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ワイヤーブラシとは?種類別に用途や選び方、おすすめアイテムを紹介

最終更新日: 2021年10月06日

ワイヤーブラシは金属でできている硬いブラシです。頑固なサビや汚れを落とすDIY用と、トイレや排水口のつまり解消に使える掃除用があります。

用途別にワイヤーブラシの選び方やおすすめ商品をチェックして、自分に合ったアイテム選びに役立てましょう。

便利工具の一つ「ワイヤーブラシ」の種類

ワイヤーブラシは大きく分けてDIY用と掃除用の2種類です。それぞれの用途や構造を理解しておくと、必要なアイテムを選びやすくなるでしょう。

サビや汚れ、塗料落としに使うDIY用

DIY用ワイヤーブラシはサビや汚れ・塗料を落とすのに便利です。ブラシ部分が金属製の製品はやすりと比べて研磨力が高く、削り取りたい汚れがあるときに役立ちます。

ブラシに使われる素材や本体の形状は複数あり、用途に合わせて多くの種類から選択が可能です。塗料落としに使うのかサビ落としに使うのかなど、ワイヤーブラシを購入する目的を考えて選びましょう。

DIY用のワイヤーブラシを使うときは、対象物の表面にある塗料やサビ・汚れを削り取るように除去します。特に硬い材質でできたブラシの場合、余計な部分まで削ってしまわないよう注意が必要です。

トイレや排水口のつまり解消に使う掃除用

掃除用のワイヤーブラシはトイレや排水口などの配管がつまったとき、原因を取り除くのに用いられます。ブラシといってもDIY用とは違って、細長い金属のワイヤーにハンドルとらせん状のヘッドやブラシが取り付けられた形状です。

種類は「家庭用」と「業務用」の2種類です。家庭用のワイヤーブラシは長さ1~10mほどで基本的には手動で使います。業務用タイプの長さは一般的に15~30mほどです。手動ハンドルや電動でブラシを動かすことでつまりを解消できます。

丈夫さや威力・操作性といった性能面では、業務用のワイヤーブラシの方が圧倒的に優秀です。ただし値段が数万円以上するため、大きな理由がない場合は家庭用のもので十分でしょう。

DIY用ワイヤーブラシの選び方

DIY用ワイヤーブラシを選ぶポイントは、ブラシの素材と形状の二つです。用途に合わせて適したアイテムを選べるように、それぞれの違いを理解しておきましょう。

ブラシの素材から選ぶ

DIY用ワイヤーブラシは素材によって用途が変わってきます。ブラシ部分に使われる素材は主に次の四つです。

  • ステンレス
  • アルミニウム
  • 真鍮(黄銅)
  • ナイロン

ステンレスはとにかく硬いのが特徴です。毛の太さによって使い分けると、細かい部分まできれいに仕上げられます。頑固なサビや汚れを落とすのに適している反面、対象物が傷付きやすい点には注意しなければなりません。

アルミニウムはステンレスよりも柔らかい金属です。ステンレスのブラシで汚れを大まかに落とした後に使うと、きれいに仕上がります。圧力で毛が倒れてしまう場合があるため、力加減に注意しましょう。

真鍮は柔らかく柔軟性があるのが特徴です。対象物を傷付けにくく塗装面などを磨くのに適しています。さらに柔らかいブラシを使いたいならナイロンがおすすめです。

ただし真鍮やナイロンでは硬度が足りず、頑固なサビ取りには使えません。軽い汚れ落としや最後の仕上げとして活用するとよいでしょう。

先のタイプもチェック

素材だけでなく毛先のタイプにも着目すると、より適切なワイヤーブラシを選べます。毛先のタイプは「ちぢれ毛」と「ストレート」の2種類です。

ちぢれ毛タイプは曲面にもぴったりフィットするため、曲面や細かいすき間を磨くのに適しています。柔軟性の高い真鍮でできているものが多く、最終仕上げがメインの用途となるでしょう。

ストレートタイプは広い平面に付いたサビや汚れの除去に向いています。ステンレスなどの硬い素材で作られている製品が多いため、頑固なサビや汚れも効果的に落とせます。ただし細かいすき間や曲面を磨く場合にはあまり向きません。

使いやすい形状から選ぶ

用途や状況に合わせて形状を選ぶと、作業効率が上がり不便を感じにくくなります。ワイヤーブラシの主な形状は次の3種類です。

  • 柄付きタイプ
  • 小判型タイプ
  • 電動工具用タイプ

柄付きタイプには持ち手が付いており、狭い箇所や細かい箇所を磨くのに適しています。持ち手のおかげで力が入れやすいため扱いも簡単です。どの形状を選べばよいか迷うときは、最初の1本として特におすすめです。

小判型タイプは手で直接ブラシ裏の土台を握る構造で、しつこいサビや汚れをゴシゴシ磨けます。面積の広いブラシは広範囲を磨きたい場合に便利でしょう。

電動工具用タイプはグラインダーやドライバーに取り付ける種類です。手動とは比較にならないほど、高速で一気にサビや汚れを磨けます。短時間で広範囲を磨きたい場合におすすめです。

DIY用のおすすめ真鍮ワイヤーブラシ

真鍮のワイヤーブラシは対象物を傷付けにくいため、幅広く使えるタイプです。複数販売されている商品の中から、おすすめの2点を紹介します。

直毛でしっかり落とす「高儀 真鍮ブラシ 小判」

高儀 GISUKE 真鍮ブラシ 小判

ブラシ部分に真鍮素材を使った小判型のワイヤーブラシです。毛先はストレートに仕上げられています。面積が広い場所に付いたサビや汚れも、手の力がダイレクトに伝わる形状で効率的に落とせます。

金属の中では柔らかい真鍮のブラシは、傷付けたくないものを磨くときに重宝します。サイズは幅5.8cm×長さ12.3cmと大きすぎず力を込めやすいでしょう。価格もリーズナブルで、一つ持っておいて損はありません。

金属を傷付けにくい「藤原産業 SK11 真鍮ワイヤーブラシ 剣型5行」

SK11 真鍮ワイヤーブラシ 剣型5行 NO.10

柄付きタイプのワイヤーブラシで、真鍮素材のブラシは毛先がストレートになっています。持ち手がある形状は初心者でも扱いやすく、狭い箇所や細かい箇所のサビや汚れ落とし・木目出しなどに便利です。

金属に傷を付けにくいブラシは、磨き出しなどの最終仕上げにも役立つでしょう。ブラシ部分の先端はとがっており、真鍮の毛が5行に並んだ仕様です。ブラシ幅が広めのため狭い場所よりは面積の大きい箇所の研磨に向いています。

DIY用3種の素材がセットのワイヤーブラシ

ワイヤーブラシを複数の用途に使いたい場合は、複数のブラシがセットになった商品がおすすめです。3本のブラシが入ったセットを二つ紹介します。

波形の柄が持ちやすい「角利産業 SUNDRY ワイヤーブラシ 3本組」

角利 サンドリー(SUNDRY) ワイヤーブラシ3本組 真鍮・ステンレス・ナイロン SWB-3

真鍮・ナイロン・ステンレス3種類のワイヤーブラシがセットになった商品です。真鍮はしつこい汚れの除去に、ナイロンは傷つきやすい部分の磨きや掃除に役立ちます。ステンレスは水回りのサビや汚れ落としに効果的です。

持ち手となる柄は波状に作られており、ブラシを握る手にフィットしやすく作られています。柄の部分に空いた穴を活用すればフックなどに吊るして保管も可能です。ただしブラシの面積は小さいため、広範囲を磨くのには向いていないでしょう。

細かい研磨に便利「藤原産業 E-Value チャンネルブラシ 3本組」

E-Value チャンネルブラシ3本組 真鍮 ECB-3B

毛が真鍮素材で柄付きタイプのワイヤーブラシが、3本セットになった商品です。軽いサビ落としや汚れの除去・磨き出しと、用途によって使い分けられます。ガレージとキッチン・庭など使う場所ごとに置いておけば、持ち運びの手間がありません。

ブラシ自体はコンパクトな造りで小回りが利くため、狭い箇所や細かい箇所の磨きにぴったりです。ちぢれ毛タイプの毛先を採用しており、曲面にもしっかりフィットさせて磨き上げられます。

DIY用ワイヤーブラシでサビが取れない場合

DIY用のワイヤーブラシだけでサビが落ちにくいとき、無理に力を入れると対象物を傷付けてしまいます。試したい工夫を押さえてサビ取り作業に挑みましょう。

こするときに金属研磨剤を併用

ワイヤーブラシで磨く際に金属研磨剤を併用すると、サビが取れやすくなります。使い方はサビを落としたい部分に金属研磨剤を付けて磨くだけと、いたって簡単です。仕上げに乾拭きするときれいに仕上がります。

研磨剤を付けて磨くと傷が付きにくくなり光沢も出ます。金属研磨剤には次の3種類がありますので、用途に合わせて選びましょう。

  • 液状金属研磨剤
  • クリーム状金属研磨剤
  • ネリ状金属研磨剤

液状金属研磨剤は細かいアルカナ系研磨剤の作用で傷が付きにくく、光沢が出やすいのが特徴です。真鍮や銅・鉄・ステンレスなどの金属全般に加え、プラスチックのものにも使えます。

クリーム状金属研磨剤もアルカナ系研磨剤が入っています。ツヤ出しに強みがあり金属全般とプラスチックに使用可能です。チューブから直接塗れるタイプで液体よりも使い勝手はよいでしょう。

ネリ状研磨剤はしつこいサビや汚れ落としに使用します。製品ごとに研磨剤の粒度が異なるため、用途に合わせて選びましょう。ただ強すぎる研磨力で金属が傷付かないよう、目立たない場所で事前に確認することをおすすめします。

サビ取り剤で除去

ワイヤーブラシだけで落ちないサビには、サビ取り剤を使うのも一つの手です。塗布するだけで簡単にサビが落とせます。サビ取り剤の形状には主に次の3種類があります。

  • スプレータイプ
  • クリームタイプ
  • 液状タイプ

手軽に使うならスプレータイプ・しつこいサビには液状タイプを選びましょう。クリームタイプは液状タイプでも落とせない頑固なサビを落としたい、液が垂れるのが心配という人におすすめです。

蛇口や給水管は交換を検討

蛇口に青サビが繰り返し付く・赤サビが混じった茶色い水が出るという場合は、表面に付いたサビを除去するだけでは根本的な解決になりません。蛇口や給水管の中でトラブルが起こっている可能性が高いため、設備の交換を検討しましょう。

蛇口や給水管の寿命は10~20年といわれています。水道設備を設置してから時間が経っているなら、老朽化が原因かもしれません。サビが取り切れない・茶色い水が出てきたといったトラブルを確認したら、早めに業者へ相談しましょう。

掃除用ワイヤーブラシの選び方とおすすめ

ここからはトイレや排水口のつまり解消に使う、掃除用ワイヤーブラシについて解説します。購入する前に確認したいポイントやブラシの選び方、おすすめ商品をチェックしましょう。

まずはワイヤーブラシで解決できるか確認

トイレや排水口のつまりを引き起こす異物は、家庭用のワイヤーブラシで取り除けるものだけではありません。まずは何が原因になっているのか確認しましょう。家庭用のワイヤーブラシで解決できるつまりは、次のような異物だけです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物・嘔吐物
  • 水に流せるグッズ
  • おむつ
  • 生理用品

おむつや生理用品は水に溶けませんが、ワイヤーの先端を引っかけられれば対処できます。逆に固形物や油のかたまり・水を吸収する素材などの異物は、家庭用のものでは対処が難しい要因です。

つまっている異物を直接確認するのは困難かもしれません。ただ大きな固形物や水に溶けないものが入り込んだ可能性もあるなら、業者に相談しましょう。

長さ・太さ・強度に注目

ワイヤーブラシを選ぶときは、つまりまで届く十分な長さがあるか・排水管に入る太さか・つまりを解消できる強度があるかの3点チェックしておきましょう。

排水口の入り口から距離が短い場所に原因があるなら、5mほどの長さがあれば十分に足ります。異物が詰まっている位置を特定できない場合は、10m以上のワイヤーブラシを選ぶのが確実です。

ただし自力で作業する際、ワイヤーが長すぎると操作が難しく頓挫してしまう可能性があります。5mほどのアイテムで解決できる場合のみ、自力で作業するのがおすすめといえるでしょう。

太さを確認するときはワイヤー部分だけでなく、アタッチメントのサイズも調べましょう。強度に関しては市販されているものであれば基本的に問題ありませんが、念のためユーザーの口コミもチェックしておくと安心です。

おすすめアイテム「SANEI パイプクリーナー PR802S-5」

SANEI 手回し式パイプクリーナー 5メートル PR802S-5M

水回り用品のメーカーSANEIから販売されている5mのワイヤーブラシです。鋼でできたワイヤーは2重構造で強度も十分にあるため、排水管内で折れてしまう心配はほぼないでしょう。らせん状の頭部が汚れを粉砕し、つまりをスッキリ解消します。

ワイヤーが出る部分に付いたグリップを握り、上部にある円盤パーツのハンドルを回すだけでワイヤー部分の出し入れが可能です。手元を汚さずに排水管掃除をしたい人のニーズにも対応しています。

トイレやキッチンといった屋内の排水管だけでなく、雨樋につまった汚れを落とすときにも使えるアイテムです。

掃除用ワイヤーブラシの使い方

ワイヤーブラシでトイレやキッチンの排水口を掃除するときは、事前の準備と正しい手順が大切です。具体的な使い方を見ていきましょう。

掃除前に行う準備

ワイヤーブラシを使う際は事前に新聞紙やビニールシートを敷いて、汚れが飛び散らないよう周囲を養生しておきます。肌や粘膜に汚水や汚物が直接触れると不衛生なので、手袋やマスクでの防備も欠かせません。

トイレのつまりを解消するときはカバーやマットもよけておくと、洗濯の手間が減るでしょう。作業の邪魔になる部品もあらかじめ外しておく必要があります。例えばシンクを掃除する場合に外すのは、排水口のフタやワントラップなどです。

ワイヤーブラシでつまりを取る手順

組み立て式のワイヤーブラシを使うなら、作業を始める前に説明書を読んで使える状態にしておきます。養生も含めて準備が整ったら次の手順で作業を進めましょう。

  1. ワイヤーブラシを排水管に入れる
  2. ハンドルやグリップを回して奥に進める
  3. つまりに当たったら差し込んで回転させる

ワイヤーブラシを押し込んだ後は、軽くゆすって排水管の状態も確認してみましょう。ワイヤーを回すと汚れの度合いによって、ゴツゴツした感触が感じられるはずです。特に汚れていると感じた部分は、ワイヤーを前後させて汚れを落としましょう。

つまりがなくなるまで1〜3までの作業を繰り返します。抵抗感がなくなった後はつまりが解消しているかのチェックが必要です。ワイヤーブラシを抜いて水が問題なく流れるか確認します。

使用後の保管方法

使い終わったワイヤーブラシは、食器用洗剤などを使い洗っておきましょう。洗い終わったら乾いた雑巾で水気をしっかり落とします。水分や汚れをそのままにしておくと、サビの原因となるため注意しましょう。

水気を取った後に防サビ潤滑剤を吹きかけておくと、サビにくくなります。「防サビ潤滑剤」とは金属の表面に油膜を作って、サビの原因となる水分や酸素を遮断するグッズです。

潤滑油に近いものから調整剤を多く含むものまで、さまざまなタイプの製品が販売されています。

掃除用ワイヤーブラシで対処できない場合

トイレや排水口がつまっている原因がワイヤーブラシで解消できない異物の場合、自力での解決は難しいでしょう。ハウスクリーニングの業者に頼むと自力で対処できないつまりにもアプローチできます。

プロに依頼するのが確実

自力で対処が難しい場合はプロに依頼しましょう。何度かやって状況が改善しなければ、業者に相談するのがおすすめです。

素人作業だとつまりが悪化してしまう場合も考えられます。不安があるなら最初から業者に依頼するのも一つの手でしょう。プロなら短時間で確実につまりの原因を特定し、ほとんどのケースで解決できます。

優良業者を見つけるには複数の業者から見積もりを取るのがポイントです。1社の見積もりだけでは提示された額が妥当なのか、簡単に判断できません。

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トイレや排水口のつまり解消にかかる費用

排水口のつまり解消を業者に依頼すると、安くて5,000円ほど・高ければ20,000円近くかかるのが一般的です。トイレやキッチン・風呂場など排水口がある場所や、つまりの原因によっても変わりますので、必ず見積もりで正確な金額を出してもらいましょう。

つまりや汚れがひどい場合は高圧洗浄機を使用する場合があります。通常の清掃より10,000円ほどプラスされるケースが多いため、見積もり依頼の段階で詳しい状況を伝えておくのがポイントです。

作業にかかる費用は業者によっても異なります。複数の業者から届いた見積もり額を見比べて、自分のケースの相場を出した上で比較しましょう。

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用途に合わせてワイヤーブラシを選ぼう

ワイヤーブラシにはサビや汚れを落とすDIY用と、トイレなどのつまりを解消する掃除用の大きく2種類があります。それぞれの素材や形状は複数あるため、商品の種類は多岐にわたります。

目的や使いやすさを考慮して適したワイヤーブラシを選びましょう。この記事で紹介した選び方やおすすめ商品を参考にすると、アイテム選びの手間が省けます。トイレや排水口のつまりをなかなか解消できなければ、業者に頼むのも一つの方法です。

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