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コガタスズメバチの危険性や巣の特徴は?駆除する方法を紹介

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最終更新日: 2022年06月06日

コガタスズメバチは温厚な性格でありながら強い毒針を持っている蜂です。都市部でよく見られるため、巣があることに気づかず刺される被害が多く報告されています。

オオスズメバチとの違いは?

巣が作られる場所で見分ける方法が一番カンタンです。コガタスズメバチは軒下や樹木の中など開放空間に営巣するのに対し、オオスズメバチは土の中など閉鎖空間に巣を作ります。

コガタスズメバチはどこに巣を作る?

コガタスズメバチは空気の通りが良い開放的な場所に巣を作ります。軒下やベランダ、庭の常緑樹に注意してください。

コガタスズメバチとは?

木にとまるコガタスズメバチ

名前に「コガタ」とありますが、これはあくまでオオスズメバチと比べて小さいという意味です。穏やかな性格にそぐわず毒性の強い針を持っているため、刺されないように注意する必要があります。

学名 Vespa analis
体長 女王蜂:25~30mm

働き蜂:22~28mm

見た目 黒とオレンジのしましま模様

オオスズメバチに似ている

攻撃性 穏やかだが刺激すると高まる
毒性 普通に強い
危険な時期 7〜10月

コガタスズメバチの生態と特徴

コガタスズメバチは北海道から沖縄まで、日本各地で見られるスズメバチの1種です。人家周辺ではキイロスズメバチと並んで多く頻出する種類です。

「コガタ」とあるので小さいと思われがちですが、小型なわけではありません。実際の体長は女王蜂で25〜30mm、働き蜂で22〜28mmほどと比較的大きいです。

黒とオレンジのしま模様の見た目から、オオスズメバチに似ています。

越冬した女王蜂が5月から巣作りをはじめ、6月から働き蜂の数が増えていきます。 働き蜂の数がピークに達し、巣の大きさも最大になるのが10〜11月です。

11月以降になると働き蜂の数が減少し、女王蜂は巣を捨てて越冬期に入ります。大きな巣でも再利用はされないので、冬に見つけた巣は空っぽの状態である可能性が高いでしょう。

関連記事:スズメバチの種類を知りたい!見分け方と危険性、駆除方法もチェック

おとなしいが危険性は高い

コガタスズメバチはオオスズメバチほど好戦的な性格ではありません。しかし他のスズメバチと同様、普通に攻撃性・毒性ともに強いので油断はできません。

コガタスズメバチは庭木の茂みや生垣など分かりにくい場所に営巣します。そのためづかずにうっかり刺激して、襲われる被害があとを絶ちません。庭作業の最中にはコガタスズメバチの巣がないか、注意を払う必要があります。

夏から秋にかけての時期は特に危です。働き蜂が急増し、新しく誕生する女王蜂を守ろうと必死になるため攻撃性が一気に高まります。

もしコガタスズメバチに刺されたら、応急処置を施し病院で治療を受けましょう。患部を流水で洗い流しながら毒液を絞り出した後、抗ヒスタミン剤を塗って炎症を抑えます。

刺されてしまったらアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。アナフィラキシーショックはアレルゲンが体内に入ることで起こるアレルギー症状の1種で、身体が命の危険を感じたときに出る過敏な反応を指します。ひどい腫れやじんましん、めまい、吐き気、息苦しさなどの症状が見られたら、すぐに医療機関にかかってください

コガタスズメバチの巣の特徴

コガタスズメバチの巣(フラスコ型)
初期:フラスコ型

コガタスズメバチの巣(球体型)
中〜後期:球体型

コガタスズメバチの巣は季節によって形が異なり、サイズが大きくなるほど危険性が増す傾向にあります。以下の特徴を参考にして、なるべく早めに駆除するようにしましょう。

コガタスズメバチの巣の特徴
  • フラスコ型→球体型に変化する
  • 比較的小さい
  • 表面に蜂がいることが少ない
  • 開放空間だが分かりにくい場所に営巣する
巣の見た目

4月頃に冬眠から目覚めたコガタスズメバチの女王は、1匹だけで巣作りを始めます。初期はお椀を逆さにした形ですが、産卵期に入ると逆さまにしたフラスコ型へと形を変えます。この時期のコガタスズメバチはまだ数が少なく、攻撃性も高まっていません。

7月以降になると働き蜂の数と比例して、巣も大きくなっていきます。形も変化してーブル柄の球体型になっていた場合、とても危険性が高い状態です。最盛期の大きさは直径20cm程度とバレーボールくらいです。最大でも30cm程度なので、見分けづらいキイロスズメバチよりも小さめと言えます。巣の中の個体数も少なめで、50〜100匹が目安です。

巣の場所

コガタスズメバチは人の生活圏内に巣を作ることが多いです。

  • 軒下
  • ベランダ
  • 庭に植えてある樹木
  • 生垣
  • ガレージ

特にキンモクセイやハナミズキ、ツバキなどの常緑樹を好傾向があります。これらの木を育てている人は、春頃にコガタスズメバチが巣を作っていないか確認しましょう。

コガタスズメバチは空気の通りが良い開放的な場所であると同時に、屋根裏や床下など人目のつきにくい場所に営巣することもあります。また巣を出入りする蜂は少ないため、巣が大きくなっていても気づかないことがよくあります。

6月以降に頻繁にコガタスズメバチを見かけるようになったと感じたら、近くの分かりにくい場所に巣があるかもしれません。

オオスズメバチとの見分け方

植物にとまるコガタスズメバチ
コガタスズメバチ

オオスズメバチ
オオスズメバチ

コガタスズメバチはオオスズメバチと見た目が似ていることから、見分けがつきづらいのが難点です。見分けるときは、体長の大きさと巣の場所に注目るのがポイントです。

それぞれ以下で詳しく解説します。

関連記事:オオスズメバチ対策を解説!刺激しない、巣を作らせないことが大切

体長で見分ける

見た目から見分けるときは体長に着目しましょう。サイズ以外はとても似た外見をしているため、色や模様からでは判別が難しいです。

働き蜂の大きさを比較すると、オオスズメバチの体長は27〜40mmほどなのに対し、コガタスズメバチは22〜28mmほどです。

10円玉(直径23.5mm)や500円玉(直径26.5mm)ほどの体長の蜂であれば、コガタスズメバチと判断できます。逆にそれ以上大きいようであれば、オオスズメバチの可能性が高いでしょう。

巣の場所で見分ける

コガタスズメバチはひとまわり小さいとはいえ、飛んでいるときに判断するのは困難です。巣を発見できたときは、巣が作られた場所に注目するとより簡単に見分けることができるのでオススメです。

オオスズメバチは土の中など閉鎖空間に営巣するのに対し、コガタスズメバチは木の枝や軒下など開放空間に巣作りします。

木の根元付近など地上で蜂の巣を見つけたら、オオスズメバチの可能性が高いです。

逆に高所で蜂の巣の全体が見られる場合、コガタスズメバチと判断してよいでしょう。人の生活圏などちょっとした場所でも巣を作るため、住宅街の庭木や都市部で見られのも判断の基準になります。

コガタスズメバチの駆除方法

駆除の防護服

コガタスズメバチは毒性の高い針を持つ危険な蜂です。業者への依頼が最善ですが、巣の段階によっては自力での駆除も可能です。

関連記事:蜂の巣の駆除はどうする?自分で安全に駆除する手順!業者に頼むかの判断方法も

巣が小さい段階では駆除の危険性が低い

コガタスズメバチは6月頃までは働き蜂が少なく巣のサイズも小さいため、比較的リスクは低めです。

もちろん非常に危険な作業であることは間違いありません。刺されれば最悪の場合には死に至るケースもあることを十分に理解してから行いましょう。防護服など駆除に必要な道具を準備し、身の安全を確保することが大切です。

さまざまなリスクや準備の手間を考えると、いくら小さい巣であっても業者に依頼する方が早くて確実です。どうしても自分で行わなければならないとき以外は、業者に頼るのが一番です。

6月以降は業者への依頼がベスト

コガタスズメバチは攻撃性の低い蜂ですが、巣に近づけば容赦なく毒針で刺してきます。特に7月以降は活発になるので、夏に巣を見つけたら無理に自力で駆除しようとせず業者へ依頼しましょう。

依頼する際、まずは相談から始めるのが無難です。駆除にかかる費用は巣の場所や大きさなどによって違ってきます。

住んでいる地域によっては行政から補助金が出る場合もあります。費用を抑えたいと考えている人は、業者に依頼する前に市区町村の役所に問い合わせることをオススメします。

蜂の巣駆除の費用相場や安く済ませるためのポイントについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:蜂の巣駆除にかかる料金はどのくらい?費用相場や、安く済ませるポイントをチェック

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コガタスズメバチはオオスズメバチと比べて温厚で攻撃性は高くありませんが、夏頃は個体数も増え活発に活動しているため危険性も高まります。

夏に巣を発見した場合や自力での駆除に不安が残る場合は、専門業者に駆除を依頼するのが確実でおすすめの方法です。

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