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スマートキーは後付けできる?鍵選びの注意点やおすすめ製品を紹介

最終更新日: 2024年01月26日

スマートキーは、鍵穴に鍵を差し込む代わりに、リモコンやボタンなどで施錠や解錠ができるシステムです。一般的なサムターン式の鍵が付いたドアにも後付けでき、賃貸住宅にも導入可能です。取り付け方や鍵選びの注意点の他、おすすめ製品も紹介します。

スマートキーを後付けする方法

スマートキー

スマートキーは家を新築しなくても取り付けが可能です。既存の玄関ドアに、スマートキーを後付けする方法を解説します。

既存の鍵やドアの形状をチェック

後付けスマートキーを購入する前に、自宅の玄関ドアの形状をチェックしましょう。ドアや鍵のタイプによっては、後付け不可能なタイプもあるため、事前に確認する必要があります。

後付けのスマートキーは、ドアノブとシリンダーの間に十分なスペースがなければ取り付けられません。握ってひねるドアノブで、真ん中にサムターンが付いている「玉座」と呼ばれるタイプは、後付けが不可能です。

またサムターンのつまみが四角形・丸形・涙型など特殊な形状になっているドアや、引き戸タイプの他、サムラッチ錠にも対応していないので、注意しましょう。

DIYで取り付ける

DIYで取り付けられるスマートキーには、主に以下の2種類があります

両面テープで固定するタイプ サムターンの上にかぶせ、両面テープで貼り付ける
既存の鍵穴を利用するタイプ サムターンを取り外してスマートキーを取り付ける

既存の鍵穴を利用するタイプの大まかな手順は以下です。

用意するもの:ドライバー

  1. ドアが開いたままになるようドアを固定する
  2. 室内側のビスを順番に外していく
  3. サムターンの台座が外す
  4. 説明書に従ってスマートキーを取り付ける

他にはドアに穴を開けるタイプもありますが、難易度が高くDIYには向かないでしょう。またいずれのタイプも、DIYできるのは電池式のものに限ります。

業者に依頼する

ドアに穴を開けて取り付けるタイプなど、DIYには難易度が高く失敗しそうな場合や、電源式のスマートキーを取り付けたい場合は、業者に依頼するのがおすすめです

なお電源式は電気工事を伴うため、電気工事士の資格を持った業者に依頼する必要があります。メーカーによっては専門業者の工事でなければ、故障などの際に保証の対象外となるケースもあるので注意しましょう。

鍵の形状などによってスマートキーの後付けができない場合は、業者に相談してドアごと交換する方法もあります。

DIYと業者のメリット・デメリットを比較

スマートキーをDIYで付ける場合と、業者に依頼する場合のメリットとデメリットを比較してみましょう。

DIYの場合、スマートキー本体代金しか費用がかからないため、コストを抑えられるのがメリットです。ただし電池式のみなど、取り付けられるタイプが限られます。

テープなどで手軽に設置できる分、簡単に取り外せてしまうというデメリットもあります。

業者に依頼する場合は、スマートキーの代金以外に取り付け費用が必要です。しかし大がかりな工事にも対応可能で、さまざまなタイプのキーを取り付けられるメリットがあります。

DIYと違って確実性が高く、防犯面でも安心です。ドアごとの交換も可能なので、どんな玄関でもスマートキーを導入できます。

以下にDIYと業者のメリット・デメリットを表にわかりやすくまとめました。

メリット デメリット
DIY
  • コストを抑えられる
  • 取り付けられる種類に限りがある
  • 簡単に取り外せてしまう
業者
  • 取り付け費用が掛かる
  • 確実で、防犯面も安心
  • さまざまなタイプのキーに対応

後付けスマートキーを選ぶときに注意したいポイント

後付けスマートキーにはさまざまなタイプがあるため、選び方に迷ってしまう人も多いでしょう。選ぶ際に注意したいポイントを3つ紹介します。

どのように取り付けるか

後付けスマートキーを選ぶ際は、取り付け方を確認しておきましょう。先述の通りスマートキーには、取り付け方の違いによって、貼り付けタイプ・既存の鍵穴を利用するタイプ・ドアに穴を開けるタイプの3種類があります。

DIYの場合は、できるだけ取り付けが簡単なものを選ぶのがポイントです。両面テープで固定する貼り付けタイプや、既存の鍵穴を利用するタイプから選んでみましょう。

持ち家か賃貸物件かによっても、後付けできるスマートキーの種類は変わります。賃貸物件ではドアに穴を開けられないため、穴あけ工事が不要なタイプを選びましょう。

持ち家でもドアに穴を開けたくないなら、貼り付けタイプか既存の鍵穴を使うタイプがおすすめです。

解錠方法に何が採用されているか

後付けスマートキーは鍵の解錠方法にも以下の通り、さまざまな種類があります。使い勝手のよさなどを考えて、ニーズに合ったものを選びましょう。

  • リモコン:専用のリモコンで施錠・解錠する
  • カード:専用のカードキーで施錠・解錠する
  • スマホ:スマホアプリで施錠・解錠する
  • 生体認証:指紋や虹彩など個人を特定する情報で解錠する
  • 暗証番号:暗証番号で解錠するタイプ。使用するたびにテンキーの配列が変わるものもある

オートロック機能がある場合、鍵を持たずに外出してしまうと閉め出されてしまいます。リモコンやカードキーの他にアプリでも開けられるなど、解錠方法が複数あると安心です。

セキュリティ対策は万全か

スマートキーを導入して利便性は高まったとしても、セキュリティ面が確保されていなければ意味がありません。不正に開けられないように、防犯性の高さもしっかり確認しましょう。

鍵穴が隠れるか・オートロック機能や不正解錠対策があるかなどを、チェックしておくことが大切です。鍵穴が見えていると、ピッキングなどの被害に遭う可能性もあるので、できれば鍵穴が見えないタイプを選びましょう。

またオートロック機能があると、ゴミ出しなどのわずかな時間でも、鍵のかけ忘れを防いでくれます。スマートキー自体に耐久性があるかどうかも重要です。両面テープで貼るタイプの場合、剥がれやすくないかしっかりチェックしておきましょう。

後付けスマートキーのおすすめ5選

一戸建てや賃貸マンションなどにも取り付け可能な、後付けスマートキーを5つ紹介します。取り付け方や解錠方法などの特徴も解説するので、スマートキー選びの参考にしましょう。

Qrio Lock

両面テープで貼り付けるだけで設置できるのが特徴のスマートキーです。テープの跡が残りにくく、賃貸住宅にも安心して取り付けできます。

スマホで解錠するタイプなので、鍵を持ち歩く必要もありません。家族や知人への合鍵も、スマホのアプリを使って共有できます。ハンズフリー機能搭載により、バッグやポケットにスマホが入っていれば、近づくだけで解錠が可能です。

専用アプリでスマートキーの位置情報を取得し、住宅エリアを登録するため、自宅にいる間に誤作動で鍵が開いてしまう心配はありません。ドアの開閉をセンサーが検知して、自動的に施錠するオートロック機能も搭載されています。

AEGIS GATE

暗証番号で解錠できる、キーレスタイプのスマートキーです。ICカードやICチップ搭載のスマホでも認証できるため、小さな子どもや高齢者でも簡単に鍵を開けられます。

ドアの外に物理的な鍵穴がないので、ピッキングやバンピングなどの心配がありません。無理やりドアをこじ開けたり、不正認証が続いたりすると警報音が鳴り、セキュリティ対策も万全です。

オートロック機能の他に、解錠後一定時間ドアが開かないと自動的に施錠される自動リロック機能や、外部からの解錠を一切不可能にする内締りロック機能なども搭載されています。既存の鍵穴を利用するタイプなので、取り付けも簡単です。

SESAME5

固定テープで簡単に取り付けられるタイプのスマートキーです。サムターンの形状が合わないときは、3Dプリンターでアダプターを作ってくれるサービス(有料)もあります。

解錠はスマホのアプリでできるので、リモコンなどを持ち歩く必要がありません。QRコードで合鍵を簡単にシェアできたり、鍵の開け閉めの履歴を管理できたりと、使い勝手やセキュリティ面も良好です。

Wi-Fiモジュールがあれば、SiriやAmazon Alexaなどと連携して音声で解錠できる他、遠隔操作で鍵を開けたり閉めたりもできます。また、別売りのNFCタグを使うと、アプリを開かずに施錠・解錠が可能です。

INTER LOCK

カード・スマホ・暗証番号など、複数の方法で解錠できるスマートキーです。暗証番号を入力するタッチパネルは、ランダムテンキーにもできるので、盗み見などによる情報漏洩を防げます。カードと暗証番号の両方を使った、2重認証も可能です。

内側からはOPENボタン1つで解錠できますが、万が一室内に手が入ってきたときのために、ボタンをロックしたりサムターンを脱着したりする機能も搭載されています。

警告音によるいたずら防止や、外出や就寝時のロック機能など、安心機能が充実しているのも特徴です。取り付けの際は、物理的な鍵穴をなくすか、鍵穴を残すかのどちらの方法にも対応しています。

bitlock MINI

サブスクリプション契約で利用できるスマートキーです。スマホの専用アプリを使って鍵を開け閉めするタイプで、誰がいつ開けたかなどの開閉履歴も管理できます。アプリを使えば、合鍵のシェアも簡単です。

ハンズフリーに対応しており、バッグからスマホを取り出さなくても、近づくだけで自動的に解錠できます。鍵が閉まるまでの秒数を選べる、オートロック機能も搭載しています。

365日カスタマーサポートや故障時の本体交換、バッテリーケアなど、保証サービスが充実しているのも、サブスクリプションならではといえるでしょう。両面テープで貼り付けるだけなので、賃貸マンションの人にもおすすめです。

後付けできないときはドアごと交換

ドア交換の様子

鍵やドアの形状によって後付けできないときは、スマートキー付きのドアに交換する方法がおすすめです。ドアごと交換する場合の費用や、メリットについて解説します。

スマートキー付きドアに交換する費用相場

スマートキー付きのドアに交換する場合の費用相場は、工事費・部品代込みで20~30万円程度が一般的です。スマートキーだけを後付けする場合に比べるとコストはかかりますが、十分検討可能な範囲といえるでしょう。

自治体によっては、防犯対策補助金の対象になるケースもあります。例えば東京都では、中央区・港区・目黒区・荒川区が、玄関の防犯対策に対する助成事業を行っています。

ただしすべての自治体に補助金の制度があるわけではありません。制度がある自治体でも対象となるための条件が異なるので、事前に確認しておきましょう。

スマートキー付きのドアに交換するメリット

ドアごと交換する場合、現在の鍵の形状やタイプを気にする必要がない点がメリットの1つです。そもそも古いドアの場合は、鍵自体が経年劣化によって不具合を起こしているケースもあります。

スマートキー付きのドアは、ピッキングやサムターン回しなどへの対策も施されており、鍵だけを交換するより防犯性能も上がるでしょう。オートロックやハンズフリーなど、便利な機能も追加できます。

鍵がドアに内蔵されているものも多く、スッキリとした見た目でデザイン性がよいのも魅力です。

スマートキーを後付けして玄関の防犯対策を

スマートキーを後付けすると、鍵の開閉が便利になるだけでなく、ピッキングなどの防犯対策にも役立ちます。後付けスマートキーを選ぶ際は、取り付け方・解錠方法・セキュリティ対策などをチェックしておくのがおすすめです。後付けができない場合は、ドアごと交換する方法も検討してみましょう。

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