ドライブレコーダーには、駐車監視機能と呼ばれるものが付いている商品があります。これは走行中だけでなく、停車中も録画してくれる機能です。駐車監視機能の特徴や、必要性とバッテリータイプを紹介します。
最終更新日: 2024年06月28日
ドライブレコーダーの駐車監視機能とは？
ドライブレコーダーの駐車監視機能は、通常のドライブレコーダーとどのように違うのでしょうか。駐車監視機能の概要や、どのような場面で必要になるのかを紹介します。
駐車監視機能の特徴
駐車監視機能または「パーキングモード」と呼ばれる機能は、通常のドライブレコーダー機能とは異なり「駐車中の監視」に特化した機能です。
例えば、車に対する衝撃や揺れなどを感知して、自動的に録画が始まります。その他にも駐車中を想定した動作をするため、車から離れていても何もない場合より安心です。
駐車監視機能付きのドライブレコーダーを選択すれば、走行中だけでなく駐車時の防犯対策または抑止力につながるでしょう。
駐車監視機能の必要性
駐車監視機能は駐車中の周辺状況を記録できるものです。車の防犯カメラ代わりになるので、防犯性能がアップするでしょう。
スーパーやコンビニエンスストアに駐車している車は、当て逃げされる可能性があります。コインパーキングや立体駐車場に止めている場合は、車上荒らしやいたずらの被害に遭うこともあるのです。
駐車監視機能があれば、車から離れていて当て逃げされた場合もナンバープレートを押さえられる可能性があります。
証拠があれば警察に提供できるため、泣き寝入りしないで済む可能性が高くなるでしょう。
駐車監視機能付きドラレコの録画方式
ドライブレコーダーには録画方式がいくつかあり、それぞれメリット・デメリットがあります。そのため使用目的や用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
駐車監視機能付きドライブレコーダーの録画方式を紹介します。
常時録画
常時録画とは車のエンジンを止めても、常に録画している方式です。自動的に録画されるため、カメラスイッチの入れ忘れや切り忘れを防ぎます。
予期せぬ場合でも撮り漏れがないため、証拠として利用できる可能性が高くなるのです。録画方式の中でも一番安心できる方式といえるでしょう。
しかし長時間の録画は、ディスク容量を多く消費してしまいます。常時録画のドライブレコーダーを使用する場合は、大容量のSDカードなどを用意するとよいでしょう。
衝撃検知録画(Gセンサー)
衝撃検知録画方式は、衝突などで車に衝撃が走った際に録画が始まる方式です。一般的に「衝撃感知機能」または「Gセンサー機能」と呼ばれます。
また急ブレーキにも反応して録画を開始するので、走行中でも事故場面や危険シーンを効率よく撮影できるでしょう。
最大のメリットは、SDカードの消費量を最小限に抑えられる点です。有事の場合のみ録画するためディスク容量を節約し、大切な場面を録画します。
ただし常時録画ではないので、撮り漏れもあるでしょう。車に衝撃を与えず車上荒らしにあった場合は、肝心な場面が録画できていないこともあります。
モーションセンサー
ドライブレコーダーのカメラ画角内で人や車などの動きがあれば、録画を開始する機能がモーションセンサーです。怪しい人の動きなどを検知できます。
人感センサーが動きを感知しない限り録画が開始されないため、ディスクの消費量を抑えられるメリットがあります。
しかし画角外で動きがあった場合は録画されないため、有事の状況を録画できるとは限りません。
そのためモーションセンサーを使用する際は、カメラの向きや角度の調整が必要です。また、なるべく画角が広いドライブレコーダーを選択するとよいでしょう。
駐車監視機能付きドラレコのバッテリーは？
ドライブレコーダーの心臓ともいえるバッテリーには、いくつか種類があります。バッテリーが切れると、肝心なシーンが録画できなくなってしまうので注意が必要です。
ドライブレコーダーのバッテリータイプについて紹介します。
車両バッテリータイプ
車両バッテリータイプは、車のバッテリーを利用してドライブレコーダーを動作させるものです。長時間の録画が可能であり、個別に充電する必要がないため使い勝手もよいでしょう。
エンジン停止後も車両バッテリーを利用するため、駐車監視機能付きドライブレコーダーも利用できます。
しかし車両バッテリーの残量によっては、録画が中断される場合があります。設置には車両バッテリーへの配線接続が必要になるため、不慣れな人には難しく感じてしまうでしょう。
内蔵バッテリータイプ
ドライブレコーダーに内蔵されたバッテリーだけで完結するため、難しい設置手順や接続などは要りません。車両バッテリーにも影響を与えないので、車の走行に負担をかけずに済みます。
バッテリーは走行中に蓄電され、個別に充電する手間がありません。用意するものはドライブレコーダー本体のみであり、別途接続ケーブルを購入する必要がないことがメリットです。
ただし、バッテリー容量は少なく、録画時間も他のバッテリータイプに比べて短くなってしまいます。短時間の録画を想定している人におすすめのバッテリータイプです。
外部バッテリータイプ
外部バッテリータイプは、ドライブレコーダーに外付けの専用バッテリーを接続して録画するものです。長時間の録画が可能になり、車両バッテリーにも影響を与えません。
長時間録画したい人で、車両バッテリーへの影響が気になる人におすすめのタイプです。
しかし、取り付けには別ケーブルの引き回しが必要になるなど、少し複雑な作業が求められます。他のバッテリータイプと異なり、別途充電作業が必要です。充電残容量を気にしながら利用しなければならないデメリットがあります。
バッテリー上がりの対処法
ドライブレコーダーを利用していると、車両のバッテリー上がりが起きる場合があります。これに対処する方法や、発生する原因を紹介します。
バッテリー上がりが発生する原因
車が停止していても、駐車監視機能の付いたドライブレコーダーが動作し続けることで車両バッテリーが上がる場合があります。
一般的にドライブレコーダーには、バッテリー上がりを抑止するための機能が付いています。しかし車は常に電力を消費しているのです。
エンジンが切れた状態でも、車はコンピューターを動かすのに微量ながら電力を消費し続けています。ドライブレコーダーがエネルギー消費を停止しても、停車時間が長ければバッテリーは上がってしまうでしょう。
またバッテリー自体が劣化し、本来のパフォーマンスを発揮できないこともあります。
バッテリー上がりが起きた場合の対処法
車両のバッテリーが上がると、バッテリー交換などが必要です。安全に交換するためにも、業者へ依頼した方がよいでしょう。
業者選びには相見積もりが有効ですが、ミツモアなどの見積もり一括サービスを利用すると簡単に複数の見積書を集められます。
また、他の車両のバッテリーを故障車のバッテリーに接続し、応急処置で救援する方法もあります。これはブースターケーブルという特別なケーブルが必要になり、作業中火花が散ることもあります。
不慣れな人ではケガをする危険性があるため、業者に依頼した方が安心です。
ドライブレコーダーの駐車監視機能で愛車を守ろう！
ドライブレコーダーには、停車中も車を監視してくれる駐車監視機能が付いているものがあります。これを利用すれば、車上荒らしや当て逃げに遭った場合も証拠が残る可能性があるでしょう。
録画方式にはいくつか種類がありますが、常時録画方式だと常に録画してくれるため安心です。バッテリータイプも大きく分けて3タイプあり、録画したい時間などによって選ぶとよいでしょう。
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