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エアコンの分解洗浄は2年に1度が目安!完全分解洗浄との違いも紹介

最終更新日: 2024年06月28日

エアコンのクリーニング方法には、『分解洗浄』と『完全分解洗浄』の2種類があります。両者の違いや、エアコンの分解洗浄を定期的に行うと得られるメリット、プロに依頼すべき理由について把握し、適切なクリーニングを行いましょう。

エアコンクリーニングの分解洗浄には2種類ある

エアコンクリーニングには、分解洗浄と完全分解洗浄の2種類があります。それぞれの特徴と、向いているケースについて紹介します。

エアコンの分解洗浄の特徴

エアコンの分解洗浄とは、本体カバー、ルーバー、フィルターをエアコン本体から取り外し、他の内部部品はそのままで行う洗浄方法です。一般的にエアコンクリーニングといった場合には、分解洗浄を指します。

分解洗浄はドレンパン、送風ファンを取り付けたまま高圧洗浄機で洗浄するため、細部の汚れは落とし切れない点がデメリットです。しかしある程度の汚れは落とせるため、定期的にエアコンを手入れしており、汚れがひどくない場合に向いています。

エアコンの完全分解洗浄の特徴

背面パネルやフィンを残し、本体カバー、ルーバー、フィルター、ドレンパン、送風ファンを外して、それぞれのパーツごとに洗浄する方法が完全分解洗浄です

エアコンをベース部分から完全に取り外して洗浄する『オーバーホール洗浄』を、完全分解洗浄というケースもあります。オーバーホール洗浄をする場合、業者によっては取り外したエアコンを持ち帰って洗浄する場合もあります。

2年以上クリーニングを行ったことがないエアコンは、汚れがひどいと考えられるため、完全分解洗浄がおすすめです。またドレンパンや送風ファン、熱交換器が見るからに汚れている場合や、分解洗浄でにおいが解消されない場合も、完全分解洗浄が向いています。

エアコンの分解洗浄をするメリット

エアコンを清潔に保つために、2年に1度は分解洗浄をするとよいとされています。業者による分解洗浄によって、得られるメリットを紹介します。

  • カビ臭さなどがない快適な空気が送られる
  • カビや汚れによるアレルギー発症リスクを下げられる
  • エアコンの稼働効率が高まる

カビ臭さなどがない快適な空気が送られる

エアコンを稼働したときににおいが気になる場合は、内部が汚れていると考えられます。長期間エアコンの洗浄をしていないと、内部にほこりやカビが発生し、カビ臭い風が出てくるためです。

エアコンの分解洗浄をすれば、内部のカビや汚れを除去できます。エアコンから出てくる風にカビ臭さがなくなり、快適な空気で過ごせるようになるのがメリットです

カビや汚れによるアレルギー発症リスクを下げられる

エアコンを運転させていると、フィルターやエアコン内部にほこりがたまっていきます。特に冷房運転をしている際は、内部で結露が発生し、カが繁殖することを覚えておきましょう。

フィルターやエアコン内部が汚れていると、エアコン内部で作られた空気とともに、ほこりやカビが出てきてしまいます。ほこりやカビを吸い込むことで、アレルギー発症や肺炎、呼吸器系のトラブルなど、健康被害のリスクが高まります。

エアコンを清潔にすることで、健康被害のリスクを下げられる点もメリットです

エアコンの稼働効率が高まる

フィルター掃除をしないと、ほこりや汚れが蓄積して目詰まりするため、エアコンの効きが悪くなります。またエアコン内部にある熱交換器にほこりがたまると、熱の変換効率が悪くなり、エアコンの稼働効率が落ちてしまいます。

エアコンを分解洗浄してほこりや汚れを除去すると、熱の変換効率を妨げる原因がなくなり、稼働効率が高まる点もメリットです

エアコンの分解洗浄はプロに頼むのがおすすめ

エアコンの分解洗浄を自分で行うと、さまざまなデメリットがあるため、プロに依頼するのがおすすめです。分解洗浄を自分で行う場合のデメリットと、プロに頼むメリットについて紹介します。

エアコンの分解洗浄を自分でやるデメリット

エアコンの分解洗浄は自分でもできますが、デメリットが多いためおすすめできません。エアコンの構造について理解している必要がある上に、手間と時間がかかるためです。

また、エアコンの破損や事故につながるリスクもあります。分解洗浄を自分で行うデメリットについて、詳しく解説します。

  • 手間がかかる
  • エアコンの破損リスクがある
  • 発火など重大事故のリスクがある

手間がかかる

エアコンを分解洗浄する際は、作業中に水が飛び散らないように、エアコンの周囲を養生しなければなりません。また、本体カバー、フィルター、ルーバーを取り外した後、内部電装が絶対に濡れないように、エアコン本体の洗浄しない部分もしっかり養生する必要があります。

養生だけでなく、エアコンを分解する手間もかかります。エアコンは内部に熱交換器、センサー、モーターなどの精密な部品を搭載していて複雑な構造なので、分解するには知識が必要です。

さらに、エアコン本体を洗浄する作業は、高所作業になるため、慣れていないと大変な作業になります。このように自分で分解洗浄を行うと、手間がかかる点がデメリットです

エアコンの破損リスクがある

エアコンを自分で分解洗浄するときに、エアコンの養生がしっかりできていなかったり、電飾の取り付けをミスしたりすると、エアコンが破損・故障するリスクがある点もデメリットです

エアコンは構造が複雑で、パーツの種類も多い家電です。分解洗浄後にパーツを正確に元の場所に戻さないと、エアコンが運転できない、異音がする、止まるなどの故障につながります。

なおエアコンを分解して破損・故障した場合、メーカー保証期間内であっても、保証が効かなくなる点に注意しましょう。

発火など重大事故のリスクがある

エアコン内部には電源配線、電源基盤などの電装部品があるため、正しい知識を持って正確に作業しないと、漏電するリスクがある点もデメリットです

電装部品にたまっているほこりが湿気を帯びて漏電し発火する現象を、『トラッキング現象』といいます。エアコン洗浄時に洗浄液などが電装部品に付着すると、トラッキング現象が起こる可能性があるのです。

トラッキング現象が起こると、ショートしてエアコンが故障するだけでなく、発火するリスクもあります。被害が拡大し、火災が発生する可能性もゼロではありません。

重大事故を防ぐためにも、エアコンの分解洗浄はプロに依頼するのがおすすめです。

エアコンの分解洗浄をプロに任せるメリット

エアコンの分解洗浄をプロである業者に依頼すれば、洗浄前の養生から任せられます。作業にも慣れているため、手早く確実に行ってくれるでしょう。

完全分解洗浄を依頼すれば、自分で洗浄するのが難しいエアコンの内部や裏側まで、しっかり洗浄してもらえます。損害賠償保険に加入している業者に依頼すれば、万が一分解洗浄作業でエアコンが故障した場合も補償されるため安心です。

エアコンクリーニングを業者に依頼する

エアコンの分解洗浄を依頼できる業者

エアコンの分解洗浄を受け付けてくれる業者は、エアコンメーカーやエアコンクリーニング業者などです。それぞれの特徴や費用相場について解説します。

エアコンメーカー

三菱電機、シャープ、パナソニック、富士通ゼネラルなどのエアコンメーカーの中には、エアコン洗浄を受け付けているメーカーがあります。メーカーによるクリーニングサービスですが、どのメーカーのエアコンでも依頼は可能です。

完全分解洗浄に対応しているかどうかはメーカーによりますが、費用相場は下記の通りです。

エアコンの種類 費用相場
お掃除機能なしエアコン
  • 分解洗浄:1万1,550円~1万8,700円
  • 完全分解洗浄:1万8,700円~2万4,200円
お掃除機能付きエアコン
  • 分解洗浄:2万900円~2万4,200円
  • 完全分解洗浄:2万9,700円~3万800円

エアコンの専門的な知識が豊富なスタッフが作業するため、安心して任せられます。

エアコンクリーニング業者

エアコンの分解洗浄は、エアコンクリーニング業者に依頼する方法もあります。業者に分解洗浄を依頼する際の費用相場は、下記の通りです。

  • お掃除機能なしエアコン分解洗浄:7,000円から
  • お掃除機能付きエアコン分解洗浄:1万3,000円から

業者を探して、1件1件に見積もり依頼や問い合わせをするのは骨が折れる作業です。一括見積もりサイトなどを利用して相見積もりを取り、サービスや費用の比較検討をしましょう。完全分解洗浄への対応の有無や価格は、業者によって大きく異なるため、依頼前の見積もりは必須です。

エアコンクリーニングの相見積もりを取る

エアコンの分解洗浄はプロに依頼しよう

エアコンを分解洗浄すると、フィルターやエアコン内部のほこりが除去されて、快適な空気が送風される、稼働効率が上がるなどのメリットがあります。

分解洗浄は自分でもできますが、エアコンの知識が必要なだけでなく、養生や分解・組み立て、高所作業などの手間がかかります。また、知識がない状態で分解洗浄をすると、エアコンの破損や発火などのリスクがあるため、プロに依頼するのがおすすめです

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