ミツモアメディア

マンションの鍵交換は許可が必要!交換の流れと費用をチェック

最終更新日: 2023年08月02日

マンションの鍵が古くなったり、紛失してしまったりしたら、まず交換を考えるでしょう。この記事では、マンションの鍵を交換するときに注意することや、交換にかかる費用、鍵の選び方などについて解説します。

マンションの鍵交換をするときはまず規約を確認

マンションの古い鍵に不安を感じて交換したいと思ったら、まず確認するべきことがあります。それは、各マンションの管理規約や法令を遵守することです。

管理会社に相談して許可をとるのが基本

マンションの共用部分は自由に工事を行うことができません。多くのマンションでは玄関を共有部分としているため、鍵の交換には管理者の許可が必要です。あくまでも鍵は管理者のもので、居住者はそれを借りている状態にあります。

管理者に鍵の交換を相談するときには、理由も説明しましょう。経年劣化であれば、管理者が交換費用を負担してくれることがあります。ただし、セキュリティーの強化や紛失などの理由では、多くの場合費用は自己負担となります。

また、入居時にサポートサービスに加入していれば、自己負担で交換に対応してくれることもあります。特殊な鍵の場合は数日かかることもあるので、サポートサービスの項目も確認してみましょう。

他にも、空き巣被害や鍵の紛失・盗難で鍵交換が必要になった場合、火災保険の付帯サービスで鍵交換を依頼できることがあります。

東京海上日動の火災保険では、1年に1回を限度として、鍵の盗難の場合は鍵とシリンダー錠の交換を無料で行ってくれます。ただし、紛失による交換は自己負担となるので気を付けましょう。

あいおいニッセイ同和損保の「マイホームぴたっと」では、鍵を紛失したとき専門業者を呼んで緊急解錠してくれます。ただし、破錠しなければ開けられない場合には、破錠後の鍵やシリンダー錠の交換は自費負担となります。

火災保険に含まれていることが多い家財保険は、建物そのものではなく、家具などを補償するためのものです。

入居時に交わした管理規約には、鍵に関わる項目があるはずです。そもそも交換は許可されているのか、どのような理由であれば許可されるのかなど、ケースごとに確認してみましょう。

オートロックと部屋の鍵が同じ場合は要注意

オートロックがあるマンションでは、エントランスと各部屋の鍵が同じものもあります。その場合、鍵を自分で交換することは難しく、専門業者への依頼が必要です。部屋の鍵だけを交換すると、オートロックを開けられなくなってしまいます。

また、これまで使っていたメーカーから違うものにするときには、他のメーカーに鍵を発注することも考えなければなりません。このように、マンションの鍵交換は単純なDIYとは異なり、さまざまな配慮が求められます。

マンションの鍵交換にかかる費用の目安

マンションの鍵交換は一見簡単な作業のように思えますが、費用はどのくらいかかるものでしょうか。ここでは、鍵交換にかかる費用の目安をご紹介します。

鍵の種類別の費用一覧

鍵の種類により、交換にかかる費用は異なります。具体的に見ていきましょう。

鍵の種類 費用
ピンシリンダー 15,000~20,000円
ディスクシリンダー 15,000~20,000円
ディンプルシリンダー 25,000~35,000円

費用に開きがあるのは、鍵によって防犯性が異なるからです。防犯性の高い鍵ほど高価になります。

ただし、これはあくまでも相場にすぎません。鍵屋さんから見積もりを取って、自分が交換する場合に必要な費用を確認しましょう。

鍵の種類によって取り扱い方法や安全性の違いがありますから、費用だけでなくその特徴も押さえておきたいところです。

自分で鍵交換したら費用を抑えられる?

鍵交換にかかる費用を少しでも抑えるために、自分で鍵を交換したいと考えるかもしれません。ですが、複雑な鍵やオートロックの鍵などの交換には専門的なスキルが必要なので、専門家に依頼するべきです。

マンションの鍵交換は難しく、自分でやろうとすると失敗する恐れがあります。結局、業者を呼ぶことになったり、鍵まわりを傷つけて修理が必要になったりすると、余計にお金がかかってしまいます。

そのため、初めから業者に依頼する方が安心ですし、最終的に費用を抑えることができます。

関連記事:オートロック付きマンションの鍵交換は管理会社に連絡を!費用相場や交換の流れを解説|ミツモア

信頼できる鍵屋の見つけ方

鍵交換をスムーズに行うためには、信頼できる鍵屋を見つけることが重要です。ですが、どのようなポイントを基準に選べばよいのでしょうか。

相見積もりをとる

複数の鍵屋から見積もりをとって比較すると、相場感を掴み、適正価格を判断することができます。価格だけでなく、サービスの内容や対応の良さも比較して、信頼できる業者を選びましょう。

高すぎる業者は避けるべきですが、安すぎる業者も信頼できません。おざなりな施工しかしてくれないかもしれないので、安さだけで決めないように気を付けてください。

マンションの鍵交換の見積もりを依頼する

見積もりの内訳が明確か確認する

見積もりが明確に内訳されているかどうかについては、必ず確認してください。事前に提示された見積もりが曖昧だと、後から追加料金が発生する可能性もあります。鍵交換の費用以外に、出張費や作業時間の見積もりも明確にしておきましょう。

特に気を付けたいのが、駐車場代です。駐車場に停められなかったから近くのコインパーキングを利用した、と言って料金を請求する業者もいます。マンションに駐車できないのであれば、事前にその旨を伝えておきましょう。駐車料金を負担してくれるかどうか確認しておくと、のちのちのトラブルを防ぐことができます。

アフターフォローや保証の有無を確認する

出張交換後のアフターフォローや保証の有無も重要です。問題が発生したときに、すぐに対応してくれる業者に依頼するべきでしょう。施工後、一定期間内であればトラブルに無料で対応してくれる業者もあります。

また、すぐに駆けつけてくれるかどうかも重要なポイントです。どれくらいの時間をかけてフォローしてくれるのか、見積もりをとる時点で確認してください。施工をした後は全く対応しない、という業者は選ぶべきではないでしょう。

口コミの評判を確認する

口コミや評判の確認も忘れてはいけません。業者のホームページや口コミサイトなどには、リアルな体験談が寄せられています。

ですが、全ての口コミが真実である保証はないため、できるだけ多くの情報を集めて比較し、納得できる業者を選ぶようにしましょう。明らかに作られた口コミが見られるときや、不自然に高評価が多すぎるときは、他の業者との比較が必要です。

新しく取り付ける鍵の選び方

交換は業者に依頼するべきですが、鍵の種類の選び方は押さえておきましょう。もちろん業者にすすめられた鍵を付けてもらうのもいいですが、せっかくならそれぞれの種類の特徴を知って、最適なものを選ぶことをおすすめします。

鍵の種類ごとの防犯性の違い

最初に考えるべきなのは、鍵の種類による防犯性の違いです。

  • ピンシリンダーキー
  • ロータリーディスクシリンダーキー
  • ディンプルシリンダーキー

ピンシリンダーキー

ピンシリンダー

一般的なピンシリンダーキーは、一列に並んだピン状のタンブラーが特徴で、片側のみにギザギザした刻みがあります。構造そのものは単純なので、防犯性は低いです。

交換にかかる費用は業者に依頼した場合、約15,000~20,000円程度。マンションの場合はDIYでの鍵交換は控えるべきなので、本体代と業者の作業費、出張費などを全て含めて考えましょう。防犯性の低さを理由にピンシリンダーキーをおすすめしない業者もいます。

ロータリーディスクシリンダーキー

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーキーは、ピンと溝が正しく合うとタンブラーが回転し、解錠する仕組みになっています。両側にギザギザした刻みがあり、ディスクシリンダーよりは防犯性が高いのが特徴です。

交換にかかる費用は業者に依頼した場合、約15,000~20,000円程度。ピンシリンダーキーと大きな差はありません。ロータリーディスクシリンダーキーはディスクシリンダーキーの上位互換です。それでも、防犯性において完璧であるとは言い切れません。

関連記事:ロータリーディスクシリンダーとは?特徴や仕組みを詳しく解説|ミツモア

ディンプルシリンダーキー

ディンプルキー、鍵交換

ディンプルシリンダーキーは、中央部分に溝があり、その左右にデコボコとしたくぼみが付いています。このくぼみと鍵穴の中にあるタンブラーの組み合わせは、何億通りとあるため、ピッキングや複製が難しく、防犯性を重視する人におすすめです。

交換にかかる費用は業者に依頼した場合、約25,000~35,000円程度。防犯性が高いため、その分費用もかさみます。「せっかく交換するならセキュリティー面を強化したい」「以前使っていた鍵の防犯性の低さが気になっていた」といった人にはうってつけの鍵ですが、予算との相談が必要です。

関連記事:鍵交換はディンプルキーがおすすめ!特徴や種類、交換費用を解説|ミツモア

このように、鍵を選ぶときは、それぞれが持つ特徴と防犯性のレベルが決定的なポイントとなります。自分のライフスタイルに合った鍵を選んで、安心できる生活を送りましょう。

鍵交換を行うときの注意点

鍵を交換するとき、上述のほかに注意すべき点があります。順に見ていきましょう。

  • 古い鍵は使えないようにしてから捨てる
  • 合鍵は純正の鍵を使って作る

古い鍵は使えないようにしてから捨てる

交換後の古い鍵の処分方法には十分注意してください。もうどこにも使用されていない鍵であれば、不燃ゴミとして捨てられます。

ですが、古い鍵を使って今まで通り玄関を開けられたり、オートロックエントランスを開けられたりする場合は、不正に使用される可能性があるため、ただ捨てるだけでは防犯上問題があります。

そういうときは専門の業者に処分を依頼するか、鍵穴に合わなくするために鍵山を削ってから捨てましょう。加えて、鍵山を半分に折ると合鍵作成の防止につながります。また、純正の鍵には鍵番号と呼ばれるIDが刻まれているので、必ず削って判別ができないようにしてください。

合鍵は純正の鍵を使って作る

合鍵を作るときは、コピーを繰り返さず、必ず純正の鍵を使いましょう。コピーを重ねると、精度が低下し、鍵穴に正しく挿さらなくなってしまう可能性があります。

鍵穴へのダメージが積み重なると、鍵を回せなくなってしまいます。純正の鍵を使うだけで、新しい鍵を安心して長い間使用できるようになるのです。また、合鍵を作るときは必ず管理者に報告しましょう。管理者が知らないところで複製してしまうと、トラブルにつながります。

交換した鍵を長持ちさせるメンテナンス方法

新たに交換した鍵を長持ちさせるために、簡単なメンテナンスをしましょう。鍵の溝やくぼみ、ギザギザとした部分には埃がたまりがちです。特にディンプルキーはくぼみに汚れがたまりやすいので注意しましょう。古い歯ブラシなどで優しく擦り、かき出してください。

鍵穴には決して油やシリコンスプレーなどの合成潤滑油をさしてはいけません。内部で埃が固まって、鍵を挿せなくなってしまいます。鍵穴には掃除機を付けて中のゴミを吸い出してください。

その後、鍵メーカーが指定している潤滑油をスプレーして、鍵を抜き差しすれば完了です。スプレーが手元にない場合は、鉛筆の黒鉛で代用できます。鍵の溝を強くなぞり、同じように鍵を抜き差ししてください。終わってから鍵に付いた黒鉛を拭き取るのを忘れないようにしましょう。

関連記事:鍵穴にシリコンスプレーを使うと壊れる!専用スプレーの使い方を解説|ミツモア

マンションの鍵交換業者選びは相見積もりで比較を

マンションの鍵は自分の判断だけで交換できるものではありません。加えて、オートロックなどのシステムを正常に作動させるためには、専門的な知識と技術が必要です。無理に自力で交換しようとせず、管理者と話し合ったうえで業者に依頼してください。

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

質問に答えるだけで最大5社から見積もりが届く

スマホやパソコンからかんたんな質問に答えると、自動で条件にぴったりのおすすめ事業者から最大5件の見積もりが届きます。

手作業で条件や日程が合う事業者を1件ずつ探す必要はありません。

料金・口コミ評判を比較して選べる

見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。

口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

チャットで事前に仕事内容の相談ができるので安心

契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。

マンションの鍵交換の見積もりを依頼する