コンクリートブロックは「産業廃棄物」として取り扱われ、家庭ごみと一緒に出せません。ごみの分類で「建築廃材」に指定されており、いらなくなったコンクリートブロックは一般家庭の場合でも「産業廃棄物」として扱われるのです。正しい捨て方を解説します。
コンクリートブロックは自治体で捨てられないことが多い
産業廃棄物は一部地域を除いて、ほとんどの自治体が回収を行っていません。通常のごみと同じような感覚で捨てることはできないということに気を付けておきましょう。
一部の自治体では回収対応していることも
一般的には普通ごみとして捨てられないことが多いものの、地域によってはコンクリートブロックを「不燃ごみ」や「粗大ごみ」として扱うことがあります。
たとえば東京都町田市では、コンクリートブロックは「燃やせないごみ」として扱われます。ただし「1回の排出につき5リットルの指定収集袋で1袋まで」という条件が付いています。
また神奈川県横浜市でも、「ごみです」など張り紙をして「燃えないごみ」として処分可能。50cmを超える大きなものでも、粗大ごみとして処分できます。
このように「調べてみたら実は無料で回収してもらえた」というケースもあるので、最初に自治体に問い合わせてみましょう。
コンクリートブロックの主な処分方法一覧
コンクリートブロックを処分するときは、一般的に普通ごみとして捨てることはできません。おもに以下の処分方法があります。
購入した店舗で引き取り依頼 | 無料 |
リサイクルショップで買い取り依頼 | 無料 |
ほしい人にあげる | 無料 |
外溝業者や産業廃棄物処理業者に依頼 | 有料 |
不燃ごみや粗大ごみとして処分 | 無料、粗大ごみは有料 (対象地域のみ) |
このように無料で引き取ってもらえる可能性がある方法はいくつか存在します。例外として「不燃ごみ」や「粗大ごみ」としてコンクリートブロックを捨てられる地域もあるので、まずは自治体に問い合わせてみましょう。
そのほかの方法では、いきなりコンクリートブロックを持っていって「引き取ってください」といっても対応してもらえるとは限りません。そのため事前に連絡をとっておくことは必須です。
処分方法①購入した店舗に引き取りを依頼
事前確認が必要ですが、購入する際に利用したホームセンターまたは建材ショップにコンクリートブロックを引き取りを依頼する方法があります。
カインズやコーナンなど大手ホームセンターの場合は受け付けていない場合が多い
個人店や地域密着型のホームセンターであれば、意外とすんなりと無料で引き取ってもらえるケースもあるようなので、近所の店に連絡を取っていきましょう。
購入した店舗に引き取りを依頼するメリット
購入した店舗に引き取りを依頼するメリットは、コンクリートブロックを引き取ってもらえれば、業者を探す手間とお金がかからなくなることです。
デメリットは、いらなくなったコンクリートブロックを、自分で店舗まで運ばなければならないことです。コンクリートブロックの数が多い場合、運ぶのが大変になってしまいます。
また、購入した店舗に引き取りを依頼する際は、購入時のレシートや店舗のシール確認が必要になる場合があるので、必要かどうか確認しておきましょう。
大手のホームセンターではコンクリートブロックは引き取りサービスの対象外となっていることが多いですが、地元の建材店や園芸用品店であれば引き取りをしてくれるかもしれません。電話で「コンクリートブロックの引き取りは可能」か確認しておくと安心です。
ホームセンター名 | 引き取り可否 |
コーナン | × |
ビバホーム | × |
カインズ | × |
処分方法②リサイクルショップで買い取ってもらう
リサイクルショップの中には建材を取り扱っている店舗もあるため、いらなくなったコンクリートブロックを買い取りしてもらうことができます。お得に処分することができるかもしれません。
ただしリサイクルショップはあくまで不用品を売る商売なので、買い手があまりつかないコンクリートブロックは引き取り不可とされることも多いです。
またコンクリートブロックを欲しがる人も、そうそう都合よくあらわれることはないので、探すまでに時間がかかってしまうことが多いでしょう。
リサイクルショップでの買い取りのメリット
リサイクルショップでコンクリートブロックの買い取りをしてもらうメリットは、状態の良いコンクリートブロックであればお金が得られる可能性があることです。
デメリットは建材を扱っているお店が多くないため、探す手間がかかってしまうことです。持ち込む前にコンクリートブロックが買い取り可能かどうか問い合わせをしておきましょう。状態が悪いと買い取り拒否されてしまうこともあります。
オークションやフリマアプリでは値段がつかない
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを使って売却すれば処分することができます。しかし、中古のコンクリートブロックはほとんど値段が付かず、送料もかかってしまうため、お金を稼ぐことはできないと考えておきましょう。
<ヤフオク!での販売例>
<メルカリでの販売例>
|
買い手がつかないことも多いので、処分するのはいつでもいいから気長に待ちたいという方にオークションやフリマアプリに出すことをおすすめします。
処分方法③ほしい人にあげる
友人や知人でコンクリートブロックを必要としていそうな人がいたら、譲ってあげるのも良いでしょう。自分がいらなくなったものを使いたいという人にあげれば、再利用できムダがありません。
ほしい人にあげるメリット
ほしい人にあげればお金もかからず、業者に依頼する手続きもないため楽に処分できます。コンクリートブロックをあげる相手が家まで引き取りに来てくれれば、手間をかける必要もなくなるでしょう。
また身近に欲しい人がいない場合は、「ジモティー」などのネット掲示板を利用してみましょう。引き取りたいという人が見つかるかもしれません。
処分方法④外溝業者や産業廃棄物処理業者に依頼
コンクリートブロックは産業廃棄物の扱いなので、「産業廃棄物収集運搬許可」を持っている業者でなくてはいけません。
もしも無許可の業者が不法投棄をしていた場合、回収を依頼した依頼者も罰せられることがあるので注意しましょう。
産業廃棄物処理業者
産業廃棄物処理業者は、各自治体がホームページなどで一覧で紹介していることが多いです。電話などで問い合わせてもすぐに見つかります。
コンクリートブロックの回収料金は、1kgあたり20~30円というふうに決まります。業者にもよりますが、基本的には家まで収集に来てくれるところが多いです。
そのため料金はかかるものの、確実な方法で手間なく処分できるのがメリットです。
外溝業者
外溝業者とは、インテリア(家具など)の反対の意味をもつ「エクステリア」工事をおこなう業者のことです。庭や外壁などの外観にまつわる工事をするため、普段からブロック塀やレンガなどを扱っています。
業者にもよりますが、基本的には工事を依頼しなくてもコンクリート・レンガなどの回収サービスをおこなってくれることが多いようです。
そのほかリフォーム会社や家屋の解体業者などでも、不要になったブロック・レンガなどの回収をしてくれる場合があるので、チェックしてみましょう。
ブロック塀をDIYで再利用するという選択肢も
使わないけど綺麗だし捨てるのはもったいないという方は、DIYを使って再利用という選択肢をとってみましょう。DIYと言われると難しいものを想像してしまいがちですが、10分程度でできる簡単なものもあります。
DIYを試してみよう
いらなくなったコンクリートブロックをDIY すればほかの場面でも活躍することができます。使い道のないように見えても発想次第で活用方法は様々です。
活用例 |
・花壇orプランター ・ベンチ ・棚 ・車止め |
花壇orプランター:コンクリートブロックを積み重ねて穴の開いている部分に土を入れるだけ!
ベンチ:コンクリートブロックを積み重ねるだけ。ただ座るだけでは痛いのでクッションを乗せると座り心地◎
棚:板を何枚か用意してその間にコンクリートブロックを入れる・高さはコンクリートブロックの数で調整しましょう。
まとめ
コンクリートブロックを捨てるにはどうすればいい?
一般的にコンクリートブロックは「産業廃棄物」にあたり、普通ごみとして回収してもらうことができません。そのためホームセンターや庭具店などで引き取りできないか問い合わせたり、産業廃棄物を専門とする回収業者に依頼することになります。
コンクリートブロックのおすすめの処分方法は?
処分費用の安さを考えるなら、購入した店舗などで引き取ってもらえれば無料なのでベスト。ただしコンクリートブロックの引き取りに対応しているお店は多くありません。
コンクリートブロックはルールに従って正しく処分を
コンクリートブロックは産業廃棄物として扱われ、基本的には通常のごみのように回収に出すことができません。
民間の不用品回収業者でも、コンクリートブロックは回収対象外としている事業者が多いです。
ホームセンターやコンクリートブロックの回収に対応している業者に連絡し、正しい方法で処分しましょう。
まだ使える不用品であれば不用品回収業者に依頼する手も
コンクリートブロックは回収してもらうことはできませんが、家にまだ使える不用品がたくさんある場合は「ミツモア」で不用品回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
自宅まで引き取りにきてもらえる上、トラックに積み込める分であれば定額で回収してもらえるパックプランも多いので、大掃除や引越しに伴う不用品処分におすすめです。
不用品回収サービスとは
ミツモアの不用品回収は、まだ使い道のある不用品をリユース目的で回収してくれるサービス。「古物商許可」を取得した事業者のみが不用品回収サービスを提供できます。 壊れていても修理できるものや部品が再利用できるものは引き取ってもらえますが、廃棄物として捨てるための回収はできません。 回収できない品目については「不用品回収で回収できないものについて」をご覧ください。 |
不用品回収業者の選び方とミツモアを使う5つのメリット
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