買い物の帰りに車に乗り込もうとしたら、鍵が見当たらない・・・そんな経験ありませんか。
車の鍵がなければその場を動くこともできないため、焦ってしまうことも多いと思います。
この記事では、車の鍵を紛失したときの詳しい対処法や、なくさないための予防策を紹介します。万が一のときに参考にしてみてください。
車の鍵を紛失したときの対処法
車の鍵を紛失したときには、以下のような対処法を取りましょう。
- 心当たりのある場所を探す
- インロックされていないか確かめる
- 警察に遺失届を出す
- スペアキーを使用する
- JAFなどのロードサービスに問い合わせ
- 車のディーラーに依頼
- 鍵の専門業者に開錠・合鍵作成を依頼
鍵を開けたり合鍵を作成したりを依頼するのは、「ロードサービス」「ディーラー」「鍵の専門業者」のいずれかです。
心当たりのある場所を探す
「無意識のうちにいつもと違うポケットに入れていた」「バッグの中で持ち物に紛れていた」ということはよくあります。
- バッグの底、ポケット
- 衣服のポケット
- 買い物をした商品が入っている袋
まずは落ち着いて上記のような場所を1つ1つ確認しましょう。
どこかに落としてきた可能性が高い場合は、最後に鍵を持っていた記憶がある時点から、行動を振り返ってみましょう。このとき、紙やスマートフォンのメモに書き出すと記憶を整理しやすいです。
心当たりのある店や施設に連絡を入れ、落とし物として鍵が届いていないか確認してみましょう。
インロックされていないか確かめる
車の鍵をなくしたという状況でよくあるのが、車内への置き忘れです。ダッシュボードやドアのポケット、座席のすき間や足元にあるパターンが考えられます。
無事ドアを開けて車内に入ることができれば良いのですが、鍵を車内に閉じ込めたまま解錠できないという「インロック」の状態になってしまうことがあります。
この場合は、JAFなどのロードサービスや鍵業者に開錠を依頼するのがおすすめです。
警察に遺失届を出す
インロックではなく、外出先で車の鍵を落とした可能性が高い場合には、警察に連絡して遺失届を提出しましょう。
メインキーが無い状態のままだと、次に同じことが起こったときに対処できません。また失くした鍵を第三者に悪用されるリスクもあり得ます。スペアキーを持っていても、持っていなくても、鍵が見つからないときには必ず遺失届を出しておきましょう。
運よく誰かが届けてくれれば万々歳です。車種やキーホルダー、その日に行った場所など、なるべく詳細を思い出して伝えるようにしましょう。
スペアキーを利用する
スペアキーがある場合は、スペアキーを利用しましょう。
外出先で鍵をなくしてしまっても、家からさほど離れていない場所にいる場合は、家族に持ってきてもらう、公共交通機関やタクシー、徒歩で一度家に帰るといった方法で解決できるでしょう。
車の鍵開けや鍵作製に対応してくれるところは複数あるため、どこに依頼すればよいのか分からないという方も多いと思います。
状況によって適切な依頼先が異なりますので、それぞれの特徴をもとにメリット・デメリットを見ていきましょう。
【スペアキーがある場合】JAFなどのロードサービスを利用
鍵開けの所要時間 | 5~30分 |
鍵開けの費用 |
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スペアキー作製の所要時間 | 作成不可 |
スペアキー作製の費用 | 作成不可 |
JAFや車両保険に付随するロードサービスは、車の鍵を紛失したときに鍵開けの対応を行ってくれます。
ただし対応は鍵開けまでです。新たな鍵の作成はできないため、紛失した鍵の所在が判明している場合に利用するのがおすすめです。
また、ロードサービスは事故対応も行っており、忙しい時期には対応まで時間がかかる可能性が高いという点にも気を付ける必要があります。混雑時には到着まで1時間以上かかることもあるので注意しましょう。
JAFの場合は会員なら無料対応してもらえますが、非会員は時間と場所によって費用が変動します。
【スペアキーがある場合】車のディーラーに依頼
鍵開けの所要時間 | 30分~1時間程度 |
鍵開けの費用 |
|
スペアキー作製の所要時間 | スペアキーや鍵番号がない場合には1週間~1ヶ月程度 |
スペアキー作製の費用 | 鍵の種類によって変動 |
車の鍵の紛失時には、ディーラーに鍵を開けてもらうことも解決法のひとつです。改めて純正キーを作製してもらうこともできます。
ただし、ディーラーに依頼するときは車を店舗まで運ぶ必要があります。そのため、スペアキーがある場合にオススメです。
スペアキーが無くても、レッカー車で車を運ぶことはできますが、その費用が追加でかかることも頭に入れておかなければなりません。たとえばJAFにレッカー移動を依頼する際は、15kmまで約13,000円、それ以上は730円/1kmの料金がかかります。
また純正キーはメーカーから取り寄せることになるので、届くまでに早くても1日、遅ければ3週間ほどかかってしまいます。スペアキーが無い場合には、鍵屋への依頼がオススメです。
イモビライザーキーの再発行にはキーナンバーが必要
「イモビライザー」とは、盗難や乗り逃げを防止するための仕組みのこと。車側と鍵側とで、登録されているIDが合わないとエンジンをかけることができません。
そのため複製の費用も高額です。メーカーや車種によっては10万円を超えます。
また、このとき納車時に渡されたキーナンバー(識別番号)が必要なので注意しましょう。もしキーナンバーが分からなければ、車側のIDを読み解く工程が必要になり、その分の料金もかかってしまいます。
【スペアキーがない場合】鍵の専門業者に依頼
鍵開けの所要時間 | 30分~1時間程度 |
鍵開けの費用 | 8,000~30,000円程度 |
スペアキー作製の所要時間 | 15~30分 |
スペアキー作製の費用 | 10,000~50,000円程度(鍵の種類によって変動) |
スペアキーがない場合、鍵屋を呼んで車の鍵を開けてもらうのがもっともオススメの方法です。
近くの業者に連絡すれば、15分から30分程度で到着してくれます。また鍵開けから鍵作成まで2時間以内で済むので、すぐにトラブルを解決できるのがメリットです。
正規のディーラーに依頼した場合、安心感はあるものの、鍵の取り寄せに時間がかかってしまいます。即日中に車の鍵を作成したいなら、鍵屋に依頼するのがオススメです。
すぐに鍵を作成したいなら、鍵屋がオススメ
「鍵を失くして、スペアキーも持っていない」というとき、すぐにでも鍵を作成したいなら鍵屋に依頼するのがオススメです。
スペアがなくても、国産車なら30~60分で鍵作成!
「外出先で鍵を失くしたとき」や、「毎日の出勤で車がつかえないと困るとき」など、すぐに鍵が欲しい場合には鍵屋への依頼が便利です。
トヨタや日産、ホンダなど各国産メーカーの鍵なら、基本的には30分~60分で対応してもらうことができます。遅くても即日対応できるのが、最大のメリットと言えるでしょう。
しっかり鍵業者を選べば、スマートキーやイモビライザーキー、外車の鍵などに対応可能な業者も。
費用で考えるなら正規ディーラーのほうが比較的安く済みますが、お取り寄せには1~2週間かかってしまいます。「すぐに鍵が欲しい」という方は鍵屋への依頼を検討してみましょう。
鍵屋に依頼するときの料金相場
鍵屋に依頼するときには、「車の鍵開け」と「鍵作成」とを一緒に頼みましょう。それぞれ、料金相場は以下です。
鍵開け | 8,000~10,000円 |
鍵作成 | 10,000~30,000円 |
スマートキー、イモビライザーキーの作成 | 40,000~50,000円 |
ギザギザしたシリンダーキーなどであれば、鍵開けと鍵作成をあわせて、2万~4万円ほどで依頼することができます。
スマートキーやイモビライザーキーの場合には少し値が張ってしまうので注意しましょう。ただ正規のディーラーに依頼する場合も、イモビライザーの複製には最大10万円以上かかるケースがあります。
業者選びのポイント
鍵の業者に連絡を取るとき、意識したいポイントが3つあります。
- 現場から業者の事務所までの距離
- 対応してもらえる鍵の種類
- 複数の業者から見積もりを取る
まずは鍵屋の事務所から現場までの距離です。近いほど待ち時間を短縮できるうえ、出張料金が高くなりすぎるケースを防ぐことができます。
また複数の業者から見積もりを取るのも大切です。早くトラブル解決したいからといって、見積もりを取らずに依頼するのはやめましょう。
このとき、対応してもらえる鍵の種類や、即日対応ができるかどうかを確認することができます。また2~3社を比較することで、料金や対応の丁寧さが分かります。
ミツモアなら最大5社からの無料見積もりが届くので、ぜひお試しください。
依頼から鍵開け・鍵作成までの流れ
|
上記のような手順で、トラブルを解決することができます。
見積もりを取り、正式に依頼する業者を決めたら、到着を待ちましょう。
スマートキーの場合でも、エマージェンシーキーという緊急用の鍵が内蔵されているので、まずは車のドアを開錠してもらうことができます。
その後、鍵穴の形を調査して合鍵を複製。スマートキーの場合には、コンピューターでキーの登録までして、新しい鍵の完成です。
鍵を失くしたときに確認すべきこと・注意点
車の鍵を紛失したときには、鍵業者をはじめとしたサービスに依頼することになりますが、その前に確認すべきことがいくつかあります。先に必要事項の確認を済ませておくことが、結果的にスムーズな依頼につながるでしょう。
鍵を失くしたときのチェックリスト
チェック項目 | |
☑ | 車のメーカーは? |
☑ | 車種は? |
☑ | 年式は? |
☑ | グレードは? |
☑ | 鍵の種類は? |
☑ | イモビライザーは搭載されているか? |
☑ | スマートキーかどうか? |
☑ | 車の状態は? |
☑ | 停車位置は? |
☑ | 免許証と車検証は提示できる? |
上記の項目をロードサービスや鍵業者に伝えることができれば、非常にスムーズに対応してもらうことができます。
車の情報と現在の状況を整理しよう
スムーズに対応してもらうためには、以下の情報を明確にするのがポイントです。
- 自動車メーカー、車種
- 車の初度登録年月、年式
- グレード(型式指定番号)
- 車のロック状況
- 現在車が停まっている場所
これらの情報がわかっていると、依頼された側も状況に合わせた準備を行うことができるため、スムーズに対応してもらえる可能性が高いです。
車のロック状況は、インロックなのか、ドアが開いたままなのかなどを伝えます。
車内に入れない場合だと車検証を確認できず、グレードや年式がわからないこともあるでしょう。その場合はわかる範囲だけで構わないので、依頼時に情報を提供してください。
鍵の種類を把握する
メカニカルキー 鍵穴に差し込む従来型のタイプ |
|
リモコンキー ボタンを押してドアロックを解除できるタイプ |
|
スマートキー 自動操作でドアロックを解除するタイプ |
車の鍵を紛失した際には、鍵開けをしてもらうために可能な限り鍵の種類を正確に伝えることが必要です。
例えば鍵の種類には、以下のようなタイプがあります。自分の車についている鍵がどのタイプであるか、確認してみましょう。
基本的に新しいタイプの鍵であるほど複製には時間がかかり、費用も高額になる傾向にあります。
イモビライザー搭載キーかどうかを確認する
「イモビライザー」とは車の盗難防止システムの名称で、これが搭載されていると車本体と鍵のIDが一致しないとエンジンがかからない仕組みになっています。
このイモビライザーが搭載されているかどうかで鍵の複製の難易度が大きく変わります。鍵業者によっては対応していない場合もあるため、事前に確認しておかなくてはいけません。
「エンジン停止時、メーターパネル下部に鍵のマークがついているインジケーターランプが点灯している」場合はイモビライザーキーです。
また「車の窓ガラスにイモビライザー搭載であることを示すセキュリティステッカーが貼られている」場合も判断できます。
イモビライザーキーの見分け方やトラブルについては以下の記事も参考にしてみてください。
スマートキーかどうか確認する
スマートキーかどうか確認しておけば、依頼がスムーズになります。
誤解されやすいポイントですが、「リモコン式」でボタンを押して開閉する鍵はスマートキーではないので注意しましょう。リモコンで開閉するタイプは、「キーレスキー」(またはキーレスエントリー)という種類です。
スマートキーは、カバンやポケットに入れたままで使用でき、操作する必要がありません。車に近づいて、手でドアノブに触れるだけで、自動で施錠・開錠できるのがスマートキーです。
免許証と車検証は提示できる?
車の鍵開けをするとき、そして鍵を複製するときには、免許証と車検証が必要です。
車内のダッシュボードなどに保管している場合には対処が遅れてしまい、その場で鍵開け・鍵作成をしてもらうのが難しくなるので注意しましょう。
免許証や車検証の提示が必要な理由は、盗難などの犯罪を防ぐためです。車検証と照らし合わせて氏名・住所・顔写真などを確認し、車の所有者本人かどうかを確かめる必要があります。
もし車を所有している名義ではない場合、所有者との関係を証明できるものが必要です。社用車であれば名刺や社員証があればOK、家族く車の場合には所有者に現場まで来てもらうのがよいでしょう。
鍵の紛失は未然に防ごう!
車の鍵を紛失した際の対処法を知ったなら、紛失を事前に防ぐための方法も把握することがおすすめです。
日頃からなくさないように備えておくことが、結局は1番の対処法になるでしょう。
以下で3つの方法を紹介するので、この機会に鍵の紛失を事前に防ぐ方法を試してみてください。
【対策①】いつも同じ場所に置くようにする
車の鍵を普段から保管する指定場所を作ることで、紛失の可能性を低くすることができます。
保管場所を決めておけば鍵をいい加減に扱ってしまうことが減るだけでなく、万が一鍵がないときにもすぐに気づけます。
特別な準備もなくはじめられるので、まずは車の鍵を保管する場所の決定と、その習慣化を対策として行ってみてはいかがでしょうか。
【対策②】スペアキーを作成しておく
車の鍵を紛失したときに即対応できるように、事前にスペアキーを作成しておくこともおすすめです。
予備で使える鍵を持っていれば、万が一鍵を紛失したときもその場で何もできなくなるという心配がなく安心です。
スペアキーの作成費用は業者によって異なるため、いくつか見積もりを行って納得のいく金額で依頼しましょう。
【対策③】紛失防止タグを利用する
車の鍵を紛失しないために、「紛失防止タグ」を使うこともおすすめです。
紛失防止タグは無線通信でスマホと連動し、一定以上距離が離れた際に通知してくれるアイテムです。
注意していれば車の鍵がなくなった瞬間に気づくこともできるので、紛失のリスクを大きく下げられます。
紹介する世界最小の紛失防止タグ「第3世代MAMORIO」は、「みんなでさがす」機能で紛失場所をより細かく確認することが可能です。
この機会に紛失防止タグを車の鍵にセットして、なくしてもすぐに見つけられるように備えてみましょう。
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