車のバッテリー交換の費用相場は、一般的なガソリン車の場合、本体価格を含めて11,400円~18,500円(※)です。


バッテリー交換費用は車の種類や依頼先によって変動します。相場や安くするコツ、交換するタイミングをチェックして適正価格で車のバッテリー交換をしましょう。
※ミツモアにおける「車のバッテリー上がり・交換」サービスの見積もり価格より算出
車のバッテリー交換の費用相場
車のバッテリー交換の費用は、バッテリーの本体価格と工賃の合計金額です。
交換する車種 | 費用相場 |
---|---|
普通車 | 11,100円~18,000円 |
軽自動車 | 6,500円~11,000円 |
アイドリングストップ車 | 16,500円~24,500円 |
ハイブリッド車のメインバッテリー | 140,000円~400,000円 ※2 |
ハイブリッド車のサブバッテリー | 17,500円~30,000円 |
※ミツモアにおける「車のバッテリー上がり・交換」サービスの成約価格から算出。(2024年1月1日~12月31日)
※2 ミツモア調べ(2025年7月時点)
ガソリン車は本体代を含めても比較的安価にバッテリー交換ができますが、ハイブリッド車のメインバッテリーの交換費用は高額になりやすいことが分かります。
ハイブリッド車のメインバッテリーの交換費用が高くなりやすい理由には、バッテリーの本体価格そのものが高額である点、作業が複雑で手間がかかる点が挙げられます。
車のバッテリー交換を依頼できる業者
車のバッテリー交換を依頼できる業者は以下の3つです。それぞれの費用感と特徴を簡単にまとめたので参考にしてください。
依頼先 | 費用感 | 特徴 |
---|---|---|
ディーラー | 高い | 純正バッテリーへの交換により愛車に不具合が起きにくい |
民間の自動車整備工場 | 比較的リーズナブル | バッテリーを持ち込んで交換が可能で費用を抑えられる |
カー用品店 | リーズナブル | 即日・短時間で交換可能で価格もリーズナブルな傾向 |
① ディーラー
ディーラーで車のバッテリー交換を行った場合、純正品のバッテリーに交換されます。メーカーの純正品は高価ですが、その車種に適合しているため交換後の不具合発生リスクが低く、品質に対する安心感が高いです。
整備士も自社メーカーの車に関する専門知識が豊富なため、バッテリー交換に伴う電子システムの再設定なども含めて、確実な作業が期待できます。品質と安心感・信頼性を最優先する場合はおすすめの依頼先です。
② 民間の自動車整備工場
民間の自動車整備工場は、ディーラーと比較して工賃が安価です。
純正バッテリーだけでなく、性能や価格帯の異なる様々なメーカーの互換バッテリーも用意しているため、本体価格も抑えられる点が魅力です。予算に応じて柔軟な対応を期待できます。
ただし工場によって技術力や得意な車種、設備の充実度に差があります。事前に口コミなどを調べて信頼できる整備工場を見つけることが大切です。
③ カー用品店
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でもバッテリー交換ができます。バッテリー本体の品揃えが多く、工賃も比較的安い点がメリットです。またバッテリーに関しては、店舗のセールなどで安く購入できる可能性もあります。
会員であれば工賃の割引やポイントの付与などのキャンペーンを行っていることもあり、継続的に同じ店舗を利用する場合は車関係の悩みをトータル的に相談できるでしょう。
カー用品店で車のバッテリー交換を依頼した場合、作業時間も短く、買い物についでに交換といった利便性の高さも魅力です。
ただし輸入車や一部のハイブリッド車など、交換作業が複雑な車種には対応できないケースがあるので注意が必要です。
車のバッテリー交換を安く抑えるコツ
車のバッテリー交換を安く抑えるには4つのコツがあります。
① バッテリー本体を持ち込む
バッテリー本体をネットなどで安く購入し、交換作業を業者に依頼することもできます。業者にバッテリーの確保も依頼するときと比べて、数千円から10,000円ほど安くできる可能性があります。
ただし持ち込み交換には以下の注意点があります。
- 持ち込み交換を受け付けていない業者もある
- 工賃が割増になるケースがある
- 自分で適合するバッテリーを購入する必要がある
業者によってはバッテリーの持ち込み交換には対応していないことがあります。また、バッテリーの持ち込み交換に対応している業者であっても、工賃が割増になるケースがあります。
その他にも自分で対応するバッテリーを購入する必要があります。適応しないバッテリーに交換すると車の故障など重大なトラブルを引き起こすリスクがあるので注意しましょう。
持ち込み交換を依頼するのであれば、事前に依頼先の業者へ持ち込み対応の可否と工賃を確認しましょう。
② 他の作業と合わせて依頼する
車検やオイル交換、タイヤ交換など、他のメンテナンス作業と一緒にバッテリー交換を依頼すると、交換工賃の割引サービスを提供している業者もあります。
複数の作業を1度に行うことで効率が上がり、工賃を下げても業者側の利益が出やすいです。
バッテリーの寿命と車検時期が重なっているようであれば、車検を依頼するときにバッテリー交換も同時に依頼できないか相談することをおすすめします。個別に依頼するよりも手間と費用を節約できる可能性があります。
③ DIYでバッテリー交換をする
手順を知っていれば、車のバッテリーは自分で交換することも可能です。DIYでバッテリー交換をした場合、かかる費用はバッテリーの本体代のみなので、交換にかかる費用を大きく節約できます。
DIYで車のバッテリーを交換する手順を簡単にまとめると以下の通りです。
- エンジンを完全に停止し、キーを抜く
- バッテリーのマイナス端子を外す
- バッテリーのプラス端子を外す
- バッテリーを固定する金具を外す
- 古いバッテリーを取り外す
- 新しいバッテリーを設置する
- バッテリー固定金具を取り付ける
- プラス端子を接続する
- マイナス端子を接続する
車のバッテリー交換作業で注意してほしいのが、端子の外す順番です。必ずマイナス端子側から外してください。プラス端子側から外すとショートし、最悪の場合バッテリーの爆発や車両火災などのリスクがあります。
他にも、バッテリー交換作業には注意点があります。バッテリーのバックアップ電源を確保しないと、カーナビやパワーウインドウなどの電子機器の設定がリセットされることがあります。
近年の車は電子制御が複雑なため、DIYで車のバッテリー交換をするのであれば十分な知識と技術・準備が必要です。
車のバッテリー交換を自分で行う方法を詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。
④ 地域密着型で工賃が安い業者を選ぶ
民間の自動車整備工場の利用を検討しているのであれば、地域密着型の小規模な整備工場も利用の選択肢に入れましょう。地域密着型の自動車整備工場の中には、広告費を最小限にし、その分工賃などの料金を抑えている業者もあります。
自動車整備工場を探すのであれば一括見積もりサイトを利用しましょう。地域密着型も含め、登録されている複数の業者から見積もりが取得できるので、効率的に業者探しができます。
また一括見積もりサイトを使うことで、業者もはじめから他社の存在を意識した料金を提示します。面倒な価格交渉をしなくても、安価な工賃で作業を依頼できます。
車のバッテリー交換の時期・タイミングの目安
車のバッテリー交換の時期は車種や使い方によって変動するものの、おおまかな目安があります。
バッテリーの寿命が近づいているサインもチェックして、急にバッテリーの寿命が切れてしまうトラブルを回避しましょう。
一般的なガソリン車なら2~3年
一般的なガソリンエンジンを搭載した車のバッテリー寿命は、おおむね2年~3年が目安です。ただしこれはあくまで目安であり、乗り方によって寿命は変動します。
毎日ある程度の距離を走行する車はバッテリーにきちんと充電されるため、寿命が長い傾向にあります。反対に週末に少ししか乗らない車や夜間走行が多い車はバッテリーへの負担が大きく、寿命が短くなりやすいです。
バッテリーを3年以上交換していない場合は、次の車検を待たずに点検と交換を検討することをおすすめします。
ハイブリッド車のメインバッテリーは5~8年
ハイブリッド車はモーターを動かすための駆動用メインバッテリーと、電装品を動かすための補機(サブ)バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。
高電圧のメインバッテリーは長寿命になるように設計されており、交換の目安は5年~8年程度です。距離に直すと10万kmです。日本の車の平均的な使い方では、1年で1万km使用するため、約10年間利用できることになります。
多くのメーカーでは、この駆動用バッテリーに対して新車から5年間または10万kmの特別保証を設けています。交換費用は数十万円と高額ですが、頻繁に交換が必要になる部品ではありません。
ハイブリッド車のサブバッテリーは3~5年
ハイブリッド車に搭載されている補機(サブ)バッテリーは、ガソリン車のバッテリーと同じ役割を果たします。カーナビやライトなどの電装品に電力を供給し、ハイブリッドシステムの起動にも使われる重要な部品です。
サブバッテリーの寿命は3~5年が目安です。サブバッテリーが上がってしまうとハイブリッドシステムが起動できなくなり、車を動かせなくなるので注意してください。定期的な点検と交換を忘れないようにしましょう。
バッテリーの寿命が近づいているサイン
バッテリーは完全に機能停止をする前に、いくつかのサインを発します。これらの予兆に気づけたら、突然バッテリーが上がってしまうトラブルを避けられます。
- エンジンのかかりが悪い
- セルモーターの音が弱々しい
- ヘッドライトが以前よりも暗く感じる
- パワーウインドウの開閉スピードが遅くなった
- アイドリングストップ機能が作動しなくなった
- バッテリー液の変色
- バッテリー本体のふくらみ
これらのサインが1つでも見られた場合は、すぐに専門業者にバッテリーの点検をしてもらいましょう。放置して使い続けると予期せぬトラブルが発生する可能性があります。
車のバッテリーを長持ちさせる方法
車のバッテリーはいくつかの注意点を守ることで長持ちさせることができます。
日頃からバッテリーを長持ちさせる工夫をすると、交換頻度を下げることも可能です。
① 定期的に長距離走行をする
車のバッテリーは走行中に充電されます。定期的に、10kmまたは30分以上の走行をして十分な電気をバッテリーに充電しましょう。
- スーパーへの買い物など短距離利用がメイン
- 信号待ちが多い道路をよく使う
- エンジンの停止中に電装品をよく使う
- 数週間~数か月に1度しか車を使わない
特に注意が必要なのは電装品です。走行中にスマートフォンの充電などを行うのであればなるべく長距離の移動中にしましょう。
短距離移動や信号待ち、渋滞に巻き込まれた場合など、止まっては進みを繰り返すとバッテリーは十分に充電されないので注意しましょう。
月に1~2回を目安に、10km以上または30分以上の距離をドライブすることで、十分な量の電気がバッテリーに充電されます。
② 停車中の無駄な電力消費を避ける
車のバッテリーは走行中に充電されるので、走行中にエアコンやカーステレオ、ライトなどの電装品を使うことは問題ありません。
しかし停車中に電装品を多用してしまうと、バッテリーに蓄えられた電気を大量に消費し、バッテリーの寿命を縮める原因になります。
誰かを待っているときなどの停車中は、バッテリーの電力を大量に使用する電装品を使うことを避けましょう。
③ バッテリー上がりを防ぐ
1度でも車のバッテリーが上がってしまうと、バッテリーに大きな負荷がかかるため寿命が縮んでしまいます。ジャンプスターターなどで再起動させても蓄電能力が大幅に下がってしまうので、バッテリーが上がらないように日頃の使い方を見直すことも大切です。
特に注意したいのは、以下に挙げるような「うっかりミス」によるバッテリー上がりです。
- 半ドアによる室内ライトの点灯
- ライトの消し忘れ
- 停車中のエアコン使用
車を離れるときにはすべての電装品がオフになっているかチェックする癖をつけることで、うっかりミスによるバッテリー上がりの確率を大幅に下げられます。
④ バッテリーの液量や端子を定期的にチェックする
車のバッテリーには、バッテリー液と呼ばれる希硫酸が入っています。バッテリー液の液量が規定値に満たないと性能を十分に発揮できないので、定期的なチェックが必要です。
バッテリー液の液量の確認方法は以下の通りです。
- ボンネットを開ける
- バッテリー側面の目盛りを確認する
- 規定値に満たない場合はバッテリー液を追加する
また、バッテリーのプラスとマイナスの端子部分に白い粉が付着している場合も注意が必要です。白い粉がつくのは腐食が原因です。電気の流れを妨げるため、ワイヤーブラシで清掃して、白い粉を除去しましょう。
なおバッテリーにつく白い粉は有毒性があります。掃除をするときには、ゴム手袋、マスク、ゴーグルを着用して、肌や目、口に粉が触れないようにしましょう。
⑤ 定期的にバッテリーの点検を受ける
自分でバッテリーの状況をチェックするだけでなく、ガソリンスタンドやカー用品店、整備工場などで定期的にバッテリーの点検を受けることも重要です。
専用のテスターを使えば、バッテリーの電圧や内部の劣化状態を正確に診断できます。バッテリー点検は他の作業とともに依頼すると無料でチェックしてくれる店舗が多いので、給油やオイル交換のついでにバッテリー点検を依頼することで、バッテリーの寿命を正確に把握できます。
車のバッテリー交換の口コミ
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プロからの返信
この度は、ありがとうございました。当初は、バッテリー位置がわからず とまどいもありましたが、無事遂行することができたのは、お客様のご協力あってのことでした。ありがとうございます。
項目別評価
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きちんと話をしてくれました。
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前夜に依頼して次の日の午後に対応してくれました。スケジュールがたまたま空いていた時間帯とはいえ、早い対応だと思いました。
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出張、バッテリー交換と部品代、処理代を入れたら、このような価格ならお手頃だと思います。
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事前に調べてくださったのかもしれませんが、私のクルマの面倒な点を把握した上で、対応していただいたと思います。
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段取り、作業、確認まで、すべて手際がよかったです。
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この後、気をつけるべき事を確認してくれました。
プロからの返信
この度はご依頼ありがとうございます。満足していただいたみたいですごく嬉しいです。また何かお困りの事があればご連絡下さい。バッテリー交換以外にも車の事でしたらお任せください。
車のバッテリー交換は業者に依頼するのがおすすめ
車のバッテリー交換費用は業者によって異なります。
交換後の不具合リスクを最小限にしたいのであればディーラーでの交換が第一の選択肢となり、費用を抑えたい場合は民間の自動車整備工場やカー用品店での交換を選択肢に入れましょう。
民間の自動車整備工場を探すときは、一括見積もりサイトの利用をおすすめします。ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで最大5つの見積もりが無料で取れます。
見積もりを比較すると、工賃が安くてサービスの良い業者も簡単に見つけられます。交換費用を抑えて車のバッテリー交換をしましょう。