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ゴミ処理業者はどう探す?費用相場や優良業者の見極め方をチェック

最終更新日: 2023年03月16日

数の多い不用品や大型ゴミを処理する際には、ゴミ処理業者を利用すると、手間や負担が省けます。これらのサービスをうまく利用すれば、迅速に適切な処分ができるでしょう。優良ゴミ処理業者を選定するポイント、費用相場などを紹介します。

ゴミ処理業者によって扱うゴミが違う?

ゴミ処理業者にはいくつか種類があるので、目的や用途によって選択するとよいでしょう。ゴミである不用品を処理するときの業者を紹介します。

不用品処理① 不用品回収業者

燃えるもの・燃えないものに関係なく、幅広く不用品を回収してくれる業者が、不用品回収業者です。処分したいものがお金になるかどうかに関係なく、顧客が不要になったものを回収します。

廃品回収よりも処分できるものの種類が多い、という特徴があります。ただし生ゴミやビニールゴミなどは、回収できません。産業廃棄物や危険物といった、特殊な捨て方や許可が必要になるものもNGです。

回収できないものもあるため、依頼する際はあらかじめ業者に可否を確認するとよいでしょう。

不用品処理② 廃品回収業者

廃品回収業者が処分できるゴミは、不用品回収業者よりも範囲が狭くなります。処分できるものはリサイクル可能なもので、新聞紙や古紙・段ボールや空き缶・ビンなどです

その他家電リサイクル法でリサイクルが義務付けられているエアコンやテレビなども、回収対象になり得ます。壊れていない家電であれば、廃品回収業者で引き取ってくれる可能性があります。

リサイクル可能なものというと定義が難しくなりますが、回収後にお金になるかどうかがポイントです。回収した後に業者が売れると判断すれば、引き取ってくれる確率は高くなるでしょう。

不用品処理③ 産業廃棄物回収業者

産業廃棄物回収業者はその名の通り、産業廃棄物を回収する業者です。産業廃棄物と、営利目的の事業や、公共事業の営みで出るゴミのことであり、一般家庭から出るゴミとは区別されます。

産業廃棄物は20種類のゴミに分類され、それ以外は産業廃棄物には該当しません。例えば石炭がらや焼却炉の残灰は該当しますが、事業活動で利用したメモなどの紙ゴミは対象外です。

事業の営みで出る一般廃棄物の回収には、家庭ゴミ回収に必要な「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。さらに産業廃棄物を処分するには、「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要になります。他には危険物を回収する際にも、「産業廃棄物収集運搬業許可」がなければなりません。

不用品処理④ ゴミ屋敷清掃業者

ゴミ回収業者の中には、ゴミ屋敷清掃業者もいます。亡くなった身内や親戚の家がゴミ屋敷状態になっていれば、自力で整理するのは困難です。プロに依頼し、適切に対応するとよいでしょう。

他のゴミ処理業者と異なり、ゴミ回収だけでなく、ゴミの分別や不用品の選定、庭木のせん定や草刈りなどもしてくれます。さらに害虫駆除や部屋の清掃・クリーニング、貴金属など、換金可能なものの買い取りサービスを提供する業者もあります。

ゴミ回収だけでなく部屋のクリーニングなども実施したい場合は、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのも1つの手段です。他にもして欲しいことがあれば、事前に相談してみるとよいでしょう。

ゴミ処理業者への依頼が必要なときとは?

家にあるゴミを処分する際に、自力ではなく業者に依頼すれば負担が少なくて済む場合があります。ゴミ処理業者へ依頼した方がよいシチュエーションを紹介します。

引っ越しやリフォーム工事を行うとき

引っ越しやリフォーム工事をする際は、事前に不用品を処分したり、片付けしたりした方がスムーズに進みます

しかし仕事の都合などで、施工日までに自分でゴミを処分する時間がないこともあるでしょう。そのような場合は、ゴミ処理業者に依頼した方が、迅速かつ確実に処分できます。

例えば大型ゴミは粗大ゴミとして処分しますが、家の外まで持ち運ぶのが大変だったり、自治体と処分する日を調整したりしなければなりません。ゴミ処理業者に依頼すれば、大型ゴミの運び出しや、回収まで行ってくれるでしょう。

不要な家具など粗大ゴミを処分したいとき

大型ゴミ・粗大ゴミは簡単に処分できません。不要な家具などの粗大ゴミを処分する際は、業者に依頼すると手間が省けます。家具の買い替えなどで大きな不用品が発生した場合や、すぐに空きスペースが欲しい場合は、業者に依頼した方がよいでしょう。

特に大型家電の買い替え時は、これまで使用していた家電をリサイクル処理しなければなりません。ゴミ処理業者に依頼すると、家電リサイクル対象品も引き取ってくれるので便利です。

処分予定のもの以外にも、不用品があれば引き取ってくれます。

遺品整理が必要になったとき

親族に不幸があった場合など、遺品整理が必要になったときは、専門業者に依頼すると便利です。葬式の準備・執行が忙しく、自力でできない場合もあるためです。

遺品は単純に処分できるものではありません。供養したり形見分けしたりなど、取り扱いに注意しながら進める必要があります。

また故人の身の回りのものを整理していると、遺品整理だけでなく、部屋の清掃や家屋の解体などが発生する場合があります。それらの作業も遺品整理業者によっては依頼可能です。

ゴミ処理業者の費用相場は?

不用品整理に便利なゴミ処理業者ですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか。一般的にゴミ回収業者の料金設定は、部屋の間取りごとに請求する場合と、対象物ごとに請求する場合があります。ゴミ処理業者の費用相場を紹介します。

間取りによって変動する場合

大量のゴミをまとめて処分したい場合は、間取りごとのプランを選択するとよいでしょう。不用品の数が多くても一定金額で利用できるため、とても便利です

費用相場としては、ワンルーム分のゴミを回収する場合は3万~8万円、1DKであれば5万~12万円です。作業員は2~3人で、半日程度の時間がかかります。

2DKは9万~25万円が相場とされています。2~5人で作業し、長くて6時間程度かかるでしょう。

対象物の大きさや種類によって変動する場合

処分するものが決まっている場合は、単品価格で処分してもらうことも可能です。処分するものの大きさや種類によって価格が異なりますが、事前に見積もりを取得すれば、費用を確認できます。

費用相場としては、冷蔵庫を処分する場合は1台あたり6,000~1万5,000円です。エアコンは6,000~1万3,000円になります。

大型家具を処分する際も、家電と比べ費用はあまり変わりません。ベッドを処分する場合の費用相場は、6,000~1万1,000円です。タンスは6,000~1万3,000円ほどになります。

不用品回収の相場

15,000

標準相場

9,800

リーズナブル

26,800

プレミアム

優良業者の見極め方

ゴミ処理業者に依頼する場合は、なるべく良心的な業者に依頼したいものです。優良業者の判断ポイントを紹介します。

一般廃棄物収集運搬業許可を得ている

ゴミ処理業者であれば、必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っていないといけません。たとえ家庭ゴミを回収する場合でも、これがないと違法になります。

回収業者が取得する許可の中には、「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬業許可」がありますが、それらだけでは一般家庭ゴミを回収できません。

許可を得ずに開業している業者は、適切な処分方法を持っていない可能性があります。不法投棄する確率が高くなるため、許可を得ていない業者には依頼しないようにしましょう。

このような業者に依頼してしまうと、知らずに違法行為を助長してしまう恐れがあります。

無料で見積もりを出してくれる

一般的に見積もりは無料で作成してくれますが、中には有料で行っている業者もあります。そのような業者は、避けた方が無難です。

見積もりを取得する際は、複数の業者から相見積もりを取るとよいでしょう。1つの業者だけでは、適切な価格帯が分かりません。不明な点があれば、納得がいくまで確認をするのがおすすめです。

業者に見積もりを依頼する際は、他の業者からも見積もりを取っている旨を伝え、価格競争をさせるとよいでしょう。より正確な費用を把握するために、訪問見積もりを依頼するのがおすすめです。

悪徳業者の中には、ヒアリングのみで作成する見積もりは無料ですが、訪問見積もりは有料としている場合もあります。見積もり作成費用として、後で請求される場合があるため、注意しましょう。

見積もり金額を詳細に提示してくれる

無料で見積もりを作成しても、内容が不明確な見積もりには要注意です。悪徳業者の場合、あえて曖昧な見積もりにすることで、安く見せたりサービス内容を限定したりしていることが、あるためです

場合によっては、依頼していない不要な作業が含まれており、作業後に不当な請求をされることもあります。分かりやすい見積もりは、料金体系を明確にして内訳を細かく記載しています。「作業一式」などと、内容を丸めたりはしないでしょう。

不用品買取サービスも提供している

不用品の回収や処分だけでなく、買取サービスを提供している業者であれば、費用を抑えられる可能性があります。なぜなら買取可能品があれば、それらを査定して費用から差し引いてくれるためです。

ただしブランド品などは、使用期間や状態などで買取額が左右され、場合によっては買取不可になることもあります。

買取サービスを提供するゴミ処理業者は、多くの場合事前の査定が可能です。買取額がいくらになるか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

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