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車のバッテリーが上がったあとの対処法は?交換のタイミングを解説

最終更新日: 2022年12月01日

バッテリーが上がったあと回復させるためには、どのような方法があるのでしょうか?

また回復した場合はそのまま使い続けられるのでしょうか?

バッテリーが上がったあとの対処法とともに、予防法や交換に適した時期、交換方法なども紹介します。

バッテリーが上がったあとの対処法

クルマのバッテリー上がりと応急処置

一度上がったバッテリーが自然に戻ることはありません。

回復させるためには「ジャンプスタート」を試したり、「ロードサービス」に依頼したりする必要があります。

正しい対処方法で回復させ、再びエンジンを始動できるようにしましょう。

▽各対処法の詳しい手順はこちらの記事に記載しています。

関連記事:バッテリー上がりが起こったら早めに交換を。手順と注意点を紹介|ミツモア

ジャンプスタートでエンジンを始動する

車のバッテリーを充電するためには、エンジンを動かさなければいけません。しかしバッテリーの充電が切れて上がってしまうと、エンジンを始動できません。そこでほかの車から電力を分けてもらい、エンジンを始動させます

これがジャンプスタートです。しかし「ブースターケーブル」がなければ、ジャンプスタートによる電気の供給を受けられません。協力してくれる車と専用のケーブルが必要なため、場所や状況によっては利用できない方法です。

しかし自分で「ジャンプスターター」という専用の機器を持っていれば、単独で回復させられます

バッテリー対応業者やロードサービスに依頼

自力で対処できない場合には、バッテリー対応業者やロードサービスに連絡しましょう。

車のトラブルに関するプロが駆けつけ、バッテリー上がりを直してくれます。

JAFや自動車保険に付帯されているサービスを利用すれば、時間や場所を問わず対処してもらえます。

プロが直してくれるため、自分で行うのと比べて安全かつ確実な方法です。

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バッテリー上がりは自然に回復しない

バッテリーに充電されている電気を使い切ると、バッテリー上がりが起こります。そのバッテリーを放置しても、自然に回復することはありません。

そのまま放置するとわずかに残っていた電気もなくなってしまい、リモンコンキーさえ使えなくなる恐れがあります。

車内に入れなくなるのを避けるためにも、早めに対処しましょう。

上がったあとのバッテリーは点検を

バッテリーチェック

回復したあとにはバッテリーを点検しましょう。

通常どおりに動いているように見えても、中身が劣化してしまっている可能性があるからです。

安全に車に乗り続けるためにも、点検を行って必要があれば交換するのが得策です。

バッテリー上がりにより劣化する

ジャンプスタートにより無事にエンジンが始動し、バッテリー上がりに対処できたとしても、点検は必要です。

バッテリーが上がることにより、バッテリー自体が劣化している可能性があるからです。

現時点では問題がないように見えたとしても、しばらくすると不具合が発生するかもしれません。劣化や不具合の状態を確認するためにも、点検を実施しましょう。

バッテリー上がり後は交換がおすすめ

バッテリー上がりで劣化が進行した場合、バッテリーが既に寿命を迎えている可能性があります。

寿命を迎えたバッテリーは、充電してもそれまでのように電気を蓄えられません。

また先述したように、バッテリー上がりを起こしてしまったこと自体がバッテリーを劣化させてしまいます。

できるだけ早めに交換することをおすすめします。

バッテリー上がりの予防法

自動車を運転する若い女性

バッテリー上がりは日ごろの使い方で予防できます。

定期的に車を走らせることや、ライトを消し忘れないこと、電力を消費するアクセサリー類の電源を消すことなどを意識しましょう。

長期間車に乗る予定がないなら、マイナス端子を抜いておくと安心です。

車を定期的に走らせる

車を使っていなくても搭載しているカーナビなどの機器類は、電気を消耗しています。

そのためバッテリーに蓄えられている電気は少しずつ減っていき、2~3カ月すると全てなくなってしまうでしょう。

バッテリーの状態によっては、もっと早い段階で電気を使い切る可能性もあります。そのため1カ月に1回は車を走らせると、予防につながります。

エンジンを始動させるだけでバッテリーは充電されるため、エンジンをかけたまま運転せず30分間ほど置いておくだけでも構いません。

ライトをつけっぱなしにしない

エンジンを切ったあともライトをつけっぱなしにしていると、電気を消耗しバッテリー上がりにつながります。

十分に充電されていても、ヘッドライトであれば3~5時間で蓄えられた電気を使い切ってしまうでしょう。

そのため車を離れるときはライトを必ず消すよう心がけます。車を降りるときのチェックを徹底するのが有効です。

電装品を減らす・こまめに消す

電力消費量の多いアクセサリーを減らしたり電源を切ったりするのも、バッテリー上がりの予防に役立ちます。

カーナビやドライブレコーダーなどのアクセサリーは、車が動いていないときにも電気を消費しているからです。

スマホやタブレットを車でよく充電する場合も、バッテリーの電気が十分に充電されていない可能性があります。

エンジンを切っている間にバッテリーの電気がなくなりやすいでしょう。

電気を多く消費する使い方を避けるのがポイントです。

長期間使わない場合はマイナス端子を抜く

長期間にわたり運転しない場合は、バッテリーのマイナス端子を抜いておきましょう。マイナス端子を抜くと、車からバッテリーを外したのと同じ状態になります。

そのためアクセサリー類によって電気が消費されることはなくなります。しかし自然放電はするため、あまりにも長く放置しておくとバッテリーが上がってしまいます。

端子を抜いたままにしておける期間は、1カ月ほどが目安です。

また端子を抜くときには、必ずマイナス端子を引き抜きます。誤ってプラス端子を抜くと、ショートする可能性があるため注意しましょう。

バッテリーの交換時期は?

自動車のバッテリー

バッテリーはずっと使い続けられるものではありません。寿命を迎えると徐々に電気を蓄える力が弱まっていき、やがて使えなくなります。

バッテリーの交換時期の見極め方を押さえておけば、適切なタイミングで交換可能です。

平均寿命は2〜3年

バッテリーの平均寿命は2~3年です。2~3年たつと必ず使えなくなるわけではありませんが、不具合が発生する可能性が高まります。

5年以上が経過すると、突然動かなくなるかもしれません。バッテリーの消耗度合いは、車の使用頻度や搭載しているアクセサリー類の種類・台数、バッテリー自体の品質などに左右されます。

2~3年を目安にとして考え、常日頃からメンテナンスを行い、交換のタイミングを逃さないようにしましょう。

自分でできる交換時期の判断方法

車の運転中にエンジン音に違和感がある場合や、ヘッドライトが暗い・ワイパーの動きが悪いなどの現象があれば、バッテリーに不具合が出ている可能性があります。

レンチや手袋などの道具を持っているなら、自分でバッテリーを点検してみましょう。バッテリーを目視で確認し、以下のような状態であれば、交換のタイミングです。

バッテリー交換の目安
  • バッテリーの液が茶色や黒色に濁っている
  • バッテリー液が減り「LOWER LEVEL」より下がっている
  • バッテリー本体が膨らんでいる
  • バッテリー端子が粉を吹いている

バッテリーを点検する際には、必ずエンジンを止め、キーを抜き、室内灯など全てのライトを消してから行います。

バッテリーの交換方法と費用

カーバッテリー

寿命を迎えたバッテリーは交換しなければいけません。自分で交換する場合の手順や、業者に依頼した場合にかかる費用の相場を確認しましょう。

自分でバッテリーを交換する手順

以下の道具があれば、バッテリーは自分で交換できます。

バッテリーを自分で交換する際に用意する道具
  • すべり止め付きのゴム手袋
  • スパナ
  • 保護めがね
  • さび止めグリース
  • 紙やすり・ワイヤーブラシ

まずはバッテリーを取り外しましょう。点検するときと同じように、作業開始前にエンジンを止めてキーを抜きます。外す手順は以下のとおりです。

バッテリーを交換する手順
<古いバッテリーを取り外すときの手順>

  1. マイナス端子を取り外す
  2. 金具やスパナがマイナス・プラスの端子に同時に接触しないよう、マイナス端子をウエスで保護する
  3. プラス端子を取り外す
  4. 古いバッテリーを取り外す

<新しいバッテリーを取り付けるときの手順>

  1. 設置場所に新しいバッテリーを置く
  2. プラス端子・マイナス端子の順番でつなげる

外すときと逆の手順です。

点検・交換を依頼できる業者と相場

点検や交換は自分でもできます。しかし初めての場合はうまくできるか不安な人もいるでしょう。

ショートにより火花が散れば引火する可能性があり、危険が伴うため、業者に依頼すると安心です。

「ディーラー」「整備工場」「カー用品店」「ガソリンスタンド」「出張交換業者」などへ依頼するとよいでしょう。

それぞれに依頼した場合、費用の目安は以下のとおりです。

業者 バッテリー 交換費用 バッテリーの廃棄費用
ディーラー 純正品(15,000~30,000円) 1,000~3,000円 0~500円
整備工場 純正品(15,000~30,000円)

その他は定価

0~3,000円 0~500円
カー用品店 店頭のさまざまな商品から選べ定価に近い 0~1,000円 0~3,000円
ガソリンスタンド 品ぞろえはそれほど多くなく定価 0~3,000円 0~3,000円
出張交換業者 定価に近い 8,000~14,000円 0円

純正品に交換したいならディーラーに依頼するとよいでしょう。

さまざまなバッテリーから自分で選びたいなら、品ぞろえが豊富なカー用品店が向いています。

また急なバッテリー上がりには、出張交換業者への依頼が便利です。24時間対応している業者もたくさんありますよ。

バッテリー上がりを起こしたら点検を

車のバッテリー上がり

バッテリー上がりが起こったときは、ジャンプスタートで回復したとしても点検を行いましょう。バッテリー上がりによって劣化が進行している可能性があるからです。

劣化が進むと充電しても以前ほど電気を蓄えられなくなるため、バッテリーは上がりやすくなります。急なエンジン停止が起こる可能性もあるため要注意です。

平均寿命である2~3年を経過しているなら、バッテリーの状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。点検や交換は火災の危険性もあるため、自分で行うのが不安なら専門業者に依頼すると安心です。

定期的に車のエンジンを始動し、ライトやアクセサリー類の電源を切ることを心がけると、バッテリー上がりの予防につながります。

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