モンスズメバチの見分け方は?
モンスズメバチは腹部の柄で見分けましょう。腹部には黄色と黒のシマが波を打ったような模様があります。
モンスズメバチの活動時期はいつ?
モンスズメバチの活動時期は4~10月で、日没後にも行動するのが特徴です。特に7~9月は活発なので、刺激しないように気を付けましょう。
モンスズメバチは腹部の柄で見分けましょう。腹部には黄色と黒のシマが波を打ったような模様があります。
モンスズメバチの活動時期は4~10月で、日没後にも行動するのが特徴です。特に7~9月は活発なので、刺激しないように気を付けましょう。
モンスズメバチがどのような昆虫なのか見ていきましょう。モンスズメバチの基本情報を先に知っておくことで、危険を回避する助けになります。
モンスズメバチは女王バチが28〜30mm、働きバチが21〜28mmのスズメバチです。ヨーロッパから日本まで幅広いエリアに分布しており、日本では北海道・本州・四国・九州の平野部から低山地に生息しています。
外見は腹部が特徴的で、黄色と黒のシマが波を打ったような模様があります。腹部の先端は黄色です。
モンスズメバチの幼虫に与える餌はセミがメインです。それ以外にバッタやトンボといった大きな昆虫も餌となります。しかし日本の場合は、そこまでさまざまなセミが狩猟できる環境ではないことから、近年ではモンスズメバチの数が減少しています。
ヨーロッパでも数が減っており、絶滅危惧種に指定されている地域もあるようです。これは「3箇所刺されると死ぬ」という迷信から徹底的に巣が駆除されてしまい、急速に数が減少したことによります。国によってはモンスズメバチを保護種として扱っており、殺してしまうと罰金になるともいわれています。
モンスズメバチの攻撃性・威嚇性は強い方です。また、ほとんどのスズメバチは夕方になれば活動をやめるのに対し、モンスズメバチは日没後も活動しています。
夏場などの夜間に、虫取りをするため雑木林にいた人が刺されたという報告もあるようです。
巣の場所は分かりづらい所に営巣され、自然の場では岩と岩の間や樹洞、人為的な場所では天井裏や壁の隙間、軒下などです。そのため遭遇する回数は少ない傾向がありますが、気が付きにくい場所にある巣に不用意に近づくと、威嚇行動から刺されてしまうかもしれません。
モンスズメバチの発生時期には特徴的なポイントがあります。それは一体どのようなものなのでしょうか。
モンスズメバチは4〜10月に活動しています。他のハチも同様に冬は女王バチしか越冬できず、他は死んでしまいます。そのため冬になるとスズメバチを見かけなくなるのです。
4〜6月頃は女王バチが主に活動しており、働きバチも少ないためこの頃に見つけられた巣は駆除しやすいでしょう。
またモンスズメバチは前述のとおり、日没後も行動している種類です。スズメバチは日中しか行動しませんが、モンスズメバチは日が沈んだ後も働きバチが動いていますのでその点は注意が必要です。
モンスズメバチの活動期間の中で、7〜9月は特に注意しなければなりません。その時期は働きバチが積極的に活動しており、巣も大きくなっています。そのため安易な行動ですぐ刺されるかもしれません。
また8月頃は働きバチの数が多くなるだけではなく、巣作りの最盛期なため警戒心も強くなります。昼間だけでなく夜間も羽音がすることがあるので、雑木林近くで過ごす際など油断しないようにしましょう。
もしモンスズメバチに遭遇してしまった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。被害に遭わないように対処法を覚えておきましょう。
スズメバチを見かけたら、ゆっくりと離れてください。特に巣を発見してしまったときには、まだ攻撃されていなくても威嚇寸前の可能性があります。また単体でスズメバチを発見したときも、パニックにならず慌てないことが大切です。
急いで走ったり急に動いたりしてしまうと、逆にスズメバチを刺激してしまい、襲われる恐れがあります。スズメバチは動くものに攻撃をしてくる習性があるので、慌てずゆっくりと離れることが大切です。
追いかけてくる場合など、ついつい手で払ったり近くにある棒やカバンで振り払ったりしたくなるかもしれません。しかしそれは絶対にやめましょう。
スズメバチに手が当たるなどすれば、攻撃されたと思ったスズメバチを刺激する原因につながります。さらに興奮を引き起こし、周囲のスズメバチを寄せ付けることになりかねません。
焦らずに頭を抱えて黒い部分を隠し、かがんだ状態で静かにその場から離れましょう。
もし刺されてしまったのであれば、できる限り早めに応急処置します。まずは刺されてもすぐにしゃがむなどせず、10〜30mほどは離れることです。スズメバチの警戒範囲外にとにかく逃れます。
その後まずは刺されて1〜2分以内に流水で流しながら指で毒を絞り出します。この際、口で吸い出すと毒が口腔内に回ってしまうので口で絞り出すのはやめましょう。流水で流すことで水溶性のハチ毒を洗い流しつつ、患部を冷やすことができます。
患部をアイスノンなどで冷やしつつ、虫刺されの抗ヒスタミン軟膏があればそれを塗ります。
以上の応急処置をした後は、できるだけ早く病院に向かいましょう。特に過去刺されてアレルギー反応があった人はすぐに病院に行き、医師の診断を仰ぎます。気分が悪い場合は周囲の人に伝え、迷わず救急車を呼びましょう。
モンスズメバチは危険性が高い昆虫ですが、どのような巣なのか詳細を知っておくことも大切です。そこでモンスズメバチの巣の特徴について紹介します。
モンスズメバチは軒下やベランダのような、分かりやすい場所に巣を作りません。天井裏・屋根裏や樹洞といった見えづらい場所に巣を作る傾向があります。
営巣場所は閉鎖された空間を好むため全貌が分かりづらいですが、家の天井裏などで発見すると40〜50cmもの大きさになっていることがあります。巣は釣鐘型で巣の下方部が開放されており、巣盤が露出していることが特徴的です。
営巣場所が手狭になってくると引越しをする習性があります。
もし巣を見つけたのであれば、慌てず一旦は何もしないようにしましょう。攻撃性が高いため、騒いだり光を当てたりなどの刺激を与えると襲われる恐れがあります。
モンスズメバチの巣があったからといって必ず駆除しなくてはならないというわけではありません。モンスズメバチを含むスズメバチは、毛虫やカメムシといった害虫を駆除するという益虫としての一面もあります。
自宅や事務所といった、身の危険に関わるような所に巣ができてしまうなどでない限りは、静かに見守ることも大切です。
業者を呼ばず、自力でモンスズメバチに対応する場合には2つの条件があります。
1つ目は大きさです。もし巣が15cm以下なら自力でも対処可能です。それ以上は危険性が増すため、自力ではできません。2つ目は場所であり、軒下といった場所ならば対処できます。反対に閉鎖的な空間で発見した場合は業者でなければ対処できません。
自力で解決したいのであれば、道具をそろえて手順に従って作業しましょう。大まかに説明します。
慎重にモンスズメバチの巣に近づき、2〜3m離れたところから殺虫スプレーを噴射します。ハチが大量に巣から出てくるかもしれませんが、怯まず作業しましょう。巣の表面への噴射が終わったら、次に巣の中に噴射していきます。
噴射後は巣を取り除きます。最後は落とした巣をゴミ袋の中に入れて処分。殺虫スプレーで殺したハチは手で触れずホウキなどで集めます。触れて針が刺さってしまう恐れがあるためです。
前述のように自力で対処するのは危険かつ限定的であるため、おすすめはできません。モンスズメバチの巣を見つけたら専門家に相談しましょう。
自力で対処できる時期はありますが、それでもハイリスクな行為です。安易な行動で刺される危険性があるからこそ、無理に自分で解決しようとしないことも大切です。
道具をそろえたとしても慣れていない作業でまごつき、時間がかかることで危険度も増します。またモンスズメバチは日没後にも活動がある種類なので、通常のスズメバチの駆除のように日没時の作業でも危険が伴います。
暗い中での作業に不安を覚えるなら、自力での駆除は諦めてきちんと専門家に相談しましょう。
駆除にかかる費用としては、巣の大きさや種類によって変動します。モンスズメバチも含めたスズメバチ全般の費用の相場は、9,000〜50,000円です。巣が小さくハチの数も少なければ比較的安く、規模が大きくなれば高くなります。
また費用設定は業者によっても異なります。そのため複数の業者を比較しながら決めましょう。比較する際は料金だけではなく、現地調査を行ってくれるか、アフターフォローがあるかを確認しておくことも覚えておきましょう。
ハチは1回の駆除ですべて解決できるわけではなく、また同じところに戻ってきて巣を作る恐れがあります。そのためアフターフォローがあると安心です。
業者によっては基本料金で対応できる場合と、オプション料金が設定されている場合もあります。明細やサービス内容を確認して比較検討することをおすすめします。
モンスズメバチは日本では減少傾向にありますが、それでもスズメバチの一種であり、危険であることに変わりはありません。
モンスズメバチを発見したり巣の場所を見つけたりした場合は、慌てず騒がずその場を離れましょう。
巣の撤去で困った場合は無理に自分で解決しようとせず、専門家に相談して見ることをおすすめします。
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