ツチバチはその名の通り土の中に巣を作る蜂です。スズメバチほどの危険性はないものの、毒針を持っているため刺される可能性があります。気になる人は巣を駆除するのもひとつの手段です。ツチバチの習性や巣に対する対処法などを紹介します。
ツチバチとは?
ツチバチはよく知られるミツバチやアシナガバチとは異なり、特殊なライフサイクルを持ちます。ツチバチの概要や特徴を紹介します。
比較的におとなしい種類のハチ
ツチバチは体長1~2cm程で蜂の種類の中でも比較的大きい蜂です。体から毛が生え、腹部は黒色で光沢があります。種類によっては腹部がオレンジや黄色のしま模様になっています。
性格は比較的おとなしく、人を見てすぐに襲うことはありません。雌のみが毒針を持ちますがこちらから攻撃しない限り刺すことはないでしょう。
ツチバチは他の蜂と異なり集団行動ではなく単独で生活します。そのため集団で人を襲ったり家に大きな巣を作ったりすることはありません。
独特な産卵方法
ツチバチはよくコガネムシと一緒にいるところがみられますが、これはツチバチが産卵のためコガネムシに近づいているのです。ツチバチにとってコガネムシはふ化した幼虫の餌になります。
ツチバチは特殊な嗅覚でコガネムシの幼虫を土から掘り起こし毒針を刺してマヒさせ、お腹に卵を産み付けます。ふ化したツチバチの幼虫はコガネムシの幼虫を食べて成長するのです。
このようにツチバチは巣の中に卵を産むほかの蜂と比べ、特殊な産卵方法で子孫を残していきます。
ツチバチと同じような巣を作るハチは?
ツチバチは土の中に巣を作りますが、他の種類の蜂も同様に土の中に巣を作り外敵から身を守ります。ツチバチと似た巣を作るハチをみていきましょう。
土の中に巣穴を作る「アナバチ」
ツチバチと同じように土の中に巣穴を作るのがアナバチです。特徴としてダミーの穴を複数堀り外敵から身を守ります。
見た目は黒っぽい蜂で性格はおとなしく滅多に人を襲うことはありません。単独行動を取り巣の中に卵を産みます。
ツチバチと異なり子育てをする蜂です。卵がふ化すると小さな昆虫を毒でマヒさせて巣穴に運び、幼虫に栄養を与えます。
食害に遭う植物を育てている場合は益虫となりますので、むやみに駆除しない方が良いでしょう。見かけても放置すれば冬にはいなくなるため、大きな影響はありません。
泥で巣を作る「ドロバチ」
ドロバチは見た目が黒く腹に黄色い線が1~2本入っています。性格はツチバチと同様におとなしく危害を加えない限りは襲ってきません。
毒針を持っていますが毒性は比較的弱く危険性はほとんどないでしょう。
固めた泥や土で巣を作りますが単独で行動するため、巣のサイズは小さくなります。作った巣の中に産卵して毒で弱らせたチョウなどの幼虫を運び、巣穴に蓋を被せます。
ドロバチの幼虫はふ化すると目の前にある餌を食べて成長し、やがて巣穴から出て行くのです。
危険性が高い「オオスズメバチ」
オオスズメバチは集団で行動し、屋根裏や土の中など閉鎖的な場所を好み巣を作ります。外にある巣は目視確認できますが地中に作った巣にはほとんど気付けないでしょう。
オオスズメバチは攻撃性が高く危険です。巣に近づくと興奮して毒針で刺してくる恐れがあります。刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があり、最悪死に至ることもあるのです。
オオスズメバチは巣に近づくと周囲を飛び回ったり、アゴをカチカチ鳴らしたりして威嚇します。とても危険性が高いため巣を見かけたら近づかないようにしましょう。
ハチの巣を駆除する方法は?
危険性の少ない蜂でも、そのおどろおどろしい見た目から心配になる人もいるでしょう。付近を大量に飛び回ってしまっては、あまり気持ちのよいものではありません。
蜂の種類ごとに巣を駆除する方法を紹介します。
ツチバチやアナバチは放置でもOK
ツチバチやアナバチは基本的に穏やかな性格であるため、手でつかんだり驚かせたりしない限りは刺されません。夏は飛び回りますが冬にはいなくなります。
そのためツチバチやアナバチはそのまま放置していても問題ないでしょう。逆に巣をほじくり返すと反撃される可能性があります。
どうしても気になる人は蜂駆除スプレーを用いて駆除すると良いでしょう。巣穴はお湯をかけたり土で埋めてみたりして、巣作りを邪魔します。
何回か妨害を重ねることで、蜂も適した環境ではないと悟り離れていく可能性があります。
ドロバチの巣の駆除方法
ドロバチもツチバチのように人を襲う蜂ではありません。そのまま放置してもよいのですが気になる人は蜂駆除スプレーで対処しましょう。
まず準備するものは防護服と蜂駆除スプレーです。巣を落とすため金属のヘラも用意して下さい。
準備が完了したら防護服を着用し巣の近くにいるドロバチに蜂駆除スプレーを噴射します。ドロバチが動かなくなるのを確認し巣穴にもスプレーをかけます。
しばらくした後に巣の根元を金属ヘラで削り巣を撤去しましょう。巣は可燃ゴミに捨て、巣のあった場所には蜂駆除スプレーをまいておきます。
危険なスズメバチは業者に頼ろう
スズメバチの巣は4~6月頃の小さいうちであれば、自力で駆除できる可能性があります。しかし必ずしも刺されないという保証はないため、業者に依頼するのが望ましいといえます。
業者によって駆除料金が異なるのでまずは見積もりを取得して正確な金額を把握しましょう。ここで複数の業者から相見積もりを取得すると、適切な価格帯がわかってきます。
ただし相見積もりは各業者に見積もり依頼内容を提示しなければなりません。現地で調査してもらうなどの手間もかかることから、ミツモアなどのサービスを利用することをおすすめします。
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早めに対処するならミツモアで業者を探そう
ツチバチは性格がおとなしいので人を攻撃することはほとんどありません。そのため見かけても基本的に放置でも構いませんが、気になる人は巣ごと駆除したほうがよいでしょう。
攻撃性は低いといえども毒針を持った蜂です。巣の駆除には危険を伴うので心配な人は業者に依頼して下さい。
業者を選定するには見積もりが有効です。しかし、業者ごとに見積もり依頼していては手間や時間がかかるため、ミツモアを利用して複数の見積もりを取得してみるといいでしょう。
ツチバチの大量発生などに困ったら早めに業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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