オートロックマンションの鍵交換にかかる費用は?
通称「ギザキー」と呼ばれる、鍵の先端が山状にギザギザになっているタイプであれば15,000~20,000円程度です。鍵の表面にくぼみがある「ディンプルキー」であれば、25,000~35,000円程度と考えておきましょう。「キーレス錠」や「電子錠」などの特殊な鍵は、構造によって金額に幅が生じます。
オートロックの鍵を紛失したら、全部屋の鍵交換を負担しないといけない?
入居者がオートロックの鍵を紛失しても、マンションの全部屋の鍵を交換する費用を請求されることはまずありません。
マンションの鍵交換はまず管理会社に連絡を
もし鍵を紛失して鍵交換が必要になったら、必ず管理会社や物件のオーナーに許可を得ましょう。
貸主に黙って勝手に鍵を交換するのは契約違反です。場合によっては賠償を請求されることもあるので、くれぐれも気を付けてください。
オートロックマンションの鍵の仕組み
オートロックマンションでは共用エントランスの出入口など、特定の箇所が自動で施錠される仕組み(オートロック)になっており、鍵なしでは外から入ることができません。
共用エントランスはマンション内のどの部屋の鍵でも開けることができます。そのためマンションの住人は、1本の鍵だけでエントランス部分も自分の部屋も解錠することができるのです。この仕組みを「逆マスター」といいます。
オートロックマンションの鍵交換では、共用エントランスを解錠できる逆マスターキーを作り直すのか、エントランス用と自分の部屋用でそれぞれ異なる鍵を作るのかを決める必要があるでしょう。
鍵交換の流れと所要日数
エントランス用の鍵と自室用の鍵が別々になってもよい場合は、玄関扉のシリンダーだけを変更します。
エントランスと自宅を1本の鍵で対応できるようにする場合は、メーカーにシリンダーを発注して交換するのと、連動確認の作業が必要です。
1本の鍵で対応したい場合は、以下の流れで交換作業を行います。
- 鍵の種類を確認する
- 玄関扉のシリンダーを確認する
- オートロック対応のシリンダーを発注する
- 玄関扉のシリンダー交換作業と同時にエントランスとの連動を確認する
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2本の鍵を使い分ける場合より費用が高くなることは理解しておきましょう。
なお鍵の交換が完了するまでにかかる目安の日数は以下の通りです。
- 1本の逆マスターキーに交換する場合:2~4週間程度
- 2本の鍵を作って対応する場合:1日程度(シリンダーが用意できた場合)
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エントランスと自宅で異なる鍵を使用してよいのであれば、時間はそれほどかかりません。
いっぽう1つの鍵で複数箇所に対応できるようにするなら、専用の鍵を発注・製作してもらうことになるため時間がかかります。
オートロックマンションの鍵を紛失したときの対処法
防犯性が高く安心感のあるオートロックですが、鍵を失くしてしまったときはどのように対応すればよいのでしょうか?対処法を知っておきましょう。
管理会社やオーナーに連絡する
紛失した鍵が見つからない場合は、管理会社や物件のオーナーにも連絡を入れましょう。見当たらなくなった日時も合わせて伝えることが大切です。
鍵がなくて解錠できず自宅に戻れない場合は、代わりに開けてくれたり、スペアを貸与してくれたりすることもあります。
鍵の紛失は、当事者だけの問題では済まない可能性もある事態です。鍵を拾った人は自由にマンションに立ち入ることが可能になり、当事者以外の住民に影響を与えかねません。
また鍵の紛失時には管理会社やオーナーに届け出ることが、契約で規定されている場合もあります。場合によっては、オートロックのシステム変更をしなければならないこともあるため、届け出は必ず行いましょう。
鍵工事の業者に解錠を頼む
鍵開けの業者に解錠を依頼するという方法があります。
鍵開けの費用は鍵の種類や解錠方法によって大きく異なりますが、ディスクシリンダーキー(ギザギザの鍵)であれば約5,000円~で受け付けている業者が多いです。表面にくぼみがあるディンプルキーだと、安くとも15,000円くらいの費用がかかります。
夜間だと管理人が対応できない場合が多いので、お金を払って鍵開け業者を頼むのがよいでしょう。ただし多くの業者が夜間の追加料金を設定している点には注意が必要です。
また不法侵入を防止するため、鍵開け業者に対して身分証明をする必要があります。身分証明書を全く持っていない場合は、警察官に立ち会ってもらうことで解錠することが可能です。
後日警察に遺失届を出す
自宅以外で紛失した可能性が高い場合は、早めに警察へ連絡しましょう。もしかすると拾った人が届けてくれているかもしれません。
また警察に相談した時点では届いていなくても、その後に拾った人が届けてくれる可能性もあります。スムーズに鍵を引き取るためにも、「遺失届」を記載し提出しておくことが大切です。
遺失届の提出は、警察署でも自宅近くの交番でもかまいません。場合によっては、電話で遺失届を出すことも可能です。
マンションの鍵交換にかかる費用相場
鍵交換を業者に頼む場合の費用相場は、鍵の種類や交換する部分によって異なります。シチュエーション別に鍵交換の費用相場を見ていきましょう。
上の表で示した費用相場は基本的にシリンダーキーに交換した場合のものです。カードキーや暗証番号式のキーはこれよりも費用が高くなります。
シリンダーのみの交換:15,000円〜
鍵穴のついた筒状の部分を「シリンダー」と呼びます。鍵を紛失した場合や、防犯性の高い鍵に取り替えたい場合には、シリンダーのみを交換すればよいでしょう。
各種類の鍵の交換費用は以下の通りです。防犯性の高い鍵はその分費用が高い傾向にあります。
鍵の種類 |
費用相場 |
ピンシリンダー |
15,000~20,000円 |
ディスクシリンダー |
15,000~20,000円 |
ロータリーディスクシリンダー |
20,000~30,000円 |
ディンプルシリンダー |
25,000~35,000円 |
カードキー |
40,000~80,000円 |
暗証番号錠 |
40,000~80,000円 |
錠前すべての交換:25,000円〜
錠前とは、シリンダーや取っ手など扉側に仕込まれている金具のことを指します。鍵を差し込んでも回らないような場合には、錠前すべてを交換する必要があるでしょう。
錠前を交換する場合は、シリンダー交換のみのときと比べて作業費・本体価格ともにそれぞれ5,000円以上高くなります。
鍵の種類 |
費用相場 |
ピンシリンダー |
20,000〜25,000円 |
ディスクシリンダー |
20,000〜25,000円 |
ロータリーディスクシリンダー |
25,000~35,000円 |
ディンプルシリンダー |
30,000~40,000円 |
カードキー |
45,000~85,000円 |
暗証番号錠 |
45,000~85,000円 |
賃貸物件の鍵交換は誰が費用負担する?
賃貸住宅の場合、修理や交換にかかる費用は誰が負担すべなのか迷うケースがあります。特に、鍵を交換する場合は自分が払うべきなのか、あるいは管理会社やオーナーが払うべきなのか分かりづらいものです。鍵の交換費用の負担について見ていきましょう。
鍵を紛失した場合
鍵の紛失においては借主、つまり入居者の負担となるケースがほとんどです。
鍵をしっかり管理していれば起こらなかった事態のため、鍵の作製費用や交換費用を請求されるケースがほとんどでしょう。
ただし契約内容によっては管理会社やオーナーが負担してくれる可能性もあります。入居時に交わした賃貸借契約書を見直してみることも大切です。
また防犯性を高めるために鍵を交換したいという場合も、借主負担となります。
全部屋の鍵交換を自己負担しないといけない?
オートロックの共用部分を開錠できる鍵を紛失した場合、マンション全体のセキュリティに影響が出る可能性があります。
そのため「マンションの全部屋の鍵交換を費用負担しないといけないのではないか」と考える人も多いと思います。しかし実際には、入居者がオートロックの鍵を紛失したという理由で、全部屋の鍵交換費用を請求されることはまずありません。
そもそも悪意を持った第三者が偶然に鍵を拾い、マンションの特定に成功して侵入してくるという可能性は低いといえます。そのため1つの鍵がなくなったという理由だけで全部屋の鍵を交換するのはあまり現実的ではないでしょう。
なお管理者によってはオートロックの共用エントランスの鍵のみを交換し、エントランスの鍵を住人全員に新しく持たせて対処する場合もあります。
鍵が故障した場合
鍵の故障に関しては、過失や責任が誰にあるかによって費用を負担する人が変わります。そのため、原因をしっかりと把握することが大切です。
区分所有しているマンションの場合、自宅の鍵の修繕費用は居住者負担となる可能性が高いといえます。扉も鍵も、住んでいる人の所有物になるからです。
賃貸物件の場合、経年劣化による不具合であれば、管理会社やオーナーの負担になることが多いでしょう。通常の利用の範囲で起こった故障は、貸主が修繕する責任を負うのが一般的です。
一方、不適切な使用によって生じたトラブルである場合は、借主側の負担になるケースが多いでしょう。
またエントランスに設置されたオートロックシステムが故障した場合は、共用設備のため管理会社やオーナー負担になります。
鍵交換業者を選ぶポイント3つ
鍵を交換するのは、鍵の紛失・故障など緊急の対応が必要なシチュエーションが多いでしょう。しかし業者をよく選ばず急いで作業を依頼すると、法外な料金をとられるリスクがあります。ここでは優良業者を選ぶためのポイントをいくつか紹介します。
見積もり内容が明解な業者を選ぶ
見積もりが丁寧で、料金体系が分かりやすい業者を選ぶのが良いでしょう。
鍵交換では基本的に、「鍵本体の料金」「作業費用」「出張費」などによって料金が設定されている場合が多いです。料金の総額だけではなく、「費用の内訳は詳しいか」「各項目の費用は妥当か」などをしっかりと確認しましょう。
鍵の種類やドアの種類、交換場所などの条件を明示することで、より正確な見積もりを出してもらえますよ。
アフターサービスを確認する
鍵交換を依頼する際には、作業後の保証が充実している業者を選ぶのが望ましいです。作業後にトラブルが起きたときに確実に対応してくれる業者なら安心でしょう。
また保証が充実していること自体が、その業者の誠実さを表しているともいえます。アフターフォローまで力を注いでくれる誠実な業者なら、作業時も丁寧に仕事をこなしてくれる可能性が高いです。
複数の業者から見積もりを取る
1社だけからしか見積もりを取らない場合、費用が適正なのかどうか分かりにくいと思います。見積もりは複数の業者から取るのがおすすめです。
費用や作業の内訳を見比べることで、希望する条件に最も近い業者を見つけられる可能性が高まります。
相見積もりを取る場合には、条件を入力するだけで複数の見積もりが届く見積もりプラットフォームサービスを利用するのが良いでしょう。
「ミツモア」は、鍵業者の登録数が国内トップクラスの見積もりプラットフォームです。業者と直接チャットで話せるので、細かい点まで確認しながら業者を選ぶことができますよ。
鍵交換を探すときは相見積もりで比較しよう
鍵交換の費用は主に取り付ける鍵の種類によって変わりますが、事業者によっても作業費や出張費の設定が異なります。
なるべく安く依頼するには、複数の事業者から見積もりをとって比較してから決めるのがおすすめです。
「ミツモア」なら、質問に答えて依頼を出すだけで、お近くの鍵交換のプロから最大5件の見積もりをもらうことができます。
質問に答えるだけで最大5社から見積もりが届く
スマホやパソコンからかんたんな質問に答えると、自動で条件にぴったりのおすすめ事業者から最大5件の見積もりが届きます。
手作業で条件や日程が合う事業者を1件ずつ探す必要はありません。
料金・口コミ評判を比較して選べる
見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。
口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。
チャットで事前に仕事内容の相談ができるので安心
契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。