最近では、InstagramなどSNSの普及もあり、写真を趣味として始める人もたくさんいますね。スマホのカメラ機能も画質が良く、加工もアプリで簡単に行うことができます。
もっと写真を楽しみたいと一眼レフカメラを買ったけど、上手な写真の撮り方がわからないという人もいるのではないでしょうか。
今回は、スマホと一眼レフカメラなどを使った写真の撮り方についてまとめてみました。
写真の撮り方1・スマホ機能の基本設定
最近のスマホは、カメラ機能が充実していて一眼レフに負けないくらい綺麗な写真が撮れますよね。
まずは、iPhoneやAndroidでおすすめの設定を紹介していきます。「スマホでもう少し上手に見える写真の撮り方ないかな」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
iphoneの設定
iPhoneの上手な写真の撮り方としては、「AE/AFロック」という機能を有効活用すること。これは、ピントと明るさの基準点を固定する機能です。
「AE/AFロック」での撮り方はとっても簡単。画面を長押しするだけです。基準にしたいところで画面を長押しするとロックできます。
明るさを上げたり抑えたりして撮ることができるようになり、夜間の撮影やイルミネーション撮影などシーンに応じて綺麗な写真を撮ることができます。
Androidの設定
Androidでは、機種によってカメラがかなり多機能になっています。EV補正(明るさ)なども調整できますし、シャッターを画面タッチに切り替えることもできます。
シャッターボタンだと力が入ってしまい手ブレしてしまう可能性があるので、スマホ撮影の場合は画面タッチでシャッターを切るように設定しておくことをおすすめします。
また画質モードのチェックも忘れずに。「ホーム画面」→「設定アプリ」→「ディスプレイ」→「画質モード」でお好みの画質に設定することが可能です。
便利な機能「HDR」
スマホのカメラアプリの機能で、ぜひ活用してほしいのが「HDR(ハイダイナミックレンジ)」という機能です。通常時は、「SDR(スタンダードダイナミックレンジ)」と言います。
HDRを簡単に説明すると、明るさの異なる複数の写真を合成することで、逆光や暗所での撮影でも綺麗な写真を撮ることができる機能です。
SDRよりも広いダイナミックレンジ(明るさの幅)で写真を表現することが可能です。iphone、Andoroidともに、カメラの設定の中にあるHDRをONにします。
基本設定にない場合は、アプリをインストールしてみましょう「HDR」で検索するといくつかのアプリがありダウンロードすることができます。
スマホ撮影のポイント
基本的に太陽光は、自分の背中側に置いて撮影すると良いです。逆光などで暗くなる時は、先ほどのHDR機能やAE/AFロック機能で明るさを調整しましょう。
他にもグリッド機能を活用すると良いです。写真の撮り方で構図がよくわからない人は、グリッドの線や交差する点をポイントにして撮影してみてください。
景色や建物を撮る際は、地平線と平行になるように撮るときれいな構図になります。構図に関しては、また後ほど紹介していきます。
写真の撮り方2・一眼レフの基本設定
一眼レフを買ったけど写真の撮り方がよくわからないという人は、多いのではないでしょうか。せっかく買った一眼レフも、機能を活用できないのはもったいないです。
一眼レフに関しては、「三大設定」を知るだけで写真の撮り方がガラッと変わってくるはずです。
一眼レフの三大設定は、「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO感度」のことを言います。この3つの設定を知るだけで、初心者の撮り方から脱却できますよ。
「絞り(F値)」について
みなさん「f1.8」とか「f5.6」といった数字を見たことはありませんか? これが「絞り(F値)」のことです。
レンズによって調整できる絞りの幅は異なるのですが、数値が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。
そして絞る(数値を小さく)ことで背景をぼかすことができます。一眼レフの醍醐味と言えば、やはりこのボケ感ですよね。
「ぼかしたいけどやり方がわからない」という人は、まずこの絞りをいじってみてください。被写体を手前に置き、ピントを被写体に合わせると絞った状態で撮影すると背景がボケます。
「シャッタースピード」について
シャッタースピードは、文字通りシャッターを切る速度のことを言います。「SS」と略して呼ぶことも多いです。
シャッターを開いている時間のことですね。シャッターを長く開けばその分、光がたくさん取り込まれることになるので明るい写真が撮れますが、手ブレしやすくなります。
反対にシャッタースピードを早くすれば、取り込まれる光は少なくなりくらい写真になりますが手ブレのない写真が撮影できます。
三脚があればシャッタースピードを遅くしてもカバーできますが、ない場合は絞りやISO感度で明るさを調整することでブレずに明るい写真が撮れます。
「ISO感度」について
一眼レフでは、ISO感度を調整するダイヤルがあります。
デジタル一眼レフカメラは、レンズを通して光を取り込みます。そしてカメラ本体にあるセンサーで取り込んだ光を電気信号に変換して画像を作成します。
ISO感度は、レンズを通して取り込んだ光を電気信号に変換する時にどれくらい増幅させるかの設定を指します。
増幅していない基準が「100」となっており、200・400・800・1600・3200……と数値が倍になっていきます。数値が倍になれば、明るさも倍になります。
例えば、夜間撮影を行う場合、シャッタースピードを遅くすると明るくなりますが手ブレしやすくなってしまいますよね。
シャッタースピードをある程度遅くせずに、代わりにISO感度を上げることで手ブレせず明るい写真を撮ることができるというわけです。
写真の撮り方3・構図の基本
写真の撮り方がよくわからず、いまいち良い感じにならない……という人は、構図を意識してみてください。
構図を意識して写真を撮るだけで、一気にそれっぽい写真に変わることもあります。ここでは、構図の基本とも言える「三分割法」「四分割法」「日の丸構図」「対角構図」の4つを紹介します。
また構図のお話をする中でセンサーサイズの話も出てきますので、簡単にまとめてみました。気になる方は、チェックしてみてくださいね!
※センサーサイズについて
一眼レフカメラには、撮像素子(イメージセンサー)と呼ばれるものがあり、さまざまなサイズがあります。
センサーサイズの違いによって、画質や光を取り込む量、ノイズの量などが変わってきます。一般的な一眼レフカメラに採用されているイメージセンサーは、「フルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」などがあります。
「フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズ」の順にサイズが大きくなり画質などが良くなります。
イメージセンサー | センサーサイズ | 縦横比 |
---|---|---|
フルサイズ | 36.0mm×24.0mm | 3:2 |
APS-C | 23.6mm×15.8mm | 3:2 |
マイクロフォーサーズ | 17.3mm13.0mm | 4:3 |
1型 | 13.2mm×8.8mm | 4:3 |
三分割法(三分割構図)
三分割法は、写真を撮る上で基本中の基本とも言える構図です。写真を始める方は、最初にこの構図を覚えることをおすすめしますよ。
三分割法は、画面を縦と横に三分割し、合計9つの枠の中に被写体を配置する構図です。分割した線や点の上に被写体を配置してみると、不思議とまとまった写真になります。
四分割法(四分割構図)
四分割法は、先ほどの三分割法よりも枠が増えます。
縦と横に四分割し、合計16分割にした枠の中に被写体を配置する構図。三分割法よりも外側に被写体が配置されるので、その分スペースが生まれます。
余白をうまく使うことで描写の表現幅も広がるでしょう。フルサイズやAPS-C機なんかは、縦横比が3:2なので相性が良いです。最近では、縦横比を変更できる一眼レフカメラやコンデジもあります。
日の丸構図
次に日の丸構図。これは、画面の中央に円を描き、写真の真ん中に被写体を配置する構図。シンプルな構図ではあるのですが、なかなか初心者には扱いづらい構図です。
日の丸構図も練習を重ねて、しっくりくる撮り方を見つけることが大切ですが、あまり深く考えず“シンプルに撮る”ことを意識してみてください。
対角構図
最後に対角構図です。
これまで紹介した構図は、基本的に被写体を水平・垂直に配置する構図でしたが、この対角構図は被写体を斜めに配置する構図になります。
画面の4つの角を線で結び、その線に合わせて被写体を配置します。被写体を斜めに配置することで奥行きが出たり、動きのある写真になったりします。
撮る角度を変えたり、カメラを斜めに構えたりして、いろんな角度で撮影してみましょう。
写真の撮り方4・光の使い方
写真の撮り方を語る上で非常に重要な要素が「光」です。光を理解しないことには、良い写真は撮れないと言っても過言ではありません。
カメラ初心者の方は、はじめこそ光を意識することがないかもしれませんが、撮るごとにその光の重要性に気づいていくはずです。
光を意識するためには、「順光」と「逆光」について知ることが大切。
順光について
順光は、被写体に対してカメラの後ろ側から光が当たる状態を言います。
順光は、被写体に光が当たっているため、ファインダー越しに見ても写真の仕上がりイメージがわかりやすいです。
はっきりとしたコントラスト、明るい写真を撮ることができ、色や質感なども明確に描写することが可能です。
しかし順光は、立体感を出しづらく、平面的な描写になりやすいというデメリットもあります。
逆光について
逆光は、カメラに対して被写体の後ろ側から光が当たる状態を言います。
逆光は、被写体が暗くなるので、カメラ初心者の方は失敗と捉えてしまいがちですが、場合によっては効果的な写真の撮り方です。
被写体の輪郭を浮かび上がらせたい時ややわらかい雰囲気の写真に仕上げたい時には、この逆光を活用して撮影すると良いですよ。
写真の撮り方5・人物撮影
カメラ初心者の方は、人物撮影いわゆるポートレート撮影をしてみたいという方も多いと思います。しかし上手に撮れないという人は、ポートレートの撮り方を学びましょう。
ポートレート初心者の方は、「ポーズ」「ライティング」「カメラポジション」の3つの要素を意識すると良いものが撮れます。
ポーズについて
人物撮影(ポートレート)では、モデルのポーズが大切です。ポートレートは、あくまでモデルの方が撮られる意識を持っていることが前提となります。
ポートレートは、カメラマンとモデルの共同作業で作り上げられる作品ですから、モデルの方が魅力的に写るポージングを考えることが重要。
撮られなれているモデルであれば自然とポーズを取ってくれますが、そうでない場合は参考写真などを用意して「こういうポーズをしてほしい」とカメラマン側からお願いするのも一つです。
ライティングについて
次に大切なのがライティング。詳しくは、先ほどの「光の使い方」を見てほしいのですが、撮りたいシチュエーションで光の当たり方が納得いかない場合は、カメラマン・モデル自身が動かなければなりません。
屋内の場合は、スタジオライティングを活用しましょう。屋外でもストロボやレフ板を使って光の当たり方を調節します。
基本的には被写体に影が出ないように撮りますが、あえて表情に影が出るように撮影するのも一つです。いろんな光の当て方を試してみましょう。
カメラポジションについて
被写体をどこから見るかで、仕上がった写真の見え方が全く異なってきます。特に写真は、二次元ですのでこの「どこから見るか」が重要です。
同じ場所に立っているとしても、背景に何を置くか、正面から撮るのか横から撮るのかで見え方はガラッと変わります。一つのシチュエーションでも、さまざまなカメラポジションで撮影してみましょう。
写真の撮り方6・本や商品
本や商品を被写体とした写真の撮り方にも、いくつかポイントがあります。販売業をしており、仕事で物を撮る機会が多いという人は、押さえておきたい部分ですね。
本や商品の撮り方のポイントとしては、光の当て方などもそうですが大きく分けて以下の3つが大切。
- 商品の特徴を捉える
- 商品の良さを伝える
- 商品にピントを合わせる
商品の特徴を捉える
本や商品によって、形やサイズ、さらには色、質感などバラバラですよね。そういった商品の特徴が明確にわかるように撮影しましょう。
また一枚で捉えようとせず、何カットか撮影した方が見た側からすればわかりやすいです。
商品の良さを伝える
次に商品の用途や使い方が伝わるように撮影しましょう。その商品を購入することで得られるメリットが伝わるように撮影しましょう。
背景を白などにすることで商品を際立たせるのも一つですが、商品を使用しているイメージを伝えたい場合は、商品以外の小物も用意すると良いです。
商品にピントを合わせる
何より大切なのが被写体にきちんとピントを合わせること。写真にメリハリが出るだけでなく、質感や細かいディティールも伝えることができます。
商品の一部分にピントを当てるのも良し、実際に使用しているシーンで商品にピントを当てるのも良しです。
写真の撮り方7・風景
写真初心者の中には、風景写真を綺麗に撮りたいという方も多いと思います。風景写真の撮り方のポイントとしては、画角や遠近感を意識すると良いです。
さまざまなレンズで撮り比べてみたり、風景だけでなく近くの被写体も一緒に配置して撮ることで良い写真が撮れます。
広角レンズ以外でも撮ってみる
広大な風景写真を撮ろうと思ったら、広角レンズを多用しがちですが、場合によってはメインとなるランドマークが小さく写ってしまい写真に迫力やメリハリがないということもあると思います。
広角レンズは広い範囲を撮影できますが、被写体が小さくなり迫力がでないこともあります。肉眼で見たままの写真を撮りたい場合は、50mmかそれ以上の画角で撮ると良いです。
肉眼で見た時に近い画角は、50mmと言われています。
近くの被写体も一緒に配置してみる
ただ風景を撮るのではなく、近くにある被写体も一緒に配置して撮影してみてください。これだけで遠近感が出て、臨場感のある風景写真が撮れます。
例えば、大きな滝を撮影する時、滝のみを写してしまうとその大きさやダイナミックさが伝わりづらい場合があります。
そういった時は、近くの木の枝や草花も一緒に撮影することで、それらが滝との対比になり遠近感や臨場感のある写真に仕上がります。
写真の撮り方8・食べ物
カフェ巡りやご飯を食べるのが好きな人にとっては、食べ物を美味しそうに撮る撮り方は知っておきたいところ。
食べ物を美味しく撮るポイントはいくつかあるのですが、ここでは絶対に押さえておきたいポイントに絞ってお伝えしていきます。
自然光で撮る
料理は、自然光の下で撮影すると明るく自然な色合いで表現できます。何より美味しそうに撮ることが可能です。
バーベキューやカフェのテラス席など屋外の時は良いですが、食事シーンって屋内のことがほとんどですよね。
こういった場合も、できるだけ窓際の席で撮影するなど、極力自然光が当たる場所で撮影すると美味しそうに撮れます。
料理を中央に置かない
食べ物全体が写るようにと、ど真ん中に配置して撮影してしまうと、何だか良い感じに撮れない……なんて経験ありませんか?
思い切って食べ物が画角からはみ出るように撮ってみてください。料理を左右どちらかに寄せてあえて余白を作ったり、空いたスペースに食器などを置いてみたりすると綺麗に撮れます。
シズル感を出す
料理を美味しそうに撮るには、シズル感を表現できるとベストです。食べ物から立ち込める湯気やジュワ〜と滲み出る肉汁などが分かるように撮ってみてください。
これだけで料理の素材感や美味しさが伝わりやすくなります。
マクロで撮る
カメラ初心者には少し難易度が高いですが、食べ物の特徴が分かる部分をマクロで撮影するのも一つのテクニックです。
背景が写らないので食べ物そのものを切り抜いたようなインパクトのある写真が撮れます。
写真の撮り方9・メルカリ&オークション
メルカリなどのフリマアプリやネットオークションに出品するアイテムの撮り方について説明します。メルカリなんかは、基本的にスマホ撮影になると思います。
これまで紹介したポイントを応用すれば、それなりに分かりやすい写真、買い手が付きやすい写真を撮ることができると思いますが、その他にどんなポイントがあるのでしょうか?
メルカリは正方形で撮影しよう
メルカリで掲載される写真は、正方形となっています。あらかじめ撮る場合は、iPhoneのスクエアなどで撮影しましょう。横長などで撮影するとリサイズした際に必要な部分が切り取られてしまう場合があります。
またメルカリでは、「事前に撮影した写真を使う」方法と「メルカリ上のカメラで撮影した写真を使う」方法の2種類があります。
しかしメルカリ上のカメラは、撮影することはできても保存することができません。なので事前に何枚か正方形で撮影し、その中から良いものを選びましょう。
細かい部分が分かるように撮る
中古アイテムを出品するわけですから、購入を検討しているユーザーは、傷の有無や本物・偽物を判別するために印字などをきちんと確認したいはずです。
白背景で商品がわかるように撮影したり、光を当てて文字などが明確に分かるように撮影しましょう。
傷がある場合は、その部分をアップにしてきちんとピントを当てて撮るように気をつけてください。
商品をきちんと配置する
適当にそのへんに置いて撮影するよりも、きちんと配置して綺麗に撮った方が買い手にとっては印象が良いです。
漫画などはきちんと巻数順に並べ、充電ケーブルなどは絡まった状態ではなくきちんとまとめた上で撮影するようにしましょう。
写真の撮り方10・おしゃれにインスタ栄え
Instagramの普及に伴って、いろんな人が撮った写真に触れる機会や距離がグッと近くなりましたよね。「インスタ映え」という言葉も流行りました。
私もインスタグラマーになりたい! と考えている方は、インスタ映えする撮り方を知ることから始めましょう。
おしゃれな壁の前で撮る
インスタ映えの定番中の定番とも言えるのが「おしゃれな壁の前で撮る」ということです。最近では、Instagramブームに乗っかって、店舗の外観をおしゃれなものにするお店も増えています。
例えば、天使の羽が描かれた壁の前で女の子が写っている写真をみなさんも見たことがあるのではないでしょうか?
そういったものに限らず、レンガの壁やコンクリート打ちっぱなしの壁などを背景にして撮影するのもおすすめです。人物に限らず、スイーツなどの背景をおしゃれな壁にして撮るのも良いですよ!
彩度を高めに撮る
インスタ映えしている写真を見ていると、彩度高めに加工された写真が多くいいねされているように感じます。
カラフルなシチュエーションで撮影する場合は、加工する場合に彩度を高めにしてみてください。上げすぎるとかえって違和感のある写真になってしまうので注意……!
真上からのアングルで撮る
カフェなどでもインスタ映えするような料理を出してくれるお店が増えていますよね。色鮮やかなパンケーキやおしゃれな料理が出てきた時は、真上からのアングルで撮ってみてください。
この場合も、料理全体を収めようとせず、ある程度画角からはみ出るくらいの感覚で撮ってみると、豪華な感じや盛りだくさん感が伝わってインスタ映えします。
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