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トイレの水圧が低い原因を解説!原因別の対処法や詰まり解消法も

最終更新日: 2021年11月12日

トイレの流れが悪いとき、原因は水圧の低さかもしれません。なぜトイレの水圧は低くなってしまうのでしょうか?理由と併せて原因ごとに異なる対処法を紹介します。便器が詰まったときに解消する方法もチェックして、トイレを快適に使いましょう。

トイレの水圧が低い原因は?

トイレタンク

トイレの水圧が落ちると、スムーズに流れなくなってしまいます。水圧が下がる原因は何なのでしょうか?まず確認したいタンク内の水位について、水圧との関係を見ていきましょう。

タンク内の水位が下がっている

タンクの中にある水の量が減ってしまうと、タンクから便器へと流れていく水の量も少なくなります。水圧は水の量に比例するため、タンクの水位が下がると水圧も下がるのです。

タンク式トイレは水が落ちていく勢いを利用して、水流を生み出す仕組みです。流れの元になる水が少ない状態では、当然水の勢いも強くなりません。

水が流れる勢いが落ちたと感じるときは、まず止水栓を閉めてタンク内の水位が十分か確かめましょう。フタを開けて中を見たときに注目したいのでが、底の中央から伸びている「オーバーフロー管」です。

オーバーフロー管の上部から2〜3cmにある水位線より水面が低いなら、正常な水量に戻す必要があります。タンク内の水位が低いだけで部品にトラブルがない場合は、簡単に水位を戻せます。

タンクレストイレの場合

タンクが設けられていない「タンクレストイレ」も、以前と比べて普及しはじめました。タンクレストイレの場合、水が流れる仕組みがタンク式トイレと根本的に異なります。

タンクレストイレは水道管と直結しており、水道の水圧を利用して水が流れるという仕組みです。ただし水道の水圧は全国で統一されているわけではありません。

地域ごとに水圧は異なるため、自分の住んでいるエリアで水圧が足りないというケースも考えられます。水道管の水圧が足りていても、トイレ自体の故障が原因で圧不足となる可能性も頭に入れておきましょう。

どちらの場合も自力では対処が難しいケースです。専門業者に水圧を上げられないか相談するのが確実でしょう。

トイレの水圧が低い場合の対処法

トイレタンクのフタを開ける

実際にトイレの水圧が低くなってしまった場合、どのような方法で解決すればよいのでしょうか?代表的な原因ごとに対処法は変わってくるため、自宅のトイレの状況を確認して適切な方法を試しましょう。

単にタンク内の水位が低いケース

一時的にタンクの水が減っているだけであれば、部品の交換や修理は必要ありません。マイナスドライバーとモンキーレンチを用意したら、次の手順で作業を進めましょう。

  1. ボールタップの根元にある水位調節リングを右方向に回して、水位を上げる
  2. 浮き玉が付いている棒を曲げたら、棒の付け根部分にあるネジを締める
  3. 最後に止水栓を開けて、水位が正常に戻っているかチェックする

「ボールタップ」とは止水栓の側から横向きに取り付けられた部品です。根元に水位調節リングがなければ、ボールタップから斜めに付いた浮き玉の棒を中央からゆっくり上に折り曲げます。

上記の手順で水位が元に戻らなければ、タンク内の部品に不具合がある可能性を考えましょう。

ボールタップに不具合がある場合

ボールタップに何らかの問題がある場合もタンクの水が減って、トイレの水圧が下がってしまいます。原因がボールタップであれば、以下の手順で新品のものに交換しましょう。用意するのは新しいボールタップとモンキーレンチです。

  1. 止水栓を閉めてタンクのフタを取り外す
  2. 不具合のあるボールタップを取る
  3. 新しいボールタップを取り付ける

最後に止水栓を開けて、タンク内の標準水位で水が止まっているかチェックします。正常な位置に水面があるのを確認したら、実際に水を流して解決したか確かめましょう。

フロートバルブが原因の場合

「フロートバルブ」とはトイレタンクの水栓となる部品で、ゴムまたはプラスチックでできています。レバーと連動して水を流したり止めたりするもので、不具合があるとトイレの水圧が下がります。

タンク内を確認して底にあるフロートバルブに問題を発見したら、以下の方法でフロートバルブを交換しましょう。道具は特に必要なく、新しいフロートバルブを用意するだけで問題ありません。

  1. 止水栓を閉めてからタンクのフタを外す
  2. レバーハンドルのフックにかかったチェーンを外し、フロートバルブを取り外す
  3. 取り外したフロートバルブと同じチェーンの長さになるよう調節する
  4. 新品のフロートバルブを設置する

止水栓を開けてタンク内の水が標準水位に来ていれば、作業は完了です。スムーズにトイレの水が流れるかチェックしておきましょう。

トイレの水圧を低くするNG行動

トイレ

トイレの水圧が低くなる現象を避けるためには、普段から正しい使い方をすることが大切です。流れを悪くしてしまうNG行動を押さえて、トイレの使い方を見直してみましょう。

タンクの水をペットボトルでかさ増しする

「タンクの水をペットボトルでかさ増しすると、水の量が減って節約につながる」というウワサを聞いたことがある人もいるかもしれません。しかしトイレの水は排泄物を流すために、適切な量が定められています。

ペットボトルでかさ増しをしてタンク内の水量を減らすと、水の勢いが足りなくなってトイレ詰まりにつながるのです。

節約しているつもりでペットボトルを入れると、余計に手間や出費が発生する可能性があります。規定の水量が流れるように、タンク内には部品以外のものを入れずに使用しましょう。

大を小で流してしまう

トイレのレバーは一般的に、流す水の量を選択できるようになっています。「大」と「小」を使い分けず、常に「小」で流している人もいるかもしれません。

水の量が減って節約になると考え、流す量が多くても「大」を使わない場合もあるでしょう。

しかしペーパーや排せつ物が多いとき「小」で流すと、水圧が足りず詰まってしまう原因になる点に注意しなければなりません。

詰まったトイレを自力で直せなければ、業者に頼む費用が発生します。長期的に損をしないためにも、「小」と「大」は正しく使い分けましょう。

トイレの詰まりも流れにくさの原因に

トイレの中

トイレの水が流れにくい原因は、タンク内の水位が下がって水圧が弱まるだけではありません。トイレのトラブルでよくある「詰まり」も、流れにくさにつながります。

便器が詰まっている

便器が詰まっていると、一度水に勢いが生まれても詰まっている部分に水がぶつかり、流れが悪くなってしまいます。詰まりが原因で流れにくいときは、水をせき止めている異物を取り除かなければなりません。

便器にペーパーや排せつ物が詰まって水が流れにくいとき、役に立つのがラバーカップです。押し引きすることで詰まりを吸い出せます。

ラバーカップがうまく詰まりを引き上げられるよう、押し込むときはゆっくり・引っ張るときは勢いよく操作しましょう。

ただしラバーカップではトイレットペーパーや大便など、柔らかいものしか取り除けません。固形物を流してしまった場合は状況が悪化する可能性もあるため、プロに詰まりの解消を依頼した方が安心です。

排水管や排水マスが詰まっている

便器に異物が確認できないのに流れが悪いときは、排水管や家の外にある排水マスに詰まりが起こっている可能性もあります。排水マスは手の届く箇所にあるため、簡単に解決できる場合もあるでしょう。

一方で排水管の場合は専用器具を使用して取り外す作業が必要になるため、業者に依頼したほうがスムーズに問題を解決できます。

知識を持たずに自分で解決しようとすると、さらに問題を悪化させてしまう可能性もある点を頭に入れておきましょう。

自力でできる詰まりの解消法

トイレ詰まりの解消方法

トイレの便器に異物が詰まってしまった場合、まずは自力で試せる方法で異物を取り除いてみましょう。ラバーカップがなくても取りかかれる方法を二つ紹介します。

お湯を使ってふやかす

トイレットペーパーを一度に多く使いすぎることで、トイレ詰まりが発生することもあります。便器の中に詰まっているのがトイレットペーパーなら、お湯を使ってふやかすのが効果的です。

ただしこの方法では、スピーディーな解決は期待できないかもしれません。お湯によって紙類がふやけるまで待つ必要があります。

また便器は高温に弱いため、高温のお湯では割れてしまう危険性があります。45℃くらいのお湯を使用すると、割れてしまう心配はないでしょう。

2~3リットルのお湯を用意して、高めの位置から便器にゆっくり流し込むのがポイントです。

薬剤や重曹で溶かす

薬剤や重曹を使って詰まりの原因を溶かすのも、効果的な手段の一つです。お湯を使う方法よりも即効性がありますが、薬剤の取り扱いには十分に注意しなければなりません。

トイレの詰まりを解消できる薬剤の中には、強力なアルカリ性のものも存在します。アルカリ性洗剤に直接触れてしまうと、ひどい肌荒れを起こす可能性もあるため注意が必要です。

肌に有害な薬剤ではなく、重曹を活用するのも一つの手段でしょう。重曹50ccを便器の水の中に入れてお酢を100cc加えたら、2~3リットルのお湯をゆっくり流し込んでいきます。

自力で直せないトイレの問題は業者に依頼

トイレの水漏れ修理業者

トイレの問題は必ずしも自力で解決できるとは限りません。紹介してきた方法で解決が難しい場合は、業者への依頼も検討しましょう。トイレ修理の費用相場と依頼したときの流れを解説します。

トイレ修理の費用相場

トイレ修理の費用相場は一般的に、5,000~8,000円程度です。ホームページ上で修理費用を明記している業者も多くあるものの、出張費や部品代によって料金が変動するケースもよくあります。

事前に見積もりを取って、自分のケースでかかる料金を確認しましょう。見積もりの段階で料金の内訳もしっかりとチェックしておけば、予想外の金額を請求されてしまう心配もありません。

作業について聞きたいことや追加料金についても、見積もりをもらったときに確認しておきましょう。

修理の流れ

賃貸物件に住んでいるなら、業者に修理を依頼する前に管理会社に連絡しましょう。個人で依頼しても構わないと確認できたら、見積もりを依頼して正式に契約します。

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複数の業者を比較すれば、相場から大きく外れていた場合にすぐ気づけるでしょう。

適正な価格で頼める業者が見つかったら、依頼を済ませて修理を頼みます。実際に作業が終わった後に料金を支払う形が一般的です。

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トイレの水圧を調整して快適に

トイレの前で安心する女性

トイレの水圧が低いときの原因として多いのは、タンクの水位が下がっている状態です。ボールタップやフロートバルブに不具合が生じている場合には、新品への交換によって問題を解決できます。

ただしトラブルの状態はさまざまであり、自力で解決できるケースばかりではありません。対処が難しいと感じたらプロへの依頼も検討しましょう。

快適な生活を送る上でトイレは欠かせない設備です。十分な水圧を保って快適な環境を維持するために、トイレの使い方も見直してみましょう。

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