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葬式における食事の内容とは?コロナ禍でのマナーも解説

最終更新日: 2022年09月15日

葬式では食事を用意するのが一般的です。葬式の食事は、振る舞うタイミングによって挨拶が必要であったり、食事内容を考慮したりしなければなりません。葬式における食事の内容や、コロナ禍における食事の注意点についても、確認しましょう。

葬式における食事の種類と意味

喪服姿で弁当を振る舞われる人たち

葬式ではさまざまなタイミングで、参列者に食事を振る舞う場面があります。葬式における食事の種類や、意味を紹介します。

通夜振る舞い

通夜振る舞いは通夜の参列者に対して食事を振る舞います。喪主が参列者に、弔問に対する感謝の意を伝え、故人との思い出を語り合ってもらう席です。故人をしのぶ目的から、一般的にしめやかに行われます。

参列者は食べ飲みし過ぎず、長居しないのがマナーです。遺族に配慮し、頃合いを見て帰るようにしましょう。

通夜の世話役やお手伝いをする人は関係者になるので、通夜振る舞いには同席しません。交代しながら別室で弁当などを食べてもらうのが一般的です。ただし通夜が終わった後には、ねぎらいの意を込めて、お酒を振る舞う場合もあります。

火葬場での待ち時間

火葬場での待ち時間はあくまでも待ち時間です。火葬には1時間ほどかかるため、参列者に待ち時間をつぶしてもらう意味も込めて、軽い食事を出します

そのため喪主によるかしこまった挨拶などは不要です。「食事を用意したので、よかったら食べてください」程度の声かけで済ませましょう。

この時間は参列者や僧侶と、コミュニケーションを取る場でもあります。喪主側は参列者の間を回り、話をしましょう。ただし参列者が多いと対応できない場合があるため、事前に役割を決めるなど効率よく進めます。

精進落とし

精進落としは初七日法要が終わった後にする食事会です。初七日法要は遠方の親族が集まりづらいことから、火葬が終わった後に行うケースが増加傾向です。精進落としでは参列者や僧侶、親戚などに感謝の意を込めておもてなしをします。

元々精進落としという言葉は、遺族が四十九日の忌が明けるまで、魚や肉を避ける精進料理を摂っていた風習から、通常の食事に戻るという意味がありました。

またかつては、死は火を通して広がると考えられていたため、遺族の生活では一定期間火を使わない「別火」という風習があります。その別火から通常の生活に戻る意を込めて、精進落としが行われていたのです。

葬式における食事のメニュー

喪服姿で食事をする人たち

葬式では食事を振る舞うタイミングによって、メニューが変わります。葬式における食事のメニューを確認しましょう。

通夜振る舞いの料理

通夜振る舞いは参列者に対し、個別に用意するのではなく、オードブルなど気軽に食べられるものを用意するのが一般的です。参列者数の把握が難しく、多くの人が来ても、対応できるようにするためと、いわれています。

通夜振る舞いは昔から精進料理のみが出されていましたが、今では魚も肉も提供する場合が多いでしょう。また故人が生前に好きだったものを出す場合もあります。

ソフトドリンクだけでなく、ビールなどの酒類を用意する場合も多いものです。食事は用意せず、お茶菓子とお茶のみを提供するケースもあるでしょう。

火葬場での待ち時間における料理

火葬場での待ち時間はあくまでも待ち時間なので、軽食を用意する場合がほとんどです。一般的にコンビニのおにぎりやサンドイッチ、お茶菓子やソフトドリンクなどを用意します

火葬場でも軽食を売っている場合がありますが、助六があるケースが多いでしょう。これは魚や肉が入っておらず、気軽に食べられることから、火葬場で販売されているのです。

また食事は用意せず、チョコレートなどのお菓子や、お茶などを提供する場合もあります。このように火葬場の待ち時間では、あまり凝ったものは出さないのが一般的です。

精進落としの料理

精進落としは法要の後に行うので、これまでと違い、参列者の人数が分かっています。そのため用意するのは仕出し弁当や懐石料理など、一人ずつ提供できる料理です

精進落としだからといって質素な内容ではなく、誰もが好むようなメニューにしましょう。例えばうなぎ弁当や刺身などを用意します。中華料理や寿司などもよく見られます。ビールや日本酒などの酒類や、ソフトドリンクなども必要です。

また精進落としのタイミングによっては、葬儀を手伝ってくれた人に弁当などを準備する場合もあります。食事の場に参加できなくても、感謝の意を込めて、弁当や飲み物を持ち帰ってもらいましょう。

食事の挨拶やマナー

僧侶と喪服姿の人たちがお辞儀をしている

それぞれの食事のタイミングによっては、喪主が挨拶する場面があります。食事の種類によってマナーも異なるため、注意が必要です。食事ごとの挨拶やマナーを紹介します。

通夜振る舞い時の対応内容

通夜振る舞いでは喪主が始まりと終わりのタイミングで、挨拶するのが一般的です。足を運んでもらったことに対する参列者への感謝の意を表し、気兼ねなく食事をしてもらうよう促しましょう。

また一般的に通夜振る舞いには、僧侶を誘います。辞退される場合もあるため、その場合は「御膳料」を白い封筒に入れて渡しましょう。

通夜振る舞いの時間は1~2時間程度で終わらせます。あまり参列者を長く引き留めないようにし、終わりの挨拶で会食を閉めます。

お酒も出しますが節度のある飲み方が大切です。大声を出したり参列者と名刺交換したりするのは、マナー違反と考えましょう。

火葬場での待ち時間の過ごし方

火葬場での待ち時間については、喪主の挨拶などは必要ありません。かしこまった形式ではなく、軽食を用意した旨を伝え、自由に食べてもらうよう促すだけで十分です。

この際には僧侶や参列者にお茶を入れて回り、コミュニケーションを取りましょう。喪主が動けない場合を想定して、あらかじめお茶入れ係などを決めておくのも一つの手段です。

火葬場で飲み物を調達できる場合もありますが、置いていない火葬場もあるでしょう。あらかじめコンビニやスーパーで、軽食等を購入しておくと安心です。

精進落とし時の対応内容

精進落としは僧侶を招待し上座に座ってもらいます。喪主は入口に近い席に座りましょう。参加する参列者はあらかじめ分かっているため、席順も喪主が決めておきます。

僧侶が精進落としに参加しない場合は、通夜振る舞い時と同様に「御膳料」を渡します。相場として5,000~10,000円を包むとよいでしょう。

精進落としでは最初に喪主が挨拶して献杯します。献杯は静かに発声するもので、乾杯のようにグラスを高く上げたり、グラス同士を当てたりはしません。グラスは静かに差し出し、献杯を終えてから食事を始めるのがマナーです。

コロナ禍における葬式での食事

喪服姿でマスクをする女性

コロナウイルスの感染拡大を考慮すると、葬式での食事は控えた方がよいのでしょうか。コロナ禍における葬式の食事での注意点を紹介します。

感染拡大予防対策をして会食

コロナ禍を考慮して、葬式の食事会を中止しなければならないわけでは、ありません。感染拡大予防対策をし、会食を実施しているケースも多くあります

例えば通夜振る舞いでは、通常のオードブル形式をやめ、料理を小分けにして提供する方法があります。席をパーティションで区切り、しっかり感染予防対策を実施しましょう。

また喪主の挨拶では、コロナ禍の中で参列してくれたことに対して、感謝の言葉を述べると丁寧です。ただし遠方や感染が拡大している地域からの参列者に対しては、事情を説明して参列を控えてもらうケースはあります。

弁当などの持ち帰りメニューを提供

会食が心配であれば、仕出し弁当など持ち帰りできるものを用意するのも、一つの手段です。参列者に感謝の意を表しながら、感染拡大に考慮した方法といえます。

弁当といってもうなぎや肉類が入った、豪華な弁当を販売している業者もあります。家族葬など少人数の場合には、デリバリーサービスを提供している業者もあるので、ネットで検索してみるとよいでしょう。

弁当であれば手伝ってくれた人にも、同じ料理を振る舞えます。数が余った場合には持ち帰ってもらうことも可能です。

業者選びのポイント

葬式の食事を依頼する際は、葬儀社が提携している業者に依頼する方法もありますが、自分で業者を選定することも可能です。業者選びのポイントを紹介します。

外部業者に依頼可能か斉場に確認する

業者に依頼する際は、仕出し屋などに連絡することになります。まずは斎場に持ち込みが可能であるか確認しましょう。

場合によっては提携している業者にしか依頼できないケースがあるため、事前に確認が必要です。

相場に合った業者を選択する

例えば通夜振る舞いでの相場は弔問客一人あたり2,000~3,000円程度とされています。精進落としは少し費用が高くなり、3,000~8,000円ほどかかると考えましょう

これらより高い業者の場合は、なぜ高くなるのか確認します。納得がいかなければ別の業者を選定した方が無難です。

相見積もりをする

適切な業者を選定する際は相見積もりを取るとよいでしょう。各業者から見積書を取得し、見積もり内容を比較します。

通常見積書を集める際は、各社に連絡して、こちらの希望をしっかりと説明しするようにしましょう。

適切な食事で参列者をおもてなししよう

喪服姿で飲み物を飲む男性

葬式で必要になる食事は大きく3つに分けられます。通夜振る舞いと火葬場での待ち時間、精進落としです。

それぞれの食事で料理の内容やマナーが異なるため注意しましょう。昔のように魚や肉を避ける精進料理を振る舞うケースは減っています。

コロナ禍でも感染拡大防止対策を講じていれば、会食を中止する必要はありません。心配な場合は弁当を持ち帰ってもらうなどの対処で、参列者に感謝の意を表しましょう。

会食は斎場が指定した業者に依頼しなければならない場合もありますが、自由に選択できるのであれば、仕出し屋などに依頼します。適切な業者に依頼して、参列者をおもてなししましょう。

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