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スズメバチの巣についての基礎知識 | 見た目の特徴や構造、巣を見つけたときの対処法など

最終更新日: 2021年07月30日

この記事では、スズメバチの巣にかんする知識をまとめて紹介します。巣の見た目の特徴、内部構造、巣が作られやすい場所や対処法まで幅広く解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

スズメバチの巣の基礎知識

スズメバチの種類

オオスズメバチ

「スズメバチ」という呼び方は一般的に、スズメバチ科スズメバチ亜科の17種類を指す総称として使われます。

スズメバチ科のなかにはアシナガバチ亜科やドロバチ亜科など、別の種類も含まれているのです。

ちなみにスズメバチ亜科のなかでも、日本で生息が確認されている種類だけで、「スズメバチ属8種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ4種」に分かれます。

まとめると、一般的に「スズメバチ」と言われてイメージするような、危険性・攻撃性が強い蜂は「スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属」の8種類なのです。

そして蜂の種類によって、巣が作られやすい場所、巣の形状などに違いがあります。

関連記事:スズメバチの種類を知りたい!見分け方と危険性、駆除方法もチェック | ミツモア

スズメバチの巣の見た目、特徴

スズメバチの巣 フラスコ型(とっくり型)と球体型

スズメバチの巣を作る場所やサイズは、スズメバチの種類によって異なります。しかし見た目の特徴はある程度共通しているので、目に付く場所に巣があるときには、見分けるのが比較的カンタンです。

黄色~茶色っぽい色のあいだで、マーブル模様(または貝殻のような模様)をしているのが特徴。カタチは、時期によってとっくり型と球体とに分かれます。

初期はとっくり型

軒先にあるコガタスズメバチの巣(とっくり型)

スズメバチの巣の初期(4~5月頃)は、とっくり型(またはフラスコ型)とっくりをひっくり返したようなカタチをしています。白と茶色のマーブルになっており、他のハチの巣と見分けやすいのが特徴です。

この時期は、働き蜂の数がそれほど多くありません。6月あたりから働き蜂が増えていき、巣も大きくなっていくのです。

ちなみにとっくり型の巣を作る種類として、トックリバチという別種も存在します。

関連記事:とっくり蜂(トックリバチ)の巣は駆除すべき?活動時期や危険性を確認しよう | ミツモア

最終形態は丸い球形

軒下のスズメバチと巣

6月を過ぎたあたりから秋冬にかけて、スズメバチの巣は巨大化していきます。大きくなるにつれてボールのように丸くなり、球体として完成。ちなみに模様はマーブルのままです。

完成すると60cmもの大きさに。オオスズメバチの場合は、1mを超えることもあるそうです。その分だけ、たくさんの働き蜂がいるといわれています。

ただしモンスズメバチとオオスズメバチの巣は、底部分が外皮におおわれず、穴がむき出しの状態になることが多いです。また空間の広さや営巣場所に応じて、巣のカタチを器用に変えるので、非常に変わった形になることも。

ちなみにチャイロスズメバチは、自分で巣を作りません。他のスズメバチが作った巣を乗っ取り、徐々に繁殖していきます。

関連記事:チャイロスズメバチの特徴や、遭遇時の対処法とは?強力な毒針に注意 | ミツモア

スズメバチの巣が作られる場所

軒下 スズメバチの巣

スズメバチが巣を作る場所は、おもに閉鎖的な空間です。以下のような場所が代表的です。

  • 土の中
  • 木の幹の穴
  • 木の根元
  • 家の屋根裏
  • 家の床下

スズメバチの種類によっては、もう少し開放的な場所に巣を作ることもあります。また雨風がしのげる場所なら、普段は閉鎖空間に巣を作るスズメバチも、多少開けた場所に営巣することも。

  • 木の枝
  • 家の軒下
  • 家のベランダ
  • 換気扇のダクト
  • 壁の隙間

思いがけない場所に巣を作られている可能性もあるため、人が生活する場所の近くに巣がないかチェックする習慣が大切です。

夏頃に、急に巣ができることも

キイロスズメバチの場合、もともとの巣がいっぱいになると、新しい場所に引っ越すことがあります。働き蜂が増える7~8月に多く見られる現象です。

キイロスズメバチははじめ、狭い閉鎖空間に営巣するのですが、繁殖力の旺盛さもあいまって、どんどん数が増えていきます。

その結果、閉鎖空間では収まらなくなり、軒下などの開放空間に巣を移すのです。巣が無かったはずの場所に、一気に大きな巣が出来きます。

関連記事:キイロスズメバチとは? | ミツモア

スズメバチの巣は縁起物?

飾られているスズメバチの巣

旅館などで、スズメバチの巣を飾ってあるのを見たことがありませんか?

じつはスズメバチの巣は古くから、「商売繁盛」や「千客万来」などの願いを込められる縁起物として扱われています。

また「スズメバチが安全だと判断して巣を作った場所」ということで、魔除けやお守りとして認知されることもあるそうです。

そのまま飾るのは危険じゃない?

「スズメバチの巣を軒下などに飾っておくのは危険じゃない?」と思うのは当然の疑問ですよね。しかしスズメバチがいなくなった巣であれば、その巣を再利用することはありません。

スズメバチが活動シーズンを終えて越冬するとき、冬眠につくのは次の世代の女王蜂だけです。働き蜂はすべて死んでしまいます。

そして翌年の春頃になると、女王蜂が別の営巣場所を探して、旅に出はじめるのです。つまりスズメバチの巣は、1年間だけ使用されるということになります。

もともと住んでいたスズメバチが戻ってくることが無いという視点では、安全だと言えるでしょう。

リスクもあるので、対策してから飾っている

スズメバチの巣の中には、ハチ以外の害虫がいる可能性もあり、それらの虫が悪さをする可能性は否めません。

ただしそのリスクを抑えるために、スズメバチの巣を保存するときには、基本的に殺虫対策などをおこなっています。

たとえばビニール袋に巣とエタノールを入れて一晩おいたり、巣をまるごと冷凍庫にいれて一晩待ったり、といった殺虫方法があるようです。

また巣を長く保存するために、乾燥させた状態でニスなどを塗り、アクリルケースなどで密閉することも多いのだとか。

スズメバチの巣は、どんな構造?

スズメバチの巣の構造は、外皮と巣盤、支柱とが組み合わさってできています。

巣の外皮

オオスズメバチ 巣

外観はマーブル模様に見える外皮。じつは何枚もの層が作られていて、分厚く覆われています。層と層との間に隙間があり、これによって断熱効果を高める仕組みです。

ただし巣の素材は朽木などの樹皮なので、意外ともろく、壊れやすいという特徴があります。

外皮が徐々に丸まっていく理由は、働き蜂が外皮の一部をかみ砕いて削るからです。削った素材は、内部の巣盤などを作るために再利用するのだそう。

内部の巣盤

スズメバチの巣の中身、巣盤

巣盤とは、幼虫が入っている「育房」という穴が開いている、板状のものを刺します。スズメバチの巣の内部には、この巣盤が重なっているのです。

おもに3~4層に巣盤が重なっているものがおおいようですが、大きいすだと5層になることも。オオスズメバチの場合には、とくに巨大な巣を作るので、10層以上になることもあります。

最初に作られた1~2層は、巣を作るために生まれる働き蜂の育房です。そして繁殖のために生まれるオスバチや新女王蜂は、3~4層で育てられます。

ちなみに育房の底には、幼虫のフンが塗り固められ、巣盤全体の強度を上げているのだとか。

巣全体を支える支柱

重なった巣盤は、支柱によって支えられて、1つのまとまりとしてカタチを保っています。

キイロスズメバチやオオスズメバチなど、比較的大きな巣を作る場合には、数本の細い柱で巣盤を支えています。

コガタスズメバチのような小型の巣を作る種類は、太めの支柱1本だけで巣を支えているそうです。

もしもスズメバチの巣を見つけたら?

オオスズメバチ

もしスズメバチの巣とおぼしき物体を見つけたら、どのように行動すればよいのでしょうか。基本的には、以下のような流れで対処しましょう。

駆除にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:蜂の巣駆除にかかる料金はどのくらい?費用相場や、安く済ませるポイント | ミツモア

1.巣からゆっくり離れる

巣を見つけたら、スズメバチを刺激しないように、ゆっくりと後ずさりしてその場を去りましょう。

一気に走って逃げたり、大きく動いてしまうと、スズメバチが敵だと認識してしまうかもしれません。攻撃対象として認識されてしまうと、しつこく追い回されてしまうことがあります。

また夏終わりから秋くらいのスズメバチは、エサ不足や越冬の準備で、気が立っています。この時期にはとくに、刺されないよう注意が必要です。

2.自治体、賃貸の管理会社に連絡

いったんスズメバチから離れることが出来たら、状況を整理して、しかるべき場所に連絡しましょう。

巣があった場所が、公園など公共の場所、もしくは持ち家だった場合には、自治体に連絡しましょう。

公共の場所であれば、自治体が駆除の手続きを行ってくれます。また持ち家の近くでスズメバチを発見したときも、電柱などに巣がある場合は、自治体が管理してくれるはずです。

持ち家に巣が出来てしまった場合は、基本的に自分で駆除業者に連絡して、責任をもって対処しなくてはいけません。ただし地域によっては、補助金が支給されることもあるので、まずは自治体に問い合わせるのもよいでしょう。

マンション・アパートなどの賃貸であれば、スズメバチや巣を見つけたら管理会社に連絡します。基本的には、大家さんや管理会社が駆除の手続きをしてくれます。ただし部屋の中に巣を作られた場合などは、自分で費用を負担しなくてはいけないケースもあるので注意しましょう。

3.蜂の巣駆除の専門業者に連絡

持ち家にスズメバチの巣が出来たとき、最終的には自分で駆除業者に連絡をとりましょう。

費用はおよそ10,000~50,000ほどが相場。額にこれだけ差がある理由は、蜂の種類、巣の大きさ、巣の場所などの要因によって追加料金が発生するからです。

駆除業者を選ぶときには、余裕があれば複数業者の見積もりを比べるのがオススメ。ミツモアの一括見積もりサービスならカンタンに、そして素早く見積もりを比較できるので、ぜひお試しください。

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スズメバチの営巣を予防するには?

オオスズメバチ(女王)

スズメバチは、住宅に巣をつくることがあります。予防するためには、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 予防は春先から始める
  • 巣が作られやすい場所に、殺虫剤を散布するのが効果的
  • 殺虫スプレーの代わりに木酢液でも可
  • 予防効果が切れる前に、もう一度スプレーをかける

予防のタイミングとして適しているのは、4~5月頃まで春先。この時期は、まだ女王蜂が単独で巣作りをしている可能性が高く、女王蜂さえ近づかせなければ対処できるからです。

蜂の巣が作られやすい軒下、庭木、屋根裏、換気口などに、殺虫剤を散布しておきましょう。木酢液でも代用可能です。

天気などの条件にもよりますが、予防効果は2週間から1カ月ほどである場合が多いので、定期的にこの作業を繰り返すようにしましょう。

関連記事:蜂の巣を予防対策すべき時期と方法を解説 | ミツモア

スズメバチの巣を自力で駆除することはできる?

スズメバチの巣

スズメバチの駆除を自分でおこなうのは、基本的におすすめできません。

とくに6月以降になると、凶暴性が増したスズメバチたちの大群が生息しています。もし刺されてしまうとアナフィラキシーショックなどの危険があるのです。

また巣を完全に除去するのは素人にとって難しい作業です。蜂をすべて死滅させるには、「後から巣に戻ってきた個体」まで対処する必要があります。

そのため基本的には、駆除の専門業者に依頼するのがオススメです。

ただ3~4月の間であれば、女王蜂単独だったり、働き蜂がそこまで多くなかったりするので、自力でも対処できる可能性があります。

まずは自力で駆除できるか、判断基準は?

モンスズメバチの巣

自力でスズメバチを駆除できるかどうかは、巣の大きさで判断できます。

自分で駆除できる巣の限度は、およそ10cm未満を基準にするとよいでしょう。

駆除業者に依頼するとき、追加料金が発生しはじめる巣のサイズは、10cm以上からです。そのぶん駆除の難易度が高いということなので、10cmを超えるような大きな巣は、手を出さないようにしましょう。

また屋根裏や床下などの閉鎖空間、軒下などの高所も、駆除の難易度が上がります。身動きが取れない状況でスズメバチが飛び交うので、刺されるリスクが高く、巣の除去も思うようにいかないのです。

自分で蜂の巣駆除をするときの注意点

ハチ 駆除

自分で蜂の巣駆除をするなら、刺されないように万全の準備をするのが大切です。必ず防護服を用意しましょう。防護服は、自治体で貸し出していることがあるので、問い合わせてみるのがおすすめです。

防護服の上から、ジーパンや長靴、厚手のジャンパーなど、さらに着込むことで刺されるリスクを減らすことができます。

またスズメバチの駆除を始めるのは、夜になるのを待っておこないましょう。夜はスズメバチの行動が鈍るので、比較的安全に作業できます。

スズメバチを死滅させた直後は、手で死骸に触れないように気をつけましょう。反射条件で針が動くことがあり、刺されるリスクがあります。

スプレーによる駆除

殺虫スプレーを持つ人

駆除をするために必要な道具は、スズメバチ用の殺虫スプレー、巣を落とすための棒、巣を入れるためのビニール袋などです。

巣から3mほど離れた場所から、スプレーをかまえ、ゆっくり巣に近づいていきましょう。

できるだけ風のないタイミングでスプレー噴射を開始し、ハチが出てきてもひるまず噴射し続けましょう。

出てくるハチの数が少なくなってきたら2mほどまで近づき、巣の中にも十分に殺虫剤を散布します。

ハチが出てこなくなるまで続け、終わったら巣を落とします。落とした巣を回収し、スプレーを噴射しておいた袋の中に入れれば完了です。

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スズメバチの巣について、基本的な特徴や見分け方、もし巣を見つけたときの対処法などを紹介しました。

もし自宅にスズメバチの巣が作られてしまったら、早急に駆除業者に連絡しましょう。その際、複数業者から見積もりをもらうことで、費用や対応を比較することができます。

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