鍵をなくして困った経験はないですか?紛失したら警察に紛失届を出したり、賃貸物件ならば管理会社へ連絡したりすることも必要です。
なくした鍵が悪用される危険があるため、鍵の交換が必要なケースもあります。その際にかかる費用や、費用を抑える方法を知っておきましょう。
まずは落ち着いて身の回りを探そう
鍵をなくしたらパニックになりますよね。玄関の鍵であれば家の中に入れず困ってしまうだけでなく、悪用されたらと考えると恐怖心も芽生えます。
しかしまずは落ち着くことが大事です。本当に鍵をなくしたのか、どこでなくしたのかを考えることで解決することもあります。
本当になくしたかもう一度確認する
鍵をなくしたと思ったときに意外と多いのが「実は鍵をなくしておらず持っていた」というケースです。いつも右のポケットに入れていたはずが左に入っていたり、バッグの奥に隠れていたりするのを「なくなった」と思い込むことがあります。
以下のような場所から鍵が出てくることが多いです。荷物が多いときは特に落ち着いて丁寧に探してみましょう。
- アウターやジャケットのポケット
- バッグの底やポケット
- ズボンのポケット
- 車の中(ダッシュボード、席の下、シートの隙間など)
- 買い物をした荷物の中
一日の行動を振り返り、立ち寄った場所を確認しよう
服や荷物をすべて確認しても鍵が見つからないときは「どこで鍵をなくしたか」を思い出しましょう。
最後に鍵を見た時点から、その日通った道や訪れたお店、使った乗り物など、移動経路を順に整理します。このとき、一日のスケジュールを思い浮かべるだけでなく、以下のように実際に紙やスマートフォンのメモを使って書き出してみましょう。
8:30 | 電車で通勤 |
9:15 | 会社に到着 |
13:00 | 会社近くの飲食店○○でランチ |
14:00 | コンビニに寄ってから会社に戻る |
19:00 | 退社、ジムへ行く |
20:00 | 電車で帰宅 |
21:00 | 最寄り駅のコンビニで買い物をする |
お店に寄っていた場合は、忘れ物がなかったか店舗に確認の連絡を入れましょう。
SNSに鍵をなくしたことを投稿するのはNG!
FacebookやTwitterなどのSNSに鍵をなくしたことを投稿するのは控えましょう。「自分は今、自宅の鍵を目の届かないところに置いている」とフォロワー全員に向けて発信しているのと同じです。
特にアカウントを公開設定にしている場合は、不特定多数の人間が閲覧できるので危険です。一緒に行動していた友人や同僚に助けを求めたいときは、必ず個別に連絡をしましょう。
鍵をなくしたらどこに連絡する?
服のポケットや荷物を探しても見つからず、移動経路を振り返っても鍵がない場合は、警察や管理会社への連絡が必要です。どのように伝えればよいか、書類を出すのであれば何を記入するのかなどを説明します。
警察に紛失届を出す
可能性は低いものの警察に鍵が届けられている場合があるので、警察署や交番に行って問い合わせしてみましょう。警察に鍵が届けられていなければ、遺失届を出します。
遺失届提出時は書類に必要事項を記入するだけなので、身分証明書を提示する必要はありません。記入する内容は以下の通りです。
- 名前
- 住所
- 連絡先
- 鍵の特徴
- 紛失時の状況(いつなくしたか、どこでなくしたか)
鍵の特徴や紛失時の状況は、具体的な内容であればあるほど見つかる可能性が高くなります。遺失届は、交番に行かなくても電話やメールでも受け付けてくれるケースがあります。
ネットの遺失物公表ページを確認
落とし物をした場所の都道府県警察のページで以下の情報を入力すると、条件に合致する落とし物があるかどうか検索することができます。
- なくした物の種類
- なくした日時
- なくした場所(路上、建物、交通機関など)
ここで分かるのは大まかな遺失物の種類や拾われた日にちと場所であり、自分の所持品を特定することは難しいかもしれません。心当たりのある情報を見つけた場合は、直接問い合わせてみると良いでしょう。
賃貸物件の場合は管理会社に連絡
もし現賃貸物件に住んでいる場合、家の鍵をなくした時点で管理会社または大家さんに連絡しなければいけません。万が一なくした鍵を拾った人に悪用されると、あなただけでなく他の人の安全も脅かされてしまいます。
あなたが退去した後に部屋を借りる人や、オートロックマンションであれば他の居住者に危険が及ぶ可能性があります。そうなれば管理会社の責任問題にも発展してしまうため、連絡を入れることは重要です。
仮に日中ではなく深夜に鍵をなくしたという際も、管理会社によっては24時間体制で連絡できるところもあるので、できるだけ早く伝えましょう。
自分の鍵でない場合は管理者に連絡
賃貸物件の場合と同様に、なくした鍵が職場やバイト先の鍵、駅のロッカーの鍵など自分の鍵でなければ、早急に鍵の管理者に連絡しましょう。
怒られたり、賠償金を請求されたりする可能性がありますが、早めに報告するか否かであなたへの信用度が大きく変わります。なくしてしまった事実は変えられないので、今できる最大限の対処をしましょう。
家に入れないときは鍵開け業者を呼ぶ
鍵をなくしたら、当然部屋に入ることができません。この場合には事業者に依頼して鍵を開けてもらいましょう。どのように依頼し、料金相場や作業時間はどのくらいなのかを紹介します。
業者に頼む際の注意点
業者に鍵開けを依頼するときのポイントは以下の通りです。
- 鍵の種類や形、鍵のメーカーを伝え、業者が対応可能かどうか確かめる
- 鍵交換にも対応してもらえる業者を選ぶ
- 相見積もりをとり、納得のいく金額で依頼できる業者を探す
地域の事業者が多数登録する「ミツモア」なら、鍵開け業者に無料で見積もりを依頼することができます。
料金相場と所要時間
事業者や鍵の種類によって料金は異なります。防犯性が高いほど料金も高い傾向にあります。家の鍵開け相場は1万〜2万円です。依頼場所や鍵の形状次第では、出張費やパーツ代が追加で発生するケースがあります。時間帯によっては深夜料金が発生するかもしれません。
いずれの場合も依頼時に最終的な金額を明示してもらうことが大事です。悪質な事業者がいないとも限らないため、複数の事業者の見積もりを比較しましょう。
鍵開けを依頼してから作業終了までの時間は、1時間くらいを見ておくとよいでしょう。内訳としては、現場に到着するまでに30分、解錠作業に5~30分です。
家以外の鍵をなくした場合の対処法
自宅の鍵以外にも、乗り物などの鍵を持ち歩いている人は多いでしょう。家の鍵とまとめて管理していて、キーケースごとなくしてしまうこともあるかもしれません。車と自転車の鍵は、鍵業者以外に鍵トラブルを解決してもらえる場所があります。
車の鍵
車の鍵をなくして鍵開けや鍵交換をしたいときは、ディーラーにも依頼できます。最近はイモビライザーという個体識別システムが搭載されている鍵も多く、簡単に複製や交換ができない場合もあるため、車種や鍵のタイプをしっかり確認した上でプロに相談しましょう。
自転車の鍵
自転車の鍵開けは自転車屋にも依頼できます。ワイヤーカットだけであれば、交番でもカットしてもらうことが可能です。鍵交換は自力でも比較的簡単に行えますので、以下の記事も参考に検討してみましょう。
鍵が見つからないとき、鍵交換は必要?
鍵をなくして事業者に開けてもらった場合、その後の対応はどのようにすればよいのでしょうか。結局見つからなかった場合、鍵を交換する必要があるのか、しないとどんなリスクが考えられるのかを解説します。
鍵からは住所を特定できない
鍵をなくしたとき「鍵を拾った人に住所がばれるのではないか」と不安になる人もいるでしょう。
鍵には「鍵番号」と呼ばれる数字が刻印されていますが、この鍵番号からは個人情報が特定されることはありません。あらかじめ住所を知っている人が鍵番号を使って鍵を複製し、悪用するという可能性はあります。
また鍵を落としたタイミングで、それを誰かが見ていたという場合も危険です。実際に落とした鍵の持ち主を空き巣が尾行し、犯行に及んだケースもあるようです。
特に、免許証や保険証などの住所がわかるものと一緒に鍵をなくしたら注意してください。拾った側は住所と鍵をセットで入手できてしまうため、悪用される危険性が高いです。
解錠の際に交換も依頼するのがベスト
鍵を紛失したまま放置しておくことで、危険な目に遭うことも充分考えられます。事業者に鍵を開けを依頼するときは、鍵交換も同時にお願いするとよいでしょう。
ただし賃貸住まいの場合は勝手に交換してはいけない場合が多いので注意が必要です。事前に管理会社や大家さんに許可をもらいましょう。鍵の紛失は入居者に過失があるため、管理会社が鍵交換を手配し、費用は入居者負担となることが多いです。
鍵交換の料金相場はおおよそ1~2万円で、所要時間は30分程度です。鍵交換を依頼するにあたって、身分証明書とお金以外に特別な持ち物は必要ありません。
鍵を紛失したとき、合鍵作成を行うのはおすすめしません。確かに合鍵を作成すれば、通常通り鍵の開け閉めを行うことができます。しかし、悪意のある人が鍵を拾っている可能性があるので、自分の身を守るために鍵交換をしましょう。
鍵交換をするならこれがおすすめ!
鍵を交換するときは、なるべく防犯性が高いものに交換がおすすめです。ピッキングに対応しているか、CPマークがあるかなどで防犯性能が変わってくるため、どんな鍵がおすすめなのか紹介します。
ピッキング対応のシリンダー錠
鍵を使わずに鍵穴をこじ開ける「ピッキング」という行為があります。空き巣の手口としても使われるため、ピッキングを防ぐ仕組みがあるものがおすすめです。
シリンダー錠には「ディスクシリンダー錠」と「ロータリーシリンダー錠」の主に2種類があります。ディスクシリンダー錠はピッキングに弱いとされているため、交換するのであればピッキングしにくい構造を持つロータリーシリンダー錠を推奨します。
おすすめは防犯性が高いディンプルキー
鍵の表面にある溝の深さ・大きさが異なる、ディンプルキーと呼ばれる種類の鍵があります。
ディンプルキー | |
写真
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|
値段 | 2~3万円 |
特徴 | ・鍵のパターンが膨大
・ピッキングされにくい |
防犯性 | 高い |
複製の難易度 | 高い |
鍵をなくして誰かに拾われたとしても、特別な機械がなければ簡単に複製できないため、悪用されにくいという利点もあります。やや高価というデメリットはありますが、安全をお金で買うという考え方もできるでしょう。
CPマークがあればさらに安心
CPマークとは、防犯性が高い建物部品であることを表すマークのことです。官民合同会議によって行われる防犯性能試験をクリアしていることが条件になるため、安全性の高さが公に認められたものといえます。
ディンプルキーでかつCPマークがついている鍵であれば、安全性はかなり高いと考えてよいでしょう。
作業費用を抑えるポイント
鍵をなくすと、鍵業者に解錠や鍵交換をしてもらう必要があります。作業費は気軽に出せる金額ではないので、少しでも安く済ませたいですよね。保険が適用できるケースや、費用を抑える方法について知っておきましょう。
火災保険が使える場合も
火災保険は名称から火事に遭ったときの保険と思われがちですが、広く家財や建材を対象にした保険であり、鍵を紛失した時の解錠や鍵作成の対応も含まれている場合があります。
ただしすべての火災保険が鍵の紛失に対応しているとは限らないので、加入している保険内容をよく確認しておきましょう。費用がゼロにはならず一部は自己負担になる、自分の責任で紛失した場合は対象にならない、というケースもあるようです。
事後報告でも補償対象となる場合があるので、領収書や被害届は大事に保管しておきましょう。
シリンダーのみの交換なら安い
鍵交換は全体ではなく部分的に交換することで、費用が安く済む場合があります。ドアについているパーツをまとめて錠と呼びますが、錠を交換すると金額が上がってしまいます。
錠の一部分であるシリンダー(鍵穴部分)だけの交換であれば、費用が安く済む可能性が高いです。
一般的な形状の場合は、錠ごと交換するとおおよそ3万〜4万円かかります。シリンダー交換だけであれば、1万円台で済むケースが多いでしょう。
ただし特殊な形状をしている、サイズが合うシリンダーがなく錠ごと交換になるという場合は、費用が上がる可能性があります。
今後鍵をなくさないための対策をしよう
鍵をなくしてしまうと事業者に依頼したり、鍵交換をしなければいけなかったりと、手間がかかります。場合によっては出費が多くなるため、普段から鍵をなくさないことが大切です。今すぐにできる鍵の紛失予防策や、持ち歩き不要の鍵に替える解決策を紹介します。
鍵は常に定位置に
家の中でも外を出歩くときでも、鍵をしまう場所を常に同じにすることが基本の対策です。例えば家の中なら帰宅後はシューズボックスの上に鍵を置く、外に出るときは財布の中に必ず鍵を入れるといった具合です。
これを習慣づけることで紛失する確率は下がります。仮に鍵をなくした場合にも、普段あるべき場所にないことで、早めに気づきやすくなるでしょう。
キーホルダーをつける
鍵を落としにくくするため、キーホルダーを鍵につけるのもおすすめです。鈴付きの音が出るタイプのキーホルダーであれば、鍵を落としてしまってもすぐに気づけるでしょう。安価なものであれば100円ショップなどでも購入できます。
キーファインダーを使う
鍵に受信機をつけ、送信機を操作することで音を鳴らすことのできる、キーファインダーと呼ばれるアイテムがあります。万が一鍵をなくしても、送信機で音を出せば発見しやすくなるので大変便利です。
スマートフォンと連携し、Bluetoothで通信できるタイプも登場しています。鍵がある程度離れると通知が来る設定もあるため、なくした時点ですぐに気づくことができます。
サイズや価格、反応感度やスマートフォンとの連携機能を比較し、自分の使用状況にあった商品を選びましょう。
とにかくコンパクトで、他のMAMORIOユーザーが落とし物の近くを通った際に持ち主に通知をしてくれるクラウドトラッキング機能が付いた「MAMORIO」、リーズナブルで、自分で電池交換ができるため長く使える「Tile」などがおすすめです。
電子錠に替える
物理的な鍵の代わりに暗証番号の入力などで解錠するタイプの鍵が、電子錠です。鍵を持つ必要がない電子錠にすれば、鍵の紛失は起きません。
電子錠には暗証番号式のほか、指紋認証式・カード式・リモコン式などの種類があります。カード式・リモコン式は複製される恐れがない反面、物理的な鍵と同じく持ち運ぶ必要があるため紛失の恐れがあります。
外出先でものをよくなくすという人は、暗証番号式や指紋認証式がおすすめです。電池切れで解錠できなくなることがあるので、予備の電池を用意しておくとよいでしょう。
スマートロックをつける
錠のサムターン部分に装置を取り付け、スマートフォンのアプリで解錠を行うスマートロックを採用するのも手です。
オートロック機能がついていたり、スマートフォンさえあれば解錠できたりと、多くのメリットがあります。貼り付けタイプであれば、賃貸物件でも導入することができます。
しかしスマートフォンの充電切れで解錠できないトラブルも起こりうるため、モバイルバッテリーを携帯するなどの対処が必要です。スマートロックの選び方やおすすめの商品については、以下の記事も参考にしてみてください。
鍵をなくしたときはまず冷静になって適切な対応を
鍵が見つからないときにすべきことは、以下の4点です。
- 落ち着いて身の回りを探し、本当になくしたのか確認する
- 警察へ遺失届を出し、賃貸の場合は管理会社に連絡する
- 家に入れない場合は鍵業者に解錠してもらう
- 見つからない場合は防犯のために鍵交換をする
事業者に依頼して解錠してもらい、防犯性の高い鍵に交換までしてもらえば、なくした鍵の拾い主に悪用される危険性も下がります。さらには普段からキーホルダーなどをつけることで、なくしづらいような対策をとりましょう。
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