空き巣被害に遭う住宅は、周辺環境に問題があったり防犯対策が不十分だったりするケースがあります。空き巣に狙われやすい時間帯や主な手口・下見について知り、対策をとりましょう。空き巣の被害を防ぐのに効果的な対処法も紹介します。
空き巣に狙われる時間帯は?
よく空き巣が侵入する時間帯は何時頃なのでしょうか?狙われやすい時間帯を解説します。空き巣と同じく侵入窃盗に当たる「居空き」や「忍び込み」が多く起きる時間帯も、併せて知っておきましょう。
10時から12時が最も多い
警察庁発表の資料によると、空き巣被害は午前中の10〜12時に多く発生しています。夜間や早朝は家に人がおり空き巣の犯行は難しいでしょう。
仕事や学校で家人が留守にしている時間帯は、人に見つかりにくいため被害が集中しやすいのです。よく狙われるのは基本的に、「家人がいつも出かけている時間帯」と考えておきましょう。
ただ家を空ける時間帯は個々の家庭によって変化します。空き巣犯の中には家庭の状況を見極めてから犯行に及ぶケースもあり、状況によっては別の時間帯も危険です。
参考:令和2年の犯罪|警察庁
居空きや忍び込みの時間帯
家人が在宅中に侵入する窃盗犯罪もあります。「居空き」や「忍び込み」が空き巣と同じ「侵入窃盗」に当たるものです。
居空きは家人が起きていて在宅している時間帯に、隙を見て侵入します。特に入浴中や庭の手入れなどで動けない場合、注意が必要です。
居空きが入りやすい時間帯としては、12~14時が多くなっています。ただ時間帯による差は大きくなく、8~22時までまんべんなく事案が発生しているのが特徴です。
侵入窃盗犯の多くは手際が良く、数分で犯行が行われます。少し目を離した隙に被害に遭う可能性もあるでしょう。
「忍び込み」とは就寝中の侵入窃盗です。深夜に音を立てず忍び込み、気付かれないように物を盗みます。0~4時の時間帯が最も発生しやすく、多くの人が寝静まった頃に侵入を試みるのが特徴です。
空き巣の手口と服装をチェック
空き巣の手口や服装を知っておくと、防犯対策に役立ちます。セキュリティを高めるためにも、どのような住宅が狙われるのか理解しておきましょう。扉や窓の無施錠には要注意です。
鍵が開いている家に入るケースが多い
2020年に警察庁が取った統計によると、空き巣の侵入手口で最も多いのは外出中に鍵が開いている家に入る「無締まり」です。
鍵を閉めていなければ鍵開けに余計な時間がかかりません。厳重なセキュリティを施している家ほど、空き巣被害は少なくなるでしょう。
無締まりの次に多い手口は「ガラス破り」です。以前はガラス破りが多く発生していますが、最近ではガラス破りの減少にともない無施錠の住宅侵入が増加しています。
防犯性の高いオートロックのマンションでも、部屋の施錠を心掛けましょう。人目に付きにくい集合住宅が空き巣に狙われ、無施錠の住宅を狙って侵入される可能性もあります。
オートロックでも何らかの方法で共用スペースに侵入されるケースもあるため、部屋の施錠の有無は重要です。
令和2年の刑法犯に関する統計資料|警察庁
周囲に紛れる服装が一般的
空き巣は目立たない服装をしている場合が多く、見た目では犯罪者と分からないのが一般的です。印象に残りにくい普段着や、家の前に居ても違和感のない作業着で行動しているケースもあります。
エリアによってはスーツを着て移動する犯人もいるでしょう。ビジネスマンに見えるため、怪しい人物がいるからと通報されるイメージではありません。
基本的に見た目だけでは、空き巣かどうか判断しにくいと考えた方が無難です。施錠の習慣を防犯意識の高い行動を心掛け、空き巣に狙われにくい環境を作りましょう。
空き巣は下見をしている
空き巣は侵入しやすい家を見極めるために、下見をしています。鍵が開いている家を探すにしても、留守の時間帯や逃げる経路を考えなくてはなりません。
空き巣が下見でチェックしているポイントや、狙った家に付ける「マーキング」の意味を解説します。
下見で見られるポイント
空き巣犯の多くは侵入する家を決めるために、下見をしています。家から出てくる人を見ていれば、家族の人数や生活スタイルが分かるでしょう。
防犯対策も空き巣がよくチェックする項目です。施錠の状態や鍵の種類・セキュリティ会社への加入が、主に確認されます。
常に施錠をする・複数の鍵で防犯対策をしているといった家は、空き巣に狙われにくいはずです。
家の周辺環境も、空き巣には見られています。人目に付きにくく何かあったときに逃げやすい立地は、空き巣が好む環境です。他の家から離れている・植え込みや壁で隠れやすいといった状況だと、下見でターゲットにされる可能性があります。
「マーキング」を見つけたら要注意
家の壁やメーター付近に怪しい記号や数字を見つけたときは、空き巣が付けた「マーキング」の可能性があります。集団窃盗団が情報共有のために残す書き込みがマーキングです。
アルファベットや数字で暗号のような文字列を書き、外から見える位置に貼り付けることで家族構成や留守の時間帯を共有します。不審な書き込みを見つけたときは、空き巣に狙われていると考えましょう。
防犯対策を見直す・書き込みを消すなどの対策をとれば、ターゲットから外れる可能性があります。
いたずらで記号を書き込まれた可能性もありますが、用心しておくに超したことはありません。マーキングの可能性がある書き込みを見つけたら、改めて防犯意識を高めましょう。
空き巣に効果的な防犯対策
空き巣はセキュリティの整った住宅を嫌います。扉や窓の防犯対策を心掛ければ空き巣被害に遭う可能性は低くなるでしょう。主な対策方法を紹介します。
ワンドアツーロックにする
扉に二つの鍵を取り付けると空き巣が侵入しにくくなります。鍵開けに時間がかかる「ワンドアツーロック」は、空き巣が嫌うセキュリティ対策です。
空き巣に狙われてしまったときも、複数の鍵は有効です。一つ目の鍵を開けても二つ目の鍵が施錠されていれば、鍵開けが長引いて空き巣が諦める可能性は高まります。
手軽に鍵を取り付けたいときは「補助錠」を活用しましょう。業者に取り付けを依頼するタイプだけでなく、自分で設置が可能なものもあります。
他にも扉をこじ開けるのを防ぐ「ガードプレート」をはじめ、鍵の補助となるグッズも防犯対策に役立つでしょう。
二重窓に取り換える
1枚の窓を二重窓に交換したり内窓を設置したりすれば、ガラス破りによる侵入を防止できます。
二重窓はガラスを2回割る必要があり、侵入に時間をかけたくない空き巣にとっては障壁です。1枚の窓では小さい穴を開ければ鍵を開けられますが、二重窓なら内側の鍵を開けるため大きくガラスを割る必要があります。
ガラスの割れる音が目立って見つかりやすいのも、二重窓が被害の抑制につながる理由といえるでしょう。窓が1枚で空き巣被害が心配な人は、業者に依頼して窓をリフォームするのがおすすめです。
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時間帯の把握と対策で空き巣予防を
空き巣に狙われやすい時間帯と効果的な防犯対策を知っておくと、窃盗被害から住宅を守れます。マーキングに注意する・常に施錠を心掛けるといった防犯意識は、ターゲットにされないために大切です。
ただ鍵を閉めていても、鍵開けやガラス破りで侵入される場合もあります。本格的に対策したいなら、扉や窓のセキュリティ向上が有効です。
効果的な対策となる鍵の追加や二重窓の取り付けは、業者への依頼が基本です。自分に合った業者を一括見積もりで探してみましょう。
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