ミツモアメディア

引っ越し前に冷蔵庫の電源を切るタイミングとは?霜取りや水抜きの方法も

最終更新日: 2021年06月12日

冷蔵庫は引っ越しのとき、運搬する前の準備に時間がかかる家電です。どのタイミングで電源を切ればよいのでしょうか?時間の目安を知って引っ越し準備に役立てましょう。霜取りと水抜きの方法と、冷蔵庫の中に残った食材を運ぶ手段も紹介します。

引っ越し前に冷蔵庫の電源を切るまで

引っ越し前に冷蔵庫の電源を切るまで
引っ越し前に冷蔵庫の電源を切るまで

冷蔵庫を安全に運んでもらうには、水気を取る作業のため事前に電源を切らなければなりません。何時間前を目安にコンセントを抜けばよいのでしょうか?まずは残った食材を消費して、作業ができる状態にしましょう。

冷蔵庫を空にする

冷蔵庫の中身は運搬中に腐ってしまう危険があるため、引っ越し業者に運搬を頼めません。食材や調味料が残ったままにしておくと、運搬中の揺れで冷蔵庫の外にこぼれ、他の荷物を汚してしまうのも問題です。

扉をテープで固定しても運んでいるときに庫内で中身が動き、冷蔵庫が傷付いてしまう危険があります。電源を切って水分を抜く作業を始める前に、残っている食材や調味料は空にしておきましょう。

食材は2週間前から調節を

引っ越しが近くなってから冷蔵庫内を整理し始めても、当日までに全て消費するのは難しいでしょう。2週間前になったら一度中身を確認し、何が残っているのかをチェックします。

特に1回の料理で消費する量が少ない調味料は、計画的に使うのがポイントです。新しく買い足すと当日までに使い切れず、処分する必要が出てきます。残った食材と調味料をバランスよく消費できるように、献立の計画を立てましょう。

2〜3日前にはもう一度中身を確認します。食材も買い足すのをやめ、足りない場合はコンビニの弁当や総菜を活用するのがおすすめです。使わない食材や賞味期限が切れた調味料が見つかったら、小まめに捨てていくと庫内の整理が進みやすくなります。

24時間から16時間前に電源を切る

冷蔵庫を使っていると庫内に霜が付きます。運搬前には霜を取っておく必要があるため、余裕を持って電源を抜かなければなりません。

買ってからそれほど年数のたっていない機種なら、24〜16時間前までに電源を切れば間に合います。しかし古い型の冷蔵庫に付く霜は厚い場合が多く、1日前に切っても溶けきらない可能性があります。

年式の古い冷蔵庫を使っていて霜が厚いのであれば、45〜35時間ほど前を目安にしましょう。冷蔵庫には電源スイッチがないため、コンセントを抜くだけで運転が止まります。

冷蔵庫の霜取りと水抜きをする方法

冷蔵庫の霜取りと水抜きをする方法
冷蔵庫の霜取りと水抜きをする方法

運搬中の冷蔵庫から水が漏れて他の荷物をぬらすのを防ぐには、運び出すまでに「霜取り」と「水抜き」が必要です。それぞれに必要な手順を確認していきましょう。

霜取りは電源を切るだけでOK

コンセントを抜いて冷蔵庫の扉を開けておけば、庫内の温度が上昇して霜が溶けていきます。使っている冷蔵庫の年式から必要な時間を逆算して、引っ越しの時間までに間に合うように電源を切りましょう。

霜が溶けたときに水が出て床をぬらす危険があるため、電源プラグを抜く前にタオルを敷いておくと安心です。

新しい型の冷蔵庫は霜が付きにくく設定されており、霜取りが必要ない場合もあります。説明書が手元になく機能が分からないときは、念のため霜が溶けるように電源を切っておくのが無難です。

蒸発皿の水を捨てて水抜き完了

冷蔵庫内に付いた霜はパイプを通り、「蒸発皿(水受けトレー)」と呼ばれるパーツにたまります。蒸発皿で霜が水に変わる仕組みです。蒸発皿からこぼれた水で荷物がぬれないよう、運び出す前にトレーの水を捨てましょう。

一般的な冷蔵庫では本体の下か、背面に蒸発皿が付いています。下に付いている機種ではフタがないため、水をこぼさないように引き出さなければなりません。背面にあるタイプなら本体を動かして裏が見えるように置き、工具を使って皿を取り出します。

どちらの場合もトレーを引き抜いて中の水を捨てれば、水抜きは完了です。冷蔵庫を動かすときは倒れてケガをしないように、できるだけ2人以上で作業を進めましょう。

冷蔵庫の機種によって蒸発皿の位置は変わってきます。取扱説明書を保管しているなら手元に用意し、注意書きと一緒に確認しながら作業すると確実です。

冷蔵庫の掃除方法もチェック

冷蔵庫の掃除方法もチェック
冷蔵庫の掃除方法もチェック

冷蔵庫の食材や調味料を全て出したタイミングで、冷蔵庫の掃除も一緒に済ませておくと効率的です。食品によって付いた汚れやゴミをしっかり取り除き、きれいな状態で新居に運びましょう。

場所別の掃除手順を解説します。

庫内を掃除する手順

トレーやケースなどの取り外せる部品は全て外し、台所用の中性洗剤とスポンジを使って洗います。

部品を外した庫内は重曹水を吹きかけて、汚れを落とすのがおすすめです。40℃のお湯200mlに大さじ1の重曹を溶かし、スプレーボトルに入れたものを使います。重曹は油汚れに強く、消臭効果も期待できるアイテムです。

部品と庫内の汚れを一通り落とし終わったら、台所用漂白剤を薄めた溶液に浸した布で拭きます。水と洗剤の比率は500:1が目安です。最後に水拭きで洗剤の溶液を拭き取り、汚れや菌・臭いを取り去りましょう。

製氷機を掃除する手順

まず給水タンクを取り外して水洗いします。浄水フィルターや給水パイプなど外せるパーツを取り外して水で洗い、パーツを組み立て直せば完了です。

製氷機は基本的に水洗いのみで掃除します。頑固な汚れや雑菌が汚れや雑菌が気になる場合にのみ、台所用の中性洗剤を使いましょう。

中性洗剤を使って洗うときは部品を傷付けないよう、柔らかいスポンジで優しく洗うのがポイントです。製品によっては洗剤の使用を禁止している場合もあるため、作業を始める前に取扱説明書を確認しましょう。

扉や床面を掃除する手順

扉は冷蔵庫内と比べて汚れが目立ちにくいものの、手で触る機会が多く雑菌が繁殖しやすい場所です。手あかや油汚れも落とせるように、台所用の中性洗剤を染みこませたタオルで拭き取りましょう。

冷蔵庫は動かす機会が少ない家電のため、床にホコリや汚れがたまります。庫内を空にしたタイミングで動かし、床に掃除機をかけるのがおすすめです。

本体の下に付いているカバーを取り外し、ストッパーをゆるめると冷蔵庫を動かしやすくなります。床の掃除が終わったら再びストッパーを締め、元の位置に戻しましょう。

冷蔵庫の電源を切り忘れたときの霜取り方法

冷蔵庫の電源を切り忘れたときの霜取り方法
冷蔵庫の電源を切り忘れたときの霜取り方法

電源を切り忘れて引っ越しまでに霜が溶けない場合は、熱や力を加えて霜を取り除きます。冷蔵庫を傷付けずに作業する方法を覚えておけば、万が一霜取りを忘れてしまったときに役立つでしょう。

お湯とタオルを使う

霜がうっすらと付いている程度であれば、お湯とタオルを使う方法が効果的です。タオルを40℃ほどのお湯につけて絞り、温かいおしぼりを作ります。絞ったタオルを霜に当てて溶かしていきましょう。

熱で霜がゆるんできたらタオルで取り除きます。1回で取れない場合は何度か同じ作業を繰り返し、辛抱強く霜を溶かすのがポイントです。

お湯とタオルで霜取りをするときは、おしぼりの温度が高くなりすぎないように注意しましょう。高温にしてしまうとやけどの恐れがあるだけでなく、内部が変形する可能性もあります。

ヘラで霜を剥がす

厚い霜は電源を切ってしばらく放置したり、タオルとお湯を使ったりしてゆるませた後に、ヘラで削り取っていきましょう。霜が溶けてヒビが入った部分にヘラを差し込むと塊で取れる場合もあります。

ただし金属製のヘラを使用すると冷蔵庫内が傷付く他、内部の壁を破って故障を引き起す原因にもなりかねません。霜取りに使うヘラはプラスチックや木など、柔らかい材質のものを選びます。

長時間の熱風や硬い道具はNG

短時間で霜を取るためにドライヤーの熱風を長時間当てると、庫内の変形や故障の原因になります。

急いで乾かしたいときはドライヤーでも温度の低い風か、扇風機・サーキュレーターを使いましょう。熱を加えなくても室内の空気が内部に入りやすくなれば、霜は自然と溶けていきます。

アイスピックなどの硬い道具も、冷蔵庫の霜取りにはNGです。金属製のヘラよりも内部に傷が付く可能性が高くなります。場合によっては配管が損傷して、重大なトラブルにつながりかねません。

残ってしまった食材を運ぶ方法

残ってしまった食材を運ぶ方法
残ってしまった食材を運ぶ方法

もしも引っ越し当日までに冷蔵庫の中身を消費しきれなかったら、どのように運べばよいのでしょうか?考えられる方法を三つ紹介します。

計画的に進まなかったときのために、それぞれのメリットとデメリットも把握しておきましょう。

クーラーボックスを使う

冷蔵が必要な生鮮食品を運ぶときには、クーラーボックスが便利です。保冷剤や凍らせたペットボトル・袋に入れた氷を一緒に詰めれば、引っ越しの移動にも耐えられます。

電源を切ってから引っ越しまでに消費するものが残っている場合に、霜取りをしている間だけ食材を入れておくのにも役立つでしょう。

ただし新居までの距離が長いなら、クーラーボックスに入れても移動中に腐ってしまう可能性があります。特に夏場は食材が傷みやすく食中毒のリスクが高まるため、処分するか他の方法を選んだ方が無難です。

クーラーボックスにはボックス型になっているハードタイプと、必要なときのみボックス状にできるソフトタイプの2種類があります。引っ越しにしか使わないのであれば、安価なソフトタイプがおすすめです。

発泡スチロールを使う

クーラーボックスよりも安価に購入できる発泡スチロールにも、それと同等の保温性があります。水分に強く、中で食材や調味料がこぼれても、被害が広がりにくいのが強みです。

ただし発泡スチロールには取っ手がなく、重いと落としやすいのがデメリットです。運びやすいサイズの箱を選んで運搬を楽にしましょう。フタが開いて中身の飛び出さないよう、運ぶ前にしっかりとテープで固定しておきます。

クール便で送る

冷蔵庫の中身を腐らせず確実に運びたいなら、クール便の利用がおすすめです。配送料はかかるものの、冷蔵にも冷凍にも対応でき食材が無駄になりません。

クールで便は荷物を数日間保管してもらえるため、日時指定をして都合のよいときに受け取れます。引っ越しの翌日に受け取れば冷蔵庫の設置まで余裕ができ、受け取った直後に冷蔵庫へ移せるでしょう。

遠方への引っ越しや夏場で腐敗が心配なときも、クール便なら安心して食材を運べます。クーラーボックスや発泡スチロールで不安があるなら、引っ越しの予算と相談してこれを選択肢に入れるのがおすすめです。

引っ越し先で冷蔵庫の電源はいつ入れる?

引っ越し先で冷蔵庫の電源はいつ入れる?
引っ越し先で冷蔵庫の電源はいつ入れる?

新居に冷蔵庫を設置したら、食材を入れるために電源を入れます。コンセントを挿すタイミングは決まっているのでしょうか?食材を入れるときのポイントと併せてチェックしておきましょう。

メーカーによってタイミングが違う

Panasonic(パナソニック)やMITSUBISHI(三菱)・SHARP(シャープ)の冷蔵庫は、新居に冷蔵庫を設置後すぐに電源を入れても問題ありません。設置できたら早めに電源を入れ、冷蔵庫内を冷やしておきます。

HITACHI(日立)は設置後10分以上・TOSHIBA(東芝)は5分以上たってから電源を入れないと、故障の原因となるため注意しましょう。

ただし機種によって基準が変わる可能性もあります。事前に自宅にある冷蔵庫の取扱説明書を確認しておくと確実です。

庫内が冷えてから食材を入れよう

冷蔵庫の電源を入れたからといって、すぐに庫内が冷えるわけではありません。食材が傷んでしまうのを防ぐためにも、十分に温度が下がってから中身を入れましょう。

食材を入れられる温度になるまでの時間も、メーカーによって違います。短くても4時間・長ければ24時間を目安に、中身を入れるタイミングを計りましょう。

クーラーボックスや発泡スチロールで運んだ食品は、冷蔵庫が冷えるまで箱から出さずに保管します。クール便を使うなら受け取り日時がタイミングに合うよう、あらかじめ日時を指定しておけば保管に困りません。

引っ越し時は冷蔵庫の電源を早めにオフ

引っ越し時は冷蔵庫の電源を早めにオフ
引っ越し時は冷蔵庫の電源を早めにオフ

冷蔵庫は運搬するときに中身をなくしておく必要があるため、引っ越しに合わせて食材を消費していくのがポイントです。空になったタイミングで冷蔵庫の掃除をしておくと、きれいな状態で新居に運べます。

電源は24~16時間前を目安に切り、霜取りと水抜きを済ませておきます。水分を抜かないと運搬中に他の荷物を汚す・水漏れで故障するといったトラブルが起こるため、忘れずに行いましょう。