

外壁塗装のトラブルが解決しない場合は、第三者組織に相談する

外壁塗装 飛散防止ネット

ここまでにまとめてきたようなトラブルに巻き込まれ、対処法を試しても解決できない場合は、第三者組織に相談しましょう。具体的な相談先と連絡先をご紹介します。

団体名 特徴 連絡先 URL
消費生活センター・国民生活センター 詐欺被害を受けた場合など 188 http://www.kokusen.go.jp/map/
住宅リフォーム・紛争処理支援センター 手抜き工事をされた場合など 0570-016-100 https://www.chord.or.jp/index.html
弁護士 賠償責任を追及したい場合など 0570-078374 https://www.houterasu.or.jp/

外壁塗装のトラブルを防ぐために!業者選びの4つのポイント

笑顔の外壁塗装業者

外壁塗装の前後や最中に問題が発生した場合、その後に解決策を見出すこともできますが、トラブルは未然に防ぐに越したことはありません。トラブルを防ぐためには業者選びに力を入れることが大切なので、特に重要な4つのポイントを知っておきましょう。

相見積もりをとる

複数の業者と比較せずに契約すると、相場を上回る費用を請求されていることに気付かず契約してしまう恐れがあります。特に訪問販売の場合は悪徳業者が多いので注意しなければなりません。

おすすめはインターネットの見積もりサイトを利用して、相見積もりをとることです。いくつかの企業と比較して業者選びをおこなうことで、信頼できる業者のなかから、割安で契約できる業者を見つけられます。

免許・資格を保有している業者を選ぶ

外壁塗装を行うためには「建設業の許可」などの免許が必要です。まずはこの資格を持っているかを確認して、安心して依頼できる業者化どうかを判断しましょう。

また「塗装技能士1級」の職人を擁している業者を選ぶことも重要です。この資格をとるためには、現場で7年以上の実務実績が必要となるため、経験と実績のある職人による作業を受けられる確率が上がります。

実績を確認する

外壁塗装業者としての実績も確認しましょう。数十年にわたって運営を続けている業者なら、突然倒産してしまうようなリスクは高くありません。さらに口コミを確認すると、技術力や職人の態度についての情報も収集できます。

保証内容を確認する

作業から1年以内のような短期間で塗装の劣化が見られた場合などは、保証の対象になることが一般的で、適切なアフターケアを受けられます。業者によって保証内容や保証期間は異なるので、じゅうぶんな保証が備わっているかどうかあらかじめ確認しましょう。

ミツモアで信頼できる外壁塗装業者を探そう!

外壁塗装と空

外壁塗装業者の中には悪徳業者もあり、特に訪問販売を受けた際は、業者の情報を集める前に契約を結んでしまう場合が多いため要注意です。それぞれのトラブルに対処法がありますが、まずはトラブルと無縁に外壁塗装を実行できる業者を選ぶように意識しましょう。

ミツモアでは、お住まいの地域を管轄する外壁塗装業者から相見積もりをとり、お得な業者を見つけられます。口コミや資格、保証内容を確認しながら慎重に業者選びを進められるので、外壁塗装の依頼やリフォーム工事がはじめてという方もご安心ください。

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