「なんだか最近、氷からイヤなニオイがする」「氷に茶色い汚れが混ざっている」こんな場合は製氷機にカビなどの汚れがたまっているかもしれません。
この記事では冷蔵庫の中でも後回しにしがちな製氷機の掃除方法を紹介します。水洗いはもちろん、クエン酸や製氷機用の洗浄剤を使って、汚れを簡単に落とすことができますよ。
製氷機の汚れを落として作ったきれいな氷で、冷たい飲み物を美味しく楽しみましょう。
製氷機内部の汚れを掃除する方法は?
製氷機内部の汚れが気になる場合は「クエン酸や酢を使って製氷する」か「製氷機用の洗浄剤を使って製氷する」かのいずれかの方法で掃除するとよいでしょう。詳しくは記事内で説明しています。
給水タンクの汚れを掃除する方法は?
給水タンクの汚れが気になる場合は、給水タンクを水洗いすれば大丈夫です。
製氷機の仕組み
製氷機は次の3つのパーツから構成されており、給水タンクの内部や冷蔵庫とつながっている管部分に特にカビが生えやすいです。
- 給水タンク
- 製氷皿
- 貯氷タンク
氷を作る際、製氷機は給水タンクにためた水を吸い上げます。そして冷蔵庫内部の管を通じて水を製氷皿に運んだのち、冷やし固めた氷を貯氷タンクに集めていくのです。
給水タンクは取り外して水洗いできるものの、管部分は手作業で洗うのは困難。
そのため製氷機の仕組みを逆手に取って、クエン酸水や洗浄剤を使った製氷で内部からきれいにしていきます。
給水タンク
給水タンクは氷を作るための水を入れておくパーツです。製氷機を構成する部品の中でも常に水と空気に触れているため、カビが特に生えやすい部分でもあります。
製品によっては給水タンクに浄水フィルターやパイプが付いており、それぞれ分解して掃除することで清潔に保てます。
製氷皿
給水タンクから吸い上げられた水が入る容器が製氷皿です。
製氷皿は冷蔵庫の中で常に氷点下に保たれているので、カビが発生しにくいパーツです。製品によっては取り外しができないパーツで、その際には自動清掃機能を使います。
貯氷タンク
貯氷タンクはできあがった氷を貯めて保管する場所です。
氷点下に保たれているパーツなのででカビは発生しにくいですが、長期間放置すると古くなった氷がたまっていくことも。また氷を出す際に頻繁に空気に触れるので、空気中のほこりが入りやすい箇所でもあります。
製氷機の掃除方法
製氷機の掃除は汚れを落としたい部分によって洗い方を変えるのがポイントです。
給水タンクの汚れが気になる場合 |
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製氷機内部の汚れが気になる場合 |
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給水タンクの汚れは、基本的に水洗いで汚れを落としていきます。こまめな掃除であれば水洗いレベルで問題ありませんが、汚れがひどかったり初めて掃除したりする場合は、スポンジと中性洗剤を使って汚れを洗い流しましょう。
またニオイが気になるなどして内部まで徹底的に掃除したい場合は、クエン酸や洗浄剤を使った製氷で内部から洗浄していきます。
クエン酸は水垢やカビを取り除く作用があり、除菌効果で汚れをきれいに取り除くことが可能です。
給水タンクの掃除方法
①給水タンクを取り外す
水を補給するときと同じように、給水タンクを取り外します。水で落ちない汚れは、食器用洗剤をつけたスポンジで落としましょう。
②給水タンクのフタ部分を洗う
製品によっては、浄水フィルターや給水パイプなどのパーツが付随しています。パーツは説明書にしたがって取り外し、流水ですすいで汚れを落とします。
③給水タンクを元に戻す
パーツを組み立て直し、元の位置にセットして作業完了です。
クエン酸で内部のすみずみまできれいに
製氷機の内部まで洗浄したい場合は、クエン酸を使った製氷で汚れを落としていきます。
【用意するもの】
- クエン酸:大さじ1杯
- 水:300ミリリットル
- 食紅:付属スプーン1/2杯
- ボウル
【掃除方法】
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クエン酸を溶かした水で製氷することで、製氷機内部の管部分までしっかりと汚れを落とすことが可能です。
内部にクエン酸の成分を残さないためにも、最初に給水タンクの中でよく混ぜるのがポイントですよ。
ピンク色の氷が出てきたのを確認したら給水タンクを水洗いして、ふたたび水道水で製氷していきます。製氷のたびにピンク色の氷が徐々に透明になってくるので、色が消えるまで製氷を繰り返しましょう。
クエン酸が洗い流されて氷の色が完全に透明になったら掃除完了です。
食紅がない場合は無理に用意しなくてもOK
食紅がない場合は無理に用意しなくてもかまいません。
食紅を使うのは製氷した氷をピンク色にして、製氷機内部からクエン酸がなくなるタイミングをわかりやすくするためです。
食紅を使わずに掃除する際はクエン酸の残りがわかりづらくなるので、掃除後の製氷回数を多めに取るとよいでしょう。
クエン酸の代わりに酢を使う方法も
クエン酸の代わりに酢を使って掃除することも可能です。クエン酸と同じ酸性の成分と殺菌作用が、カビや水垢汚れをきれいに落とします。
給水タンクに水道水と酢を2:1の割合で入れて、クエン酸のときと同様の手順で製氷を行いましょう。
酢を入れた水がなくなったら水道水で複数回製氷して、内部をすすいでいきます。水での製氷を繰り返し、出てきた氷をすべて捨てれば掃除完了です。
なお、酢を使った掃除を実施するとニオイが残る可能性もあります。常備しているもので掃除できる便利な方法ですが、酸っぱいニオイが気になる場合はクエン酸を使った掃除方法がおすすめです。
時間がない人におすすめの製氷機の洗剤
「製氷機を分解して掃除している時間がない…」というときには、製氷機用の洗浄剤を使うと便利です。
給水タンクの中に入れておくだけで、自動的に製氷機を除菌・洗浄することが可能。クエン酸の配合に加えて、あらかじめ着色もされているので、洗浄液を作る手間も省けます。
小分けになった粉末状の袋タイプで、使いやすいのも魅力的ですね。
なお製氷機用の洗浄剤はダイソーやセリアなどの100均や、ドラッグストアでも入手可能です。
貯氷タンクの掃除もしっかりと
給水タンクの掃除だけでなく貯氷タンクの掃除も重要です。放っておくとほこりやカビが増え、おいしい氷も台無しに。
簡単な水洗いで掃除が完了するので、手が空いたときにやってしまうのがおすすめです。
【掃除方法】
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タンク内部のケースを取り出せるタイプの場合は、取り出して水洗いしましょう。
取り出せないタイプのものはスポンジやタオルで中をふき取ります。
またこのとき、洗剤を使うと内部のコーティングがはがれてしまう場合があります。製氷タンクは洗剤を使わずに、水洗いで掃除するのがポイントです。
メーカーごとの製氷機の掃除方法
ここでは、冷蔵庫のメーカー別に製氷機の掃除方法を紹介します。冷蔵庫本体と同じように、製氷機もメーカーごとに構造や特徴が違い、作業前に適切な掃除方法を理解しておくことが大切です。
ここでは、日立、三菱、パナソニック、シャープの4つのメーカーごとの製品の特徴と、それぞれの掃除方法を紹介します。
日立
日立の製氷機は、製氷皿の洗浄と、「製氷おそうじ」と2つに分けられます。製氷皿は、奥にレバーが付いている機種は、取り外して掃除します。年に1~2回のペースで手入れをしましょう。製氷皿が取り外し可能かどうかは、製品によって異なります。
「製氷おそうじ」とは、製氷皿や水の通り道を水洗いし、自動的に製氷機の洗浄ができる機能です。製氷機を1週間以上使わなかった時に有効な掃除機能なので、ぜひ活用したいですね。
参考サイト:日立 自動製氷機のお手入れ方法 |
三菱
三菱の製氷機は、フィルターやポンプ、パイプなどのパーツに分かれます。給水タンク本体とフィルターは週に1度が掃除頻度の目安。給水ポンプやパイプなどは、月に1度水洗いしましょう。
また、ミネラルウォータや浄水機などの水道水以外を使用されカビが発生しやすい場合は、週に2~3回のお手入れがおすすめです。
参考サイト:三菱 製氷機のお手入れ |
パナソニック
パナソニックの製氷機は、給水タンク、自動製氷機、貯氷ケースの三箇所に分かれます。給水タンクには、浄水フィルターが付いている場合が多いです。取り外したフィルターは、やさしく水洗いしましょう。
製氷皿は、取り外しができるタイプと、できないタイプがあります。お持ちの冷蔵庫がどちらのタイプかは、事前に確認しましょう。貯氷ケースは、冷蔵庫から取り出して、水洗いします。
参考サイト:パナソニック 自動製氷機のお手入れ方法 |
シャープ
シャープの製氷機の給水タンクは洗剤類は使用せず、水洗いしましょう。また、給水タンクの中に浄水フィルターがあり、通常3~4年で交換が必要です。
製氷皿は外せないので、製氷皿清掃という自動の清掃機能を作動させます。製氷室に氷が溜まったときは、ケースを取り外して水洗いしましょう。
参考サイト:シャープ 自動製氷のいろいろな疑問 |
製氷機のカビ防止方法
製氷機のカビは日頃の使い方や、こまめな掃除で防ぐことができます。
カビは少量であれば人体に大きな悪影響はありませんが、長期間にわたって摂取が続くと、アレルギーや中毒症などの原因に。特に体の弱い方や、赤ちゃんがいるご家庭では、気をつけたいポイントです。
「いつの間にかカビを食べてしまった・・・」なんてことにならないよう、予防のポイントを押さえて清潔な状態を保ちましょう。
週に1度のペースで給水タンクを手入れする
給水タンクは特にカビや雑菌が繁殖しやすいため、週に1度のペースで手入れをしましょう。水道水で丁寧に洗い流すだけでも、カビ防止に効果を発揮します。
また赤いヌメリや茶色いカスのようなものを見つけたら要注意の信号です。その場合は洗剤を使ってしっかりと洗いましょう。
長期間使用しない場合は製氷機能を停止する
冬場など製氷機を長期にわたって使わないときは、製氷機能を停止しておきましょう。
氷がそのまま放置されていると、カビが発生しやすい環境となってしまいます。
機能を停止した後は各パーツを水洗いし、水分をきちんと乾燥させてから元の状態に戻してください。
ミネラルウォーターよりも水道水を使う
ミネラルウォーターで製氷すると、水道水よりもカビが発生しやすくなります。
通常、水道水には雑菌の繁殖を防ぐために塩素が含まれています。一方でミネラルウォーターには塩素が含まれていないため、製氷機の中でカビが発生しやすい状態に。カビ発生を防ぐには、水道水を使うのが無難です。
ミネラルウォーターや浄水器の水をどうしても使いたいときには、給水タンクの水の交換を頻繁にしたり、掃除をこまめにしましょう。
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