旅行に出かける際の必需品といえば「スーツケース」です。出張に行くにしてもプライベートで旅に出るにしても、スムーズな移動を支えてくれます。
そんな必需品といえるスーツケースは、自分に合ったタイプを選びたいですよね。
この記事では、スーツケースの多様な機能を解説するとともに、おすすめのモデルを紹介します。
スーツケースの選び方
スーツケースの選び方を紹介します。おもに以下のような点に着目しましょう。
- 素材
- サイズ
- 開閉方法
- キャスターの数
スーツケースは、旅行先や移動手段、宿泊数などによって選び方が変わります。自分の目的に合ったスーツケースを選びましょう。
スーツケースの素材を選ぶポイント
ソフトキャリーバッグ(布) | ハードタイプ(プラスチック、アルミ) |
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キャリーバッグの素材を選ぶときには、上記のような特徴を抑えておきましょう。
ソフトキャリーバッグ
布製のソフトキャリーバッグなら、軽くて長時間歩く旅行先でも疲れにくいでしょう。外ポケットが付いていることが多く、飲みかけのペットボトルなどを入れておくのに便利です。
ただし水や汚れに弱いので、雨などの悪天候には注意。気になる場合は、布地に撥水効果がある製品や、止水ファスナーがついている製品を選ぶとよいでしょう。
ハードタイプのスーツケース
ハードタイプのスーツケースは、プラスチックやアルミなどの素材が使われているので頑丈です。海外旅行の際には、スーツケースが雑に扱われてしまう心配がありますが、ハードケースなら中身をしっかり守ることができます。
食器やお土産の割れ物、精密機器などの荷物を運ぶなら安心です。密閉性にも優れており、雨や汚れも付きにくいので安心。
ただし重量があるので、階段が多い場所では少し苦労するかもしれません。また開閉の際には横に寝かせる必要があるので、頻繁に取り出す荷物は別途ポーチ・リュックなどに入れておくのが便利です。
スーツケースのサイズは、宿泊数で計算
スーツケースのサイズはどれにするべきか、迷いやすいポイントですよね。サイズを選ぶときは、旅の期間にあわせて計算してみましょう
2~3泊 | 30~40L |
3~5泊 | ~50L |
5~7泊 | ~60L |
10泊~ | 80~90L以上 |
上記のように、基本的には1泊10L(リットル)ほどで考えると、適切なサイズが分かります。ただしお土産を買う機会が多い場合には、1サイズ大きめのスーツケースを選んでゆとりを持ちましょう。
飛行機の場合は、機内持ち込みできるかどうかチェック!
飛行機で移動するとき、機内持ち込みしたい場合にはサイズに注意しましょう。貨物室に預ける場合には、サイズをオーバーしても問題ありません。
JAL(日本航空) |
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ANA(全日空) | |
SKY(スカイマーク) |
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大手3社の持ち込み規定は、上記のようになっています。ただし「国内線」か「国際線」かによっても条件が変わるので、詳しくは各航空会社の規定を確認しましょう。
JALやANAでは、飛行機の席が100席以上かどうかによって、持ち込み可能な手荷物サイズが違います。規定が115cm以内であれば30Lほどのサイズでも通れることが多いですが、100cmには収まらない場合もあるので注意しましょう。
開閉方法
ファスナー式 |
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フレーム式 |
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フロントオープン |
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エキスパンダブル |
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上記のような開閉方法や、チャック部分の機能をチェックしておきましょう。
ファスナー式
ファスナーなら、取り出したい荷物のサイズにあわせて、少しだけ開くことができるのが便利。ただ、フレームに比べると耐久性や浸水が心配です。なるべく頑丈な製品を選ぶなら、ファスナーの太さに注目しましょう。
フレーム式
フレーム式は、ワンタッチで開閉できるのが魅力。ファスナーと比べて密閉性も高いので、浸水のリスクもおさえられます。ただし開閉のときにはケース全体を両開きにする必要があるので、こまかいモノの出し入れには向いていません。
より頑丈さを求めるなら、フレームが太く、10mm以上の深さがある製品を選びましょう。
フロントオープン
フロントオープン式ならスーツケースの前側だけを開閉できるので、PCやタブレットを頻繁に出し入れするのに向いています。
エキスパンダブル
「あとちょっとで荷物が詰められるのにギリギリ入らない」という事態はよく起こります。そのようなとき「エキスパンダブル」なら、開閉部分の幅を広げることで収納容量をアップできます。
キャスターの数と機能
スーツケースには、キャスターが2輪のものと4輪のものがあります。
荷物が重いときや移動距離が長いときには、4輪キャスターがオススメ。軽い力で押して運べるので、疲れにくくなります。
凹凸のある路面を移動する機会が多いなら、2輪キャスターがオススメです。路面の粗い道では、キャスターが引っかかりやすくなり、移動させる労力が大きくなります。
ちなみに、若干ですが2輪の方が引きずる音が小さくなります。4輪で音が気になる場合は、「静音キャスター」を選ぶのがよいでしょう。
海外で便利なTSAロック
アメリカの空港では、鍵をせずにケースを預けることが必要な場合があります。知らずに一般的な鍵をかけたままにしてしまうと、保安上の理由から鍵が破壊されることも。
そこで「TSAロック」が考案されました。「Transportation Security Administration」の頭文字を取ったもので、アメリカの運輸保安庁の認可を受けて実用化されています。
スーツケースの所有者が鍵をかけていても、空港警備員であれば解錠できるというシステムです。そのため保安に協力しつつ、防犯面もしっかり確保できます。
リモワのおすすめスーツケース2選
スーツケースを取り扱っている企業は数多くあります。その中から高い信頼と評価を集めるメーカーを選りすぐり、それぞれの代表的なモデルを紹介しましょう。
まず取り上げるのは「リモワ」です。1898年にドイツのケルンを拠点として、牛革製スーツケースのメーカーとしてスタートしました。
ジュラルミンケースの代名詞的な存在の同社から、2タイプ紹介します。
①エッセンシャル キャビン
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そのタイミングに合わせて、同社で人気の「サルサ」及び「サルサデラックス」のリニューアルモデルとして登場したのがこの製品です。2018年に120周年を迎えた同社は、ロゴやライナップを大幅にリニューアルしました。
特にリモワファンの目を引くのは、一新されたブランドロゴでしょう。スマートなたたずまいに生まれ変わり、すっきりとしたシンプルなロゴに一新されました。
内装には両面にフレックスディバイダーを採用し、荷物の量に応じて調節が可能です。これにより内部での荷崩れを防いでくれます。
②クラシック キャビン
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「リモワといえばアルミ製スーツケース」というイメージを体現するようなモデルといえます。
スタイリッシュに仕上がった本体は、幅40×奥行23×高さ55cmと十分なサイズながら、重量はわずか約4.3kgです。
ハンドル部分にはブラックレザーをあしらっており、ケースのシルバーと相まって、ビジュアル全体を引き締まった印象へと導きます。
開閉方法にはフレームタイプを採用し、ワンタッチで開閉が可能です。TSAロックも装備し、ワールドワイドな移動も確実にサポートしてくれるモデルでしょう。
サムソナイトのおすすめスーツケース2選
1910年にアメリカ・コロラド州で生まれたサムソナイトは、手頃な価格でありながら高品質な製品を提供することで知られるメーカーです。
スーツケースをはじめ、ビジネスバッグ、アクセサリーや文具に至るまで、幅広く生活全般を支えています。
コストパフォーマンスの高さが人気を呼び、世界にユーザーを抱える同社から、厳選した2タイプを紹介します。
③コスモライト スピナー
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「とにかく軽いスーツケースがいい」という人におすすめのモデルです。68Lの容量にして、2.3kgという驚異的な軽量化を実現しています。
軽量さが生むユーザビリティーが評価され、同社の代名詞的な存在として紹介されることの多いスーツケースです。
軽さの秘密は「Curv(カーヴ)」という特許素材にあります。独自の設計で、衝撃や歪みに優れた耐性を備えた素材となっています。
スピナー75は容量が大きいので、1週間以上の旅行を行う方におすすめのシリーズです。
④アスフィア スピナー
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素材にポリエステルを、開閉方式にはファスナー式を採用した本モデルは、使い勝手の良さが魅力です。中・短期の出張や旅行が多い人にうってつけといえます。
収容量を調整できる点も大きなメリットです。ファスナーを解くことでケース自体を拡張できるので、荷物が増えても安心です。
中型のスーツケースは、男性にとって持ち手が若干短いものも少なくありません。
このモデルはキャリーハンドルを改良し、長身のユーザーでもラクに移動できるようになりました。
ロンカートのおすすめスーツケース2選
1950年にイタリアで生まれたロンカートは、老舗スーツケースブランドとして知られています。
デザイン設計を担当するのは、BMWやフォルクスワーゲンなどの自動車メーカーもクライアントに持つ工業デザイナー、ランバート・アンジェリーニ氏です。
素材・デザイン・機能性など、あらゆる面にこだわった同社の2製品を見てみましょう。
⑤WE ARE
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アート作品を思わせるほどの美しさで、世界的な人気を誇るモデルです。
そのデザイン性はあらゆる国・地域で通用するクオリティーといえます。容量は37Lで、普段づかいに最適なサイズです。
本体はポリプロピレンを用いた3層構造となっており、軽量化を実現しながら高い耐久性も備わりました。ハードな使用にも耐えられる設計です。
開閉はファスナー式ですが、一般的なものよりも2.5倍の強度を持つダブルファスナーが採用されており、ファスナーに保安上の不安を抱く人でも安心の頑丈さを誇っています。
⑥RONCATO スーツケース RV-18
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大型のスーツケースをお探しなら、もってこいのモデルといえるでしょう。
容量は90Lと十分なうえ、約3.6kgという軽量さを両立しており、大きいモデルの中でも抜群の使いやすさです。
本体にはピュア・ポリカーボネート素材を用いることによって、優れた耐久性と軽量化の両立を実現しました。
ビッグサイズを支える足元には、4輪360度回転が可能なキャスター装備しています。安定した移動に力を発揮してくれるでしょう。
TSAダイヤルロックも備わり、アメリカでの手荷物検査も安心です。
トゥミのおすすめスーツケース2選
1975年にアメリカで設立された「トゥミ」は、ペルーの偶像にちなんで名づけられた社名です。
80年代には革新的なバリスティックナイロン製のトラベルバッグで、一躍大成功を収めた同社のスーツケースを紹介します。
⑦V4 コンパクト・4ウィール・ブリーフ
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トゥミでは定番のハードケースコレクションに位置づけられるモデルです。容量は24Lで、ポリカーボネート100%素材を採用し、軽量性と耐久性を追求しました。
ブラック一色という凛々しいデザインにも、トゥミらしさがあふれています。キャスターは走行性に優れた4輪仕様です。
エキスパンダブル機能が付いているので、出先で荷物が増えても心配ありません。
本体のトップとサイドに備え付けられたハンドルで、棚への上げ下ろしもラクラクです。
⑧ALPHA 3 インターナショナル・エクスパンダブル・2ウィール・キャリーオン
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「短期の出張や旅行が多いのでコンパクトかつ軽量なものが希望」という人におすすめしたい一品です。
軽量でありながら耐久性も抜群の「FXTバリスティックナイロン」を使っており、35Lの容量がありながら、約4.5kgという軽さを誇っています。
スーツの収納を可能にするガーメントスリーブや、マチ幅を約5cm広げられる機能も備わっているので、出張の多いサラリーマンにおすすめです。
サンコーのおすすめスーツケース2選
スーツケースのみを専門に製造・販売を行う国内メーカーです。1人の鞄職人が名古屋で創業し、以来約100年の歴史を築いています。
「日本人がより快適に旅行できるように」との思いで製品作りに取り組む、同社のスーツケースを2タイプ紹介します。
⑨SUPER LIGHTS MG-C
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サンコーが誇るベストセラーコレクションであり、フラッグシップとしての位置づけにあるスーパーライト(極軽)シリーズの最新モデルです。
HTポリカとマグネシウム合金フレームの併用によって、軽量性と堅牢性を極めて高いレベルで共存させています。
ハードフレームで93Lの大容量であるものの、約4.2kgと非力なユーザーでも難なく扱える軽さの両立に成功しています。
⑩WORLDSTAR W
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優れた耐久性を持つHTポリカの本体に、ケースを横にせずとも荷物の出し入れが可能なフロントオープンポケットを装備しています。
この機能性の高さは、まさにビジネス向けといえるモデルです。容量も60kgと中期の出張に最適。
突然ノートパソコンやタブレットなどを使用しなければならない場面でも、大がかりな作業なしで必要な荷物に直接アクセス可能です。
シャープに締まったビジュアルも、ビジネスの現場に相応しい品格があります。人気のフロントオープンタイプを代表するスーツケースといってよいでしょう。
エースのおすすめスーツケース3選
1940年に大阪市天王寺区で鞄の製造及び卸業としてスタートした企業です。創業からこれまで、高品質な鞄作りには定評があります。
2009年には本社を東京都渋谷区に移し、世界へも販路を広げる同社のスーツケースの魅力に触れてみましょう。
⑪プロテカ エアロフレックスライト
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本モデルはエースの人気コレクションである「プロテカ」シリーズの中で、最も軽量化に成功したスーツケースです。
独自開発の素材「ウルトラストリング」にはグラスファイバーを利用しており、軽さに加えて強さも備わっています。
飛行機内に持ち込み可能なサイズであれば、その重量はなんと1.7kgです。
重さの制約が厳しいLCCの搭乗時でも安心です。容量は37kgで短期の旅行に適しています。
⑫ace.TOKYO パリセイドZ
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エースのベストセラーといえば本モデルといい切れるほど、幅広く人気を集めるモデルです。
容量は48L、重量は3.5kgとスタンダードなサイズで、幅広い用途に適しています。
その秘密は利便性の高い設計にあります。フロントオープンポケットが備わり、パスポートやチケット、モバイルデバイス、バッテリーなどの小物の出し入れが簡単です。
本体にはポリカーボネート100%の素材を使い、高級感とともに耐久性も有しています。
内部には仕切りが設置されていて、パッキングのしやすさも魅力です。
⑬HaNT マイン
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本モデルは「女性にも似合う可愛いデザインが希望」という人にも、きっと満足してもらえるおしゃれなデザインが特徴です。
エースの女性チームが考案したスーツケースには、旅を楽しくしてくれる工夫が随所に盛り込まれています。容量は47kgと旅行には十分なサイズです。
深いマチ付きポケットを仕切りにして、小物の収納をしやすく、アイデア満載なので、キュートなフロントオープンポケットタイプを求める女性におすすめします。
コスパ最強!1万円以下のおすすめスーツケース2選
これまで有名人気ブランドのスーツケースを紹介してきましたが、1万円以下のスーツケースが欲しいと思っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、1万円以下でありながら高性能なスーツケースを2つ紹介します。
⑭グリフィンランド PC7258
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1万円以下であるにも関わらずしっかりと使える安心のスーツケースです。1万円以下のスーツケースを扱うメーカーの中で唯一、発送前に初期不良がないか全品検査をしているため、品質が高いです。
機内持ち込みサイズなら、わずか1.95kgと軽く、LCCでも安心して利用できます。
軽くても耐久性にはこだわっており、ボディには高級素材であるポリカーボネートを100%使用しているのも特徴です。
⑮スーツケース アローナ
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アメリカンツーリスターのエントリーモデルであるARONAの人気商品です。
軽量かつ多段階のハンドル調整が可能なため、女性でも楽々移動できます。
また小物収納に便利なメッシュポケットもあり、色味も7展開と豊富なため、女性にぴったりのスーツケースです。
お気に入りのスーツケースを見つけよう
「スーツケースはどれも同じ」と思っている人もいるようです。しかし素材やサイズ、開閉の仕方、独特な機能など、モデルごとに違いがあり、それぞれが特徴を備えています。
商品ごとの特性を理解すれば自分に合ったタイプのスーツケースが見つかります。好みのタイプを手にして、思いきり旅を楽しみましょう。