蜂の中でもとくに危険な「スズメバチ」。昆虫界トップと言われるほどの攻撃性と毒性を持つ種類ですが、スズメバチの種類によっても差があります。
この記事では、スズメバチの種類や見分け方、それぞれの毒性や攻撃性などを詳しく解説していきます。
スズメバチの毒性や攻撃性は種類によって違う?
種類によって毒性や攻撃性は違います。しかし全体的に見て、どの種類も毒性が強く攻撃性は高いです。
危険度の高いスズメバチは?
オオスズメバチが最も危険で、キイロスズメバチ、モンスズメバチが続きます。この記事ではほかの危険度の高いハチについても紹介しています。
見出し
- 1 危険なスズメバチの種類は?
- 2 スズメバチの見分け方
- 3 【危険度No.1】オオスズメバチ
- 4 【被害が多い】キイロスズメバチ
- 5 【夜間も飛ぶ】モンスズメバチ
- 6 【毒針が強力】チャイロスズメバチ
- 7 【沖縄以南に生息】ツマグロスズメバチ
- 8 【巣の大きさが最大級】ツマアカスズメバチ
- 9 【都市部に多い】コガタスズメバチ
- 10 【比較的おとなしい】ヒメスズメバチ
- 11 【見た目が黒い】クロスズメバチ
- 12 他の蜂と比べたスズメバチの危険性
- 13 駆除は業者への依頼がベスト
- 14 スズメバチに遭遇したときの対処法
- 15 スズメバチに刺されてしまったときの対処法
- 16 スズメバチから身を守る方法
- 17 ミツモアで蜂の巣駆除の無料見積もりを依頼できます
危険なスズメバチの種類は?
攻撃性・毒性ともに強いスズメバチの中で最も危険な種類は、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチです。この3種類のほかにも、注意すべきスズメバチはいくつか存在します。
【危険度順】スズメバチの種類
日本に生息しているスズメバチを危険度順に並び替えると以下の通りになります。
最凶で最も注意すべきスズメバチは、ダントツでオオスズメバチです。毒性、攻撃性においてトップを誇ります。
続くキイロスズメバチは都市部に広く生息しているため、被害件数が最多です。
トップの追跡力を持つツマアカスズメバチとツマグロスズメバチは生息地域が限られるため、あまり広く見られる種類ではありません。
日本にいるスズメバチは全17種
日本にいるスズメバチの種類は、全17種が確認されています。
スズメバチ属(8種) | オオスズメバチ
キイロスズメバチ モンスズメバチ チャイロスズメバチ ツマアカスズメバチ ツマグロスズメバチ コガタスズメバチ ヒメスズメバチ |
クロスズメバチ属(5種) | クロスズメバチ
シダクロスズメバチ ツヤクロスズメバチ キオビクロスズメバチ ヤドリスズメバチ |
ホオナガスズメバチ属(4種) | キオビホオナガスズメバチ
シロオビホオナガスズメバチ ニッポンホオナガスズメバチ ヤドリホオナガスズメバチ |
ここでいうスズメバチとは「スズメバチ亜科」の蜂のことです。
というのも、実は「スズメバチ科」のなかにも「アシナガバチ亜科」や「ドロバチ亜科」という種類が含まれているのです。またスズメバチ亜科の中でも、「〜属」のように種類が分かれています。
多数いるスズメバチ亜科の中でも特に危険度が高いのは、スズメバチ属の8種類です。次いでキオビホオナガスズメバチも攻撃性・毒性ともに強めです。またクロスズメバチも日本では広く分布しています。
しかしあくまで「スズメバチ亜科」の中で比較したときの差にすぎません。どの種類も全体的に攻撃性が高く、毒性も強い蜂だと覚えておきましょう。
スズメバチの見分け方
危険な9種類のスズメバチをパッと見分けるのは難しいですよね。以下の3つのポイントに着目すると、簡単に見分けることができます。
- 大きさ
- 見た目
- 巣
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
大きさで見分ける
パッと見たときの大きさから、ある程度のスズメバチの種類を見分けることが可能です。
巨大
(3〜4cm) |
オオスズメバチ
ヒメスズメバチ |
大
(2.5〜3cm) |
コガタスズメバチ
モンスズメバチ |
中
(2〜2.5cm) |
キイロスズメバチ
チャイロスズメバチ ツマグロスズメバチ ツマアカスズメバチ |
小
(1.5cm) |
クロスズメバチ |
ここで注意したいのは、危険レベルと大きさは比例しないということです。キイロスズメバチは2番目に危険なスズメバチですが、体長はそれほど大きくありません。反対にコガタスズメバチは名前と危険度から小さく思われるかもしれませんが、モンスズメバチと並ぶ大きさです。
また同じ種類でも個体差が見られる点にも注意が必要です。オオスズメバチの働き蜂の中には2cmほどの個体も存在します。そのため危険度の低いスズメバチと誤って判断されるケースも少なくありません。
見た目の特徴で見分ける
見た目も見分けるときの手がかりになります。
オオスズメバチ |
|
キイロスズメバチ |
|
モンスズメバチ |
|
チャイロスズメバチ |
|
ツマグロスズメバチ |
|
ツマアカスズメバチ |
|
コガタスズメバチ |
|
ヒメスズメバチ |
|
クロスズメバチ |
|
クロスズメバチは全身が白黒のしま模様なので、瞬時に見分けがつきます。またチャイロスズメバチも頭部と胸部が茶色に覆われているので、見分けやすいでしょう。それ以外は腹部に着目するのがポイントです。
キイロスズメバチとモンスズメバチは腹部に紋がついています。褐色の斑紋がついていればキイロスズメバチ、左右対称の黒い紋ならモンスズメバチです。
ツマグロスズメバチ、ツマアカスズメバチ、ヒメスズメバチは腹部の色に特徴が見られます。腹部の半分がオレンジならツマグロスズメバチ、腹部の端のみオレンジならツマアカスズメバチです。ヒメスズメバチはしま模様をしていますが、ほかのしま模様を持つスズメバチと違い腹部の先端が黒くなっています。
巣で見分ける
スズメバチの巣に遭遇したときは、個体の大きさや見た目よりも巣で見分けるほうがはるかに簡単です。形状、模様、場所にそれぞれ特徴が見られます。
オオスズメバチ |
|
キイロスズメバチ |
|
モンスズメバチ |
|
チャイロスズメバチ |
|
ツマグロスズメバチ |
|
ツマアカスズメバチ |
|
コガタスズメバチ |
|
ヒメスズメバチ |
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クロスズメバチ |
|
模様は貝殻模様か波模様、形状はつりがね型か球状に分かれます。ほかにも底が開いているかどうかや巣穴が多いかどうかも判断の基準です。
ツマグロスズメバチとコガタスズメバチ以外は、見つけにくい閉鎖空間に巣を作ります。特に地中に巣がある場合、気づかずに踏みつけると攻撃される恐れがあるので危険です。
【危険度No.1】オオスズメバチ
大きさ | 女王蜂:40~50mm
働き蜂:27~38mm |
毒性 | 最強 |
攻撃性 | 最強 |
巣の場所 | 木の穴、土の中など |
オオスズメバチは大きさだけではなく、世界で最も強いスズメバチと呼ばれることもある種類です。非常に攻撃的な性格で、ミツバチや他の種類のスズメバチの巣を襲撃し、幼虫やさなぎを略奪し餌とすることもあります。
インドから東アジアにかけて分布している大型種であり、日本でも北海道から九州まで広く分布しています。大きさは世界最大とされており、女王蜂が40〜50mm、働き蜂が27〜38mm、オスの蜂が27~40mmとかなりの大きさです。
毒性の強さもスズメバチの中でトップです。多くの毒液と長い毒針を持っているため、刺されたら他のスズメバチよりも強烈な痛みを感じます。
オオスズメバチは、基本的に市街地よりも里山や山間部といったエリアに生息しているのが基本です。まれに都市部でも見られることもあります。
【被害が多い】キイロスズメバチ
大きさ | 女王蜂:25〜27mm
働き蜂:17〜25mm |
毒性 | かなり強い |
攻撃性 | かなり強い |
巣の場所 | 屋根裏、床下など |
キイロスズメバチは体長17〜27mmと比較的小型です。女王蜂は25〜27mm、働き蜂は17〜25mmほどのサイズです。
オオスズメバチと同様、攻撃的である上に、神経質でしつこい性格をしています。巣の付近を通っただけで刺してくるほど気性が荒いです。
キイロスズメバチは被害件数が最多のスズメバチです。都市や市街地に生息し、屋根裏や壁の中に巣を作ります。そのため巣があることに気づかず近付き、攻撃される被害に遭ってしまうケースが多く見られるのです。
巣の大きさとピーク時の蜂の数はスズメバチの中で最大です。巣1つ当たりの蜂の数は300〜1,200匹、ピーク時には2,500匹を超えることもあります。
【夜間も飛ぶ】モンスズメバチ
大きさ | 女王蜂:30mm
働き蜂:19〜25mm |
毒性 | かなり強い |
攻撃性 | かなり強い |
巣の場所 | 天井裏、壁の隙間、木の穴など |
モンスズメバチはオオスズメバチと比べて毒性は低いものの、攻撃性が高い種類です。体長は女王蜂が30mm前後、働き蜂は19〜25mmほどの小〜中型です。腹部のしま模様が波打ったように見えるという特徴があります。
里山付近や雑木林でよく生息していますが、以前と比べて数が減少傾向にあります。ヨーロッパでは駆除が盛んに行われ、数を減らしすぎたせいで絶滅危惧種に指定されています。
モンスズメバチは活動するタイミングに注意が必要です。一般的なスズメバチは日中しか行動しませんが、モンスズメバチは夜間でも活発です。そのためほかのスズメバチのように日没後に駆除を行うことができません。
【毒針が強力】チャイロスズメバチ
大きさ | 女王蜂:30mm前後
働き蜂:17~24mm |
毒性 | かなり強い |
攻撃性 | かなり強い |
巣の場所 | 天井裏、壁の隙間、木の穴など |
チャイロスズメバチは、その名のとおり茶色っぽい見た目が特徴です。北海道と本州に分布しています。ただし近年は、数が激減しているという情報も。
体の頑丈さが特徴で、オオスズメバチの針ですら貫通しないと言われています。また毒針も発達しており太いです。そのため刺されたときの痛みは、他のスズメバチと比べものになりません。
またチャイロスズメバチは攻撃性の強さも特徴です。自身の巣をつくらず、他のスズメバチの初期の巣に侵入し、女王蜂を殺して乗っ取ります。
ピーク時の数は最大で700匹と多いため、巣に近づくのは危険です。
【沖縄以南に生息】ツマグロスズメバチ
大きさ | 女王蜂:25~28mm
働き蜂:20~22mm |
毒性 | 強い |
攻撃性 | かなり強い |
巣の場所 | 木の枝、天井裏、草むらなど |
ツマグロスズメバチは沖縄県より南に分布するスズメバチです。
オオスズメバチなどと比べると毒性はそこまで高くないものの、攻撃性・威嚇性が強いため警戒が必要です。
沖縄県で多く発生する台風の被害を避けるため、地面の近くに営巣します。林や農地などによく見られるので、気付かないうちに巣に近づいて刺されてしまう事故が多いです。
【巣の大きさが最大級】ツマアカスズメバチ
大きさ | 女王蜂:24~30mm
働き蜂:18~22mm |
毒性 | 強い |
攻撃性 | かなり強い |
巣の場所 | 木の枝、草むら、土の中など |
ツマアカスズメバチは国の特定外来生物に指定されています。
2012年の長崎県対馬市で発見されたのが初の例です。それ以降も九州を中心に発見されているので、もはや日本に定住していると考えられています。
攻撃性も威嚇性も強いため、ツマアカスズメバチを見たら警戒する必要があります。
ツマアカスズメバチの巣はピーク時に巨大化します。その大きさはなんと直径60cmと最大級です。それに比例して個体数も2,000匹以上とキイロスズメバチに匹敵します。最大30,000匹に達するケースも見られます。
【都市部に多い】コガタスズメバチ
大きさ | 女王蜂:25~30mm
働き蜂:22~28mm |
毒性 | 強い |
攻撃性 | 普通に強い |
巣の場所 | 庭木、軒下など |
コガタスズメバチは、オオスズメバチによく似た外見をしています。ハネの下に紋がなく真っ黒ならコガタスズメバチと判断してOKです。
「コガタ」とあるので小さいと思われがちですが、小型ではありません。これはオオスズメバチと比較した大きさから付けられた名前なのです。実際の体長は女王蜂で25〜30mm、働き蜂で22〜28mmほどと比較的大きいです。
コガタスズメバチは攻撃的な性格を持っておらず、むしろおとなしい性格です。気付かないまま巣に近付いても、襲われることは少ないでしょう。
穏やかではあるものの、気づかないまま刺激して刺される被害が多く見られます。ちょっとした場所でも巣を作るため、住宅街の庭木や都市部などで見かけることが多いです。人と接触する場所が多く、業者によっては駆除依頼の7〜8割がコガタスズメバチだったというケースも見られます。
【比較的おとなしい】ヒメスズメバチ
大きさ | 女王蜂:24~37mm
働き蜂:24~37mm |
毒性 | 弱め |
攻撃性 | 弱め |
巣の場所 | 天井裏、床下、木の穴、土の中など |
ヒメスズメバチは日本以外にも中国やタイ、ミャンマーなどに生息している蜂です。サイズは20mm以上で、最大37mmほど成長することもあります。女王蜂も働き蜂も体長は同じくらいです。
サイズ自体はスズメバチの中でもトップクラスですが、性格はスズメバチの中で最もおとなしいです。巣に近づいても刺激を与えない限り、いきなり攻撃してくることはないでしょう。
一般的なスズメバチの群れは数が多いのに対し、ヒメスズメバチは他と比べて少ない群れを形成します。働き蜂の数は最大でも数十匹程度です。
とはいえ威嚇行動はしますし、比較的弱めでも毒を持っているので注意は必要です。
【見た目が黒い】クロスズメバチ
大きさ | 女王蜂:15mm前後
働き蜂:10~15mm |
毒性 | 弱め |
攻撃性 | 弱め |
巣の場所 | 土の中、壁の隙間など |
クロスズメバチは北海道から沖縄まで広く分布している「クロスズメバチ属」の蜂です。
「スズメバチ属」と比べると、攻撃性や威嚇性はあまり強くありません。とはいえよく見かける種類なので、土の中や壁の隙間などに巣を作られると、気付かずに近づいて刺されてしまう危険性があります。またピーク時の個体数も500〜1,500匹と多いのも注意が必要です。
クロスズメバチはここまで紹介してきた種類と違い、黒色の見た目が特徴的です。普通のスズメバチのように「黄色いイメージ」ではないですが、アブやハエと間違えないように判断しましょう。
他の蜂と比べたスズメバチの危険性
強い毒性と攻撃性から最も危険と呼ばれているスズメバチ。比較的おとなしい性格を持つ種類も生息していますが、スズメバチの持つ危険性には常に注意を払う必要があります。
スズメバチの危険性
もしもスズメバチに襲われてしまうと、ひどい腫れと強烈な痛みに見舞われます。最悪の場合、腫れがおさまった後に皮膚が陥没してしまうかもしれません。
その上、スズメバチの毒にはフェロモンが含まれていることから、それに反応して他の蜂が襲ってくるケースもあります。パニックになって大振りに動くと、他の蜂まで一斉に集まってきてしまうため非常に危険です。
またスズメバチの被害報告は、4〜11月と非常に長い期間にわたります。特に行楽シーズンでもある夏から秋が活発なため、人への被害も多いのです。
ミツバチの場合、一度刺すと針がちぎれて死んでしまいますが、スズメバチは何度も刺すことができます。また針で刺すだけでなく、毒液を噴霧して攻撃をしてくることもあります。目に入ると最悪の場合は失明の危険もあるので注意が必要です。
スズメバチの巣には1,000匹いることも
一般的なスズメバチの巣は、まるでフラスコを逆さまにしたような丸い形をしているのが特徴です。
スズメバチは閉鎖的な雨風をしのげる場所に営巣します。白と茶色が交互に混ざった見た目で出入り口は1箇所です。60cmほどの大きさにもなると、1,000匹ほどのスズメバチが生息している恐れがあるため非常に危険です。
家の床下や屋根の内側に作る場合は確認できますが、土の中や木の根元に営巣する場合もあるため、巣の確認が難しい場合もあります。
初期の巣は自力でも駆除できますが、サイズが大きい場合は業者への依頼をオススメします。
アナフィラキシーショックにかかる可能性
スズメバチの毒でよく言われるのが「アナフィラキシーショック」です。スズメバチの毒にはアレルギー反応を起こす成分が含まれており、さいあく死亡する危険を伴います。
スズメバチに刺された場合、軽度の症状であれば皮膚の腫れや赤み、かゆみなどで済みます。しかし重度の症状になると、嘔吐や悪寒などを発症することもあります。全身症状として血圧低下や呼吸困難、意識障害が見られた場合は重度のショック状態です。すぐに救急車を呼びましょう。
刺された後の症状は、人の持つアレルギーに対する抗体によっても差があります。場合によっては、一度治まった後に症状が遅れて出ることも。スズメバチに刺された場合は軽視せず、応急処置を施したらすぐに病院に向かうようにしましょう。
駆除は業者への依頼がベスト
危険度の高いスズメバチの駆除は、業者に依頼するのが最も確実で安全です。市販の駆除グッズで駆除を行うと、刺される危険性が高いのでオススメできません。近づくだけで刺したり、集団で攻撃してきたりするスズメバチも存在します。
ここでは自力で駆除できる条件と業者に依頼するときの注意点、自力で駆除するときのポイントについて解説します。
自力での駆除は危険大
自力でも駆除が可能な時期は、春先から5月頃までです。この期間は働き蜂が活動しておらず、攻撃性も低いため比較的安全です。6月以降は一気に個体数が増え攻撃性も高まるので、自力での駆除は絶対に避けてください。
初期の巣であっても、確実に自力で駆除できるとは限らない点には注意しましょう。完全に撤去することができなければ、再発を招く恐れがあります。またほとんどの種類は地中に営巣することが多いため、巣を発見すること自体が困難です。
早くかつ完全な駆除であれば業者に依頼するのがベストでしょう。
業者に依頼するときの注意点
業者に依頼するときには以下の4点に注意しましょう。
- 巣が大きいと料金が高くなる
- ピーク期には依頼が難しい
- オオスズメバチに対応していない業者もある
- 自治体に連絡する
スズメバチの駆除料金は、巣が大きくなるにつれて高額になります。巣が小さいうちに早めに駆除を依頼すれば、駆除の値段を抑えることが可能です。
スズメバチの活動が活発になる8〜10月には、依頼が難しくなります。駆除業者に依頼が殺到するため、素早い駆除ができない可能性が高いです。
最も危険なオオスズメバチに関しては、駆除業者でも対応していない場合があります。どのスズメバチの駆除なら対応してくれるのか、事前に調べておくことが大切です。
また業者に依頼する前には、一度自治体に連絡してみるのがオススメです。自治体によっては、費用の一部を負担してくれる制度があったり、駆除に対応してくれたりするところがあります。事後報告では対応してくれないため、必ず駆除の前に問い合わせるようにしましょう。
自力で駆除するときのポイント
自力で駆除するときのポイントは以下の4点です。
- 必要な道具をそろえる
- 露出を防ぐ
- 日没後に行う
- 駆除手順を守る
厚手の防護服や殺虫剤、巣を捨てるための袋はマストで用意しましょう。防護服は用意すれば数万円程度かかります。自治体によっては防護服の貸し出しを行っているところもあるため、事前に確認しておくとGoodです。
暑くても露出は必ず防ぎます。肌を露出していればそこから襲われる危険性があります。
日中に活動するスズメバチの場合、駆除は日没後から早朝に行いましょう。ただしモンスズメバチは昼夜問わず活動するため、日没後を狙って駆除することができません。
事前の準備が済んだら、以下の手順に従って駆除に取り掛かります。
スズメバチの駆除手順 |
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スプレーは予備の分を用意しておくと、足りなくなったときでも安心です。
最後に巣が元々あった場所に再度スプレーをかけておくと、戻りバチを防ぐことができます。戻りバチとは、駆除したときに外に出かけていた蜂が戻ってくることです。せっかく巣を撤去しても戻りバチが残っていたら、完全に駆除することができたとは言えません。
スズメバチに遭遇したときの対処法
スズメバチに遭遇したら、刺激を与えないことが大切です。
スズメバチに遭遇したときのポイント |
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スズメバチは黒いものに敏感です。目や髪が攻撃されるのを防ぐために、服や持ち歩いているタオルなどで頭部を隠して避難すると安全です。
家の中に侵入してきた場合は、窓を開け蜂が自然に出ていってくれるのを待つのが一番です。変に刺激すると、攻撃してきて刺されてしまうので絶対に避けましょう。
スズメバチに刺されてしまったときの対処法
スズメバチに刺されたしまったときは、静かにその場を離れ応急措置を行いましょう。正しい処置を行えば、炎症の発症リスクを軽減することができます。
応急処置の手順 |
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もしひどい腫れやじんましん、めまい、吐き気、息苦しさなどの症状が見られたら、アナフィラキシーショックの可能性が高いです。この場合、すぐに病院での治療を受けてください。
スズメバチから身を守る方法
スズメバチから身を守るには、黒色のものや匂いの強いものを避け、刺激を与えないことが大切です。スズメバチは、黒色や匂いの強いものに非常に敏感な性質を持っています。黒色の服はもちろん、香水や匂いの強いシャンプー、柔軟剤、制汗剤の使用は控えるのが安全です。
ミツモアで蜂の巣駆除の無料見積もりを依頼できます
この記事では、スズメバチ亜科の中でも、よく見かける種類について詳しく紹介してきました。
日本にはさまざまな種類のスズメバチが生息していますが、いずれの種類を見かけたとしても、早急に駆除して安全を確保するのが大切です。
とくに自宅の軒下などに巣が出来てしまうと、家を出入りするたびに刺される危険と隣り合わせになってしまいます。
蜂の巣駆除のプロに相談して、一刻も早く脅威を取り除きましょう。
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気になる依頼先がみつかったら、依頼の詳細や見積もり内容などをチャットで相談してみましょう。チャットだからやり取りも簡単で、時間や場所を問わず話を進められます。
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