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軽自動車の名義変更方法は?自分でやる手順と代行費用を解説

最終更新日: 2024年04月16日

軽自動車を譲ってもらったり中古で手に入れたりしたときに必要なのが、名義変更です。正しい手続きを自分1人でできるか不安な人は、名義変更代行サービスを利用するのがおすすめです。軽自動車の名義変更の方法と、名義変更代行にかかる費用を解説します。

軽自動車の名義変更の流れ

軽自動車の名義を変更する手順と、各ステップにおける注意点を解説します。手順と注意点を確認して、「やはり1人で全てを完結させるのは難しそうだ」と感じた人は、名義変更の代行を検討するとよいでしょう。

必要書類の用意・記入

まずは軽自動車の名義変更に必要な書類を用意します。用意する書類は以下の通りです

  • 自動車検査証(車検証)の原本
  • 新しい使用者の住所が分かる書類(住民票の写しか印鑑登録証明書)
  • 自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)

車検証に記載されている『使用の本拠の位置』の管轄が変わる場合には、ナンバープレートの提出も必要です。

また新しいナンバーを希望ナンバーにしたい場合には『希望番号予約済証』が、字光式ナンバーを希望する場合は『字光式車両番号指示願』が求められます。

書類を軽自動車検査協会に提出する

必要書類を集めて記入が終わったら、書類一式を持って住所地を管轄する軽自動車検査協会に出向いて手続きを行います。軽自動車検査協会のWebサイトで、管轄する事務所および支所を調べて足を運びましょう。

手続きを行えるのは平日のみです。土日祝日は受け付けてもらえないので注意しましょう。また各窓口はおおむね16時に閉まってしまいます。

平日に休むのが難しい人は、平日に休みが取れる人に代理で手続きを行ってもらうか、代行サービスを依頼するとよいでしょう。

軽自動車の名義変更の代行を依頼する

車検証・ナンバープレートを受け取る

書類を提出したら、窓口で新しい車検証の交付を受けます。交付を受けたら、車検証の内容に間違いがないかしっかり確認しましょう。

名義変更に伴いナンバーを変える場合には、書類を提出するタイミングでナンバープレートを返却します。

車検証の交付を受けたら、地方税申告窓口に軽自動車税申告書と車検証を提出し、ナンバー交付窓口で新しいナンバープレートを購入しましょう。希望のナンバーを指定している場合には、専用の窓口で手続きを行います。

保管場所届出を提出する(必要な地域のみ)

軽自動車の名義変更の場合、車庫証明は不要です。しかし軽自動車を使用する地域によっては、『保管場所届出』が必要になります

保管場所届出とは手続きを行う軽自動車の保管場所が確保できているという事実を申告する手続きです。車検証の交付を受けた後、管轄の警察署で行います。

軽自動車の『使用の本拠の位置』が保管場所届出義務の適用除外地域である場合、届出は必要ありません。保管場所届出が必要かどうかは、全国軽自動車協会連合会のWebサイトで確認が可能です。

自動車保険の名義変更をする

軽自動車の名義変更を終えたら、自動車保険の名義変更も必ず行いましょう。万が一事故を起こした際、自賠責保険の名義人と事故を起こした人が異なると、保険金の支払いに関する手続きが難航するケースがあります。

自賠責保険の名義変更に必要な書類は以下の通りです。

  • 自動車損害賠償責任保険承認請求書
  • 保険を譲渡した事実を証明できる書類(名義変更済みの自動車検査証や軽自動車届出済証など)
  • 本人確認書類
  • 専用封筒

必要書類を保険会社に持っていき、申請書を記入・提出することで手続き可能です。

軽自動車の名義変更にかかる手数料

軽自動車の名義変更自体には、手数料はかかりません。ただし名義変更に付随するその他の手続きを行ったときに、手数料がかかります

その他の手続きでかかる費用の一例が『軽自動車税』です。軽自動車税は売買や譲渡で軽自動車を取得した人が負担しなくてはなりません。軽自動車の新車当時の価格や経過年数により、税額が変動します。

ナンバーの変更費用もその他の手続きにかかる費用です。1,500~1万円程度の費用がかかります。希望ナンバーを指定したり図柄ナンバーを選んだりした場合、かかる費用がさらに上がるため注意しましょう。

軽自動車の『使用の本拠の位置』が保管場所届出義務の適用地域である場合は、保管場所届出における保管登録場所標章の交付手数料(500~600円程度)も必要です。

軽自動車の名義変更代行の依頼先・代行費用

軽自動車の名義変更の代行を検討する場合、依頼先の候補となるのが『ディーラー』と『行政書士』です。それぞれの依頼先で料金相場や料金設定の特徴が異なるので、これらを理解した上で依頼先の検討を進めましょう。

ディーラー

名義変更代行の依頼先としてまず考えられるのが、車に関する手続きのプロであるディーラーです。代行費用は依頼するディーラーのメーカーによって異なります

  • 国産車ディーラー:2万8,000~6万円
  • 輸入車ディーラー:4万8,000~8万円

ディーラーで取り扱いがないメーカーの軽自動車の名義変更を依頼すると、代行費用が相場より高くなるケースがあります。代行費用を抑えたいなら、名義を変更する軽自動車のメーカーのディーラーに代行を依頼するのがおすすめです。

行政書士

手続きの専門家である行政書士も、軽自動車の名義変更代行の依頼先の1つです。

代行費用の相場は1万5,000~6万円程度と、幅があります。このような料金相場になるのは、代行する手続きごとに手数料を設定し、より多くの作業を代行してもらうほど費用が高くなる仕組みを採用している行政書士事務所が多いためです。

例えば下記のような料金設定をしている行政書士事務所もあります。

手続き内容 費用相場
軽自動車の名義変更 6,600円
住民票や戸籍などの代行取得 3,300円/件
希望ナンバー予約・申請代行 2,420円
保管場所届出の届出書提出代行 6,600円

行政書士に支払う費用を節約したいのであれば、できる作業は自分で行うのがおすすめです。

軽自動車の名義変更の代行を依頼する

手続きに不安があるなら代行を依頼しよう

軽自動車の名義変更はユーザー個人でもできる手続きです。しかし軽自動車の名義変更には時間と手間がかかります。手続きの中には平日にフルタイムで働いている人には難しいものもあるため、人によってはそもそも1人で手続きを進められないケースもあるでしょう。

軽自動車の名義変更に難しさを感じている人の強い味方となるのが、名義変更の代行サービスです。費用はかかるものの、面倒な手続きの全てを代行してもらうこともできます。代行サービスを賢く活用して、軽自動車の名義変更をスムーズに済ませましょう。

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