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レンタカー引越しは安くなる?注意点や引越しにおすすめの車種を解説

最終更新日: 2024年10月29日

引越しにかかる費用を少しでも抑えたかったり、希望の日程で予約が取れそうになかったりするときは、レンタカーを使って自力で引っ越そうと考える人が多いです。

いくつかの注意点を押さえれば、業者を利用するよりも安く引越しができます。

本記事はレンタカー引越しが本当に安上がりなのか、レンタカーを使った引越しの注意点などをご紹介いたします。

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レンタカー引越しは安い料金で引っ越せるのか検証

まずレンタカーでの引越しが本当にお得なのかシミュレーションをしてみましょう。

業界最大手であり店舗数も多いトヨタレンタカーを利用した想定です。

想定したのは以下の引越しの場合です。

移動距離約15kmの引越しの場合

レンタカーを利用した引越し 13,878円
引越し業者を利用した引越し 27,080円
差額 13,202円

移動距離が15kmの引越しの場合、レンタカーを使って自力引越しをした方が安くなります。

13,000円以上の差があるため、人によっては多少無理をしてでも自力引越しをしようかと悩むかもしれません。

移動距離 15km
移動時間 50分
旧居の住所 東京都新宿区新宿2丁目
新居の住所 東京都練馬区東大泉2丁目
旧居最寄りの店舗 新宿三丁目駅前店
新居最寄りの店舗 石神井公園店
利用車種 バンタイプ(V2クラス)
利用時間 6時間

レンタカーを使った場合の料金

料金
合計金額 13,878円
利用料金 8,140円
乗り捨て料金 0円
任意保険料金 1,650円
梱包用資材 2,748円
養生資材 900円
旧居から最寄り店舗への交通費 210円
最寄り店舗から新居への交通費 230円

引越し業者を使った場合の料金

料金
合計金額 27,080円
引越し業者の作業料金 26,450円
旧居から新居までの交通費 630円

引越し料金はミツモア所有のデータより算出したもの。(調査期間:2022年11月1日~2023年10月31日)

移動距離約50kmの引越しの場合

レンタカーを利用した引越し 22,458円
引越し業者を利用した引越し 30,050円
差額 7,592円

移動距離が50km程度の引越しも、レンタカーを使って引越しをした方が安上がりではあります。

しかし移動距離が50km程度になってくると高速道路を利用しなければならないなど、運転に慣れていない人にとってはハードルが高くなります

移動距離 50km
移動時間 1時間20分
旧居の住所 東京都新宿区新宿2丁目
新居の住所 八千代市村上1942
旧居最寄りの店舗 新宿三丁目駅前店
新居最寄りの店舗 勝田台駅前店
利用車種 バンタイプ(V2クラス)
利用時間 6時間

レンタカーを使った場合の料金

料金
合計金額 22,458円
利用料金 8,140円
乗り捨て料金 6,600円
任意保険料金 1,650円
高速道路料金 1,530円
ガソリン代 510円
梱包用資材 2,748円
養生資材 900円
旧居から最寄り店舗への交通費 210円
最寄り店舗から新居への交通費 170円

引越し業者を使った場合の料金

料金
合計金額 30,050円
引越し業者の作業料金 29,000円
旧居から新居までの交通費 1,050円

引越し料金はミツモア所有のデータより算出したもの。(調査期間:2022年11月1日~2023年10月31日)

移動距離約200kmの引越しの場合

レンタカーを利用した引越し 35,808円
引越し業者を利用した引越し 47,710円
差額 11,902円

移動距離が200km程度の引越しであっても、シミュレーション上では引越し業者を利用するよりレンタカーの方が安く引っ越せます。

とはいえロングドライブによる緊張や疲労による悪影響があるでしょう。あまり現実的な手段とは言えませんので、ひとつの目安としてお考えください。

移動距離 200km
移動時間 3時間15分
旧居の住所 東京都新宿区新宿2丁目
新居の住所 静岡県藤枝市青南町2丁目
旧居最寄りの店舗 新宿三丁目駅前店
新居最寄りの店舗 藤枝駅前店
利用車種 バンタイプ(V2クラス)
利用時間 12時間

レンタカーを使った場合の料金

料金
合計金額 35,808円
利用料金 10,450円
乗り捨て料金 12,100円
任意保険料金 1,650円
高速道路料金 5,170円
ガソリン料金(1L=170円) 2,380円
梱包用資材 2,748円
養生資材 900円
旧居から最寄り店舗への交通費 210円
最寄り店舗から新居への交通費 200円

引越し業者を使った場合の料金

料金
合計金額 47,710円
引越し業者の作業料金 40,700円
旧居から新居までの交通費 7,010円

引越し料金はミツモア所有のデータより算出したもの。(調査期間:2022年11月1日~2023年10月31日)

ダンボールなどの梱包資材は以下のダンボールセットを利用したものとしました。

レンタカー引越しのメリット

レンタカーを利用した引越しのメリットは大きく分けると2つあります。

近距離なら安価に引っ越せる

移動距離が15km以内の近距離引越しであれば、レンタカーを利用した方が安く引っ越せます。

15km以内であれば移動時間は60分未満に収まり、無理をしなくとも半日ほどで引越しが終わらせられます。

料金に関して注意点があるとすれば、行楽シーズンや土日祝日は特別料金が加算されることがあります。

とはいえ引越し業者の繁忙期料金ほど大きく変動することはありません3~4月の引越し繁忙期に、近距離で引っ越さなくてはならない場合はレンタカー引越しが最有力候補となるでしょう。

引越しで自分の都合を優先できる

引越し業者に依頼すると、ほかの利用者との兼ね合いや業者側の都合から自分にとって最も都合のいいスケジュールで引っ越せないことがあります。

レンタカー引越しであれば自分の都合を最優先できます。引越し繁忙期の時はもちろんのこと、それ以外の時期でも深夜や早朝など業者には依頼しづらい時間にも引越し作業ができます。

レンタカー引越しのデメリット

メリットばかりに見えるレンタカー引越しですがデメリットもいくつかあります。レンタカー引越しにおけるデメリットのうち代表的なもの2点を確認しましょう。

車や家財を傷つけるリスクが高い

レンタカー引越しで1番気をつけたいのは車を傷つけることです。引越し作業をしていると車のボディだけでなく、車内に傷や汚れをつけてしまうこともありえます。

傷をつけないよう気をつけることはもちろんのこと、万が一傷をつけてしまったのなら返却時にきちんと申し出ましょう

もし傷をつけてしまったら、傷やへこみの大小にかかわらず警察に届け出て、事故証明書を受け取りましょう。保険等の手続きに必要となるため、無くさないように気をつけてください。

積み込み・積み下ろしの負担が大きい

引越し業者のスタッフが軽々と荷物を運んでいるのを見ると、引越しの作業は案外簡単なのではないかと思われるかもしれません。冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの大きな家財がないのなら簡単に作業できそうですよね。

しかし運ぶのがダンボール箱だけだとしても、何十箱も移動させると腰を痛めることがあります。

箱は必ずしゃがんでから持ち上げましょう。しゃがまずに立ったまま持ち上げようとするとぎっくり腰などを起こす可能性があります。

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レンタカーで引っ越す場合の注意点

レンタカー引越しをするときには3つ、注意したいことがあります。注意点を事前に確認しておかないと思わぬところで余計な出費が発生するかもしれません。

  • 荷物の積み方に工夫が必要
  • 駐車スペースがあるかを確認する
  • 乗り捨て返却が可能かチェック

順に内容をチェックしてみましょう。

荷物の積み方に工夫が必要

車に荷物を積む時は運転中に荷崩れが起きないように気をつけましょう。基本は重いものを下に、軽いものを上に積んでいきます。

車体全体を見たときに、特定の場所にばかり荷物が偏ってしまうのも良くありません。カーブを曲がりきれなかったり、荷物の重さにより重心バランスが崩れていると横転したりする危険性があります。

またバックガラスが見えなくなるほど荷物を積み込むのはやめましょう。バックカメラがあったとしても、目視で安全確認をすることが事故防止の鉄則です。

駐車スペースがあるかを確認する

新居周辺に十分な駐車スペースがあるかも確認しておきましょう。

理想はコインパーキングなど、駐車専用スペースに停めて荷物を下ろし新居に運び込むことです。お金がかかるものの、路上駐車によるトラブルの発生確率を低くできます。

乗り捨て返却が可能かチェック

ある程度遠方に引っ越すのであれば、借りた店舗とは違う店舗に車を返却する乗り捨て返却ができるかを確認しましょう。店舗によってはワンウェイ利用など、別の名称が使われていることがあります。

なお乗り捨て返却はオプションサービスとなることが多いです。追加料金がかかることがほとんどであるため、必ず予約時に料金の内訳を確認しましょう。

引越しにおすすめのレンタカー会社3選

トヨタレンタカー オリックスレンタカー ニコニコレンタカー
料金 やや高い 標準的 格安
店舗数 全国1,200店舗 全国1,000店舗(2020年3月時点) 全国1,500店舗(2021年3月現在)
車両保有数 約120,000台(2020年3月末時点) 約75,000台(2020年3月時点) 約16,000台

レンタカーで自力引越しをするとき、よく名前が挙がるのはトヨタレンタカーとオリックスレンタカー、ニコニコレンタカーの3社です。

この3社はいずれも全国展開をしているレンタカー業者です。とはいえそれぞれに特徴があり、どの会社を利用しても同じというわけではありません。

3社を比較し、どのレンタカー業者が自分にあっているかをチェックしましょう。

トヨタレンタカー

引越しの荷物を運ぶ際におすすめされることが多いハイエースバンはトヨタ車です。積載量が多いハイエースで引越し作業をしたいのなら、トヨタレンタカーの利用をおすすめします

自動車メーカーが運営しているレンタカー業者だからか、他のレンタカー業者と比べて走行距離が少なくきれいなトヨタ車に乗れることが多いという口コミもあります。

デメリットは割引等を適用しても料金がやや高い点です。ただし比較的新しい車を借りられる点や大手の安心感から「高いだけの価値がある」という評価も受けています。

オリックスレンタカー

オリックスレンタカーもトヨタレンタカーに並ぶ大手のレンタカー業者です。

トヨタレンタカーとの違いは、レンタルできる車がトヨタ車の他にもあることと料金がやや安いことです。安いからといって補償の内容が薄いということもありません。

安く借りたいけれど格安レンタカーには抵抗がある方も安心して利用できるでしょう。

ニコニコレンタカー

ニコニコレンタカーは格安レンタカー業者として有名です。ガソリンスタンド等に併設されている店舗も多く、手軽に借りて燃料のことを気にせず手軽に返却できます

ただし原則として乗り捨て利用ができないと公式サイトに明記されています。同じ市内で引っ越す場合など、近距離の引越しであれれば利用しやすいでしょう。

引越しに使うレンタカーの車種の選び方

レンタカーを借りて自力引越しをするなら、以下の2つの車種がおすすめです。

  • バンタイプ
  • 軽トラック

レンタカーで借りる車を選ぶならニッポンレンタカーの「引越しアドバイス」というページが参考になります。荷物量を入力するとそれに応じたおすすめの車種が分かります。

また「レンタカーでお引越し」というページでは、車の写真や積載量、運びたい荷物量の目安が掲載されています。こちらも確認することで自分の引越しにぴったりな車を選べるでしょう。

バンタイプ

トヨタ『ハイエース』やホンダ『ステップワゴン』、日産『セレナ』などがバンタイプの車です。

車のサイズが大きく、荷物がたくさん積み込めるためレンタカー引越しで利用する最有力候補といえるでしょう。

ただし天井があるため、大きすぎるものは積み込めません。冷蔵庫やベッドなどを運びたいのであれば、軽トラックを借りましょう。

料金は6時間で9,000円~という料金設定であることが多いです。

軽トラック

軽トラックは屋根がないため、荷物を積み込む時に天井の高さが足りなくて積み込めなかったということは起こりづらいです。

そのため冷蔵庫や洗濯機といった横積みができない荷物や、ベッドなどかさばる家具も積み込みやすいです。

オプションでほろを借りることで、雨天でも積み込んだ荷物を濡らさずに運べます。

料金は6時間で6,000円~という料金設定であることが多いです。

なお軽トラックを利用した引越しを検討しているのであれば、赤帽での引越しも選択肢に入ります。

赤帽は厳密にいうと引越し業者ではないものの、安価に引っ越したいときに選択肢に上がります。

赤帽引越しについては関連記事もご覧ください。

引越し業者を利用する場合に料金を抑えるコツ

レンタカーを使った自力引越しを検討した結果、やっぱり引越し業者に依頼しようと思う方もいます。引越し業者に依頼をする前に料金を抑えるコツを確認しましょう。

引越し料金を安く済ませたいのなら、相見積もりをとって業者同士を比べましょう。単純に料金が比較できるだけではなく、他社の見積もり結果をもとに別の業者に安くしてもらえないか交渉ができます。

運んでもらう荷物を減らすことも重要です。不用品を処分したり、運べるものは自分たちで運ぶなども手段のひとつといえます。

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引越し業者に依頼するときに料金を安く済ませるコツは関連記事に詳しく書いてあります。あわせてご覧ください。

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