ミツモアメディア

洗濯機掃除には酸素系漂白剤がおすすめ!効果から掃除手順まで解説

最終更新日: 2021年08月11日

頑固な汚れがたまった洗濯機には、酸素系漂白剤を使った掃除がおすすめです。なぜ酸素系漂白剤を使うと効果があるのかとともに、具体的な掃除の手順を解説します。

作業時の注意点や掃除の頻度も押さえて、洗濯機を清潔な状態に保ちましょう。

洗濯機掃除には酸素系漂白剤がぴったり

掃除道具を持つ男性

洗濯機を効果的に掃除するには、酸素系漂白剤の使用がおすすめです。しかしなぜ酸素系漂白剤を使うときれいになるのか、疑問に思う人もいるでしょう。まずは洗濯機に汚れがたまる原因と、酸素系漂白剤が効果的な理由を解説します。

洗濯機が汚れる原因

洗濯機は毎日の洗濯でさまざまな汚れがたまります。汚れから嫌な臭いが発生する原因として挙げられるのは、主に次のような状態です。

  • 衣類についた汚れが細かいすき間にたまっている
  • 石けんカスが洗剤投入口に残っている
  • 水アカが洗濯槽にこびりついている
  • 見えにくいところに黒カビが生えている

洗濯機では処理しきれなかった汚れや細かいパーツに入った石けんカス・水アカなどは、イヤな臭いが出る原因の一つです。やっかいな黒カビの栄養源にもなります。

洗濯機の中でも特に洗濯槽の裏側は、黒カビが繁殖しやすい場所です。湿気がたまりやすく肉眼では見えない位置にあるため、注意して見ていなければ気づきません。

黒カビを放置してしまうと洗った衣服にカビが付着し、何度洗濯し直しても臭いが気になるようになります。

酸素系漂白剤が効果を発揮する理由

酸素系漂白剤の主成分は「過酸化ナトリウム」です。過酸化ナトリウムには水に反応して酸素の泡を作り、頑固な汚れを浮かせて落とす作用があります。洗濯槽にこびりついたカビや洗剤カスも、高い発泡力で除去できるのです。

剥がれて浮いてきた汚れやカビを網ですくい取る作業が発生する分、掃除の手間はかかります。しかし通常の洗剤では落ちない汚れもしっかり落とせるため、本格的な掃除をしたい人にはおすすめです。

ただし、酸素系漂白剤を使った掃除を推奨していないメーカーもあります。取扱説明書をよく読んでから作業を始めましょう。しつこいカビを取り除くには殺菌力の高い塩素系漂白剤も効果を発揮しますので、洗濯機に合わせて使い分けるのが賢明です。

酸素系漂白剤の特徴

酸素系漂白剤は刺激臭がなく環境や人体にも優しいため、近年注目されている漂白剤です。水に溶けると水と酸素・炭酸ソーダに分解されるという安全性から、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えます。

主成分の過酸化ナトリウムは人の肌に触れても害が少なく、衣服や肌着の漂白・しみ抜きにも役立つのが魅力です。食器にこびりついた汚れの洗浄など、他にもさまざまな用途で利用できます。

重曹や石けんに比べて「汚れを浮かせる力」が強く、頑固な汚れを落とせるのも多くの人に利用されている理由です。

酸素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除方法

分解された洗濯槽

洗濯機の中でもしつこい汚れに悩まされる部分が洗濯槽です。カビも繁殖しやすいため適切な掃除方法をマスターして清潔を保ちましょう。酸素系漂白剤で汚れを剥がし落とすには、どのような手順で掃除を進めればよいのでしょうか。

手順1 お湯を張り酸素系漂白剤を入れる

まずは掃除を始める前の事前準備として、「洗濯槽のごみ取りネット」「洗剤の投入口」「液体洗剤ポケット」を全て取り外しておきましょう。

パーツを外したら洗濯機にお湯を張っていきます。お湯の温度は40~50℃にすると、酸素系漂白剤に含まれる成分の活動が活発化して洗浄効果が高まります。

洗濯機に記載されている満水の位置までお湯を入れましょう。10分程度つけ置きしたら、商品ごとに定められている規定量を目安に酸素系漂白剤を投入します。

手順2 洗濯機を回して放置する

酸素系漂白剤を入れた後は、洗濯機を洗濯槽洗浄コース(ない場合は排水なしの洗浄コース)で回して放置します。標準の洗浄コースで洗濯機を回す場合は、1番短い時間のコースで構いません。

洗濯機を回す理由は、洗濯槽の裏まで酸素系漂白剤を浸透させるためです。成分が洗濯槽全体に行き渡ったら、最低でも2〜3時間・可能であれば1晩放置します。

放置時間が長ければ長いほど洗浄効果が高まるので、汚れがひどい場合は放置時間を長めに取るのがおすすめです。お湯に酸素系漂白剤を投入して待つ間に、泡が洗濯槽の汚れを剥がしてくれます。放置後の洗濯機には浮いてきた汚れを確認できるはずです。

手順3 浮いたゴミをすくい取る

放置時間が過ぎたら汚れが十分に剥がれているのを確認し、ゴミすくいネットを使ってゴミや洗剤カス・カビを取り除きましょう。

手間がかかるため面倒に感じるかもしれませんが、この作業を怠ると排水口に汚れが詰まってしまう可能性があります。汚れが残らないよう丁寧にすくい取っていくのがポイントです。

汚れが浮き出てこないときは、お湯の量や放置時間の不足が考えられます。洗濯槽に汚れがたまっていない場合はもちろん浮いてきません。しばらく掃除をしていないのに汚れが浮いていないなら、放置時間を長くして「手順1」からやり直してみます。

手順4 汚れが出なくなるまで洗濯機を回す

剥がれた汚れは時間がたつと、洗濯槽の底に沈んでしまいます。洗濯槽の裏側に残っている可能性も考えられるでしょう。一度すくい取っても汚れを完全に取り除けているわけではありませんので、洗濯機を回す・すくい取る手順を繰り返す必要があります。

何度か洗濯機を回してその都度浮いてきた汚れをすくい取り、不純物が出なくなったら洗濯槽の掃除は完了です。事前に取り外していたごみ取りネットを取り付けて、脱水・排水を行います。

排水後に浮いた汚れが洗濯槽に残ったままになっていると、次回洗濯したとき衣類に汚れが付着してしまう可能性があります。底にゴミが残っているならタオルなどで拭き取るようにしましょう。

酸素系漂白剤を使う際の注意点

綺麗な洗濯機

酸素系漂白剤で洗濯機の掃除をするときは、注意点もしっかり頭に入れておきましょう。扱いによっては効果が弱くなる場合もあるため、使い合わせのできない洗剤には注意が必要です。また酸素系漂白剤が使えるかどうかは洗濯機のタイプで決まります。

塩素系漂白剤と混ぜると効果が弱まる

塩素系漂白剤と合わせて使うことで、酸素系洗剤の効果が高まるのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし酸素系漂白剤と塩素系漂白剤が混ざると、本来の洗浄作用が弱まってしまいます。

塩素系洗剤と酸素系洗剤が混ざったときと違い、発生するのは酸素なので吸っても人体に影響はありません。ただし密閉した容器内で混ざると、酸素ガスで容器が破裂してしまう可能性があります。

酸素系漂白剤を使うときは塩素系の成分が残らないようにしたうえで、保管する容器や場所にも気を付けましょう。

ドラム式には塩素系漂白剤が向いている

ドラム式洗濯機の多くは酸素系漂白剤を使えません。洗濯槽が横向きになっており、つけ置きができないためです。

さらにドラム式洗濯機には泡立った水を自動で排出する機能を持ったものがあり、排水口に汚れが詰まってしまう可能性があります。

ドラム式洗濯機の洗浄に向いているのは、発泡せずにカビや菌を除去できる塩素系漂白剤です。自宅の洗濯機に使える漂白剤をあらかじめ確認してから、洗濯槽の掃除を始めましょう。

洗濯機掃除はどのくらいの頻度で必要?

洗濯槽

洗濯機を快適に使うためには定期的に掃除する必要があります。汚れのたまりやすい洗濯槽は、どのくらいの頻度で洗浄すればよいのでしょうか?自力で行う掃除とプロに頼む掃除、それぞれベストな頻度を紹介します。

洗濯槽掃除は1カ月に1回が理想

洗濯の回数によって最適な掃除の頻度は変わりますが、一般的には1カ月に1回が理想です。1月以上汚れを放置しているとカビの繁殖が進み、落としにくくなってしまいます。忙しくて掃除の時間を取れない場合でも、2カ月に1回は掃除をしましょう。

「洗濯の頻度が少ないから掃除もしなくて大丈夫」と思っている人は要注意です。実は洗濯の頻度が少ないと、湿気がこもった状態で長期間放置することになってしまうので、むしろカビが生えやすくなります。

1カ月ごとの掃除が難しい人は、日頃の習慣で衛生状態をキープしましょう。洗濯機を使わないときはフタを開放し、洗濯機近くの窓を開けて換気しておくとカビの予防に効果的です。

2年に1回は専門業者のクリーニングが必要

1カ月に1回の掃除を行っていても、全ての汚れを落とし切れるわけではありません。2年に1回を目安に専門の業者へクリーニングを依頼すると、洗濯機を清潔に保てます。

洗濯機クリーニングの料金相場はクリーニング方法によって変動するものの、縦型式の場合は10,000〜15,000円が目安です。ドラム式は作業費用が追加されるケースがほとんどで、20,000〜30,000円が相場となっています。

適正価格を知るには複数社に見積もりを取る方法がおすすめですが、1社ずつ連絡を取っていくと時間も手間もかかるでしょう。一括見積もりサービスを活用すると1回だけ情報を入力すれば、複数の業者から見積もりを取れます。

地域のクリーニング業者が登録しているミツモアでは、無料で一括見積もりの提案を受け取れて依頼前にチャットで業者とのやり取りも可能です。

ミツモアで洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼する

酸素系漂白剤で洗濯機をきれいにしよう

洗濯籠を持つ女性

洗濯物に嫌な臭いが付いてしまう原因の多くは、洗濯槽の汚れです。酸素系漂白剤が使える洗濯機なら汚れを剥がして落とせる過酸化ナトリウムの作用で、頑固な汚れを洗浄しましょう。

この記事で紹介した手順を参考に作業を進めると、洗濯槽から浮いてきた汚れをスッキリ除去できます。掃除の頻度は月に1回を目安とし、2年ごとにプロの力も借りると洗濯機をきれいなまま使えるでしょう。

洗濯機・洗濯槽クリーニングのプロを見つけよう

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

ミツモアでは、洗濯機クリーニングの一括無料見積もりが可能です。ミツモアで簡単・無料見積もり体験をしてみてはいかがでしょうか。

ミツモアで洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼する